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第77話『恋のドン底と復活の朝はワンセット』
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放課後。2年2組の教室。
マコトたちはいつも通りパンを分けたり、
くだらない会話で笑い合っていた。
そこに――
バァァァン!!
教室のドアを勢いよく開けて、
テンション1000%の笑顔で現れたのは――
増渕先生:「聞いてくださぁぁ~いっ!!♡♡♡」
マコト:「うおっ!?先生!?元気すぎ!!」
増渕先生:「今日ねっ♡勇気を出して話しかけてみたのっ♡」
美穂:「えっ、あの“カフェラテ紳士”に!?」
増渕先生:「そしたらね!? 教育のことですっごく話が盛り上がっちゃって!!
“すごく教育に熱い方ですね”って言われてぇ~……♡」
早紀:「えっ、えっ!?先生、それって……!」
増渕先生:「連絡先、聞かれちゃったから♡ 教えちゃった~~~♡♡♡」
マコト:「きたああああ!!!」
美穂:「恋が前進してる!!!」
早紀:「いやまて、ここまで来ると逆に怖い展開来るパターンあるわよ……」
先生:「でね、LINEの名前見て“由美子さん、ですね”って言ったのよ~
だから私、“よく覚えてくれましたね♡”って言ったら……」
マコトたち(全員):「うんうんうん?」
先生:「そしたら……」
先生(トーン急落):「“うちの奥さんと同じ名前ですね”って――」
\\\ ッ!!!! ///
先生:「うぇぇぇぇえええん!!!なんでぇぇえええ~~~!!!」
教室内、一瞬にして地獄の雰囲気に包まれる。
マコト:「せ、先生ーーー!?ちょ、落ち着いて!?先生ーーー!!!」
早紀:「な、なんというトラップ!!」
美穂:「名前被りで心ズタズタにされるとか、そんなシーン少女漫画にないから!!」
先生:「私が“由美子”って名乗った瞬間に、
“うちの妻も由美子って言うんですよ”って、あぁああああん!!!」
マコト:「ま、まだチャンスは……ほら!別に既婚者=恋できないって決まったわけじゃ――」
早紀:「黙れ!全方向にアウトだ!!!」
美穂:「でも先生!恋って、痛い時ほど次が輝くんですよっ!?」
先生:「うううっ……私のこの心、
“焼きたてパン”くらいふわふわだったのに……今やカチカチのフランスパンよ……!」
マコト:「いい例えだけどやめてぇぇぇぇ!!!」
そして――
そのまま先生は、窓の外に目を向け、どこか遠くを見ながら…
増渕先生:「……人生って……パンみたい……
噛めば噛むほど味があるけど……
たまにカビるのよねぇ……」
マコト:「深いのか浅いのかわからない例え残していかないでぇぇぇ!!?」
そのまま先生は、
哀愁たっぷりに廊下を歩き去っていった。
(BGM:『遠くで汽笛が聞こえる』的な幻聴)
◆【翌朝】
マコト:「……なぁ、昨日のあの先生、なんかこっちが泣きそうになったよな」
早紀:「パンの人生論で締めたの、逆に忘れられないけどね」
美穂:「……って、あれ?」
そこへ――
ドアを開けて、いつもの笑顔10倍増しのテンションで
現れたのは、まさかの増渕先生!!!
増渕先生:「おっはよぉぉおおお~~~ございますぅ~~~!!!
♡♡また素敵な人、見つけちゃいましたぁ~~~♡♡♡」
マコトたち:「早ぇぇぇぇええええ!!!!」
早紀:「情緒どこに置いてきたぁああああああ!!?」
美穂:「やっぱりこの人、最強の乙女だわ……!!」
マコト:「うん……先生の恋は、終わらねぇ……
てか、ループで再生されるタイプの恋だこれ……」
(こうして、増渕先生の恋は――また、新たな1ページを開いたのだった)
(完)
マコトたちはいつも通りパンを分けたり、
くだらない会話で笑い合っていた。
そこに――
バァァァン!!
教室のドアを勢いよく開けて、
テンション1000%の笑顔で現れたのは――
増渕先生:「聞いてくださぁぁ~いっ!!♡♡♡」
マコト:「うおっ!?先生!?元気すぎ!!」
増渕先生:「今日ねっ♡勇気を出して話しかけてみたのっ♡」
美穂:「えっ、あの“カフェラテ紳士”に!?」
増渕先生:「そしたらね!? 教育のことですっごく話が盛り上がっちゃって!!
“すごく教育に熱い方ですね”って言われてぇ~……♡」
早紀:「えっ、えっ!?先生、それって……!」
増渕先生:「連絡先、聞かれちゃったから♡ 教えちゃった~~~♡♡♡」
マコト:「きたああああ!!!」
美穂:「恋が前進してる!!!」
早紀:「いやまて、ここまで来ると逆に怖い展開来るパターンあるわよ……」
先生:「でね、LINEの名前見て“由美子さん、ですね”って言ったのよ~
だから私、“よく覚えてくれましたね♡”って言ったら……」
マコトたち(全員):「うんうんうん?」
先生:「そしたら……」
先生(トーン急落):「“うちの奥さんと同じ名前ですね”って――」
\\\ ッ!!!! ///
先生:「うぇぇぇぇえええん!!!なんでぇぇえええ~~~!!!」
教室内、一瞬にして地獄の雰囲気に包まれる。
マコト:「せ、先生ーーー!?ちょ、落ち着いて!?先生ーーー!!!」
早紀:「な、なんというトラップ!!」
美穂:「名前被りで心ズタズタにされるとか、そんなシーン少女漫画にないから!!」
先生:「私が“由美子”って名乗った瞬間に、
“うちの妻も由美子って言うんですよ”って、あぁああああん!!!」
マコト:「ま、まだチャンスは……ほら!別に既婚者=恋できないって決まったわけじゃ――」
早紀:「黙れ!全方向にアウトだ!!!」
美穂:「でも先生!恋って、痛い時ほど次が輝くんですよっ!?」
先生:「うううっ……私のこの心、
“焼きたてパン”くらいふわふわだったのに……今やカチカチのフランスパンよ……!」
マコト:「いい例えだけどやめてぇぇぇぇ!!!」
そして――
そのまま先生は、窓の外に目を向け、どこか遠くを見ながら…
増渕先生:「……人生って……パンみたい……
噛めば噛むほど味があるけど……
たまにカビるのよねぇ……」
マコト:「深いのか浅いのかわからない例え残していかないでぇぇぇ!!?」
そのまま先生は、
哀愁たっぷりに廊下を歩き去っていった。
(BGM:『遠くで汽笛が聞こえる』的な幻聴)
◆【翌朝】
マコト:「……なぁ、昨日のあの先生、なんかこっちが泣きそうになったよな」
早紀:「パンの人生論で締めたの、逆に忘れられないけどね」
美穂:「……って、あれ?」
そこへ――
ドアを開けて、いつもの笑顔10倍増しのテンションで
現れたのは、まさかの増渕先生!!!
増渕先生:「おっはよぉぉおおお~~~ございますぅ~~~!!!
♡♡また素敵な人、見つけちゃいましたぁ~~~♡♡♡」
マコトたち:「早ぇぇぇぇええええ!!!!」
早紀:「情緒どこに置いてきたぁああああああ!!?」
美穂:「やっぱりこの人、最強の乙女だわ……!!」
マコト:「うん……先生の恋は、終わらねぇ……
てか、ループで再生されるタイプの恋だこれ……」
(こうして、増渕先生の恋は――また、新たな1ページを開いたのだった)
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