推しが同居人になりまして。

naomikoryo

文字の大きさ
42 / 58

第42話:「ドラマ化決定!? 推し本人が推し役をやる可能性があるんですが!!!!」

しおりを挟む
推し(桐生隼人)とのルームシェア生活を基に描いた私の漫画が、なぜか 読者の間で大バズり。

 
 その結果――
 

「ドラマ化の話が来ています!!!!」

 
 出版社の担当編集者が 信じられない爆弾を投下。

 
 そしてさらに追い打ちをかけるように――
 

「主演俳優の候補に、桐生隼人さんの名前が挙がっています!!!!」

 

――え???????????????????????????????

■ 限界オタク、呼吸ができなくなる
「えっ、えっ、えええええ!!!!!」

「落ち着いてください!!!!」

「いやいやいや!!!! 落ち着けるわけないでしょうが!!!!!」

「それだけ話題になっているということなんですよ!!!」

「いや、それはありがたいんですけど!!!!!」

「主演俳優の候補が桐生隼人って、どういうことですか!!!!!」

「そのままの意味ですよ!!!」

「ぎゃああああああ!!!!!!」

■ 推しが『推し役』をやるとか、そんな世界線ある!?
「えっ、えっ、ちょっと待ってください!!!!」

「……」

「つまり、私が描いた漫画の主人公を!!!!」

「……」

「私が好きな推しが演じる可能性があるってことですか!!!!!」

「……そうなりますね!」

「いやいやいや!!!!!!!!」

「……」

「私!!!! そんなの!!!!!」

「……」

「心臓が持ちません!!!!!!!!!!」

「ぶっ」

■ 推し本人に話した結果……
 その後、家に帰った私は なんとか冷静になろうと深呼吸しながら、隼人にこの話を伝えた。

 
「えっと、桐生さん……ちょっと、話がありまして……」

「ん?」

「えっと、その、あの……」

「……何だよ、また挙動不審だな」

「ちょっと落ち着いて聞いてくださいね!!!!!」

「いや、お前が落ち着け」

「えっと、実は……」

「……」

「私の漫画がドラマ化することになりました!!!!!」

「……」

「で、主演俳優の候補に……」

「……」

「桐生さんの名前が挙がっています!!!!!」

「………………は?」

■ 「お前、それ……俺のことネタにしてねぇよな?」(2回目)
「ちょっと待て」

「は、はい!!!!」

「お前の漫画、俺がモデルになってるんじゃねぇのか?」

「えっ、えっ、えっ!!!! えーっとですね!!!!」

「……」

「完全オリジナルです!!!!!」

「嘘つけ」

「うわああああ!!!!」

「お前、自分で言ってただろ。『読んだら桐生隼人だって分かるやつです』って」

「ひぃぃぃぃ!!!!!!!!」

「……で、俺がその役をやる可能性があると?」

「……」

「………………はい」

「………………」

「………………」

「………………ぶっ」

「ちょっと!!!! 笑わないでください!!!!!!!!!!」

■ 「で? 俺に演じてほしいのか?」
「で?」

「は、はい?」

「俺にやってほしいのか?」

「えっ!?!?!?」

「主演」

「えっ、いや、それは……!!!!!」

「……」

「で、でも!!!!!」

「……」

「推しに!!!!!! 自分の理想を押し付けるなんて!!!!!」

「……」

「そんなオタクとして、絶対にやってはいけない禁忌!!!!!」

「……」

「だから、私は!!!!」

「……」

「桐生さんがこの仕事をやりたいなら、もちろん応援します!!!!!」

「……」

「でも、無理にとは言いません!!!!!」

「……」

「どうぞ、お好きに決めてください!!!!!」

「……」

「……」

「……」

「…………お前、めちゃくちゃ俺にやってほしそうな顔してんぞ」

「ぎゃああああああ!!!!!!!!!!!」

■ 推しの決断
 私は 全力で顔を真っ赤にしながら、必死に目をそらした。

 

「で、桐生さんはどうするんですか……?」

「……」

「やるんですか……?」

「……」

「やらないんですか……?」

「……」

「どうするんですか……?」

「……まぁ」

「まぁ?」

「面白そうだし、やってみてもいいかもな」

「ええええええええええええ!!!!!!!」

■ 推し本人が『推し役』をやる世界線、決定
「えっ、えっ、えっ、ほんとにやるんですか!?!?!?」

「ダメか?」

「い、いや、ダメとかじゃないですけど!!!!!」

「……」

「そんなの!!!!!」

「……」

「オタクが推しを生み出す瞬間では!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

「ぶっ」

「笑わないでください!!!!!」

「いや、お前の発想がすごすぎる」

「いやいやいや!!!! だって!!!!!」

「私の漫画の推しが!!!!!」

「私のリアル推しによって演じられるんですよ!?!?!?」

「……」

「そんなの!!!!!」

「……」

「もう完全に優勝じゃないですか!!!!!!!!!!」

「……お前、ほんと楽しそうだな」

「そりゃ楽しそうになりますよ!!!!!」

 
 私は 完全に舞い上がりながら、推しの顔を見た。
 

 隼人は、ふっと 少しだけ優しい目をして笑った。

「……お前が描いた世界、ちょっと覗いてみたくなっただけだ」

「えっ」

「だから、やる」

「……」

「お前の作った『推し役』を、俺が演じる」

「………………は?」

「……」

「………………えっ、そんなの、もう、最高なのでは!?!?!?!?!?!?!?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!

花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」 婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。 追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。 しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。 夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。 けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。 「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」 フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。 しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!? 「離縁する気か?  許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」 凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。 孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス! ※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。 【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?

3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。 相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。 あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。 それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。 だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。 その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。 その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。 だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。

清楚な執事長、常駐位置が“お嬢様の隣”に確定しました

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話・後日談12話⭐︎ 清楚で完璧、屋敷の秩序そのもの——そんな執事長ユリウスの“常駐位置”が、なぜか私の隣に確定しました。 膝掛けは標準装備、角砂糖は二つ、そして「隣にいます」が口癖に。 さらに恐ろしいことに、私が小声で“要求”すると、清楚な笑顔で「承知しました」と甘く返事をしてくるのです。 社交は上品に、恋心は必死に隠したい。 なのに執事長は、恋を“業務改善”みたいに制度化して逃がしてくれない——! むっつり令嬢の乙女心臓が限界を迎える、甘々コメディ恋愛譚。 清楚な顔の執事長が、あなたの心臓まで囲い込みにきます。

【番外編も完結】で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?

Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。 簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。 一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。 ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。 そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。 オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。 オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。 「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」 「はい?」 ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。 *--*--* 覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾ ★2/17 番外編を投稿することになりました。→完結しました! ★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓ このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。 第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」 第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」 第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」 どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ もしよかったら宜しくお願いしますね!

処理中です...