推しが同居人になりまして。

naomikoryo

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第25話:「これって、恋では???????」

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推し(桐生隼人)の 元カノ(遠藤 朱音) という 最強の刺客 が現れてから、私は ずっとモヤモヤしていた。

 
 隼人は 「もう関係ない」 と言っていたけど、私はどうしてもあの時の雰囲気が頭から離れない。

 
 それだけじゃない。
 

 朱音さんの 余裕たっぷりな態度、隼人の どこかそっけないけど完全に無関心ではなさそうな対応。

 
 それらを思い出すたびに、私の胸は ギュッと締めつけられるような感覚 に襲われる。

 

 ――これ、もしかして。

  

 恋では???????????

■ いや、推しを好きになるなんてありえない(ありえないとは言ってない)
 私は 布団の中で悶絶していた。

「いやいやいやいや!!!!!」

 
 無理無理無理無理!!!!!!
 

 推しを ガチ恋 するなんて、そんなのファンとしてタブーでは!?!?!?!?

 
 私は、あくまで隼人を 俳優として応援しているだけ。

 

 ……いや、でも、最近の自分の行動を思い返してみると……。

 

 ・推しの彼氏ムーブに毎回心臓を撃ち抜かれる。
 ・推しの「送ってやるよ」に異様にときめく。
 ・推しの手料理を食べながら「これ、結婚では?」と錯覚する。
 ・推しの元カノが登場しただけで大ダメージを受ける。
 ・推しの「気にするな」に納得できず、なぜか腹が立つ。
 ・推しの新しい彼女ができたら嫌だと思う。

  

 これ、どう考えても好きでは?????????????

■ 自覚した瞬間、終わるオタク
「うわああああああ!!!!!!!!!」

 
 私は 布団の中でジタバタする。

 
 でも、もう 自分の気持ちに気づいてしまった。

 
 隼人のことを考えると、ドキドキする。

 隼人に彼女ができるかもしれないと思うと、モヤモヤする。

 隼人の元カノの余裕たっぷりな態度に、焦りを感じる。

  

 ……これ、好きじゃん。

■ 推しがルームメイトであるという最大の問題
 

 私はようやく、「桐生隼人が好きだ」 という事実を自覚してしまった。

 

 でも、ここで最大の問題がある。

 

 隼人は、私の「推し」であり、「ルームメイト」である。

  

 ……え、無理では????????????

 
 だって、どう考えても 「ガチ恋発覚後のルームシェア生活」、地獄すぎる。

  

 ・朝起きたら、推しがキッチンでコーヒー淹れてる。
 ・ちょっとした日常会話でも、いちいちドキドキしてしまう。
 ・推しがエプロンをつけるだけで尊さに爆発する。
 ・推しが無意識に距離を詰めてくるたびに、勝手に心臓が跳ね上がる。
 ・でも、推しは私を 「ただのルームメイト」としか思ってない。

 
 いや、もう無理では???????????????????

■ もう、普通の生活に戻れない気がする
 

 私は 絶望しながら布団の中で丸くなる。

 
「……いや、落ち着け、私……」

 
 好きになったところで、どうしようもない。

 
 私は ただのルームメイト。

 
 隼人は、別に私を 異性として意識しているわけではない。


 

 ……それどころか、元カノとの関係だって完全に終わったわけじゃないかもしれない。

  

 じゃあ、私はどうすればいいの!?!?!?!?

■ 推しを好きになったオタク、暴走する
 翌日。

 私は できるだけ「平常心」を装って、隼人と接することにした。

 

「……おはようございます!!」

「……お前、なんかテンション高くね?」

「そんなことないですよ!?!?!?!?!?」

「……?」

「さ、ささ、今日の朝ごはんは何ですかね!!!」

「……お前が作るんだよ」

「はっ!?!?」

「料理修行中だろ」

「いや、でも、あの、その!!!!」

「……お前、なんか変だぞ」

「変じゃないです!!!!!」

「いや、変だ」

「変じゃない!!!!!!!」

「……」

「……」

「……熱でもあんのか?」

「えっ、ちょ、近っ!!!!」

「お前、顔赤いぞ?」

「いやいやいやいや!!!!!!」

「じっとしてろ」

「ひゃあああああ!!!!!!!!!」
 

 もう、普通にルームシェアできる気がしない。
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