1 / 61
第1部:序章 ままならぬ世へ
第1話:転生したら、畳の匂いがした。
しおりを挟む六月の気怠い空気が、教室の隅々にまで澱みのように溜まっていた。
窓の外は、昨日から降り続く雨が世界を灰色に塗りつぶしている。しとしと、というよりは、ねっとりとした粘着質な雨粒が、アスファルトを黒光りさせ、校庭の隅に大きな水たまりを作っていた。放課後のチャイムが鳴り終わってから、もうどれくらいの時間が経っただろうか。時間という概念そのものが、この湿気と埃の匂いが混じり合った空気の中に溶けて、曖昧になってしまったかのようだった。
僕、相田宗一郎は、教室の一番後ろ、窓際の隅でうずくまっていた。
チカ、チカチカ。天井の蛍光灯が不規則に瞬き、その度に僕の歪んだ影が床の上で伸びたり縮んだりする。まるで断末魔の喘ぎのようだ、とどこか他人事のように思った。
「なあ、聞いてんのかよ、相田」
粘つくような声が、頭上から降ってくる。クラスの序列の頂点に君臨する、佐藤の声だ。彼の周りには、いつも通り二、三人の取り巻きが、値踏みするような、あるいは単に暇つぶしの対象を眺めるような、そんな濁った目を僕に向けている。
僕の上履きは、彼らがわざわざ校庭の水たまりで遊ばせたせいで、泥水でぐっしょりと濡れていた。足の指先から体温が奪われていく、不快な感覚。隣の席の机の上には、ページが破られ、無残な姿を晒した僕の教科書が、まるで死骸のように転がっている。机の天板には、油性マジックで『死ね』とか『キモイ』とか、そういうありきたりで、しかし確かな殺意のこもった言葉が、踊るように書き殴られていた。
「なんで生きてんの? お前みたいなのがさあ」
佐藤の取り巻きの一人が、心の底から不思議でたまらない、といった口調で言った。その声には、悪意というよりも、純粋な好奇心のような無邪気さが含まれていて、それが何よりも僕の心を抉った。悪意ならまだいい。憎しみなら、まだ理解できる。だが、彼らにとって僕という存在は、憎むに値する対象ですらなく、ただそこに転がっている石ころや、潰しても誰も気にしない虫けらと、何ら変わりがないのだ。
(ああ、またか)
僕の心は、静かな湖面のようだった。いや、正確には、凍てついた湖だ。どんな石を投げ込まれても、波紋一つ立たない。痛いとか、悔しいとか、悲しいとか、そういう分かりやすい感情は、とっくの昔にすり減って、どこかへ消えてしまった。感覚の摩耗。感情の死。
最初に異変を感じたのは、いつだっただろう。最初は確かに、殴られれば痛かったし、悪口を言われれば胸が締め付けられるように苦しかった。家に帰って、一人で泣いた夜もあった。どうして僕だけが、と世界を呪ったこともあった。
だが、その感情の波は、あまりにも長く、あまりにも執拗に打ち寄せ続けた結果、僕の心の岸壁を綺麗さっぱりと削り取ってしまったのだ。
今、僕の心を支配しているのは、たった一つの、極めてシンプルな感覚だけだ。
(面倒くさい)
息をするのが、面倒くさい。
まばたきをするのも、面倒くさい。
心臓が勝手に動いて、血液を全身に送り出していることすら、面倒くさい。
このまま意識が途切れて、空気みたいに、この教室の埃や湿気の中に溶け込んで、消えてしまえたら、どれだけ楽だろうか。
佐藤が、僕の腹を靴の先で軽く蹴った。ぐ、と呻き声にもならない息が漏れる。痛みは、ある。だがそれは、まるで分厚いゴムの膜を一枚隔てた向こう側で起きている出来事のようで、僕自身の痛みだという実感が、奇妙なほどに湧いてこなかった。
「おい、なんか言えよ。つまんねーな」
つまらないのは、お前たちのその幼稚な振る舞いの方だ。
そう言ってやれたら、何か変わったのだろうか。いや、変わらないだろう。火に油を注ぐだけだ。僕はこれまでの経験で、それを嫌というほど学んでいた。抵抗は、さらなる暴力を生む。懇願は、さらなる嘲笑を生む。沈黙だけが、この嵐が過ぎ去るのを待つための、唯一にして最低限の処方箋だった。
結局、この世界は『ままならない』のだ。
僕が何をどう頑張ったって、この状況は変わらない。変えられない。僕という人間の初期設定が、このクラスという小さな社会システムの中で、最底辺の役割を割り振られるように、最初から決まっていたのだ。僕という単純な要素が、彼らという要素と相互作用することで、「いじめ」という現象が、まるでそこにそうあるのが自然の法則であるかのように、創発する。僕が悪いわけでも、彼らが特別に邪悪なわけでもないのかもしれない。ただ、そういう風に、世界はできている。
そう考えると、不思議と腹も立たなかった。ただ、深く、静かな諦めが、僕の全身を満たしていく。
なら、もう、どうでもいい。
彼らが満足して、このつまらない遊びに飽きてくれるのを待つしかない。
雨音だけが、やけに大きく聞こえる。窓ガラスを叩く雨粒の音。遠くで聞こえる、誰かの楽しそうな笑い声。粘りつくような佐藤たちの声。それら全てが、僕の頭の中で混ざり合い、意味をなさないノイズの洪水となって、僕の意識を押し流していく。
「……おい、こいつ、目ぇ閉じてやがるぜ」
「マジ? 寝てんの? ウケる」
誰かの声が遠のいていく。
最後に感じたのは、床のタイルの冷たさが、頬にじわりと伝わってくる感覚だけだった。ひんやりとしていて、どこか心地よかった。
そのまま、僕の意識は、ぷつりと糸が切れるように、静かな暗闇の中へと沈んでいった。
最初に感じたのは、匂いだった。
懐かしい匂いだ。夏の盛りに、田舎の祖母の家で昼寝をした時のような、少しだけ青臭くて、日に焼けた乾いた藁の匂い。い草の香りだ、と意識がはっきりする前に、なぜかそう分かった。
次に感じたのは、光。
瞼の裏側が、じんわりと温かい。オレンジ色にも似た、優しい光。それは、僕が最後に見た、教室のチカチカと不規則に瞬く、冷たい蛍光灯の光とは全く違う、穏やかで、生命感に満ちた光だった。
ゆっくりと、重い瞼を押し上げる。
視界に飛び込んできたのは、見慣れない天井だった。古びてはいるが、一本一本が丁寧に磨き上げられた梁が走り、その木目が美しい模様を描いている。僕が今まで見てきた、シミの浮いた無機質な天井とは、何もかもが違っていた。
身体を起こすと、微かな衣擦れの音がした。自分が、簡素だが肌触りの良い、麻のような着物を着ていることに気づく。そして、自分が横たわっていたのが、硬いベッドの上ではなく、少しだけ弾力のある、畳の上だということも。
見渡すと、そこは質素な、六畳ほどの和室だった。壁は土壁で、部屋の隅には小さな木製の箪笥が一つ置かれているだけ。しかし、不思議と貧しいという印象は受けなかった。隅々まで掃き清められ、まるでこの部屋そのものが、静かに呼吸をしているかのような、清浄な空気に満たされている。
ちりん、と涼やかな音がした。
音のした方に目をやると、開け放たれた障子の向こうに、縁側が見えた。軒先に吊るされた小さな風鈴が、穏やかな風に揺れている。
その縁側の向こうには、生命力に満ち溢れた庭が広がっていた。
雨上がりなのだろうか。黒々とした土からは、むせるような草いきれが立ち上り、名も知らない青々とした葉の上では、太陽の光を浴びた雫が、宝石のようにきらきらと輝いていた。木々の間から差し込む木漏れ日が、僕のいる畳の上まで届き、その目を金色に照らしている。
遠くで、鳥のさえずりが聞こえる。小川のせせらぎのような音もする。
すべてが、僕が最後にいた、あの冷たく湿った絶望的な教室とは正反対の、温かく、乾いていて、穏やかな生命感に満ち溢れていた。
「あ、気がついた? 大丈夫?」
障子の向こうから、ひょっこりと顔を覗かせたのは、一人の少女だった。
年の頃は、僕と同じくらいだろうか。日に焼けた健康的な肌に、少し色素の薄い、栗色の髪を後ろで無造憂に束ねている。ぱっちりとした大きな瞳は、好奇心と、そして何の屈託もない優しさで満たされていた。彼女が身にまとっているのも、僕と同じような簡素な着物だったが、それが彼女の活発な雰囲気によく似合っている。
「森の入り口で倒れてたんだよ。すっごく魘されてたみたいだけど、もう平気?」
少し訛りのある、柔らかな言葉遣い。彼女が笑うと、太陽をそのまま閉じ込めたような、明るい光がその場にぱっと広がったような気がした。
彼女は陽菜(ひな)と名乗り、この家で一人で暮らしていること、そして森で倒れていた僕をここまで運んで、介抱してくれたのだと、訥々と、しかし分かりやすく説明してくれた。
僕は混乱していた。
天国?
いや、だとしたら、この家はちょっとボロすぎないか? 天井の隅には、小さな蜘蛛の巣だって張っている。それに、天国にこんなにリアルな土の匂いや、い草の匂いがするものだろうか。
陽菜が出してくれた、少し歪んだ陶器の湯呑みに入った白湯を、おそるおそる口にする。その生ぬるい温度だけが、やけにリアルに感じられた。喉を通り過ぎて、胃の腑に落ちていく、その感覚。僕は、生きている。
「あの……」
ようやく、掠れた声が出た。
「ここは、どこですか」
「どこって言われても……。ここはあたしの家だよ。この先に行くと、小さな村があるけど」
陽菜は、きょとんとした顔で首を傾げる。その仕草に、何の裏も計算もないことが透けて見えた。
「君は……」
「あたしは陽菜。よろしくね。あなた、名前は?」
「……宗一郎。相田、宗一郎」
「そういちろうさんか。うん、良い名前だね」
彼女は、またにこりと笑った。
僕は、その笑顔から、思わず目を逸らしてしまった。
なんだ、この場所は。
綺麗すぎる。穏やかすぎる。ここにいると、自分がこの世界で一番汚くて、淀んだ存在みたいで、息が詰まる。
なんだ、この女は。
陽菜と名乗ったこの少女は、何の疑いもなく、僕に笑いかけてくる。まるで、道端に咲いている花に水をやるような、当たり前の仕草として、優しさを向けてくる。
気持ちが悪い。
裏があるに決まってる。僕みたいな、死んだ魚のような目をした人間に、こんな風に何の警戒心もなく優しくする人間なんて、いるはずがない。僕がいた世界では、そうだった。優しさは常に、何らかの見返りを求めるための投資か、あるいは、より大きな絶望を与えるための罠、そのどちらかでしかなかった。
どうせ、ここも同じだ。
見た目が綺麗なだけで、きっとすぐにボロが出る。この少女も、僕が何の役にも立たない、面倒なだけの存在だと分かれば、教室にいたあいつらと同じような、軽蔑の目を向けてくるに違いない。
期待するだけ無駄だ。
期待すれば、裏切られた時に、もっと辛くなるだけだ。僕はそれを、もう知っている。
「お腹、空いてない? 大したものはないけど、お粥ならあるよ」
陽菜の問いかけに、僕はただ小さく首を横に振ることしかできなかった。空腹は感じていたが、それ以上に、彼女の善意を受け取ることへの強い拒絶反応が、僕の喉を締め付けていた。
「そっか。じゃあ、もう少し休んでなよ。あたしは、畑仕事してくるから。何かあったら、大きな声で呼んでね」
そう言って、陽菜は麦わら帽子をかぶり、楽しそうに鼻歌を歌いながら、庭の向こうへと消えていった。
一人残された僕は、再び畳の上にゆっくりと横になった。
い草の香りが、僕のささくれた神経を無理やり宥めようとしてくる。障子の向こうから聞こえてくる、穏やかな風の音や鳥の声が、大丈夫だ、ここは安全な場所だと、しきりに囁きかけてくる。
だが、僕の心は、頑なにそれを拒絶していた。
この世界もまた、きっと『ままならない』のだ。
そうに決まっている。
死んだはずなのに、また『生きる』という面倒な作業を、一から始めなくてはならないのか。
僕は、眩しすぎるほどの初夏の光から逃れるように、ぎゅっと目を閉じた。
遠くで、陽菜の明るい声が、畑の野菜にでも話しかけているのだろうか、かすかに聞こえてきた。その声は、僕が今まで生きてきた世界には決して存在しなかった、異質で、場違いな音のように、いつまでも僕の耳の奥で響いていた。
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる