推しが同居人になりまして。

naomikoryo

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第34話:「だから、もう逃げんなよ――って、えええええ!?」

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推し(桐生隼人)に ガチ恋していることを爆発的に告白した結果――

 
 まさかの展開が訪れた。

 
「俺も、お前のこと、少しは気になってるのかもな」

 
 そして、追い打ちをかけるように――

 
「だから、もう逃げんなよ」

 
 ……待って、待って待って待って!!!!!!!!!!!

■ 限界オタク、思考が停止する
「えっ、えっ、えっ、ええええええええ!!!!!」

「……」

「ちょ、ちょっと待ってください!!!!!」

「……何を」

「今、すごいこと言いましたよね!?!?!?!?」

「別に普通だろ」

「普通じゃないです!!!!!!!!」

「……」

「えっ、いや、待ってください!!!!!」

「……」

「私、ずっと隼人さんのこと避けてたんですよ!?!?!?!?」

「だから、それが嫌だったって言ってんだろ」

「ええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」

■ 「気に食わねぇ」って、どういう意味!?
「……いやいやいや、ちょっと待ってください!!!!」

「……なんだよ」

「その、『気に食わねぇ』ってどういう意味なんですか!?!?」

「そのまんまだろ」

「いやいやいや!!!!!」

「お前、俺のこと好きだって言ったくせに」

「ひゃああああ!!!!!」

「なんで避けるんだよ」

「そ、それは!!!!」

「……」

「だって、こんなの!!!!!」

「……」

「推しを好きになったオタクの末路、悲惨すぎるじゃないですか!!!!!!!!!」

「ぶっ」

「笑わないでください!!!!!」

「いや……お前、マジで変なこと考えてんな」

「変じゃないです!!!!!!!!」

「いや、変だ」

「変じゃない!!!!!!!!」

「……」

「……」

「……まぁ、そういうとこが面白いけどな」

「えっ、なにそれ反則では!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

■ 推し、爆弾発言を連投する
「まぁ、俺はお前がルームシェアを続けるなら、それでもいいし」

「えっ」

「……やめたいなら、やめてもいい」

「……」

「でも」

「……」

「俺としては――」

「……」

「……もうちょい、この関係続けるのも悪くねぇかなって思ってるけどな」

「………………は?」

■ えっ、えっ、それはつまり……?
「えっ、えっ、ええええええ!!!!!!!」

「……お前、また大声」

「いやいやいやいや!!!!!!」

「……」

「えっ、それってつまり!!!!」

「……」

「私が隼人さんのこと好きなのを知った上で!!!!」

「……」

「ルームシェア、続けるんですか!?!?!?」

「……別にダメか?」

「いやいやいやいや!!!!!」

「なんでダメなんだよ」

「えっ、いや、だって!!!!! そんなの!!!!!」

「……」

「私、どうやって生活すればいいんですか!!!!!!!」

「……」

「推しと同じ家に住みながら、好きバレした状態で、平常心でいられるわけないでしょうが!!!!!!!!」

「……じゃあ、どうするんだよ」

「えっ」

「逃げるか?」

「……」

「……俺から」

「……」

「……」

「……」

「………………え?」

■ 逃げるのは……嫌だ、かも?
「……お前が出ていくなら、止めねぇけど」

「……」

「でも、俺は別に、お前がこのままいてもいいと思ってる」

「……」

「……お前は?」

「……」

 
 私は 隼人の顔を見上げる。
 

 このまま、隼人のそばにいたら、もっと好きになってしまう。

 
 それが分かってるのに――

  

「……逃げたくないです」

「……」

「……ここにいたいです」

「……そっか」
 

 あれ、これ、もしかして……勝ちなのでは!?!?!?!?!?!?!?
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