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記憶がなくなる前の話
54話
しおりを挟む琉架サイド
、、、コンコンッ
少し控えめに扉がノックされ、「はぃ」と返事をすると中にパパが入ってきた。
「琉架、調子はどう?まだ苦しい?」
眉毛をしょんぼりと下げて心配そうに僕に尋ねてきた。
「んーん!さっきまでりぃくんが一緒に遊んでくれてたの!」
あのね!お絵描きしたの!と言うとパパは今度見せてね、って言ってくれた。
「幼稚園、明日行ってみる??」
パパは僕の寝転んでいるベッドに座って僕の頭を撫でながら優しく聞いてくれた。
「、ッいいの?!」
やっぱり幼稚園はダメなのかなって悲しかったから、とっても驚いた。
「うん、いいよ。ただし、しんどい時は遼に言うこと。あと、理斗から離れないこと。これが守れるならね。」
我慢させちゃっててごめんね、、、ってパパはたくさん僕の頭を撫でてくれた。
パパの手が気持ち良くて僕は思わず擦り寄って「もっと、、、!」って言っちゃった。
それを聞いたパパはクスリと笑っていっぱい撫でてくれた。
パパにヨシヨシしてもらっているとママも入ってきた。
「るぅ、理斗とおはなしできた?」
ママはパパの後ろに立って僕に聞いた。
ママには僕が目が覚めた時に「りぃくんに酷いことしちゃった、、、。りぃくん、るぅのこときらいになったかな、、、?ふぇっどーしよ、、、ママぁ」っていっぱい泣いたの。
赤ちゃんみたいって言わないで!
でも久しぶりのママのぎゅーは気持ち良くて赤ちゃんでもいいやって思えちゃった。
「うん!ごめんねって言ったらりぃくんもるぅ苦しかったのにムリさせてごめんねって言ってくれたの!そのままお絵かきして遊んだの!」
ふふんって言うとママは「よかったね」って言ってくれた。
その後もママとパパと僕の3人で遼に止められるまでいっぱいお話ししたの。
明日が楽しみ!
久しぶりの幼稚園だからドキドキするけど、りぃくんがずっと一緒にいてくれるなら大丈夫だよね!
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