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5話⑤
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俺は今、新田と二人だけで学校の屋上にいる
何故こうなったかと言うと
今日の体育祭で皆がいる前で、新田がヒナに抱きつき、それを見ていた伊集院がヒナを理事長室に呼び出した。心配になった俺が理事長室の前まで行くと、新田が中の様子を伺おうとしていたので『天野先生のことが心配なんだろうけど、盗み聞きは良くないな』と声を掛け屋上まで連れてきたからだ
「本当に天野先生が好きなら、学校でベタベタしないことだ」
俺は言う
「何で?アンタだって、天野先生にベタベタしてるじゃないか」
「俺?ベタベタしてるか?自分じゃ良くわからないな」
「何でアンタは良くて、僕はダメなんだよ」
「俺は、ベタベタしてるつもりないけどそう見えるなら、気をつけるよ」
「……」
「今日のことで、わかったと思うけど、人間ってのは、噂好きだ」
「噂?」
「天野先生とオマエが特別な関係なんじゃないかって噂してる奴もいる」
「僕は噂何て気にしないよ、それに天野先生のことを好きなのはホントのことだし」
「でもな、教師と生徒だ、ヘタしたら、天野先生はクビになるかもしれないんだぞ」
まあ、伊集院がヒナをクビにすることはないと思うけど……
「クビ?何でそんなことになるのさ」
「考えてみろ、教師と生徒の恋愛なんかを教育委員会やPTAが放っておくと思うか?」
「……」
「オマエだって、その可能性を考えたから、わざわざ理事長室の前まで様子を伺いに行ったんだろう」
「じゃあ、どうすればいいのさ」
「学校では、一定の距離をおくことだな」
ヒナにも注意しなきゃな
ヒナは新田のこの想いに気付いてないからな
本当に鈍感すぎる
誰の恋心にもきづかないなんて
伊集院の今日の呼び出しだって、表向きは学校の理事長としてだろうが本心は嫉妬だ
新田がヒナに抱きついた所を見た伊集院の目は見たことがある
ヒナに近づこうとする奴らをヒナから遠ざけようとする目だ
俺もいつもそんな目で見られてたな
伊集院はそれほどまでにヒナに執着している
それなのに、何故、十年前あんなにあんあっさりとヒナを捨てたんだ?
何か事情があったのか?
いや、別の可能性もあるな
何故こうなったかと言うと
今日の体育祭で皆がいる前で、新田がヒナに抱きつき、それを見ていた伊集院がヒナを理事長室に呼び出した。心配になった俺が理事長室の前まで行くと、新田が中の様子を伺おうとしていたので『天野先生のことが心配なんだろうけど、盗み聞きは良くないな』と声を掛け屋上まで連れてきたからだ
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まあ、伊集院がヒナをクビにすることはないと思うけど……
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「じゃあ、どうすればいいのさ」
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