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番外編⑲社会人編・第16話「ベビーカーでお散歩デビュー!道ゆく人が振り返る“3人全員おかしい”一家」
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「晴翔、そろそろ準備できた?」
「うん!完璧!俺、今日のために3日前からGoogleマップの“段差チェック”してた!」
「そこまで!?」
日曜日の朝。
今日はついに――奏翔くんのお散歩デビューである。
退院してからの慌ただしい日々にも少し慣れ、
ようやく気候も暖かくなってきた今日この頃。
「そろそろ外の空気を感じさせてあげたいね」と話し合い、
この日、満を持して出発することにしたのだった。
だが、玄関には……
・ベビーカー本体
・替えおむつ3枚
・ミルクセット(湯冷まし入りポット&哺乳瓶2本)
・保冷剤入りのおやつバッグ(晴翔がなぜか用意)
・“赤ちゃんの初外出記念”と書かれた紙を持った晴翔
・なぜかGoProを額につけてる晴翔
・晴翔の首からぶら下がるタオルには“パパ見習い”と刺繍されている
柚葉「ちょっと待って?それ散歩っていうより撮影クルーだよね?」
晴翔「記念だよ記念!パパ一日目の大イベント!」
柚葉「奏翔まだ生まれて3週間よ!?」
ベビーカーに乗せられた本人(奏翔)は、
そんな騒がしさに一切関与せず、無音で爆睡中。
***
外に出ると、春の陽気と優しい風が気持ちいい。
晴翔「うわぁ~~!
この風、絶対“赤ちゃん初おひさま認定”されるやつ!!」
柚葉「勝手に認定しないで」
晴翔はベビーカーを押すその手に、意味不明な“サイドステップ”を混ぜてきた。
柚葉「ちょっと、バスケのドリブルみたいな押し方やめて!?」
晴翔「俺の中で“ベビーカー=ボール”なんだよね」
柚葉「もうそれ全員に怒られるから!!!」
公園へ向かう途中、
すれ違う人たちが、ちらちらとこちらを見る。
たぶん理由は――
ベビーカーを押す男が、「パパ見習い」のタオルを肩にかけ、GoProで自撮りしているから。
通りすがりのおばあちゃん「……最近の若い子は、育児もエンタメなのねぇ」
中学生の男子「今の、YouTuberっぽくね?」
OL風の女性「あれ……たぶん“あの夫婦”じゃない?」
晴翔「ん!?“あの夫婦”ってなに!?うれしい!」
柚葉「うれしいの!?こっちは“近所の変な一家”枠かもよ!?」
***
公園に到着。
桜は散り始めていたが、そのぶん緑が濃くなっていて気持ちがいい。
晴翔は「芝生に“今日の一歩”って書きたい」と言って、木の枝で草むらをカリカリ。
柚葉はその横で日除けタープを出し(キャンプか?)、奏翔くんは……起きない。
柚葉「……30分くらい爆睡してるけど、大丈夫かな……」
晴翔「それはもう、“安心”の証だよ!」
柚葉「起きてたらツッコミの量にビビってたと思うよ」
そして、柚葉がふと思いついた。
「ねぇ、写真撮ろうよ」
「おっ、いいね!じゃあ俺、GoProと連携して――」
「普通のスマホでいい!!」
3人で記念写真を1枚。
晴翔は無駄に斜めポーズ、柚葉は笑いながらピース。
奏翔くんは、眉間にしわを寄せて爆睡中。
柚葉「こんな顔してるけど、たぶんいい夢見てるんだろうな」
晴翔「それか、俺の声にうんざりしてるかも」
柚葉「そっちの可能性、あるなぁ……」
でも――
写真に収められた1枚の中には、
ちゃんと“家族になった風景”が写っていた。
すこし騒がしくて、
まわりに見られるくらい変わってるかもしれないけど、
それでも、笑いと愛情が詰まった時間。
これが、私たちの“家族のかたち”なんだなと思った。
帰り道、晴翔が言った。
「次のお散歩、俺、オリジナルベビーソング作って披露するからさ!」
「やめて。今度こそ通報される。」
「うん!完璧!俺、今日のために3日前からGoogleマップの“段差チェック”してた!」
「そこまで!?」
日曜日の朝。
今日はついに――奏翔くんのお散歩デビューである。
退院してからの慌ただしい日々にも少し慣れ、
ようやく気候も暖かくなってきた今日この頃。
「そろそろ外の空気を感じさせてあげたいね」と話し合い、
この日、満を持して出発することにしたのだった。
だが、玄関には……
・ベビーカー本体
・替えおむつ3枚
・ミルクセット(湯冷まし入りポット&哺乳瓶2本)
・保冷剤入りのおやつバッグ(晴翔がなぜか用意)
・“赤ちゃんの初外出記念”と書かれた紙を持った晴翔
・なぜかGoProを額につけてる晴翔
・晴翔の首からぶら下がるタオルには“パパ見習い”と刺繍されている
柚葉「ちょっと待って?それ散歩っていうより撮影クルーだよね?」
晴翔「記念だよ記念!パパ一日目の大イベント!」
柚葉「奏翔まだ生まれて3週間よ!?」
ベビーカーに乗せられた本人(奏翔)は、
そんな騒がしさに一切関与せず、無音で爆睡中。
***
外に出ると、春の陽気と優しい風が気持ちいい。
晴翔「うわぁ~~!
この風、絶対“赤ちゃん初おひさま認定”されるやつ!!」
柚葉「勝手に認定しないで」
晴翔はベビーカーを押すその手に、意味不明な“サイドステップ”を混ぜてきた。
柚葉「ちょっと、バスケのドリブルみたいな押し方やめて!?」
晴翔「俺の中で“ベビーカー=ボール”なんだよね」
柚葉「もうそれ全員に怒られるから!!!」
公園へ向かう途中、
すれ違う人たちが、ちらちらとこちらを見る。
たぶん理由は――
ベビーカーを押す男が、「パパ見習い」のタオルを肩にかけ、GoProで自撮りしているから。
通りすがりのおばあちゃん「……最近の若い子は、育児もエンタメなのねぇ」
中学生の男子「今の、YouTuberっぽくね?」
OL風の女性「あれ……たぶん“あの夫婦”じゃない?」
晴翔「ん!?“あの夫婦”ってなに!?うれしい!」
柚葉「うれしいの!?こっちは“近所の変な一家”枠かもよ!?」
***
公園に到着。
桜は散り始めていたが、そのぶん緑が濃くなっていて気持ちがいい。
晴翔は「芝生に“今日の一歩”って書きたい」と言って、木の枝で草むらをカリカリ。
柚葉はその横で日除けタープを出し(キャンプか?)、奏翔くんは……起きない。
柚葉「……30分くらい爆睡してるけど、大丈夫かな……」
晴翔「それはもう、“安心”の証だよ!」
柚葉「起きてたらツッコミの量にビビってたと思うよ」
そして、柚葉がふと思いついた。
「ねぇ、写真撮ろうよ」
「おっ、いいね!じゃあ俺、GoProと連携して――」
「普通のスマホでいい!!」
3人で記念写真を1枚。
晴翔は無駄に斜めポーズ、柚葉は笑いながらピース。
奏翔くんは、眉間にしわを寄せて爆睡中。
柚葉「こんな顔してるけど、たぶんいい夢見てるんだろうな」
晴翔「それか、俺の声にうんざりしてるかも」
柚葉「そっちの可能性、あるなぁ……」
でも――
写真に収められた1枚の中には、
ちゃんと“家族になった風景”が写っていた。
すこし騒がしくて、
まわりに見られるくらい変わってるかもしれないけど、
それでも、笑いと愛情が詰まった時間。
これが、私たちの“家族のかたち”なんだなと思った。
帰り道、晴翔が言った。
「次のお散歩、俺、オリジナルベビーソング作って披露するからさ!」
「やめて。今度こそ通報される。」
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