日本と皇國の幻争正統記

坐久靈二

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第三章『争乱篇』

第七十一話『総神』 破

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 第三皇子・みずちかみけんの侍女・ときかど竜胆りんどうは宮殿を駆け回っていた。
 切迫感にあおめた表情で血になって探し求めているのは、第一皇子・かみえいの姿である。

いずにっ、いずにいらっしゃるのですかかみ殿下!」

 主を裏切り、どうじようもとはしった彼女がかみに会いたい理由、それはどうじようの命令でかみを国会議事堂へ連れて行くため……ではなかった。
 どうじように銃を向けられた瞬間から、彼女の心ははやおおかみきばから離れている。
 ことに至って、どうじようが自分のことを使い捨ての道具としか見ていないとわからない彼女ではない。
 もっと早く気付くべきであったが、それでも彼女はこの機会に乗じておおかみきばから逃げようとしていた。

「こうなってはもうわたくしに残された道は……! はたと同じくかみ殿下の慈悲深きこころにおすがりするしか……!」
「あらあら、それは困るわねぇ、ときかどちゃん……」

 焦燥に駆られたときかどは声の方へ勢い良く振り向いた。
 絶望に腰を抜かした彼女が目の当たりにしたのは、刀を抜いて自身に迫り来る見知った女の姿だった。
 しきしまならかみのもう一人の近衛侍女・りゆういんしらゆきが冷徹な笑みを浮かべて彼女に迫っていた。

「き、りゆういん様! どうか、どうかお助けください! こんなつもりじゃなかったんです! ほんの火遊びだったのですよ!」
「あらあら、何のことかしら? さっぱり話が見えないのだけれど、貴女あなた何か取り返しの付かないことでもやらかしたのぉ?」

 よく考えてもみれば、ときかどの裏切りを知っているのは現在国会議事堂に集められている者達だけである。
 その現場に居なかったりゆういんがそれを知っているはずが無いのである。
 しかし、りゆういんの眼は全てを見透かした様に冷酷な光を宿している。
 尋常ならざる、この世の理から外れた異様な力の気配が彼女の瞳の奥に宿っていた。

「どうか話を! わたくしかみ殿下にさせてください! 話せばきつお解り頂けるんです!」
「ええ、そうでしょうねぇ……」

 言葉とは裏腹に、りゆういんは容赦無く刀を振るった。
 胴部をけに斬られたときかどは、虚空に縋る様に手を伸ばしてその場に倒れ伏した。
 追い打ちとばかりに、りゆういんの刃がそんな彼女の背中に突き立てられる。

「だから困るのよ。これ以上あのかたとぎやくが増えてはたまったものじゃない。貴女あなたは此処で大人しく朽ち果てなさぁい」

 ときかどの死体は瞬く間に腐敗して崩れ落ち、分解されて消えてしまった。

て、あたくしもあの御方を探さないとね……」

 りゆういんは両目を皿の様に見開くと、はるか遠くの空間に眼を凝らした。
 それはまるで、千里の果てに見通して何かを追っているかの様なたたずまいだ。
 程無くして、りゆういんは白い歯を見せて笑った。

「遠くへ行っていなくて助かったわ……」

 りゆういんは刀をさやに収め、懐から電話を取り出す。

「もしもし、みつなり君? 貴方あなたの能力で、すぐあたくしを今から言う場所に送りなさい」

 電話が終わると、りゆういんの目の前の空間に黒い穴が開いた。
 りゆういんちゆうちよ無くその中へと足を踏み入れる。
 彼女がその穴を潜り、抜け出た先は皇宮の門の前だった。

 そこでは彼女の主・かみえいが数人の賊に囲まれていた。
 例によって、かみは一歩も動いていないにもかかわらず、賊は一瞬でこなじんになって消し飛んでしまう。
 そこへ、彼の背後からりゆういんが歩み寄る。

「……りゆういんか」
かみ殿下、申し訳御座いません」

 りゆういんは胸に手を当ててひざまずく。
 かみはそんな彼女に背を向けて尋ねた。

なれしきしまかいいんと共に賊の討伐へ向かったのではなかったか?」
「はい。しかしお恥ずかしながら、貴方あなた様に御報告しなければならないことが出来てしまいました」
「それは父上のことか」
ように御座います。しかしはんぎやく者共は陛下の偉大なる崩御に立ち会ってなお、そのひねくれた暴虐の心を改めようとせず、多くの議員や貴族、挙げ句には貴方あなた様のていまいまでもが身の危険にさらされております。対してちらしんを封じられすべ無く、最早貴方あなた様のちからにお縋りするしか無い状況に御座います」
「ふむ……」

 かみは西へと目を遣った。
 丁度、国会議事堂の方角である。

「あいわかった。このおれが直々に収めに参るとしよう」
「殿下、先程賊をちゆうさつなさったのは、かつて狩りをなさった際のわざですね?」
「うむ。父上はおれしんを使わせたくなかったようなのでな。かといって肉体の力を振るうのもやり過ぎてしまう。だからこの様に、極限まで小規模に抑えた筋肉の収縮で空気を圧縮して飛ばす程度のやり方しか心得ていないのだ」
「でしたら殿下、是非しんを御解禁なさってください。しんであれば、意図無き不要な破壊は生じませんわ」
「そうか。成程、父上も好きにせよとおつしやっていたし、試してみても良いかも知れんな……」

 かみはそうつぶやくと、その場からこつぜんと姿を消した。
 後には唯一人、りゆういんだけが取り残されている。
 跪いたままの彼女は下を向き、邪悪にゆがんだ笑みを隠していた。

ついに我が主が天を握った。かみのすめらは去り、まのみかどが来る。そして程無くして、すべての絶対なるかみとなりて三千世界に君臨する! うふふふふ、アハハハハハハ!!」

 時代が動いた。
 夜の闇が迫る世界に、魔女の不気味な笑い声が待ち受ける厄災を暗示する様に響き渡っていた。



    ⦿⦿⦿



 こうこく国会議事堂、衆議院本会議場。
 どうじようは腕を組み、いらちを体に表していた。

「遅いね、ときかど君は……。恐れを成して逃げたか……」

 元々、彼はときかどを大して当てにしていない。
 とはいえ、部下が自分の下を離れるのは気分が良くないことも確かだ。

「ならば、仕方が無い。同志くさ、同志つく、今一度皇宮へ戻り、かみえいを連れてたまえ」

 どうじようが指名したのは、じんのうをこの場に連行してきたくさみつろうつくだった。
 二人はじようさそりの中でも革命に強いこだわりを持ち、その揺るぎ無い信念はどうじようの信頼を得ている。
 叛逆を見限ったしきしまですら、二人のことは今でもそこまで悪く思ってはいない。
 そのくさつくなら、ときかどの様に戦禍を恐れたりせず、どうじようの意に沿うだろうと、そう思われた。

「断る」

 だが、意外にもくさの口から出たのは拒否の言葉だった。
 どうじようは目をすがめ、つくに視線を移す。

ぼくも御免だね」

 つくの答えもくさと同じだった。
 どうじようは歯をいて激しい憤怒の表情を見せる。

きみ達、どういうつもりだね?」
しゆりようДデーおれ達はもう貴方あなたの言うことは聞けないと言っている」
「何だと?」
ぼく達ははっきり理解したんだよ。昔はかく、今の貴方あなたにあるのはじんのうこうこく臣民への憎しみだけだってね」

 くさつくは強い意志に満ちた眼でどうじようまつぐに見据えていた。

「ヤシマ政府が敗け、じんのうが勝った理由はそこにあったのだろう。おれ達が対話したじんのうは、過去にあれだけの目に遭いながら、少なくとも臣民を愛そうとしていた」
ぼく達が革命を志したのは人民に真の解放とふくいんもたらす為だ。人民を憎む者にそれはない」
「正直、じんのう何故なぜ民衆の心をつかみ、政権を奪還したのか、我々が民衆を味方に付けられなかったのかが今はく解る」
「今更『陛下』とは呼べないが、最早彼と敵対し続ける道は選べない。多分、多くのこうこく臣民はもっとずっと以前からじんのうに対して同じおもいだったのだろう。だから、じんのうや皇族は慕われ、我々は罵声を浴びせられ続けた……」

 二人の言葉に、どうじようは額に青筋を浮かべて怒りに震えていた。

いぬに……いぬに堕したか……!」

 どうじようは拳銃に鉛玉を込めた。
 そんな彼の前に、参謀役のなわげんが慌てた様子で進み出る。

「首領、天空上映中です! 身内でめ続けるのは得策じゃない! ひとず、二人のことは議員共と一緒に壁際に並ばせましょう!」

 どうじようは舌打ちし、くさつくから目を背けた。
 二人はなわに促され、壁際に向かって階段を昇っていく。

「二人共、少し頭を冷やして考え直せ。どうあっても革命は止まらん。ここまで来て無駄死にすることは無い。首領に誠心誠意おびするのだ」
なわさん、貴方あなたはどう思っているのだ?」
貴方あなただって、本当は解っているんじゃないか?」

 なわは言葉を詰まらせた。
 彼もまた、おおかみきばはつしゆうの中では比較的良識的な人間である。
 革命への思いがずいいちであるからこそ、どうじようと共に生まれ変わってまで協力し続けてきたのだ。
 だがそれは同時に、どうじようへの強い信頼の表れでもあった。

わたしは……首領に付いていく。彼こそが日本人を導くにさわしい真の革命者なのだ」

 そんななわに、くさつくものが落ちた表情で見つめ合っていた。

つく、お前が同じ想いで良かった」
「これまでの努力は水の泡だけど、汚水に変わるよりは良かったと思うよ」
おれは不思議と悔いは無いんだが、お前はどうだ?」
ぼくもだよ。一人だとまた違ったかも知れないけどね」

 二人で納得し合っているくさつくは兎も角、どうじようがそれで収まった訳ではない。
 彼はかみを連れてくる人間として、別の者に白羽の矢を立てようとしていた。

「最早つくの能力は頼れんか……。ならば同志! きみの能力でかみもとへ飛び、連れてくるのだ!」
「は、はい!」

 はつしゆうの一人・いつき――この女装男の能力は、知った顔の許へ瞬時に移動出来るというものだ。
 彼ならば確かに、確実にかみを捕捉出来るだろう。

 だがその時、一陣の風が議場を吹き抜けた。
 連合革命軍の叛逆者達も議員達も皇族貴族も、皆一点に気をかれる。
 風は議場の真中最上部に向かって空気の流れを作っていた。
 次第にそれは、はっきりと視認できるようになっていく。

「あ……あ……」

 しきしまおびえに怯えた恐怖の表情、った絶望を顔中に貼り付けてその場所を見上げていた。
 やがて、金色と銀色、二色の雲が渦を巻き、その一点に集中し始める。

「まさか……たつねえさま、これは……」
「ああ……」

 二人の皇族も何かを察知して眼を凝らす。

はなよ、我は今、貴様に同情しておるよ」
「何?」

 摂関家当主の一人、女公爵・とおどうあやが側のはなたまに話し掛ける。
 彼女もまた、表情をこわらせている。
 他の摂関家当主、きのえくろ殿でんふるなりどうあきつらも同様だ。

「やはり貴様はあの時我にくだっておくべきじゃった。基よりかなわぬ夢を諦める機を逸してしまったのじゃ。こうなってはもう終わりじゃ。そして我らもどうなるか……最早誰にも予想は付かん」

 はなは首をかしげた。
 一方で、どうは震えた声で呟く。

「あの御方が目覚めてしまった……! 『絶対強者』第一皇子・かみえい殿下が……! 新たなるじんのう陛下として覚醒してしまった……!」

 彼ら、こうこくの上流階級の者達は知っていた。
 亡き先代じんのうおおとりかみだい以上に敵対してはならない存在を。

『絶対強者』――それは第一皇子・かみえいが父親を差し置いて呼ばれていた二つ名である。

 雲が弾け、すさまじい破裂音にも似たごうおんが議場に鳴り響いた。

 それと共に、二一六センチきよがその場に姿をあらわした。

 その男は見目形からして既に次元の違う唯一無二の特殊性をこれでもかと示していた。
 
 二メートルは優に超えるであろう長身に、よろいの様な筋の塊をまとった肉の摩天楼。

 絹糸の様になびく長髪と、こまやかに整ったしょうが、白金色にきらめいている。

 茶金色に艶立つ肌にいろどられた顔は身震いする程に美しい。

 左右色違いの、りゅうりょくしんにはどもえの様な瞳孔が穿うがたれている。

 唇は青みを薄らと帯びており、その下に雪色の歯がのぞいている。

 からすが施された袖無しの長い上着は、よく見ると白金プラチナの毛波が光沢を散らせている。

 所々からかいえるきょうじんな筋肉を宿した肌には、無駄毛が一本も見られない。

 まるで神話の世界樹の様におおしく、とぎばなしの魔王の様にうるわしく。

 誰よりも異様で、幻想的な姿をした男が、刹那にして辺りの空気を支配した。
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