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第10話:「漫画のネタに推しを使うのは罪ですか?」
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推しとスーパーに行き、推しの食材へのこだわりを知り、さらに「お前の食生活、やばいからちゃんとした飯作るわ」と言われたあの日から――
私は、とんでもない副作用 に悩まされていた。
■ 「推しがルームメイト」って設定、最高では?
「……ふむ」
私は漫画のネームを描きながら、思考を巡らせる。
クールでぶっきらぼうな推しが、実は料理上手で、意外と庶民派で、生活能力が高くて……。
しかも、ちょっとした仕草や言葉に ときめいてしまうことが多すぎる。
これ、漫画のネタにしたら最高では?????????????????????????????
「……」
私はペンを持ったまま、ゴクリと唾を飲み込んだ。
いやいやいやいや、ダメだろ!!!!!!!!!!
これはルール違反!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
隼人には「俺のことをネタにするのは禁止な」って言われてないけど、でも ルームシェアの契約書に『お互いのプライベートを尊重すること』って書いてあった!!!!!!!!!!
つまり、ここで「推しとルームシェアする話」を漫画にしたら、契約違反!!!!!!!!!!!!!!!!
いやでも、こんなにリアリティのある素材を活かさないのは 漫画家志望としてどうなのか!?!?!?!?!?!?!?!?
私は机の上で悶絶する。
「……いや、でも、ちょっとだけなら……?」
とりあえず、試しにネームを描いてみることにした。
■ 「隼人」ではなく、「ハルト」です!!!!(言い訳)
まず、キャラの名前は絶対に変えないといけない。
そのまま「桐生隼人」にしたら、完全にアウトだ。
「よし、名前は……『ハルト』にしよう!!!!!」
違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!
名前変えただけで、中身そのままなのバレるやつ!!!!!!!!!!!!!!!
私は必死に ハルトくん(仮) のキャラ設定を考える。
クールでぶっきらぼう。
ちょっと塩対応。
でも家事ができて、料理が上手くて……。
――これ、ほぼ桐生隼人では??????????????????????????????????????????
「ちょ、ちょっと待て!!!!!!!!!!」
私は頭を抱えた。
これはダメだ!!!!!!!!!
何か、もっとキャラを変えないと!!!!!!!!!!!
「そ、そうだ!!!」
私は閃いた。
「ハルトくん、メガネをかけさせよう!!!!!!」
キャラデザ変更!!!!!!!!!!!!!!
でも待て。
推しがメガネをかけたら、それはそれでヤバいのでは??????????????????????
むしろ尊さ増すのでは????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????
「うわああああああああ!!!!!!!!!!!!」
私は机に突っ伏した。
もう無理だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは完全にアウト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
■ そして、推しにバレる
「……」
私は ネームをぐしゃぐしゃに丸めて捨てた。
もう 自分でも無理だと分かった。
これは完全に ルール違反だ!!!!!!!!!!!!!!!!
私は気を取り直し、全然違うジャンルのネームを描こうとした。
その時――
「なに1人で騒いでんの?」
背後から低い声。
「ぎゃあああああああ!!!!!!!」
私は飛び跳ねた。
振り向くと、リビングの入り口に 桐生隼人が立っていた。
「な、なんでもないです!!!!!!!」
「お前、隠し事するときの顔、めちゃくちゃ分かりやすいよな」
「えっ」
「なに隠してんの?」
「えっ」
「見せろよ」
「えっ」
――終わった。
私は 丸めたネームを持って、猛ダッシュでゴミ箱に捨てた。
「見せるわけないじゃないですか!!!!!!」
「……絶対やましいことあるだろ」
「ないです!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「……まぁいいけど」
隼人は 興味なさそうにソファに座る。
「ほら、そろそろ飯作るから、手伝えよ」
「……えっ」
「料理できねぇなら、せめて皿くらい運べ」
「……!!!!!!」
推しが またもや手料理を作る だと!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
漫画のネタどころじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「は、はい!!!!!!!!!!!!!」
私は ネームのことを忘れ、全力でキッチンへ向かった。
こうして、推しの手料理会 が開催されることになったのだった――。
私は、とんでもない副作用 に悩まされていた。
■ 「推しがルームメイト」って設定、最高では?
「……ふむ」
私は漫画のネームを描きながら、思考を巡らせる。
クールでぶっきらぼうな推しが、実は料理上手で、意外と庶民派で、生活能力が高くて……。
しかも、ちょっとした仕草や言葉に ときめいてしまうことが多すぎる。
これ、漫画のネタにしたら最高では?????????????????????????????
「……」
私はペンを持ったまま、ゴクリと唾を飲み込んだ。
いやいやいやいや、ダメだろ!!!!!!!!!!
これはルール違反!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
隼人には「俺のことをネタにするのは禁止な」って言われてないけど、でも ルームシェアの契約書に『お互いのプライベートを尊重すること』って書いてあった!!!!!!!!!!
つまり、ここで「推しとルームシェアする話」を漫画にしたら、契約違反!!!!!!!!!!!!!!!!
いやでも、こんなにリアリティのある素材を活かさないのは 漫画家志望としてどうなのか!?!?!?!?!?!?!?!?
私は机の上で悶絶する。
「……いや、でも、ちょっとだけなら……?」
とりあえず、試しにネームを描いてみることにした。
■ 「隼人」ではなく、「ハルト」です!!!!(言い訳)
まず、キャラの名前は絶対に変えないといけない。
そのまま「桐生隼人」にしたら、完全にアウトだ。
「よし、名前は……『ハルト』にしよう!!!!!」
違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!
名前変えただけで、中身そのままなのバレるやつ!!!!!!!!!!!!!!!
私は必死に ハルトくん(仮) のキャラ設定を考える。
クールでぶっきらぼう。
ちょっと塩対応。
でも家事ができて、料理が上手くて……。
――これ、ほぼ桐生隼人では??????????????????????????????????????????
「ちょ、ちょっと待て!!!!!!!!!!」
私は頭を抱えた。
これはダメだ!!!!!!!!!
何か、もっとキャラを変えないと!!!!!!!!!!!
「そ、そうだ!!!」
私は閃いた。
「ハルトくん、メガネをかけさせよう!!!!!!」
キャラデザ変更!!!!!!!!!!!!!!
でも待て。
推しがメガネをかけたら、それはそれでヤバいのでは??????????????????????
むしろ尊さ増すのでは????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????
「うわああああああああ!!!!!!!!!!!!」
私は机に突っ伏した。
もう無理だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは完全にアウト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
■ そして、推しにバレる
「……」
私は ネームをぐしゃぐしゃに丸めて捨てた。
もう 自分でも無理だと分かった。
これは完全に ルール違反だ!!!!!!!!!!!!!!!!
私は気を取り直し、全然違うジャンルのネームを描こうとした。
その時――
「なに1人で騒いでんの?」
背後から低い声。
「ぎゃあああああああ!!!!!!!」
私は飛び跳ねた。
振り向くと、リビングの入り口に 桐生隼人が立っていた。
「な、なんでもないです!!!!!!!」
「お前、隠し事するときの顔、めちゃくちゃ分かりやすいよな」
「えっ」
「なに隠してんの?」
「えっ」
「見せろよ」
「えっ」
――終わった。
私は 丸めたネームを持って、猛ダッシュでゴミ箱に捨てた。
「見せるわけないじゃないですか!!!!!!」
「……絶対やましいことあるだろ」
「ないです!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「……まぁいいけど」
隼人は 興味なさそうにソファに座る。
「ほら、そろそろ飯作るから、手伝えよ」
「……えっ」
「料理できねぇなら、せめて皿くらい運べ」
「……!!!!!!」
推しが またもや手料理を作る だと!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
漫画のネタどころじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「は、はい!!!!!!!!!!!!!」
私は ネームのことを忘れ、全力でキッチンへ向かった。
こうして、推しの手料理会 が開催されることになったのだった――。
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