ねこまど~猫と人がつなぐ、奇跡のカフェ~

naomikoryo

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50)見え隠れする真実

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1
「よぉぉぉぉし!! いよいよクラウドファンディング開始に向けて、準備進めるぞ!!」

 ねこまど・存続プロジェクト、始動。

 カフェの中央には 昭人(あきと)、峰子(みねこ)、真緒(まお)、琴葉(ことは)、そして猫たち が勢揃い。

「まずは、ページを作らないとね!」

「リターンもちゃんとまとめないと!」

「にゃ!(肉球スタンプ準備OK!)」

「にゃん!(俺たちのモデル写真もいるよな!)」

「にゃぁ~!(写真撮影の準備だ!)」

「猫たち、やる気満々すぎない?」

「だって、ここがなくなったら困るしね!」

「……いや、まぁそうだけどさ……」

 猫たちの 異常なまでの危機感 を感じながら、準備が進んでいく。

2
「……でも、オーナーがどうしても“閉店”って言い張るのが、やっぱり引っかかるんだよな」

 峰子が、真剣な表情でつぶやいた。

「確かに……売り上げが良くなってきたのに、資金が足りないって、おかしくないです?」

「それに、オーナーの話し方も、どこか歯切れが悪かったし……」

「……まさか、誰かに騙されてるとか?」

「えぇぇ!? そんなドラマみたいなことある!?」

「いや、わかんないけど……でも、何か隠してるのは間違いないんだよなぁ……」

「にゃ!(じゃあ、探るしかないな!)」

「にゃん!(情報収集だ!)」

「にゃぁ~!(俺たちが聞き込みしてくる!)」

「猫たち、探偵みたいになってる……」

3
「じゃあ、オーナーのこと、もうちょっと調べてみよう」

「私、お客さんにも聞いてみるね。昔から来てる人なら、何か知ってるかもしれないし!」

「俺は、オーナーに直接電話してみます」

「……にゃ!(俺たちはオーナーの家の周りを偵察!)」

「猫が調査班として動くの、めっちゃシュールなんだけど」

「でも、頼りになるかも!」

「……まぁ、やってみるか」

4
 それから数日――

 各自の調査が進められた。

◆ 琴葉 → お客さんたちに聞き込み。
◆ 昭人 → 直接オーナーに電話。
◆ 猫たち → オーナーの家周辺を偵察。(※違法ではない)

 そして――

「店長! ちょっと!!」

「え、何!?」

 情報が、集まり始めた。

5
「まず、お客さんたちからの情報!」

 琴葉が、メモを片手に報告する。

「オーナー、最近ちょっと体調が悪そうだったって!」

「……やっぱり、健康問題?」

「ううん、そうじゃなくて、なんかね……誰かに借金してるっぽいって話が出てきたの!」

「……え?」

「しかも、その人が最近何度かお店にも来てたらしいよ!」

「……!!」

 峰子の表情が、一気に険しくなった。

6
「次、俺!」

 昭人が スマホを見せる。

「オーナーに電話したんすよ。そしたら……やっぱり何か隠してる感じだった」

「なんて?」

「『私の問題だから、気にしなくていい』って」

「……絶対、何かあるわね」

「……で、猫たちは?」

 峰子が 猫たちを振り返ると――

「にゃ……(あのな……)」

 ボスが 妙に神妙な顔 で口を開いた。

「にゃ!(オーナーの家の周りに、やたら怪しい人がいた!)」

「にゃん!(スーツ姿の男が、何度も玄関に来てた!)」

「にゃぁ!(ヤバい雰囲気だったぞ!!)」

「ちょっと待って!? それってつまり……」

「にゃ!(オーナー、マジで何かに巻き込まれてるかも!)」

 事態が、一気に深刻になった。

7
「……」

 峰子は じっと考え込む。

(オーナー、何か事情があるのは間違いない)

(でも、それが「ねこまど」の閉店とどう関係してるの……?)

 昭人たちも、言葉を失っていた。

「……まずは、オーナーに直接会って、ちゃんと話を聞くしかないな」

「そうだね……もう、避けては通れないかも」

「……にゃ!(俺たちも同行する!)」

「いや、猫はちょっと……」

「にゃぁ~!(ここまで来たら最後までやる!)」

「うわ、めっちゃやる気……」

 ねこまど存続のための戦いは、いよいよ本格化しようとしていた。
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