深木志麻

平野耕一郎

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第一章

6

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 最後に一年生の銀杏小夏の心境は過剰なるプレッシャーだ。

 小夏は志麻から受けていた執筆依頼をこなすのに苦労をしていた。緊急の依頼でここのところ寝不足だ。志麻の小説の講評は辛口だ。言葉に容赦がない。納得のいかない話を書けば、原稿を引きちぎられたこともある。

 あれは泣いた……

 五人はそれぞれ違う理由で不満を抱えていた。すべては志麻の誕生日で心が晴れるものと思っていた願望がたった一言で砕け散る。

 せっかく書いたのに。何であんなことをするんだろう……
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