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第2部:交差する思惑
第17話:『退魔師』の警告と、世界を歪める力。
しおりを挟む夕暮れが、荒野を血の色に染めていた。
西の空は、熟しすぎた果実をぶちまけたかのように、どす黒い赤色と、毒々しいほどの紫色が混じり合っていた。乾いた風が、身を隠す場所もないだだっ広い平原を吹き抜け、枯れた草の穂をざわざわと揺らす。その音は、まるで無数の亡霊たちの囁き声のようにも聞こえた。
鉱山からの帰り道、僕たちの隊列は、三つに分かれていた。
遥か前方を行くのは、『紅蓮の獅子』の一団。リーダーの猛(たける)を筆頭に、誰もが一度もこちらを振り返ろうとはしない。その背中からは、隠そうともしない明確な拒絶と、汚物でも見るかのような嫌悪の感情が、痛いほどに伝わってきた。
そして、彼らから大きく距離を置いて歩くのは、朱鷺(とき)さんと玄(げん)さん。二人は何も語らないが、その間に流れる空気は重く、僕の力の異常性について、それぞれが自らの価値観の中で懸命に咀嚼しようとしている、そんな緊張感が漂っていた。
僕は、そのどちらの集団にも属さず、一番後ろをとぼとぼと歩いていた。自己嫌悪と、疎外感。それは、現世で僕が飽きるほど味わってきた、馴染み深い感情だった。
ただ一人、僕のすぐ隣に、陽菜(ひな)が寄り添って歩いてくれていることを除けば。
「宗一郎さん、元気出して」
彼女は、僕の顔を下から覗き込むようにして、努めて明るい声で話しかけてくれた。その声は、重く沈んだ僕の心に、ぽつりと灯る小さな蝋燭の光のようだった。
「あの人たちが何て言ったって、私はちゃんと見てたよ。宗一郎さんは、私たちを守るために、あの力を使ったんだって。あっという間に、みんなやっつけてくれて、すごかった。本当に、すごかったんだから!」
彼女は、心の底から、そう信じてくれていた。その言葉に、嘘や気遣いのお世辞は一切ない。純粋な、混じり気のない、称賛と信頼。
だからこそ、その言葉は、今の僕には、何よりも鋭い刃となって胸に突き刺さった。
(違うんだ、陽菜さん)
僕は、心の中で、か細い声で呟いた。
(すごい、なんかじゃない。あれは、ただの、破壊だ。猛さんの言う通り、僕は、人の心を持たない外道なんだ。あんたみたいに、太陽みたいに真っ直ぐな人に、隣を歩いてもらう資格なんて、僕には、ないんだよ)
彼女の優しさが、僕の醜さを、容赦なく浮き彫りにする。彼女が僕を信じれば信じるほど、僕は、そんな自分を許せなくなる。その自己矛盾の螺旋の中で、僕はただ、俯いて、乾いた地面を見つめ続けることしかできなかった。
空が、さらにその色を深くしていく。世界の輪郭が、ゆっくりと闇に溶け始めていた。もうじき、夜が来る。僕の心のように、暗くて、冷たい夜が。
その、時だった。
「ん?」
遥か先頭を歩いていた猛が、不意に足を止め、前方を睨みつけた。その鋭い視線の先を追って、僕も顔を上げる。
地平線の向こう。
夕闇にシルエットとなって浮かび上がる、なだらかな丘の稜線の上に、一つの人影が現れた。いや、一つではない。その影に続くように、次々と、新たな影が姿を現す。
全部で、七人。
夕日を背負い、長い影を引きながら、彼らはまっすぐに、僕たちのいる方角へと、静かに歩みを進めてきた。
場面1:気まずい帰り道と、謎の一行
その一団は、僕がこれまで見てきたどの冒険者とも、明らかに雰囲気が違っていた。
彼らの歩みには、一切の無駄がなかった。砂塵を巻き上げることもなく、音もなく、まるで水の上を滑るかのように、一定の速度でこちらへ近づいてくる。その統率された動きは、猛たちのような武骨な連携とは質の違う、もっと儀式的で、洗練された何かを感じさせた。
距離が縮まるにつれ、その姿が徐々にはっきりと見えてくる。
先頭を歩いているのは、一人の少女だった。年は、陽菜と同じくらいだろうか。古風な、しかし一点の染みもない純白の巫女装束を身にまとっている。長く艶やかな黒髪は、背中で一つに束ねられていた。
彼女の周りを固める六人は、いずれも屈強そうな男たちだったが、その服装は様々だった。山伏のような修験者装束の者もいれば、神官服のようなものを着ている者もいる。しかし、誰もが例外なく、腰に長く、反りの浅い太刀を佩いていた。それは、冒険者が使う実用一辺倒の剣とは違う、どこか神聖な儀式にでも使うかのような、美しい拵えの刀だった。
彼らが近づいてくるにつれて、風向きが変わった。それまで吹き付けていた乾いた風が凪ぎ、代わりに、どこかのお寺の線香のような、清らかで、心を落ち着かせる香りが、ふわりと鼻腔をくすぐった。
猛たち『紅蓮の獅子』は、完全に警戒態勢に入っていた。盾を構え、剣の柄に手をかける。朱鷺さんと玄さんも、表情を硬くし、いつでも動けるように、わずかに腰を落としていた。
やがて、その一団は、僕たちから十数メートルほど離れた場所で、静かに足を止めた。まるで、最初からそこに引かれていた境界線のように、ぴたりと。
先頭の巫女装束の少女が、ゆっくりと顔を上げる。
僕は、その顔を見て、息を呑んだ。
美しい、という言葉では足りなかった。整った目鼻立ち、透き通るような白い肌。しかし、彼女の顔からは、あらゆる感情というものが抜け落ちているように見えた。喜びも、怒りも、悲しみも、何一つない。ただ、そこにあるだけの、精巧に作られた人形のような、無機質な美しさ。
そして、その瞳。
彼女の瞳は、他の誰にも、何にも向けられていなかった。猛にも、朱鷺さんにも、陽菜にも。
まっすぐに、ただ一人。僕だけを、射抜くように、見つめていた。
その瞳は、静かな、深い湖面のようだった。何の感情も映していない。しかし、その奥には、僕の魂の、一番汚くて、一番暗い場所まで、全てを見透かしているかのような、尋常ならざる深さがあった。
僕の心臓が、どくん、と大きく跳ねた。見られている。心の奥の、誰にも見せたことのない部分を、この少女に、暴かれている。そんな根源的な恐怖が、背筋を駆け上がった。
場面2:退魔師・静
張り詰めた沈黙を破ったのは、朱鷺さんだった。彼女は一歩前に出ると、穏やかな、しかし隙のない声で問いかけた。
「失礼ですが、どちら様でしょうか。何か、我々に御用でも?」
その問いに、巫女装束の少女は答えなかった。代わりに、彼女のすぐ後ろに控えていた、修験者装束の、熊のように大柄な男が、静かに、しかし腹の底に響くような低い声で答えた。
「我らは、この国の魔を祓い、理(ことわり)の乱れを正すことを生業とする者」
男の言葉は、淡々としていたが、その一言一句に、揺るぎない誇りと自負が滲んでいた。
「この方は、その長である、静(しず)様」
『退魔師』。
その言葉を聞いて、朱鷺さんと玄さんの表情が、わずかに変わった。僕には聞き馴染みのない言葉だったが、二人にとっては、無視できない意味を持つ言葉らしかった。
玄さんが、僕の耳元で、誰にも聞こえないような声で囁いた。
「おい、坊主。こいつらは、ちいとヤベェぞ。『退魔師』ってのは、組合にも、国にも属さねえ、独立した一族だ。古くからこの国の影で、そこらの冒険者じゃ手も足も出ねえような、本物の妖怪変化の類とやりあってきた、言わば『裏の専門家』よ。俺も噂でしか聞いたことねえが、まさか実在したとはな」
組合にも、国にも属さない。古くから続く、魔を祓う専門家集団。その言葉の響きは、僕がこれまで関わってきたどの冒険者とも、明らかに異質だった。彼らは、金や名誉のために戦う者たちではない。もっと別の、大きな目的のために動いている。
その『退魔師』の長である、静と名乗る少女は、僕から一切、視線を外さない。
その視線は、僕を値踏みしているわけでも、敵意を向けているわけでもない。ただ、そこにある事実を、ありのままに確認しているかのような、どこまでも客観的で、冷徹な視線だった。まるで、医者が患者の患部を診るように。あるいは、科学者が実験対象を観察するように。
僕の存在そのものが、彼女の研究対象であるかのような、そんな居心地の悪さを感じた。
場面3:静かなる警告
やがて、静が、ゆっくりと唇を開いた。
その声は、鈴が鳴るように、静かで、凛としていた。そして、その言葉は、やはり、僕だけに向けられていた。
「あなたの力。それは、あまりに理(ことわり)から外れすぎている」
「え?」
僕は、思わず間抜けな声を出してしまった。僕の、力?
静は、僕の戸惑いなど意に介さず、淡々と、しかし一言一句を僕の心に刻みつけるように、言葉を続けた。
「この世界の一切は、因果の糸で結ばれ、定められた理(ことわり)の上で成り立っている。石が高い所から低い所へ落ちるのも、水が火を消すのも、生命が生まれ、そして死んでいくのも、全ては巨大な理の掌の上にある、必然の現象」
彼女の言っていることは、まるで哲学の講義のようだった。因果。理。僕には、その言葉の本当の意味は分からない。だが、彼女が、この世界の根本的な法則について語っていることだけは、理解できた。
「あなたの力は、その糸を、根元から断ち切るもの」
静の瞳が、わずかに細められる。
「あなたは、原因を無視し、過程を省略し、ただ結果だけを、この世界に無理やり顕現させる。それは、魔を祓う聖なる力ではない。世界の均衡を破壊する、ただの『暴力』です」
暴力。
その言葉が、僕の胸に鋭く突き刺さった。
僕の転移魔法は、確かにそうだ。石ころが、なぜ猪の脳天に出現したのか。その物理的なプロセスは、完全に無視されている。ただ、「ここにある石が、あそこにあれ」と念じるだけで、結果だけが現実になる。
それは、この世界の法則に対する、あまりにも理不尽な介入。
静の言葉は、僕の力の、本質そのものを、的確に言い当てていた。
「今は、まだいいでしょう」
彼女の言葉は、まるで未来を見てきたかのような、確信に満ちた響きを帯びていた。
「今は、あなたの力が干渉する理が、まだ小さい。石ころを動かし、ゴブリンを窒息させ、死体を壊す。それは、巨大な織物から、糸を一本、二本と引き抜いているようなもの。今は、まだ、織物全体の形は保たれている」
「ですが」
静は、そこで一度、言葉を切った。そして、僕の心の最も深い場所を、その静かな瞳で射抜いた。
「いずれ、その力は、あなた自身が制御できないほどの、大きな歪みを生む。引き抜いた糸の穴が広がり、織物そのものが、修復不可能なほどに、解けていく。そして、その代償として、大きな災いを招くでしょう」
代償。災い。
その言葉の不吉な響きに、僕の背筋を冷たい汗が伝った。
「その時、あなたが大切に思うもの全てが」
静は、最後の言葉を、静かに、そして残酷なほど明確に、告げた。
「あなた自身の手によって、壊れることになる」
引き:残された謎
その言葉を最後に、静は僕に背を向けた。彼女の一団は、来た時と同じように、音もなく、静かにその場を去っていく。まるで、最初からそこに誰もいなかったかのように、風が砂塵を巻き上げるだけだった。
残された僕たちは、誰も、一言も発することができなかった。
「世界の理を歪める」
「代償」
「大きな災い」
「あなたが大切に思うもの全てが、あなた自身の手によって、壊れることになる」
彼女が残していった、謎めいた、そして呪いのような言葉たちが、僕の頭の中で、何度も、何度も、反響していた。
それは、猛に「外道」と罵られた時とは、全く質の違う衝撃だった。猛の怒りは、感情的で、主観的なものだった。だが、静の警告は、感情が一切介在しない、ただ、冷徹な事実だけを告げているように感じられた。
それは、僕の力の、根本的な危険性を指摘していた。
僕が、陽菜さんを守りたいと願えば願うほど。仲間たちの役に立ちたいと思えば思うほど。その力が、逆に、彼らを破壊する引き金になるかもしれない。
そんな、悪夢のような可能性。
僕が絶望に打ちひしがれていると、隣で、陽菜が、ぎゅっと、僕の服の袖を握りしめた。
見ると、彼女は、静たちが去っていった方角を、真っ直ぐに睨みつけていた。その表情は、僕がこれまで見たことのないほど、真剣で、そしてどこか怒っているようにすら見えた。その瞳には、何かを知っているような、深い憂いの色が浮かんでいたが、それ以上に、強い意志の光が宿っていた。
「大丈夫だよ、宗一郎さん」
彼女は、僕の顔を見上げて、はっきりと、そう言った。
「私がいる。何があっても、私が、絶対に宗一郎さんを守るから。あんな人の言うこと、気にしちゃだめ」
その言葉は、何の根拠もない、ただの気休めだったのかもしれない。
でも、その、揺るぎない信頼だけが、今、僕の心をかろうじて繋ぎ止めている、唯一の光のように感じられた。
朱鷺さんと玄さんも、ただならぬ気配を感じ取ったのだろう。いつになく、真剣な表情で、黙り込んでいた。
僕は、自分の右手を、じっと見つめた。
この力は、一体、何なんだ?
僕は、この世界に来て、初めて、自分の手の中にある力が、ただの便利な魔法ではない、何か得体の知れない、恐ろしいものである可能性を、突きつけられたのだった。
夕闇は、完全に世界を覆い尽くしていた。遠くで、狼の遠吠えが、長く、悲しげに響き渡った。
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