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87.予想外の応酬
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「小早川、現在位置はどこだ! まだ高裁か!?」
「部長? 今は最寄り駅から、事務所に戻るところですが……」
挨拶抜きで電話越しに怒鳴りつけて梶原に、淳がらしくないと驚きながらも言葉を返すと、彼はそのままの勢いで叫んだ。
「急いで戻って来い! ついさっき、ここに加積康二郎が来た!」
「何ですって!? どうしてですか!」
驚愕した淳だったが、そう問いかけた途端、電話の向こうの梶原が一気に声を潜める。
「……お前を訴えたいから、所長に代理人を務めて欲しいそうだ」
「今すぐ戻ります!」
これ以上余計な話は無用だとばかりに淳は通話を終わらせ、事務所への道を駆け出した。
(御大自ら、出向いてくるとは恐れ入った。よほど暇を持て余しているらしいな)
頭に血を上らせながらも、どこか冷静に考えを巡らせながら、淳は事務所に帰り着いた。
「戻りました。奴はどこでしょうか?」
自分が室内に入った途端、空気が微妙に揺らいだ気がしたが、それを無視しながら淳が机に自分の鞄を置き、上司の机に直行して尋ねると、梶原は硬い表情で端的に告げた。
「所長室で、所長が対応している」
「分かりました。取り敢えずそちらに行って来ます。報告は後ほど」
「分かった」
そして周囲からの視線を受けながら、淳は所長室に向かった。
「失礼します。小早川です」
「ああ、入りたまえ」
ノックをしてお伺いを立ててから室内に入ると、通常運転の榊と向かい合わせに、一組の老夫婦がソファーに座っているのを認めて、淳は心の中で密かに気合いを入れた。
「初めてお目にかかります、加積さん」
取り敢えず言いたい事を全て飲み込み、笑顔で挨拶して頭を下げると、加積も笑顔らしきものを浮かべながら鷹揚に頷く。
「お会いできて嬉しい、とでも言うべきかな? 小早川君。つい先だっては、なかなか楽しい手紙を、どうもありがとう。妻共々、笑わせて貰ったよ」
「楽しんでいただけたようで、何よりです」
二人で完全な社交辞令のやり取りをしてから、加積は榊に向かって皮肉げな笑みを向けた。
「ところで榊さん。私は彼を呼んだつもりは無いのだが」
しかし榊は、平然と笑い返す。
「そうですね。ですが当事者の一方としては、話を聞かせるべきかと思いまして」
「なるほど。それがこちらの事務所の流儀と仰る」
「ええ、その通りです」
そこで榊は、自分の隣に座るように手振りで促しながら、淳に声をかけた。
「小早川君。こちらの加積氏は、君を名誉毀損と脅迫行為について訴えるおつもりらしい。それで何故か、私を代理人に指名したいと仰っておられる」
それを聞いた淳は、もっともらしく頷いた。
「確かに、加積氏が懇意にしているスクエア法律事務所には、まともな弁護士はいませんからね。所長を指名するとは、加積さんはお目が高い」
「そうだろう? 君ならそう言ってくれると思っていたよ」
淳と加積の間で皮肉の応酬がされてから、榊は落ち着き払って口を開いた。
「加積さん。先程の申し出による返答を申し上げると、あなたの代理人就任はお断り致します」
「あら? それはどうしてかしら?」
ここで口を挟んできた桜に視線を向けて、榊が理由を説明する。
「私は小早川弁護士の上司兼雇用責任者として、彼の判断能力を認めておりますので。彼が違法行為と判断しているのなら、私がそれを行っている人物の弁護を引き受けるつもりはありません」
「それは立派な心掛けだ。しかしそうなると、あなたは彼を弁護するのか? 個人的な感情はどうあれ、大勢のスタッフを抱える雇用責任者としては、その判断は如何なものかと思うのだが」
「個人的にお付き合いが無い方に、ご心配頂いて恐縮ですが……」
若干凄むように、暗に脅しをかけてきた加積に、榊が冷静に反論しようとしたところで、淳がその会話に割り込んだ。
「何か勘違いされていませんか? 加積さん」
「何がかな?」
「私の職業をお忘れですか? 所長にも誰にも、代理人を頼む必要はありません。法廷では、自分で自分の合法性を主張します」
「なるほど。個人で、か」
「当然です」
「なるほど。良く分かった」
事務所の力を借りるつもりは無い。あくまで個人で受けるから、そのつもりでかかって来いと、暗に告げた淳に、加積は不気味な笑みを浮かべながら、ゆっくりと立ち上がった。
「それでは榊さん。お忙しい所、お約束もせずに押し掛けて、大変申し訳無かった。先程の話は無かった事にしてくれ」
「はい。そうします。うちの小早川がお世話になっているみたいですので、今回は初回の相談料も結構です」
「それはお気遣い、ありがとうございます」
榊の皮肉に、桜は無言で眉根を寄せたものの、男二人はにこやかに笑って別れの挨拶をしながら部屋の外に向かって歩き出した。
(さすが所長。加積相手に、堂々と嫌みをぶつけるとは)
黙ってその後に続き、護衛に囲まれた夫婦を二人で見送ってから何事も無かったように事務所内に戻ると、梶原が顔色を変えて駆け寄って来た。
「所長! 一体、どういう事ですか?」
梶原の他にも、周囲の者達が心配そうに見守る中、榊は笑って彼を宥めた。
「大した事ではない。ちょっと代理人になって欲しいと言われたが、引き受けるまでもない内容だったので、丁重にお断りして、お引き取り頂いた」
「そう……、なんですか?」
「ああ、心配いらん。そもそも彼には、懇意にしている法律事務所があることだしな。ところで皆、手が止まっているようだが、どうした?」
榊のその問いかけに、梶原以下全員が、慌てて中断していた仕事に取りかかった。そんな中、榊が苦笑いしながら淳の肩を軽く叩く。
「まあ、まともに訴訟に発展するとは思えんが……。来たら来たで受けて立てば良いだけの話だし、その前に彼女の方をどうにかしないとな」
「はい。ご迷惑おかけして、申し訳ありません」
全く反論できなかった淳は頭を下げ、そんな彼の肩をもう一度叩いてから、榊は所長室に戻って行った。
(確かに、俺の考えが甘かったな。実家にちょっかい出すなら、ここにも来るかとは思ったが、直接、しかもえげつなく来やがった)
そしてこれからの算段を立てた淳は、自分の机に戻りながら、事務員に声をかけた。
「川内さん、事務所の備品に拡声器はありませんか?」
「え? ええと、ありますけど……。裁判の時に、取材をしようと群がるマスコミ対策用のものと、広い会場で使う機材付属の物と、大小ありますが……」
唐突に尋ねられた為、戸惑いながらも彼女が答えた内容を聞いて、淳は目を輝かせた。
「小さい方は、比較的容易に持ち運びできる大きさと、重さという事ですよね? そちらを今、貸して下さい」
「分かりました。今出しますので、少し待って下さい」
依頼した淳は、そのまま自分の机に向かい、引き出しを開けて予め用意しておいた物を取り出した。そして無言で、梶原の机に向かう。
「すみません部長、これを預かっておいて下さい」
「預かるって、何を……、辞表!? おい、小早川!」
静かに机上に載せられた物に視線を向けた瞬間、淳は既に踵を返して歩き出しており、先程頼んだ物を移動用の袋ごと受け取っていた。
「小早川先生、こちらになりますが」
「ありがとうございます、お借りします。後からきちんとお返ししますので。それでは失礼します」
「おい、小早川! ちょっと待て!」
「先生!?」
そして拡声器を受け取るなり走り出した淳の背中に、幾つかの困惑と狼狽の声が投げかけられたが、彼は綺麗に無視してエレベーターへと向かった。
(わざわざ直接、出向いてくれた事だしな。こちらも直接ぶちかますべきだろう!)
そしてビルを出た直後に首尾良くタクシーを拾えた淳は、一路加積邸へと向かった。
「部長? 今は最寄り駅から、事務所に戻るところですが……」
挨拶抜きで電話越しに怒鳴りつけて梶原に、淳がらしくないと驚きながらも言葉を返すと、彼はそのままの勢いで叫んだ。
「急いで戻って来い! ついさっき、ここに加積康二郎が来た!」
「何ですって!? どうしてですか!」
驚愕した淳だったが、そう問いかけた途端、電話の向こうの梶原が一気に声を潜める。
「……お前を訴えたいから、所長に代理人を務めて欲しいそうだ」
「今すぐ戻ります!」
これ以上余計な話は無用だとばかりに淳は通話を終わらせ、事務所への道を駆け出した。
(御大自ら、出向いてくるとは恐れ入った。よほど暇を持て余しているらしいな)
頭に血を上らせながらも、どこか冷静に考えを巡らせながら、淳は事務所に帰り着いた。
「戻りました。奴はどこでしょうか?」
自分が室内に入った途端、空気が微妙に揺らいだ気がしたが、それを無視しながら淳が机に自分の鞄を置き、上司の机に直行して尋ねると、梶原は硬い表情で端的に告げた。
「所長室で、所長が対応している」
「分かりました。取り敢えずそちらに行って来ます。報告は後ほど」
「分かった」
そして周囲からの視線を受けながら、淳は所長室に向かった。
「失礼します。小早川です」
「ああ、入りたまえ」
ノックをしてお伺いを立ててから室内に入ると、通常運転の榊と向かい合わせに、一組の老夫婦がソファーに座っているのを認めて、淳は心の中で密かに気合いを入れた。
「初めてお目にかかります、加積さん」
取り敢えず言いたい事を全て飲み込み、笑顔で挨拶して頭を下げると、加積も笑顔らしきものを浮かべながら鷹揚に頷く。
「お会いできて嬉しい、とでも言うべきかな? 小早川君。つい先だっては、なかなか楽しい手紙を、どうもありがとう。妻共々、笑わせて貰ったよ」
「楽しんでいただけたようで、何よりです」
二人で完全な社交辞令のやり取りをしてから、加積は榊に向かって皮肉げな笑みを向けた。
「ところで榊さん。私は彼を呼んだつもりは無いのだが」
しかし榊は、平然と笑い返す。
「そうですね。ですが当事者の一方としては、話を聞かせるべきかと思いまして」
「なるほど。それがこちらの事務所の流儀と仰る」
「ええ、その通りです」
そこで榊は、自分の隣に座るように手振りで促しながら、淳に声をかけた。
「小早川君。こちらの加積氏は、君を名誉毀損と脅迫行為について訴えるおつもりらしい。それで何故か、私を代理人に指名したいと仰っておられる」
それを聞いた淳は、もっともらしく頷いた。
「確かに、加積氏が懇意にしているスクエア法律事務所には、まともな弁護士はいませんからね。所長を指名するとは、加積さんはお目が高い」
「そうだろう? 君ならそう言ってくれると思っていたよ」
淳と加積の間で皮肉の応酬がされてから、榊は落ち着き払って口を開いた。
「加積さん。先程の申し出による返答を申し上げると、あなたの代理人就任はお断り致します」
「あら? それはどうしてかしら?」
ここで口を挟んできた桜に視線を向けて、榊が理由を説明する。
「私は小早川弁護士の上司兼雇用責任者として、彼の判断能力を認めておりますので。彼が違法行為と判断しているのなら、私がそれを行っている人物の弁護を引き受けるつもりはありません」
「それは立派な心掛けだ。しかしそうなると、あなたは彼を弁護するのか? 個人的な感情はどうあれ、大勢のスタッフを抱える雇用責任者としては、その判断は如何なものかと思うのだが」
「個人的にお付き合いが無い方に、ご心配頂いて恐縮ですが……」
若干凄むように、暗に脅しをかけてきた加積に、榊が冷静に反論しようとしたところで、淳がその会話に割り込んだ。
「何か勘違いされていませんか? 加積さん」
「何がかな?」
「私の職業をお忘れですか? 所長にも誰にも、代理人を頼む必要はありません。法廷では、自分で自分の合法性を主張します」
「なるほど。個人で、か」
「当然です」
「なるほど。良く分かった」
事務所の力を借りるつもりは無い。あくまで個人で受けるから、そのつもりでかかって来いと、暗に告げた淳に、加積は不気味な笑みを浮かべながら、ゆっくりと立ち上がった。
「それでは榊さん。お忙しい所、お約束もせずに押し掛けて、大変申し訳無かった。先程の話は無かった事にしてくれ」
「はい。そうします。うちの小早川がお世話になっているみたいですので、今回は初回の相談料も結構です」
「それはお気遣い、ありがとうございます」
榊の皮肉に、桜は無言で眉根を寄せたものの、男二人はにこやかに笑って別れの挨拶をしながら部屋の外に向かって歩き出した。
(さすが所長。加積相手に、堂々と嫌みをぶつけるとは)
黙ってその後に続き、護衛に囲まれた夫婦を二人で見送ってから何事も無かったように事務所内に戻ると、梶原が顔色を変えて駆け寄って来た。
「所長! 一体、どういう事ですか?」
梶原の他にも、周囲の者達が心配そうに見守る中、榊は笑って彼を宥めた。
「大した事ではない。ちょっと代理人になって欲しいと言われたが、引き受けるまでもない内容だったので、丁重にお断りして、お引き取り頂いた」
「そう……、なんですか?」
「ああ、心配いらん。そもそも彼には、懇意にしている法律事務所があることだしな。ところで皆、手が止まっているようだが、どうした?」
榊のその問いかけに、梶原以下全員が、慌てて中断していた仕事に取りかかった。そんな中、榊が苦笑いしながら淳の肩を軽く叩く。
「まあ、まともに訴訟に発展するとは思えんが……。来たら来たで受けて立てば良いだけの話だし、その前に彼女の方をどうにかしないとな」
「はい。ご迷惑おかけして、申し訳ありません」
全く反論できなかった淳は頭を下げ、そんな彼の肩をもう一度叩いてから、榊は所長室に戻って行った。
(確かに、俺の考えが甘かったな。実家にちょっかい出すなら、ここにも来るかとは思ったが、直接、しかもえげつなく来やがった)
そしてこれからの算段を立てた淳は、自分の机に戻りながら、事務員に声をかけた。
「川内さん、事務所の備品に拡声器はありませんか?」
「え? ええと、ありますけど……。裁判の時に、取材をしようと群がるマスコミ対策用のものと、広い会場で使う機材付属の物と、大小ありますが……」
唐突に尋ねられた為、戸惑いながらも彼女が答えた内容を聞いて、淳は目を輝かせた。
「小さい方は、比較的容易に持ち運びできる大きさと、重さという事ですよね? そちらを今、貸して下さい」
「分かりました。今出しますので、少し待って下さい」
依頼した淳は、そのまま自分の机に向かい、引き出しを開けて予め用意しておいた物を取り出した。そして無言で、梶原の机に向かう。
「すみません部長、これを預かっておいて下さい」
「預かるって、何を……、辞表!? おい、小早川!」
静かに机上に載せられた物に視線を向けた瞬間、淳は既に踵を返して歩き出しており、先程頼んだ物を移動用の袋ごと受け取っていた。
「小早川先生、こちらになりますが」
「ありがとうございます、お借りします。後からきちんとお返ししますので。それでは失礼します」
「おい、小早川! ちょっと待て!」
「先生!?」
そして拡声器を受け取るなり走り出した淳の背中に、幾つかの困惑と狼狽の声が投げかけられたが、彼は綺麗に無視してエレベーターへと向かった。
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