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メガロポリスの掟
2.メガロポリスの定め
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リョウは、ヨッシーのノートパソコンを使って、ゲームのホームページに飛んだ。そして、一目で事の重大さを理解した。「シティ」のホームページは、たった一晩で、全く異なる造りに変貌していた。
<ゲームは、プレーヤーが「メガロポリス」に到達した時点で、新たな段階に突入します。ゲームのパラメーターは、複数の「メガロポリス」の総和、つまり「メガロポリス」全体の資源や人を有限なものと設定しました。これまではプレーヤーが、他のプレーヤーの動向に関係なく、自分の街を自由に拡大させることができましたが、「メガロポリス」に関しては、全体の資源・人が有限ですから、どこかの街が発展すれば、相対的にどこかの街が衰退することになります。時間の流れも「メガロポリス」間では共通のものとなりますので、自分で時間を調節することはできません。「メガロポリス」時間は、1年が12時間、つまり1カ月が1時間となります。
「メガロポリス」は都市ではなく、国です。プレーヤーは、「メガロポリス」に昇格した瞬間から、国王と認識され、全権を掌握する代わりに、自国の盛衰に関する全責任を負います。国王は、他国との競争に打ち克ち、資源を獲得する戦略を練る必要があります。また、自国の領土と権利も防衛しなければなりません。そのために、軍事力を保有することも可能になります。
ただし、戦いの中で、アンフェアな行動を取ったり、非倫理的行為を働いた場合は、国王たるプレーヤー自身が、勝利者の定める法律で戦犯として厳しく裁かれます。
最後に、「メガロポリス」昇格後、このゲームからのリタイアは許されません。ゲームを去ることができるのは、戦いに敗れるか、街が破綻した時だけです。健闘を祈ります>
フロントページには、このような文言が表示されていた。
そして、現在の「メガロポリス」として、「プレミアム・シティ」の名前がただ一つだけ掲載されていた。その横には、「人口二百万人。「ヨシダ・シティ」を併合」と記されている。
「併合…。それじゃ、ヨッシーは『プレミアム・シティ』との戦争に敗れたのか」
「メガロポリス」になると、資源や人は有限になると書いてあった。百万の都市が2つできたから、人口は2つ合わせて2百万。それを「プレミアム」が総取りしたということなのか。もう一つ「メガロポリス」が誕生すれば、総人口は3百万、それを「プレミアム」と新しい「メガロポリス」で奪い合うのか。ヨッシーがメールで「恐ろしい」と書いたのはこのことだったのかもしれない。
これじゃまるで「モノポリー」だ。
<ゲームは、プレーヤーが「メガロポリス」に到達した時点で、新たな段階に突入します。ゲームのパラメーターは、複数の「メガロポリス」の総和、つまり「メガロポリス」全体の資源や人を有限なものと設定しました。これまではプレーヤーが、他のプレーヤーの動向に関係なく、自分の街を自由に拡大させることができましたが、「メガロポリス」に関しては、全体の資源・人が有限ですから、どこかの街が発展すれば、相対的にどこかの街が衰退することになります。時間の流れも「メガロポリス」間では共通のものとなりますので、自分で時間を調節することはできません。「メガロポリス」時間は、1年が12時間、つまり1カ月が1時間となります。
「メガロポリス」は都市ではなく、国です。プレーヤーは、「メガロポリス」に昇格した瞬間から、国王と認識され、全権を掌握する代わりに、自国の盛衰に関する全責任を負います。国王は、他国との競争に打ち克ち、資源を獲得する戦略を練る必要があります。また、自国の領土と権利も防衛しなければなりません。そのために、軍事力を保有することも可能になります。
ただし、戦いの中で、アンフェアな行動を取ったり、非倫理的行為を働いた場合は、国王たるプレーヤー自身が、勝利者の定める法律で戦犯として厳しく裁かれます。
最後に、「メガロポリス」昇格後、このゲームからのリタイアは許されません。ゲームを去ることができるのは、戦いに敗れるか、街が破綻した時だけです。健闘を祈ります>
フロントページには、このような文言が表示されていた。
そして、現在の「メガロポリス」として、「プレミアム・シティ」の名前がただ一つだけ掲載されていた。その横には、「人口二百万人。「ヨシダ・シティ」を併合」と記されている。
「併合…。それじゃ、ヨッシーは『プレミアム・シティ』との戦争に敗れたのか」
「メガロポリス」になると、資源や人は有限になると書いてあった。百万の都市が2つできたから、人口は2つ合わせて2百万。それを「プレミアム」が総取りしたということなのか。もう一つ「メガロポリス」が誕生すれば、総人口は3百万、それを「プレミアム」と新しい「メガロポリス」で奪い合うのか。ヨッシーがメールで「恐ろしい」と書いたのはこのことだったのかもしれない。
これじゃまるで「モノポリー」だ。
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