49 / 53
第49話 聖女(白峰Side)
しおりを挟む
王宮の外れにある一画、何本も立ち並ぶ樹木に身を隠す人影がひとつ。
その人影は夜の闇に薄っすらと浮かび上がる高い塔——、地上五十メートルを超える塔を樹木の陰からうかがっていた。
「あれがノルンの塔ねえ」
不敵な笑みを浮かべて姿を現したのは白峰悠馬。
彼の視線が塔の上層階から一階にある入り口へと移動する。
塔の入り口は一ヶ所。
白峰が入手した情報では扉も三重になっており、それぞれの扉に武装した兵士が二名から三名配置されている。
警備が厳重な理由はノルンの塔が神聖な建物で部外者の立ち入りは厳しく禁じられてるから、となっているがそれは建前であった。
白峰の視線が再び塔の上層階へと向けられる。
「あそこに聖女がいるのか」
彼の脳裏に勇者召喚の儀式の際、一際豪奢な神官服をまとっているにも関わらず、誰にも手を差し伸べられることなく床に倒れ伏した少女の姿が浮かんだ。
同時に鑑定スキルで確認できた彼女の5000を超えるMPと『異界の門』というスキルが脳裏をよぎる。
再び警備兵を見た白峰が鼻で笑う。
「厳重なこった。だが、俺には意味がねえ」
言葉と共に結界魔法を発動させた。
自身を不可視と認識阻害の効果がある結界で覆う。
もし、目撃していた者がいたとしたら、白峰の姿が突然消えたように見えただろう。
続いて、空中に透明な立方体の結界を出現させると軽々とその上に飛び乗った。そして、次々と空中に透明な立方体の結界を作りだすと、階段状に塔の一室を目指して延ばしていく。
瞬く間に不可視の階段が空中に出来上がった。
その階段を誰にも見とがめられることなく登っていくと、十数秒後には塔の上層階にある窓の外へとたどり着く。
白峰が室内を覗き込むと、窓際に置かれた椅子に座って外を眺めている少女がいた。
それは紛れもなく、勇者召喚の儀式のときに見た少女である。
室内を照らす魔道具の灯りが少女の美しい姿を照らしだしていた。どこか儚さを連想させる容貌に白峰が息を飲む。
(これほどの美人とはな。いいねえ、モチベーションが上がるぜ)
白峰が己の身を不可視と認識阻害の結界で覆ったまま窓を軽く叩くと、少女は不思議そうに外を見た。
今度は軽快なリズムで窓を叩く。
すると、少女は彼の思惑通りに窓を開けた。
その瞬間、白峰が己を覆っていた結界を解除して笑顔で語り掛ける。
「こんばんは」
「キャッ!」
突然、空中に現れた見知らぬ男を見て少女が小さな悲鳴を上げた。
驚きのあまり反応できずにいる少女の横をすり抜けて、室内へと侵入した白峰が彼女の口を塞いで耳元でささやく。
「別にあんたに危害を加えるつもりもねえ。だから大声を上げたりしないでくれるか」
息をつめたまま少女がうなずく。
「じゃあ、手を離すぞ」
「貴方は……?」
少女が怯えた目で白峰を見上げた。
「俺はあんたに呼ばれた勇者の一人だ」
「あ……! それは、申し訳ないことを……」
少女が辛そうな顔で俯いた。
「別にあんたが謝る必要はねえよ。無理やりやらされたんだろ、勇者召喚の儀式とやらをさ」
少女は答えることなく無言で俯いたままだ。
俯いたままの少女に聞く。
「間違っていたら言ってくれ。あんた、当代の聖女なんだろ?」
「はい、聖女、です」
「良かった、間違っていたらどうしようかと思ったぜ」
大袈裟なほどに安堵の表情を浮かべてみせる白峰に聖女が恐る恐る尋ねる。
「どのようなご用件でしょうか?」
「夜、男が女の部屋を訪ね来ているのに用件を聞くとは随分と野暮じゃねえか」
「え? あの、私はそういうのダメなんです」
「冗談だよ」
いまにも泣き出しそうな表情を浮かべる聖女に白峰が笑みを向けた。
「か、からかわないでください」
「へー」
聖女の見せた感情を顕わにした表情に白峰が感嘆の声を上げる。
「何でしょうか?」
「随分と可愛らしい顔もするじゃねえか」
その言葉を聞いた瞬間、聖女の顔からスッと感情が消えた。
「勇者様と言えど、ここへは入ってこられないはずです。お引き取り頂けますか」
「俺を止めることが出来るヤツなんていやしねえよ」
「もう一度言います。どうかお引き取りくださいませ」
「つれないことを言うなよ。あんたのことが気になったからここまで来たんだぜ」
「お引き取りください」
にべもなく断りの言葉を繰り返す。
「ところで、その首輪は何なんだ?」
突然、白峰が話題を変えた。
聖女は首輪にそっと触れるだけで口をつぐんだままである。
「言えないのか?」
なおも無言の聖女に聞く。
「隷属の首輪とかなんとか、無理やり言うことを聞かせたり行動を制限したりするような魔道具じゃないのか?」
無言でいる聖女の反応を見て、何らかの制約があるのでは、と勘ぐる。
『違うなら首を横に振ってくれ』そうささやいて、質問を繰り返した。
「もう一度聞く。その首輪は無理やり言うことを聞かせたり行動を制限したりするような魔道具ではないな」
聖女が静かに首を横に振った。
「チッ! 胸糞ワリーな!」
自分が予想した通りに効果と聖女の扱いに白峰が吐き捨てるように言った。
沸き上がる感情に白峰も戸惑う。
「罪人でもないのに何で他の連中は何も言わねえんだ! この国はどこかおかしいと思っていたが、それがたった今、確信に変わった!」
「聖女である以上、仕方のないことです」
白峰のやり場のない憤りを目の当たりにして聖女が優しく微笑んだ。
彼女の知る限り、歴代の聖女は何れも隷属の首輪を付けていたのだと言う。次代の聖女が現れるまで自分が聖女から、この首輪から解放されることはないのだと語った。
「解放されるとどうなるんだ?」
「王宮の奥にある神殿で残りの人生を過ごします」
「そんなの解放とは言わねえよ」
「それは受け取り方の違いでしょう。或いは、勇者様の世界とこの世界との考え方の違いかもしれません」
「俺の名前はユーマ・シラミネ。あんたの名前は?」
「ノルンです」
「家名は?」
「聖女になると同時に名前も家名も捨てます。代々、聖女はノルンと言う名なのです」
「なら、生まれたときの、聖女になる前のお前の名前が知りたい」
「え?」
予想もしていなかった白峰の言葉に聖女が目を丸くした。
「教えられないのか?」
「そんなことを知ってどうするのですか?」
聖女となったからには、元の名前など意味の無いものなのだと説明する。だが、白峰は聖女の言葉を一蹴した。
「それでも、お前が親に付けてもらった名前が知りたいんだ」
「アレクシア……、アレクシア・クレーデル」
聖女がどこか嬉しそうにかつて呼ばれていた自身の名前を口にした。
「アレクシア、いい名前じゃねえか」
「ありがとうございます、勇者様」
「だから、勇者と呼ぶな。俺はユージ・シラミネ。お前をこの牢獄から連れ出す男だ」
「え?」
驚きの表情を浮かべる聖女に言う。
「ユージ・シラミネだ。俺はお前をこの牢獄から連れ出す。聖女をアレクシア・クレーデルという一人の女にもどしてやる」
「な、何を言っているんですか!」
聖女が初めて狼狽した。
狼狽する彼女を楽しげに見つめる白峰になおも言う。
「勇者様は何も知らないのです。私は、聖女となったからにはここから抜けだすことは出来ないのです」
「ユージだ」
「ユージ様、もうお戻りください」
きっぱりとした口調でそう言うと、厳しい視線で真っすぐに白峰を見た。
だが、白峰はその視線を真っ向から受け止めると、口元に笑みすら浮かべる。
「まあ、俺の言うことに従えよ。悪いようにはしねえさ」
「私に構うと御身が危険にさらされます」
「危険? 望むところだ。美女を片手に抱いて危険のなかを悠然と歩くのが夢だったんだ」
「ふざけないでください!」
「いますぐ助け出すことは出来ねえかもしれないが、必ず助け出す方法を探し出してみせる」
「ユージ様、お引き取りください」
アレクシアの言葉に先ほどまでの力強さはなかった。
「一度でいい、俺を信じろ」
「ユージ様、私に希望を持たせないでください」
「俺がお前の希望になってやる」
「お戻りください」
アレクシアの目に涙が光った。
「今日のところは戻るが、また会いに来る。締め出すような真似はしないでくれよ」
次の瞬間、アレクシアの前から白峰の姿と気配が消えた。
その人影は夜の闇に薄っすらと浮かび上がる高い塔——、地上五十メートルを超える塔を樹木の陰からうかがっていた。
「あれがノルンの塔ねえ」
不敵な笑みを浮かべて姿を現したのは白峰悠馬。
彼の視線が塔の上層階から一階にある入り口へと移動する。
塔の入り口は一ヶ所。
白峰が入手した情報では扉も三重になっており、それぞれの扉に武装した兵士が二名から三名配置されている。
警備が厳重な理由はノルンの塔が神聖な建物で部外者の立ち入りは厳しく禁じられてるから、となっているがそれは建前であった。
白峰の視線が再び塔の上層階へと向けられる。
「あそこに聖女がいるのか」
彼の脳裏に勇者召喚の儀式の際、一際豪奢な神官服をまとっているにも関わらず、誰にも手を差し伸べられることなく床に倒れ伏した少女の姿が浮かんだ。
同時に鑑定スキルで確認できた彼女の5000を超えるMPと『異界の門』というスキルが脳裏をよぎる。
再び警備兵を見た白峰が鼻で笑う。
「厳重なこった。だが、俺には意味がねえ」
言葉と共に結界魔法を発動させた。
自身を不可視と認識阻害の効果がある結界で覆う。
もし、目撃していた者がいたとしたら、白峰の姿が突然消えたように見えただろう。
続いて、空中に透明な立方体の結界を出現させると軽々とその上に飛び乗った。そして、次々と空中に透明な立方体の結界を作りだすと、階段状に塔の一室を目指して延ばしていく。
瞬く間に不可視の階段が空中に出来上がった。
その階段を誰にも見とがめられることなく登っていくと、十数秒後には塔の上層階にある窓の外へとたどり着く。
白峰が室内を覗き込むと、窓際に置かれた椅子に座って外を眺めている少女がいた。
それは紛れもなく、勇者召喚の儀式のときに見た少女である。
室内を照らす魔道具の灯りが少女の美しい姿を照らしだしていた。どこか儚さを連想させる容貌に白峰が息を飲む。
(これほどの美人とはな。いいねえ、モチベーションが上がるぜ)
白峰が己の身を不可視と認識阻害の結界で覆ったまま窓を軽く叩くと、少女は不思議そうに外を見た。
今度は軽快なリズムで窓を叩く。
すると、少女は彼の思惑通りに窓を開けた。
その瞬間、白峰が己を覆っていた結界を解除して笑顔で語り掛ける。
「こんばんは」
「キャッ!」
突然、空中に現れた見知らぬ男を見て少女が小さな悲鳴を上げた。
驚きのあまり反応できずにいる少女の横をすり抜けて、室内へと侵入した白峰が彼女の口を塞いで耳元でささやく。
「別にあんたに危害を加えるつもりもねえ。だから大声を上げたりしないでくれるか」
息をつめたまま少女がうなずく。
「じゃあ、手を離すぞ」
「貴方は……?」
少女が怯えた目で白峰を見上げた。
「俺はあんたに呼ばれた勇者の一人だ」
「あ……! それは、申し訳ないことを……」
少女が辛そうな顔で俯いた。
「別にあんたが謝る必要はねえよ。無理やりやらされたんだろ、勇者召喚の儀式とやらをさ」
少女は答えることなく無言で俯いたままだ。
俯いたままの少女に聞く。
「間違っていたら言ってくれ。あんた、当代の聖女なんだろ?」
「はい、聖女、です」
「良かった、間違っていたらどうしようかと思ったぜ」
大袈裟なほどに安堵の表情を浮かべてみせる白峰に聖女が恐る恐る尋ねる。
「どのようなご用件でしょうか?」
「夜、男が女の部屋を訪ね来ているのに用件を聞くとは随分と野暮じゃねえか」
「え? あの、私はそういうのダメなんです」
「冗談だよ」
いまにも泣き出しそうな表情を浮かべる聖女に白峰が笑みを向けた。
「か、からかわないでください」
「へー」
聖女の見せた感情を顕わにした表情に白峰が感嘆の声を上げる。
「何でしょうか?」
「随分と可愛らしい顔もするじゃねえか」
その言葉を聞いた瞬間、聖女の顔からスッと感情が消えた。
「勇者様と言えど、ここへは入ってこられないはずです。お引き取り頂けますか」
「俺を止めることが出来るヤツなんていやしねえよ」
「もう一度言います。どうかお引き取りくださいませ」
「つれないことを言うなよ。あんたのことが気になったからここまで来たんだぜ」
「お引き取りください」
にべもなく断りの言葉を繰り返す。
「ところで、その首輪は何なんだ?」
突然、白峰が話題を変えた。
聖女は首輪にそっと触れるだけで口をつぐんだままである。
「言えないのか?」
なおも無言の聖女に聞く。
「隷属の首輪とかなんとか、無理やり言うことを聞かせたり行動を制限したりするような魔道具じゃないのか?」
無言でいる聖女の反応を見て、何らかの制約があるのでは、と勘ぐる。
『違うなら首を横に振ってくれ』そうささやいて、質問を繰り返した。
「もう一度聞く。その首輪は無理やり言うことを聞かせたり行動を制限したりするような魔道具ではないな」
聖女が静かに首を横に振った。
「チッ! 胸糞ワリーな!」
自分が予想した通りに効果と聖女の扱いに白峰が吐き捨てるように言った。
沸き上がる感情に白峰も戸惑う。
「罪人でもないのに何で他の連中は何も言わねえんだ! この国はどこかおかしいと思っていたが、それがたった今、確信に変わった!」
「聖女である以上、仕方のないことです」
白峰のやり場のない憤りを目の当たりにして聖女が優しく微笑んだ。
彼女の知る限り、歴代の聖女は何れも隷属の首輪を付けていたのだと言う。次代の聖女が現れるまで自分が聖女から、この首輪から解放されることはないのだと語った。
「解放されるとどうなるんだ?」
「王宮の奥にある神殿で残りの人生を過ごします」
「そんなの解放とは言わねえよ」
「それは受け取り方の違いでしょう。或いは、勇者様の世界とこの世界との考え方の違いかもしれません」
「俺の名前はユーマ・シラミネ。あんたの名前は?」
「ノルンです」
「家名は?」
「聖女になると同時に名前も家名も捨てます。代々、聖女はノルンと言う名なのです」
「なら、生まれたときの、聖女になる前のお前の名前が知りたい」
「え?」
予想もしていなかった白峰の言葉に聖女が目を丸くした。
「教えられないのか?」
「そんなことを知ってどうするのですか?」
聖女となったからには、元の名前など意味の無いものなのだと説明する。だが、白峰は聖女の言葉を一蹴した。
「それでも、お前が親に付けてもらった名前が知りたいんだ」
「アレクシア……、アレクシア・クレーデル」
聖女がどこか嬉しそうにかつて呼ばれていた自身の名前を口にした。
「アレクシア、いい名前じゃねえか」
「ありがとうございます、勇者様」
「だから、勇者と呼ぶな。俺はユージ・シラミネ。お前をこの牢獄から連れ出す男だ」
「え?」
驚きの表情を浮かべる聖女に言う。
「ユージ・シラミネだ。俺はお前をこの牢獄から連れ出す。聖女をアレクシア・クレーデルという一人の女にもどしてやる」
「な、何を言っているんですか!」
聖女が初めて狼狽した。
狼狽する彼女を楽しげに見つめる白峰になおも言う。
「勇者様は何も知らないのです。私は、聖女となったからにはここから抜けだすことは出来ないのです」
「ユージだ」
「ユージ様、もうお戻りください」
きっぱりとした口調でそう言うと、厳しい視線で真っすぐに白峰を見た。
だが、白峰はその視線を真っ向から受け止めると、口元に笑みすら浮かべる。
「まあ、俺の言うことに従えよ。悪いようにはしねえさ」
「私に構うと御身が危険にさらされます」
「危険? 望むところだ。美女を片手に抱いて危険のなかを悠然と歩くのが夢だったんだ」
「ふざけないでください!」
「いますぐ助け出すことは出来ねえかもしれないが、必ず助け出す方法を探し出してみせる」
「ユージ様、お引き取りください」
アレクシアの言葉に先ほどまでの力強さはなかった。
「一度でいい、俺を信じろ」
「ユージ様、私に希望を持たせないでください」
「俺がお前の希望になってやる」
「お戻りください」
アレクシアの目に涙が光った。
「今日のところは戻るが、また会いに来る。締め出すような真似はしないでくれよ」
次の瞬間、アレクシアの前から白峰の姿と気配が消えた。
34
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる