19 / 48
挿話 ルネの休日2
しおりを挟む
有無を言わさない態度はさすが王族だと、ルネは妙に感心してしまった。
状況がさっぱり理解できないが、質問を無視するわけにはいかない。
ルネはマリユスに寄りかからないよう上半身を前方に倒しながら、本の内容を思い返した。
「食文化の項目を読んでいました。エリサルデはレニエより北方に位置していますが、西南に長く伸びた半島は暖流の影響でレニエより温暖な地域があるのだとか。そこでは貝を使った料理が多く――」
ルネが思わず言葉を止めたのは、マリユスの長い手が腹部に巻き付いてきたからだ。
「どうしたの? 続けて」
背後から抱きしめられている状況に、ルネの頭の中は疑問符でいっぱいになった。
「殿下、腕が」
「ん? 嫌だった?」
「……いえ、嫌ではないですが」
「ふふ。じゃあ問題ないね。続けて?」
マリユスは一体何をしたいのだろう。
だが、嫌だとはっきり言えない以上、抗議をしたところで無意味だということは分かった。
ならば、したいようにしてもらったほうが早く解放されるだろう。
「……新鮮な魚介と米を煮て作るパエジャという郷土料理が特に有名だというところまで、……殿下、あの」
ルネの説明が再び途切れた。
腹部に回されたマリユスの手が、いつの間にかジャケットのボタンを外し、その下の白いシャツを捲り上げて服の中に侵入してきたからだ。
「細く見えるのに、ちゃんと鍛えてるんだね」
マリユスはルネの腹筋を撫で回しながら、耳元でふっと笑った。
耳にかかる吐息がくすぐったくて、ルネは身体を小さく震わせた。
「で、殿下」
「パエジャは有名だよね。ルネは食べたことある?」
「いえ……ありません」
「私は一度だけあるけど」
後ろ髪の隙間の肌に、柔らかく温かいものが触れた。
同時に腹から這い上がってきた長い指が、胸の先端を摘まみ上げる。
「あっ……」
「結構美味しかったよ」
反射的に声が漏れ、ルネは慌てて口をつぐんだ。
マリユスは左右の胸を揉んだり、先端を指で弾いたりしながら、パエジャがどのように美味しかったかを語り始めた。
服の中でうごめく指先に意識が集中してしまい、せっかくの説明も全く頭に入ってこない。
「っ……殿下、何を」
「ん? そうだね……ルネの筋肉を調べたくなっちゃって。この細い身体からどうしてあんな剣技が繰り出せるのか、不思議だよね」
剣技の秘訣を得るための行動であるのは理解したが、ルネの戸惑いは消えなかった。
胸に触れるマリユスの手付きが、マッサージのそれと酷似しているからだ。
「ん……っ」
「ルネはここが弱いの? 可愛いね」
「や、ちが……っ」
マリユスは筋肉を確認しているだけだというのに、マッサージに慣れた身体は敏感に反応してしまう。
「殿下、もうそのくらいで……」
「マリユス」
「?」
「マリユスって呼んでほしいな」
くにくにと指先で胸の尖りを捏ね回されてるうちに、下腹部が熱を持ち始めてしまった。
これ以上はまずい。
「マリユス、様……、もう……」
ルネは首だけで後ろを振り返り、祈るようにマリユスを見上げた。
視線が交わった瞬間、ルネは身体を強張らせた。
マリユスの青い瞳が、餌を前にした肉食獣のようにギラギラと光って見えたからだ。
「ルネ……私を誘っているのかい?」
「え……?」
「こんなところで、いけない子だね」
マリユスの端正な顔がゆっくりと近付いてくる。
そこには普段の柔和な笑顔の面影はない。
ルネは金縛りにあったかのように、動くことができなかった。
鼻先が触れるか触れないかという距離まで近づいた時、書庫に似つかわしくない大きな足音が近づいてくるのが聞こえた。
「残念、時間切れか」
マリユスは興覚めした面差しで顔を上げた。
ルネの服の中から両手を抜き去ったマリユスは、すっかり普段通りの穏やかな笑顔に戻っている。
(今のは、何だったんだろう――)
ルネはすぐそこに迫っている足音に急かされ、思考を中断しソファから立ち上がって急ぎ衣服を整えた。
「殿下! ここにいらしたのですね!」
書架の間から飛び出してきたのは、マリユスの従者だ。
「あーあ、せっかく良いところだったのに。ね、ルネ」
マリユスがこれみよがしに肩をすくめると、息を切らせた従者は心底困り果てた表情でちらりとルネに視線をやった。
従者の視線は、ルネからも職務に戻るよう説得してほしいと訴えかけているように見えた。
「殿下……」
ルネが声を掛けると、マリユスは「やれやれ」と小さく嘆息をして立ち上がった。
従者の安堵した表情に、ルネもほっと胸を撫でおろす。
マリユスは従者の方へと歩き出したが、すぐに足を止めるとこちらを振り返った。
「ルネ。続きはまた今度ね」
「……続き、ですか?」
「まだ触れてない箇所がたくさんあるでしょ?」
マッサージに酷似している触れ方にすっかり混乱していたが、マリユスの目的は筋肉の付き方の確認だ。
確かに、腕や足、背中といった筋肉の多い箇所はまだ触れられていない。
触れることで剣技に生かせるのかはルネには分からないが、それがマリウスにとって必要だというのなら、引き受けるしかないのだろう。
「殿下のお役に立てるかは分かりませんが、承知いたしました」
「フフ、ルネって本当に可愛いね」
「え?」
「ううん、こっちの話。じゃあ、またね」
マリユスは右手をひらひらと振りながら、満ち足りた笑みを浮かべて去っていった。
従者はルネに一礼してから、慌ててその後を追っていった。
一人残されたルネは、どっとソファに座り込んだ。
二人分の温もりが残っているソファに身を預け、一瞬の嵐のようだった出来事を振り返る。
いつも柔らかい物腰のマリユスが、揶揄うような態度を見せたのは初めてのことだ。
ルネの緊張を解そうとしてくれたのかもしれないが、それにしては実に楽しそうな声色をしていたように思う。
名を呼ぶことを求められたことにも驚いた。
王族の名は、家族以外では例え婚約者であっても、本人に許された場合しか口にすることはできない。
それをルネに許したのは、想像以上にマリユスがルネに好意を持ってくれているという証だ。
完璧に見える王太子とて人間だ。
山積する業務に疲れ、誰かを揶揄いたくなることもあるだろう。
王太子ではなく、一人の人間として名を呼んでほしいこともあるだろう。
心を許す相手に選ばれたのだとしたら、光栄なことだ。
マリユスがなぜそこまで自分を気に入ってくれているのかは分からないが、騎士団長として期待には応えなければならない。
例えこれらが全てルネの思い上がりで、単にマリユスの気紛れだったとしても、ルネが選ぶ道は変わらない。
叙任式の前日、心に誓った言葉を思い出す。
何があろうとも、誠心誠意努める――ルネにできることはそれだけだ。
(……身体が反応してしまうのは困るけど)
ルネは熱が引いた下腹部にちらりと視線を向けた。
こんな場面で自分の体質の弊害が出るとは思ってもみなかった。
いや、とルネは小さく首を振った。
胸部と腹部の確認は済んだのだから、次はマッサージと勘違いしてしまうことはないと思い直す。
問題は起こらないはずだ。
ルネはゆっくりと息を吐き出してから、ソファの脇に置かれていた本を手に取り、再び本の世界へと旅立った。
状況がさっぱり理解できないが、質問を無視するわけにはいかない。
ルネはマリユスに寄りかからないよう上半身を前方に倒しながら、本の内容を思い返した。
「食文化の項目を読んでいました。エリサルデはレニエより北方に位置していますが、西南に長く伸びた半島は暖流の影響でレニエより温暖な地域があるのだとか。そこでは貝を使った料理が多く――」
ルネが思わず言葉を止めたのは、マリユスの長い手が腹部に巻き付いてきたからだ。
「どうしたの? 続けて」
背後から抱きしめられている状況に、ルネの頭の中は疑問符でいっぱいになった。
「殿下、腕が」
「ん? 嫌だった?」
「……いえ、嫌ではないですが」
「ふふ。じゃあ問題ないね。続けて?」
マリユスは一体何をしたいのだろう。
だが、嫌だとはっきり言えない以上、抗議をしたところで無意味だということは分かった。
ならば、したいようにしてもらったほうが早く解放されるだろう。
「……新鮮な魚介と米を煮て作るパエジャという郷土料理が特に有名だというところまで、……殿下、あの」
ルネの説明が再び途切れた。
腹部に回されたマリユスの手が、いつの間にかジャケットのボタンを外し、その下の白いシャツを捲り上げて服の中に侵入してきたからだ。
「細く見えるのに、ちゃんと鍛えてるんだね」
マリユスはルネの腹筋を撫で回しながら、耳元でふっと笑った。
耳にかかる吐息がくすぐったくて、ルネは身体を小さく震わせた。
「で、殿下」
「パエジャは有名だよね。ルネは食べたことある?」
「いえ……ありません」
「私は一度だけあるけど」
後ろ髪の隙間の肌に、柔らかく温かいものが触れた。
同時に腹から這い上がってきた長い指が、胸の先端を摘まみ上げる。
「あっ……」
「結構美味しかったよ」
反射的に声が漏れ、ルネは慌てて口をつぐんだ。
マリユスは左右の胸を揉んだり、先端を指で弾いたりしながら、パエジャがどのように美味しかったかを語り始めた。
服の中でうごめく指先に意識が集中してしまい、せっかくの説明も全く頭に入ってこない。
「っ……殿下、何を」
「ん? そうだね……ルネの筋肉を調べたくなっちゃって。この細い身体からどうしてあんな剣技が繰り出せるのか、不思議だよね」
剣技の秘訣を得るための行動であるのは理解したが、ルネの戸惑いは消えなかった。
胸に触れるマリユスの手付きが、マッサージのそれと酷似しているからだ。
「ん……っ」
「ルネはここが弱いの? 可愛いね」
「や、ちが……っ」
マリユスは筋肉を確認しているだけだというのに、マッサージに慣れた身体は敏感に反応してしまう。
「殿下、もうそのくらいで……」
「マリユス」
「?」
「マリユスって呼んでほしいな」
くにくにと指先で胸の尖りを捏ね回されてるうちに、下腹部が熱を持ち始めてしまった。
これ以上はまずい。
「マリユス、様……、もう……」
ルネは首だけで後ろを振り返り、祈るようにマリユスを見上げた。
視線が交わった瞬間、ルネは身体を強張らせた。
マリユスの青い瞳が、餌を前にした肉食獣のようにギラギラと光って見えたからだ。
「ルネ……私を誘っているのかい?」
「え……?」
「こんなところで、いけない子だね」
マリユスの端正な顔がゆっくりと近付いてくる。
そこには普段の柔和な笑顔の面影はない。
ルネは金縛りにあったかのように、動くことができなかった。
鼻先が触れるか触れないかという距離まで近づいた時、書庫に似つかわしくない大きな足音が近づいてくるのが聞こえた。
「残念、時間切れか」
マリユスは興覚めした面差しで顔を上げた。
ルネの服の中から両手を抜き去ったマリユスは、すっかり普段通りの穏やかな笑顔に戻っている。
(今のは、何だったんだろう――)
ルネはすぐそこに迫っている足音に急かされ、思考を中断しソファから立ち上がって急ぎ衣服を整えた。
「殿下! ここにいらしたのですね!」
書架の間から飛び出してきたのは、マリユスの従者だ。
「あーあ、せっかく良いところだったのに。ね、ルネ」
マリユスがこれみよがしに肩をすくめると、息を切らせた従者は心底困り果てた表情でちらりとルネに視線をやった。
従者の視線は、ルネからも職務に戻るよう説得してほしいと訴えかけているように見えた。
「殿下……」
ルネが声を掛けると、マリユスは「やれやれ」と小さく嘆息をして立ち上がった。
従者の安堵した表情に、ルネもほっと胸を撫でおろす。
マリユスは従者の方へと歩き出したが、すぐに足を止めるとこちらを振り返った。
「ルネ。続きはまた今度ね」
「……続き、ですか?」
「まだ触れてない箇所がたくさんあるでしょ?」
マッサージに酷似している触れ方にすっかり混乱していたが、マリユスの目的は筋肉の付き方の確認だ。
確かに、腕や足、背中といった筋肉の多い箇所はまだ触れられていない。
触れることで剣技に生かせるのかはルネには分からないが、それがマリウスにとって必要だというのなら、引き受けるしかないのだろう。
「殿下のお役に立てるかは分かりませんが、承知いたしました」
「フフ、ルネって本当に可愛いね」
「え?」
「ううん、こっちの話。じゃあ、またね」
マリユスは右手をひらひらと振りながら、満ち足りた笑みを浮かべて去っていった。
従者はルネに一礼してから、慌ててその後を追っていった。
一人残されたルネは、どっとソファに座り込んだ。
二人分の温もりが残っているソファに身を預け、一瞬の嵐のようだった出来事を振り返る。
いつも柔らかい物腰のマリユスが、揶揄うような態度を見せたのは初めてのことだ。
ルネの緊張を解そうとしてくれたのかもしれないが、それにしては実に楽しそうな声色をしていたように思う。
名を呼ぶことを求められたことにも驚いた。
王族の名は、家族以外では例え婚約者であっても、本人に許された場合しか口にすることはできない。
それをルネに許したのは、想像以上にマリユスがルネに好意を持ってくれているという証だ。
完璧に見える王太子とて人間だ。
山積する業務に疲れ、誰かを揶揄いたくなることもあるだろう。
王太子ではなく、一人の人間として名を呼んでほしいこともあるだろう。
心を許す相手に選ばれたのだとしたら、光栄なことだ。
マリユスがなぜそこまで自分を気に入ってくれているのかは分からないが、騎士団長として期待には応えなければならない。
例えこれらが全てルネの思い上がりで、単にマリユスの気紛れだったとしても、ルネが選ぶ道は変わらない。
叙任式の前日、心に誓った言葉を思い出す。
何があろうとも、誠心誠意努める――ルネにできることはそれだけだ。
(……身体が反応してしまうのは困るけど)
ルネは熱が引いた下腹部にちらりと視線を向けた。
こんな場面で自分の体質の弊害が出るとは思ってもみなかった。
いや、とルネは小さく首を振った。
胸部と腹部の確認は済んだのだから、次はマッサージと勘違いしてしまうことはないと思い直す。
問題は起こらないはずだ。
ルネはゆっくりと息を吐き出してから、ソファの脇に置かれていた本を手に取り、再び本の世界へと旅立った。
51
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
なんか違う? と思ったら兄弟の中で自分だけ人間だった話
日色
BL
逞しい兄弟たちと仲良く暮らしていたアーシュ。
でもなんか自分だけ、いつまで経っても背は高くならないし、牙が大きくならないし、兄様たちの血も美味しく感じられない。
なんか違うかも、おかしいかも。と思っていたら、実は自分だけ人間だと知り……
吸血鬼(兄複数)×人間(アーシュ10歳)のお話です。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
宮廷乙女ゲームの元恋人、親友、先輩は聖女の兄を逃さない
猫吉大福
BL
病弱な少年は幸せな生涯に幕を下ろした。
貴族として生まれた少年はヒロインで悪役令嬢の兄として生まれた。
悪事を働き、全ての罪を双子兄に着せて失踪した家族。
ヒロインは聖女としての力を覚醒させて宮廷に守られている。
処刑間近の時、助けてくれたのは懐かしい顔のあの人だった。
宮廷乙女ゲームに悪役転生した少年は、龍王子・聖騎士団長・災厄魔導士から求愛を受ける。
救えなかった人生、今度こそ君を守るよ。
王子・騎士団長・魔導士×悪役運命の少年執事
この世界は月読みによって支配されている。
クールな義兄の愛が重すぎる ~有能なおにいさまに次期当主の座を譲ったら、求婚されてしまいました~
槿 資紀
BL
イェント公爵令息のリエル・シャイデンは、生まれたときから虚弱体質を抱えていた。
公爵家の当主を継ぐ日まで生きていられるか分からないと、どの医師も口を揃えて言うほどだった。
そのため、リエルの代わりに当主を継ぐべく、分家筋から養子をとることになった。そうしてリエルの前に表れたのがアウレールだった。
アウレールはリエルに献身的に寄り添い、懸命の看病にあたった。
その甲斐あって、リエルは奇跡の回復を果たした。
そして、リエルは、誰よりも自分の生存を諦めなかった義兄の虜になった。
義兄は容姿も能力も完全無欠で、公爵家の次期当主として文句のつけようがない逸材だった。
そんな義兄に憧れ、その後を追って、難関の王立学院に合格を果たしたリエルだったが、入学直前のある日、現公爵の父に「跡継ぎをアウレールからお前に戻す」と告げられ――――。
完璧な義兄×虚弱受け すれ違いラブロマンス
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる