愛され末っ子

西条ネア

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記憶がなくなる前の話

2話

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「うゅ、、、?」
ぱちっと目を開くと見慣れた天蓋が見えた。

あれ、、?僕なんで、、?

ふわふわとした記憶の中からりぃくんとはいはいして目の前が真っ暗になったことをぼんやりと思い出した。

「るぅ!!」

部屋の中にいたらしいせいにぃがベッドに駆け寄ってくれる。

「せーにぃ?」

首だけをそちらに向ける。
なんだか身体の上に何かが乗っているような感じですごく重い。

「ごめんね、るぅ。にぃにが無理させちゃったよね?」

悲しそうな表情のせいにぃに大丈夫だよ、と返す。
だってすぐにはぁはぁなっちゃう僕が悪いんだもん。

「、、、母さん呼んでくるね。しんどくなったり吐きそうなら無理しないで。竜葵が来るから。」

またちょっと悲しそうな顔をしたせいにぃが部屋を出て行く。

「、、、琉架。」

するとすぐにりゅうにぃが部屋に入ってきた。
部屋のすぐ近くにいたのかな??

「りゅーにぃ。」

いつもはあんまりお話ししたことがないけど
目の前が真っ暗になるときりゅうにぃの焦った顔が見えたからりゅうにぃが実はとっても優しいことがわかった。

だから今も僕の名前を呼んだだけだけどとっても心配してくれてるのが伝わってくるし僕は知ってる。

りゅーにぃのことがもっと大好きになってふわりと微笑んだ。

「、、、大丈夫か。」

「ん。りゅーにぃこっち。」

布団から手を出して僕の横をポンポンと叩く。

おずおずと僕の横によってきてベッドに上がった。

キュッ

上がったはいいものの何をすればわからないらしいりゅうにぃを僕は今持てる力の限りきゅっと抱きしめた。

とは言ってもお腹のあたりだけど。

「琉架、、、?」

りゅーにぃがワタワタしてるのが伝わってくるけど今はりゅーにぃのポカポカがほしい。

僕はそのままママたちが来るまでりゅーにぃにくっついていた。




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