ねこまど~猫と人がつなぐ、奇跡のカフェ~

naomikoryo

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49)ねこまど存続作戦会議

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1
「……さて」

 猫カフェ「ねこまど」、存続のための緊急会議が始まった。

 店の奥のテーブルには、峰子(みねこ)、昭人(あきと)、真緒(まお)、琴葉(ことは)、そして猫たち が勢揃い。

「……まさか、猫まで参加するとは思わなかった」

「この店の存続がかかってるんですから、当然ですよ!!」

「まぁ、確かにこいつらも当事者だな……」

「にゃ!(当然だ!)」

「にゃー!(我々も真剣だ!)」

「にゃぁ~!(人間だけで決めるな!)」

「いや、お前らほんとにわかってんの?」

「にゃっ!(バッチリ!)」

「……いや、ホントに?」

 昭人は 猫たちとガチで向き合ってしまう自分に若干の疑問を覚えつつ、話を進めることにした。

2
「じゃあ、まず店長。オーナーが提示した買い取り金額って、どのくらいなんです?」

「……正直に言うと、軽く車が買えるくらい ね」

「うわぁ……」

「結構するね……」

「にゃ……(そんなに高いのか……)」

「にゃん……(じゃあ、バイト代を貯めれば……)」

「にゃぁ。(何年かかるんだよ)」

「……」

 猫たち、シンプルに落ち込む。

「まぁ、そりゃすぐに用意できる額じゃないわな」

「でも、どうにかして調達しないと、お店は閉まっちゃう……」

「店長、なんか考えあります?」

「……とりあえず、銀行の融資を調べてみたけど、私一人の信用で借りるのはちょっと厳しそうなのよね……」

「なるほど……」

「にゃ!(じゃあ、どこからお金を持ってくる?)」

「にゃん!(宝くじ!?)」

「にゃぁ!(無理だろ)」

「ちょっと、猫たちも案を出し合わないで!?」

「まぁまぁ、発想は大事ですから!」

「無駄な発想じゃなければね!?」

3
「で、他に資金調達の方法ってないんすか?」

「……ひとつ、考えたのが……クラウドファンディング」

「おおぉ……! それだ!!」

「にゃ!(何それ!?)」

「にゃん!(クラウドって美味しいの!?)」

「にゃぁ~!(違う!)」

 猫たちに説明しようとしたが、混乱しそうなので とりあえず無視。

「クラウドファンディングって、ネットで支援者を募るやつですよね?」

「そう。今までの『ねこまど』のお客さんや、猫好きな人たちに協力してもらえれば……」

「なるほど、それならいけそうじゃないっすか?」

「うん、でも、ちゃんと準備しないとね」

「にゃ!(よし、やるぞ!)」

「にゃん!(俺たちも可愛い顔でアピールする!)」

「にゃぁ~!(全力でゴロゴロする!)」

「それは助かるけど、君たちはとりあえず静かにして!!」

4
「……でもさ、クラウドファンディングって、ただ『お金ください』って言うだけじゃダメでしょ?」

「そうなんだよね。ちゃんと支援者に何かリターンを用意しないと」

「リターン?」

「支援してくれた人に、お礼として何か特典を渡すのよ」

「なるほど……」

「例えば、猫たちとの特別撮影会とか……猫の肉球スタンプ付きサイン とか……」

「にゃ!(肉球スタンプ!?)」

「にゃん!(それなら任せろ!)」

「にゃぁ~!(可愛さ100%で押す!)」

「いや、猫たちのやる気がすごいな」

5
「他に、何か特典になるものってないっすかね?」

「んー……じゃあ、“昭人のメイドカフェ風接客” とか?」

「はぁぁぁぁ!?」

「え、ちょっと興味あるかも!」

「俺はねぇよ!!!」

「にゃ!(それは見たい!)」

「にゃん!(間違いなくバズる!)」

「にゃぁ~!(やれ!)」

「お前らも乗るなぁぁぁぁ!!!」

「まぁまぁ、面白い案はどんどん出していこうよ!」

「真剣にやってください!!!!!」

6
 その後も、話し合いは続いた。

◆ SNSを活用して拡散作戦を考える。
◆ リターンの種類を考え、オーナーへの交渉材料にする。
◆ 昭人のメイドカフェ案は却下(未遂)。

 そして――

「……よし、やるしかないわね!」

 峰子は 改めて決意を固めた。

「みんなで、この店を守るのよ!」

「おおぉーーー!!!」

「にゃぁーーー!!!」

 こうして、「ねこまど」を守るためのクラウドファンディング計画が 本格始動することになった。
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