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レッツ大脱走
21話 お目覚めなのです♪
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そのまま、横になるだけでもいいから体を休めよう、というスメローさん達の助言で眠れない気がするがひとまず横になる。
いつもならセネスさんかルイズさんのどちらかがリズムよく体をたたいてくれるが今日は気を利かせてくれているのかそっと横で寝てくれている。
ぴよぴよ
少し空も白け始めた頃、僕は漸く意識を手放した。
ーーーーーーーーーー
「んっ、、、」
目を覚ますといつもとは違う黒い天井。
「あれ、、ここ、、」
「?お!レイ起きたのか。大丈夫か?」
横がもぞもぞと動いてルイズさんの声がする。
ふと時計に目をやると朝の5時。
3時くらいにこの部屋に来て、診察を受けた後もなかなか寝付けなかったから結局は1時間も眠れていなかった。
「ええ。。。うぅ。。。」
まだだるい身体を起こそうとして上半身をあげ、眩しい朝日にクラクラする。
「大丈夫か?!」
すかさずルイズさんが起き上がり、ボクの上半身を支えてくれた。
「あの、、セネスさんは、、?」
「ああ。あいつなら扉の前で警護してるよ。」
ついさっきからだけどな、とはにかみながら答えてくれる。
「今日から数日は俺たちも一緒にいれるから安心してくれ。今日はまだ寝ておいたほうがいい。」
「ええ、、、」
でもその前に水分補給と診察な、といってルイズさんはドミールさんを呼んだ。
「いかがさないました?」
「ああ。レイにホットミルクを。あとスメロー達にレイの目が覚めたと伝えてくれ。」
承知いたしました、という返事とともに綺麗な礼をしてドミールさんは部屋から出て行った。
「、、、あまり、眠れてないな。」
ルイズさんがふと声を漏らした。
「大丈夫ですか?ルイズさん。すみません、ボクがいた所為ですよね。」
いつもと違い、ボクがいた所為でルイズさんがよく眠れなかったらしい。
本当に申し訳ないことをしたと頭を下げる。
「、っ違う!!そういう意味では、、、レイのせいではない!」
そんなボクを見てルイズさんは悲痛に叫ぶ。
でもボクは頭を下げているのでどんな表情をしているのかわからなかった。
ぎゅっ
そのままの体勢でボクはルイズさんに抱きしめられた。
「、、、あ、の、、」
ボクはルイズさんになんと言っていいかわからず、抱きしめ返そうとした手を途中で下げる。
そんなボクの動作にルイズさんはより一層ボクを抱きしめる力を強める。
ボクの体の骨がメリメリと音を立てるがそんなことは御構い無しだ。
「こんなことになるならいっそ、もっと早くに閉じ込めておくべきだった。」
ふとルイズさんが小さく低い声で何かを言った。
早口で聞き取れなかったので聞き返したが、さらにぎゅっと抱きしめられただけだった。
そのまま沈黙が続いて何分だったのだろうか。
ルイズさんが不意に耳をピクリと動かし、ボクを抱きしめていた力を弱めた。
コンコンっ
どうやらスメローさんたちがきたようだった。
「しっつれーいまーすっ!!」
検診しまぁーす!と元気な声で入ってきたのはもちろんスメローさん。
そんなスメローさんを咎めながら礼儀正しいローザさんが後ろから入ってくる。
「レイ様、おはようございます。早速ですが検診を致しましょう?」
「え、ええ。お願いします。」
ではでは、とスメローさんの持っている何かが素肌の胸に当たる。
「ッ、、!」
あまりの冷たさにキュッと目を瞑る。
「こら、スメロー。レイ様が驚かれているではありませんか。そぉっとしないと。」
わわ!ごめんなさい!と謝るスメローさんに大丈夫ですよ、と答えてふと疑問に思う。
「ローザさんは何をなさっているのですか??」
先程からローザさんはボクの横にいるだけだ。
でもその雰囲気から何かしらボクの身体を診てくれているのがわかる。
「私は治癒師ですので。医術師のスメローとは違い魔法を使ってレイ様の身体を診察をしています。」
「レイがいた世界に治癒師はいなかったのか?」
ルイズさんの声が頭上からきこえる。
「はい、、ぁっうん。スメローさんみたいに道具を使って身体の診察をしてくれる[医者]という職の人がいまし、、、いたよ?」
まぁ、ボクはお医者様のところに行くにはお金がかかるので学校の身体検査くらいでしか見たことはありませんが、と付け加える。
思い返してみれば日本には小さい頃はある種の予防接種が義務付けられていると近所の人が話しているのを聞いたことがある。
でも、施設にいた子達はみんなそんなそぶりを見せなかったはずだからあの施設自体がもうそこそこに悪かったことがわかる。
、、、嗚呼ダメだ。屋根があるところに居させてもらっただけでありがたいのに。
少しでも施設に対して負の感情を抱いてしまったことに気づき自責の念にかられる。
「、、、様!、、ぃ様!」
「、、!、、レイ!」
ふとみなさんの声がした気がして自分の世界に入ってしまっていた意識を戻すとそこには普段の明るい姿とは違う一生懸命な顔をしたスメローさんの姿があった。
「ッぁ、、、ぇろーさん。」
「大丈夫か、レイ。」
ルイズさんの心配そうな声が耳に入ってくる。
「ぇぇ、、。」
どこかまだ現実ではないようなふんわりした感覚がボクに襲いかかる。
あまり眠れなかったからだろうか。
昔はこんなことも多々あって慣れていたけど久しぶりだからか、感覚が戻るのが遅い。
そんなふんわりした意識の中でルイズさんがローザさんたちに何か言っているのがわかる。
そのままぎゅっとルイズさんがボクを抱きしめている腕に力が入った。
そのままルイズさんの体の上に、ボクの身体が乗るように(ボクがルイズさんの体を下に敷いて)寝る状態になる。
フワッ
ボクが好きな匂いが全身を包み込んだ。
いつもならセネスさんかルイズさんのどちらかがリズムよく体をたたいてくれるが今日は気を利かせてくれているのかそっと横で寝てくれている。
ぴよぴよ
少し空も白け始めた頃、僕は漸く意識を手放した。
ーーーーーーーーーー
「んっ、、、」
目を覚ますといつもとは違う黒い天井。
「あれ、、ここ、、」
「?お!レイ起きたのか。大丈夫か?」
横がもぞもぞと動いてルイズさんの声がする。
ふと時計に目をやると朝の5時。
3時くらいにこの部屋に来て、診察を受けた後もなかなか寝付けなかったから結局は1時間も眠れていなかった。
「ええ。。。うぅ。。。」
まだだるい身体を起こそうとして上半身をあげ、眩しい朝日にクラクラする。
「大丈夫か?!」
すかさずルイズさんが起き上がり、ボクの上半身を支えてくれた。
「あの、、セネスさんは、、?」
「ああ。あいつなら扉の前で警護してるよ。」
ついさっきからだけどな、とはにかみながら答えてくれる。
「今日から数日は俺たちも一緒にいれるから安心してくれ。今日はまだ寝ておいたほうがいい。」
「ええ、、、」
でもその前に水分補給と診察な、といってルイズさんはドミールさんを呼んだ。
「いかがさないました?」
「ああ。レイにホットミルクを。あとスメロー達にレイの目が覚めたと伝えてくれ。」
承知いたしました、という返事とともに綺麗な礼をしてドミールさんは部屋から出て行った。
「、、、あまり、眠れてないな。」
ルイズさんがふと声を漏らした。
「大丈夫ですか?ルイズさん。すみません、ボクがいた所為ですよね。」
いつもと違い、ボクがいた所為でルイズさんがよく眠れなかったらしい。
本当に申し訳ないことをしたと頭を下げる。
「、っ違う!!そういう意味では、、、レイのせいではない!」
そんなボクを見てルイズさんは悲痛に叫ぶ。
でもボクは頭を下げているのでどんな表情をしているのかわからなかった。
ぎゅっ
そのままの体勢でボクはルイズさんに抱きしめられた。
「、、、あ、の、、」
ボクはルイズさんになんと言っていいかわからず、抱きしめ返そうとした手を途中で下げる。
そんなボクの動作にルイズさんはより一層ボクを抱きしめる力を強める。
ボクの体の骨がメリメリと音を立てるがそんなことは御構い無しだ。
「こんなことになるならいっそ、もっと早くに閉じ込めておくべきだった。」
ふとルイズさんが小さく低い声で何かを言った。
早口で聞き取れなかったので聞き返したが、さらにぎゅっと抱きしめられただけだった。
そのまま沈黙が続いて何分だったのだろうか。
ルイズさんが不意に耳をピクリと動かし、ボクを抱きしめていた力を弱めた。
コンコンっ
どうやらスメローさんたちがきたようだった。
「しっつれーいまーすっ!!」
検診しまぁーす!と元気な声で入ってきたのはもちろんスメローさん。
そんなスメローさんを咎めながら礼儀正しいローザさんが後ろから入ってくる。
「レイ様、おはようございます。早速ですが検診を致しましょう?」
「え、ええ。お願いします。」
ではでは、とスメローさんの持っている何かが素肌の胸に当たる。
「ッ、、!」
あまりの冷たさにキュッと目を瞑る。
「こら、スメロー。レイ様が驚かれているではありませんか。そぉっとしないと。」
わわ!ごめんなさい!と謝るスメローさんに大丈夫ですよ、と答えてふと疑問に思う。
「ローザさんは何をなさっているのですか??」
先程からローザさんはボクの横にいるだけだ。
でもその雰囲気から何かしらボクの身体を診てくれているのがわかる。
「私は治癒師ですので。医術師のスメローとは違い魔法を使ってレイ様の身体を診察をしています。」
「レイがいた世界に治癒師はいなかったのか?」
ルイズさんの声が頭上からきこえる。
「はい、、ぁっうん。スメローさんみたいに道具を使って身体の診察をしてくれる[医者]という職の人がいまし、、、いたよ?」
まぁ、ボクはお医者様のところに行くにはお金がかかるので学校の身体検査くらいでしか見たことはありませんが、と付け加える。
思い返してみれば日本には小さい頃はある種の予防接種が義務付けられていると近所の人が話しているのを聞いたことがある。
でも、施設にいた子達はみんなそんなそぶりを見せなかったはずだからあの施設自体がもうそこそこに悪かったことがわかる。
、、、嗚呼ダメだ。屋根があるところに居させてもらっただけでありがたいのに。
少しでも施設に対して負の感情を抱いてしまったことに気づき自責の念にかられる。
「、、、様!、、ぃ様!」
「、、!、、レイ!」
ふとみなさんの声がした気がして自分の世界に入ってしまっていた意識を戻すとそこには普段の明るい姿とは違う一生懸命な顔をしたスメローさんの姿があった。
「ッぁ、、、ぇろーさん。」
「大丈夫か、レイ。」
ルイズさんの心配そうな声が耳に入ってくる。
「ぇぇ、、。」
どこかまだ現実ではないようなふんわりした感覚がボクに襲いかかる。
あまり眠れなかったからだろうか。
昔はこんなことも多々あって慣れていたけど久しぶりだからか、感覚が戻るのが遅い。
そんなふんわりした意識の中でルイズさんがローザさんたちに何か言っているのがわかる。
そのままぎゅっとルイズさんがボクを抱きしめている腕に力が入った。
そのままルイズさんの体の上に、ボクの身体が乗るように(ボクがルイズさんの体を下に敷いて)寝る状態になる。
フワッ
ボクが好きな匂いが全身を包み込んだ。
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