推しが同居人になりまして。

naomikoryo

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第57話:「推しは芸能界へ、私は漫画家として…? 今後どうするの!?」

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■ 家に戻った二人
 撮影終了後。

 私は 限界オタクモードのまま家に帰還。

 
「……はぁ~~~~~~~~~」

 
 全身の力が抜けて、ソファに ぐでぇぇぇ っと倒れ込む。

 
「終わった~~~~~~~~!!!!!!」

「お前、やり切った感すごいな」

「そりゃそうですよ!!!!!!!」

「……」

「人生で初めての演技ですよ!?!?!?!?!?」

「うん」

「しかも、推しとの!!!!!!!!!!!!!」

「……」

「しかも、キスシーンまで!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「……」

「どう考えてもオーバーヒート不可避!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「……」

「……」

「……」

「………………まぁ、よくやったよ」

「えっ」

「お前にしてはな」

「えっ、えっ」

「……」

「……ぶふっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「なんで笑う」

「いや、桐生さんに褒められるとか、そんなことあるんですか!?!?!?」

「……」

「お前、ほんと失礼だよな」

「えっ、でも、ちょっと嬉しい!!!!!!!!!!」

「……そうか」


 隼人は 少しだけ優しく微笑んだ。
 

(あ、これもうダメ)

(絶対また好きになるやつ)

(いや、元から好きなんだけど!!!!!!!!!)

(ここでニヤけたら終わる!!!!!!!!!)

■ そして、推しが芸能界復帰宣言
「……で」

「?」

「俺、これを機に芸能界に戻ることにした」

「えっ」

「……」

「戻る、って……」

「まぁ、今回のドラマが話題になってるし、オファーもいくつか来てるみたいだしな」

「えっ」

「ちょうどいいタイミングだろ」

「……」

「……」

「……そっか」

■ まさかの編集からの爆弾発言
「で、お前は?」

「えっ」

「お前も、これからどうするんだよ」

「……」

「ああ、そういえば」

「?」

「お前の編集から連絡来てたぞ」

「えっ!? なんて!?」

「『これからは連載の注文がたくさん来ますよ!』だとよ」

「ぶふっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「そりゃ、あんなに話題になってるんだから、当然だろ」

「いやいやいや!!!!!!!」

「お前、これから漫画家としてめちゃくちゃ忙しくなるんじゃねぇの?」

「えっ、えっ、待って!!!!!」

■ 夢に見てたプロ漫画家生活…のはずが
「いや、でも……」

「……?」

「私、そんなにたくさん描けるかな……」

「……」

「やっぱり、締め切りとか大変そうだし……」

「……」

「ちゃんとやれるか、不安で……」

「……」

「……」

「……」

「………………お前さ」

「えっ」

「それ、本気で言ってんの?」

「えっ、えっ」

「お前、あんだけ必死に漫画描いてきたのに?」

「……」

「オタク根性丸出しで、自分の推しへの愛を形にして、それが認められて、連載が決まるかもしれないのに?」

「……」

「ここでビビってんのか?」

「……」

「……」

「……」

「………………ぶふっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「お前、なんで笑う」

「いやいやいや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「そんなこと言われたら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「やるしかないでしょうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「……ったく、単純だな」

「単純じゃないです!!!!!!!!!!!!!!!!!」

■ そして、二人の未来
「まぁ、お前が漫画家としてやってくなら、俺もしばらく仕事詰めになりそうだな」

「ですね!!!」

「……」

「……」

「……」

「………………で、俺たちは?」

「えっ」

「俺たちの関係、どうするんだ?」

「えっ、えっ、えええええ!!!!!!!!!」

「……」

「……」

「……」

「………………まぁ、ゆっくり考えればいいか」

「えっ」

「お前も忙しくなるしな」

「えっ、えっ、ちょっと、桐生さん!?!?!?!?!?」

「ほら、そろそろ寝るぞ」

「いやいやいや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「俺も明日から仕事再開だからな」

「えっ、えっ、待って、今の話の続きは!?!?!?!?!?!?!?」

「続きは……まぁ、また今度な」

「ぎゃああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
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