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第三章 幸運のしるし
◇21 王宮
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でかでかとそびえ立つ、大きな建物。この国の王様、国王陛下と王妃様、そして王太子が住んでいらっしゃる所、王城だ。
今から私はこの建物の中に入ると考えると足がすくみそうな気分だ。
どうして私、国王陛下と王妃殿下に呼ばれてしまったんだろう……と遠い目をしてしまいそうである。朝から金色の封筒で王族の家紋が押された手紙が私宛に届けられていて本当にびっくりした。きっと、異世界人だからだと思うんだけど、まさか今ですか。
まだまだ貴族としてのマナーとか礼儀作法が全然身についていないんだけど、そんな状態でこの国の王様と王妃様にお会いする事になるって事よね。いいの?
それに、私一人に送られてきたからお母様もお父様もいない。私一人だなんて耐えられるかしら。
アドマンス家の馬車が着いた瞬間に駆け寄ってきた王宮の方。滅茶苦茶吃驚してるな。まぁ養女を迎えたって今噂になってるしそうなるよね。
「では、私達はこちらでお待ちしています」
「お気を付けて」
一緒に付いて来てくれたマリアとジルベルトはここまで。許可がないと王城には入れないのだとか。許可証を持っている人と、招待状を持っている人だけらしい。……一緒に行きたかった。
招待状の手紙を見せると、慌てた様子で「ご案内いたしますっ!!」と言ってきた。そこまで焦られると、私が悪い事しちゃったんじゃないかって思ってしまう。大丈夫だよね……?
と思っていたら、私に声をかける人物がいた。それは、朝おはようございますと挨拶をした人物だ。
「早かったな」
「お父様!」
「げっ元帥!?」
王宮の人は驚きを隠せないまま敬礼していた。その敬礼、かっこいい。私も今日お父様が帰ってきたらそれでお出迎えしようかな。
しかも、お父様ってお城では元帥って呼ばれてるんだ……かっこいいな。
案内は不要だ、とお父様が王宮の方を下がらせてしまった。仕事場だからよく知ってるもんね、お父様は。安心安心。
「お父様も、一緒に?」
「あぁ、許可を頂いてね。だから一緒に謁見する事になった。安心しなさい」
「ありがとうございます!」
王様達に謁見するのは私一人だけだと思っていたけれど、お父様も一緒にいてくれるなんて本当に良かった。うん、本っっっっ当に!! ありがとうございますっ!!
「顔色も良さそうだが、無理は禁物だ。辛い時には必ず言いなさい」
「はい」
でも、お父様はお仕事大丈夫なのだろうか。騎士団の総括だから大変だよね。それでも来てくれたことがとっても嬉しいけれど。今まで父という存在がいなかったからなのか、とっても嬉しい。
「わ……!?」
建物の中は、本当に凄かった。外観でも吃驚したのに、内装も凄くて唖然としてしまって。天上が高いし、とってもおっきなシャンデリアが中心にあって、周りにも小さなシャンデリアが吊るされている。壁とかも豪華すぎ。ゴテゴテしてるわけではないのだけれど、それでも高級感があって。取り敢えず凄い。
「そうか、アヤメは王宮に来るのは初めてだったな」
「凄い、ですね……」
「はは、何回か来れば慣れるさ」
慣れて、いいのか? という考えは自分の中に仕舞っておいた。
王様達にお会いするのだから、謁見室とかって凄く広い部屋に通されるんじゃないのかって思うとドキドキである。大丈夫かな。
アドマンス公爵様とご令嬢ですね、と扉を開けてくれた王宮の方。開かれた先には、豪華なお部屋が広がっていた。けれど、私が思っていた謁見室みたいな場所ではなく、客間のようなお部屋。そして、ソファーに座っている方達が二人。
「王国の太陽、国王陛下、王妃殿下にご挨拶いたします」
「おぉ、来てくれたか」
座っていらっしゃったのは、50代くらい? の男性と女性。
ほら、アヤメ。と言っているように視線をこちらに移すお父様。すぐに、スカートを抓んでご挨拶を。
「お初にお目にかかります。アヤメ・アドマンスでございます」
……これ、合ってる? お母様と猛特訓したんだけど、その成果出てる……?
「ふふ、とっても可愛らしいお嬢さんね」
「令嬢と会える日を心待ちにしていたぞ」
さ、そこに腰掛けて。とお二人が座るソファーの向かい側。ローテーブルを挟んだ反対側に座るように指示される。お父様と一緒に静かに座った。座り方、これで合ってる?
「話は元帥から聞いている。異世界から突然こちらに来て不安だっただろう。だがすぐアドマンス家に保護されたと聞いてこちらも安心した。アドマンス家の養女として迎えられたのであれば、心配いらないな」
「ご病気もされていたと聞いたわ、今はどう?」
「は、はい。元気です……!」
あ……やばい、答え方間違った。不敬罪とかで罰せられちゃう?
と思っていたのに、王妃様はクスクス笑っていて。
「担当医は、無理をしなければ、普通の生活を過ごせるでしょうと仰っていました。体調を崩すこともありますが、以前のように酷い症状が出る事も無くなりまして、私共も安心しています」
「おぉ、それは良かった。確か、王宮特別医療所属医師だったな。シモン卿だったか」
「はい」
え、ちょっと待って、シモン先生って王宮のお医者さんだったの!? それも、王宮特別医療所属医師ですって!? 特別医療!? ぜ、絶対凄い人だよね!? 凄腕のお医者さんってだけしか知らなかったけれど、そんなに凄い人に診てもらっていたの!?
「妖精がトルトリカ草を贈ってくれたと聞いたな。突然こちらに来て不安もあると思うが、妖精達からも歓迎されておる。あまり不安に思わずともよい」
「私達も、貴方を歓迎するわ。何かあれば言ってちょうだい?」
「あ、ありがとうございます」
「寛大なお言葉、痛み入ります」
と、とっても優しい人達だ。謁見室だって思ってたけれど、もしかして、椅子にしてくれたのは身体の弱い私の為、だって思ってもいい?
陛下達のお心遣いに感激していると、コンコンとこの部屋のドアがノックされた。外から、トリストン王太子殿下が来たと聞こえてきて。国王陛下が入室を許可された。
入ってきたのは、私より年上の人。20代後半くらいかな? 王様とそっくりなイケメンだ。やっぱり、この世界の人達って顔の整ったイケメンや美女が多いのね。
隣のお父様が立ち上がったので、私もすぐに立ち上がる。さっきのように、合わせて挨拶をした。
「初めまして、ご令嬢。私はトリストン・レスト・ラスティウスだ。話は聞いている、異世界から来たそうじゃないか」
「トリスも、君に会いたがっていたようでな。歳も近いから、話しやすいのではないか?」
……ん?
でも、私16よ? 王太子様、見た目20代後半くらいじゃない? 10歳くらい離れてると思うんだけど……? あ、大人っぽく見えるだけ?
「まだ、こちらに来たばかりでお友達はあまり出来ていないんじゃないかと心配していたの。きっと良い話し相手になると思うわ」
んんん? 良い話し相手? わ、私に?
「陛下、その……まだアヤメには友人がいないのです。ですので、まずは同性の友人からでないと……」
「あぁ、そうかそうか。では、サロンでも開いて友人を作ってみるのはどうだろうか」
「私共もそれが良いと思っているのですが、娘の身体の事を考えもう少し時間を置こうと今話しているところです」
「それもそうね、お嬢さんに負担がかかってしまうのは避けないといけないわ」
何か、王太子様が来てからこの場の空気、変わった?
私の友人に王太子様をだなんてとんでもない言葉、聞き間違いだと信じたい。
「おや、だが君は私の妹の娘であるから、トリスとはいとこになるのか」
「あら、確かにそうですね」
「いとこなのだ、もう家族のようなものだろう。仲良くしてやってくれ」
「は、はい……」
……いいのか、これ。あの、お父様、これ、どうしたらいいのでしょう。
何だかんだで、まずは手紙からということになってしまった。では、失礼します。と退散する事ができたのだ。
「はぁ……」
と、深いため息をつくお父様。その意味はわかってる。
「すまないな、アヤメ。陛下はどうしても王太子殿下を友人にしたかったらしい」
「なるほど……」
「そしてあわよくば、というやつだ」
「え”っ!?」
え、私……? 私を王太子殿下の……婚約者? そして、王妃? 無理だよ、絶対無理。この国の一番すごいお家の養女になっちゃったけど、でもお勉強とかできない人です私。
あ、でも、私なんかが、って思ったけどそういえば私異世界人だ。ここに来た異世界人の皆さんって凄いことして貢献したから、私もそんなすごい事するんじゃないかって? いやいやいや、私そんなこと出来ません。
こ、怖い。王様怖いよ。
「だが、私達はアヤメの意思を一番に尊重する。力不足なところもあるが、出来るだけアヤメの好きなようにさせてあげたいと思っているんだ。だから、遠慮などは思わなくていい。嫌なものは嫌と言ってくれて構わないし、アヤメがどうしたいのか、私達はいつでも聞くから。困った時も、私達に包み隠さず言いなさい」
「は、はい」
いい子だ、と頭を撫でられてしまった。これ、お母様にも言われたっけ。それだけ、お母様とお父様は大事に思ってくださってるって事か。とっても、嬉しいな。
今から私はこの建物の中に入ると考えると足がすくみそうな気分だ。
どうして私、国王陛下と王妃殿下に呼ばれてしまったんだろう……と遠い目をしてしまいそうである。朝から金色の封筒で王族の家紋が押された手紙が私宛に届けられていて本当にびっくりした。きっと、異世界人だからだと思うんだけど、まさか今ですか。
まだまだ貴族としてのマナーとか礼儀作法が全然身についていないんだけど、そんな状態でこの国の王様と王妃様にお会いする事になるって事よね。いいの?
それに、私一人に送られてきたからお母様もお父様もいない。私一人だなんて耐えられるかしら。
アドマンス家の馬車が着いた瞬間に駆け寄ってきた王宮の方。滅茶苦茶吃驚してるな。まぁ養女を迎えたって今噂になってるしそうなるよね。
「では、私達はこちらでお待ちしています」
「お気を付けて」
一緒に付いて来てくれたマリアとジルベルトはここまで。許可がないと王城には入れないのだとか。許可証を持っている人と、招待状を持っている人だけらしい。……一緒に行きたかった。
招待状の手紙を見せると、慌てた様子で「ご案内いたしますっ!!」と言ってきた。そこまで焦られると、私が悪い事しちゃったんじゃないかって思ってしまう。大丈夫だよね……?
と思っていたら、私に声をかける人物がいた。それは、朝おはようございますと挨拶をした人物だ。
「早かったな」
「お父様!」
「げっ元帥!?」
王宮の人は驚きを隠せないまま敬礼していた。その敬礼、かっこいい。私も今日お父様が帰ってきたらそれでお出迎えしようかな。
しかも、お父様ってお城では元帥って呼ばれてるんだ……かっこいいな。
案内は不要だ、とお父様が王宮の方を下がらせてしまった。仕事場だからよく知ってるもんね、お父様は。安心安心。
「お父様も、一緒に?」
「あぁ、許可を頂いてね。だから一緒に謁見する事になった。安心しなさい」
「ありがとうございます!」
王様達に謁見するのは私一人だけだと思っていたけれど、お父様も一緒にいてくれるなんて本当に良かった。うん、本っっっっ当に!! ありがとうございますっ!!
「顔色も良さそうだが、無理は禁物だ。辛い時には必ず言いなさい」
「はい」
でも、お父様はお仕事大丈夫なのだろうか。騎士団の総括だから大変だよね。それでも来てくれたことがとっても嬉しいけれど。今まで父という存在がいなかったからなのか、とっても嬉しい。
「わ……!?」
建物の中は、本当に凄かった。外観でも吃驚したのに、内装も凄くて唖然としてしまって。天上が高いし、とってもおっきなシャンデリアが中心にあって、周りにも小さなシャンデリアが吊るされている。壁とかも豪華すぎ。ゴテゴテしてるわけではないのだけれど、それでも高級感があって。取り敢えず凄い。
「そうか、アヤメは王宮に来るのは初めてだったな」
「凄い、ですね……」
「はは、何回か来れば慣れるさ」
慣れて、いいのか? という考えは自分の中に仕舞っておいた。
王様達にお会いするのだから、謁見室とかって凄く広い部屋に通されるんじゃないのかって思うとドキドキである。大丈夫かな。
アドマンス公爵様とご令嬢ですね、と扉を開けてくれた王宮の方。開かれた先には、豪華なお部屋が広がっていた。けれど、私が思っていた謁見室みたいな場所ではなく、客間のようなお部屋。そして、ソファーに座っている方達が二人。
「王国の太陽、国王陛下、王妃殿下にご挨拶いたします」
「おぉ、来てくれたか」
座っていらっしゃったのは、50代くらい? の男性と女性。
ほら、アヤメ。と言っているように視線をこちらに移すお父様。すぐに、スカートを抓んでご挨拶を。
「お初にお目にかかります。アヤメ・アドマンスでございます」
……これ、合ってる? お母様と猛特訓したんだけど、その成果出てる……?
「ふふ、とっても可愛らしいお嬢さんね」
「令嬢と会える日を心待ちにしていたぞ」
さ、そこに腰掛けて。とお二人が座るソファーの向かい側。ローテーブルを挟んだ反対側に座るように指示される。お父様と一緒に静かに座った。座り方、これで合ってる?
「話は元帥から聞いている。異世界から突然こちらに来て不安だっただろう。だがすぐアドマンス家に保護されたと聞いてこちらも安心した。アドマンス家の養女として迎えられたのであれば、心配いらないな」
「ご病気もされていたと聞いたわ、今はどう?」
「は、はい。元気です……!」
あ……やばい、答え方間違った。不敬罪とかで罰せられちゃう?
と思っていたのに、王妃様はクスクス笑っていて。
「担当医は、無理をしなければ、普通の生活を過ごせるでしょうと仰っていました。体調を崩すこともありますが、以前のように酷い症状が出る事も無くなりまして、私共も安心しています」
「おぉ、それは良かった。確か、王宮特別医療所属医師だったな。シモン卿だったか」
「はい」
え、ちょっと待って、シモン先生って王宮のお医者さんだったの!? それも、王宮特別医療所属医師ですって!? 特別医療!? ぜ、絶対凄い人だよね!? 凄腕のお医者さんってだけしか知らなかったけれど、そんなに凄い人に診てもらっていたの!?
「妖精がトルトリカ草を贈ってくれたと聞いたな。突然こちらに来て不安もあると思うが、妖精達からも歓迎されておる。あまり不安に思わずともよい」
「私達も、貴方を歓迎するわ。何かあれば言ってちょうだい?」
「あ、ありがとうございます」
「寛大なお言葉、痛み入ります」
と、とっても優しい人達だ。謁見室だって思ってたけれど、もしかして、椅子にしてくれたのは身体の弱い私の為、だって思ってもいい?
陛下達のお心遣いに感激していると、コンコンとこの部屋のドアがノックされた。外から、トリストン王太子殿下が来たと聞こえてきて。国王陛下が入室を許可された。
入ってきたのは、私より年上の人。20代後半くらいかな? 王様とそっくりなイケメンだ。やっぱり、この世界の人達って顔の整ったイケメンや美女が多いのね。
隣のお父様が立ち上がったので、私もすぐに立ち上がる。さっきのように、合わせて挨拶をした。
「初めまして、ご令嬢。私はトリストン・レスト・ラスティウスだ。話は聞いている、異世界から来たそうじゃないか」
「トリスも、君に会いたがっていたようでな。歳も近いから、話しやすいのではないか?」
……ん?
でも、私16よ? 王太子様、見た目20代後半くらいじゃない? 10歳くらい離れてると思うんだけど……? あ、大人っぽく見えるだけ?
「まだ、こちらに来たばかりでお友達はあまり出来ていないんじゃないかと心配していたの。きっと良い話し相手になると思うわ」
んんん? 良い話し相手? わ、私に?
「陛下、その……まだアヤメには友人がいないのです。ですので、まずは同性の友人からでないと……」
「あぁ、そうかそうか。では、サロンでも開いて友人を作ってみるのはどうだろうか」
「私共もそれが良いと思っているのですが、娘の身体の事を考えもう少し時間を置こうと今話しているところです」
「それもそうね、お嬢さんに負担がかかってしまうのは避けないといけないわ」
何か、王太子様が来てからこの場の空気、変わった?
私の友人に王太子様をだなんてとんでもない言葉、聞き間違いだと信じたい。
「おや、だが君は私の妹の娘であるから、トリスとはいとこになるのか」
「あら、確かにそうですね」
「いとこなのだ、もう家族のようなものだろう。仲良くしてやってくれ」
「は、はい……」
……いいのか、これ。あの、お父様、これ、どうしたらいいのでしょう。
何だかんだで、まずは手紙からということになってしまった。では、失礼します。と退散する事ができたのだ。
「はぁ……」
と、深いため息をつくお父様。その意味はわかってる。
「すまないな、アヤメ。陛下はどうしても王太子殿下を友人にしたかったらしい」
「なるほど……」
「そしてあわよくば、というやつだ」
「え”っ!?」
え、私……? 私を王太子殿下の……婚約者? そして、王妃? 無理だよ、絶対無理。この国の一番すごいお家の養女になっちゃったけど、でもお勉強とかできない人です私。
あ、でも、私なんかが、って思ったけどそういえば私異世界人だ。ここに来た異世界人の皆さんって凄いことして貢献したから、私もそんなすごい事するんじゃないかって? いやいやいや、私そんなこと出来ません。
こ、怖い。王様怖いよ。
「だが、私達はアヤメの意思を一番に尊重する。力不足なところもあるが、出来るだけアヤメの好きなようにさせてあげたいと思っているんだ。だから、遠慮などは思わなくていい。嫌なものは嫌と言ってくれて構わないし、アヤメがどうしたいのか、私達はいつでも聞くから。困った時も、私達に包み隠さず言いなさい」
「は、はい」
いい子だ、と頭を撫でられてしまった。これ、お母様にも言われたっけ。それだけ、お母様とお父様は大事に思ってくださってるって事か。とっても、嬉しいな。
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