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過去編 家庭教師ジスラン6
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どういう状態になれば次の段階に進めるのかと考えていたところではあったが、今まで全てを頼り切っていただけに、いきなり全て一人でというのは些か不安だ。
「はい。想像で興奮できれば一番ですが、難しいようならご自身で触ってみても構いません」
「……分かりました」
ソファに座ったルネは、自身でシャツのボタンを外し、下腹部の衣服を寛げた。
隣に座るジスランからの視線が熱を帯びているように感じるのは、未だに恥ずかしさを捨て切れていないからだろう。
だが、上手くいけばようやく性行為の講義を卒業できる。
ルノーについた嘘も嘘ではなくなるし、ジスランの肩の荷も下りるはずだ。
意を決したルネは、ジスランがいつも触れるように胸の先端を指の腹でそっと撫でてみた。
ぎこちない動きながらも繰り返し撫でていると、段々と先端が硬くなっていくのが分かった。
「ん……」
小さな豆粒のように勃ち上がった先端を指で摘まむと、ピリピリと弱い痺れを感じる。
ジスランに触れられた時ほど強い刺激ではない。
それでも下腹部は少しずつだが熱を持ち始めている。
上手くいくかもしれない――良い兆しに、ルネは思わずジスランの方へ顔を向けた。
だが、想像とは裏腹にルネの陰茎を見つめるジスランの表情は険しかった。
何かやり方を間違えているだろうか。
ルネの不安を感じ取ったのか、張り詰め始めていた陰茎はあっという間に熱を失ってしまった。
心理的な影響を受けやすい器官だと説明されたことを思い出しながら、ルネは胸から手を下ろした。
「……先生。何か問題がありましたでしょうか」
隣で口を閉ざしているジスランの表情は硬いままだ。
問われたジスランは気まずそうに視線を彷徨わせたが、小さく息を吐き出してからルネと目を合わせた。
「ルネ様……大変申し上げにくいのですが、ルネ様はお一人ではマッサージできない体質なのかもしれません」
「……え?」
ルネはまばたきを忘れ、肩身の狭そうにしているジスランを見つめやった。
「……どういう、意味でしょうか」
「ごく稀に、自身で与える刺激では陰茎を興奮させることができない体質の者がいると、聞いたことがあります。これまでのご様子から察するに、恐れながらルネ様がそれに当てはまるかと」
「でも――」
ルネは反論しかけたが、すぐに口をつぐんだ。
思慮深いジスランが、根拠もなしにこんな発言をするはずがないと思い直したからだ。
上手くいきそうだと思ったのは自分の勘違いで、ジスランの目には問題がはっきりと映っていたのだろう。
それを指摘しなかったのは、ジスランなりの配慮だったに違いない。
原因が体質であるなら、努力ではどうしようもない。
反論に意味はなく、できるのは現実を受け止めることだけだ。
「……では、そういう体質の者はどうしたらよいのでしょうか」
自覚以上に落胆していたのか、ルネの声は微かに震えていた。
常に冷静であることを心掛けているとはいえ、大人としての要素が欠落していると突き付けられては、衝撃を受けるのも致し方ないことだろう。
「ルネ様、どうかご自身を責めないでください。これは病気ではありません。生まれ持った体質であり、誰のせいでもないのです。それに、対処法はあります」
ジスランの言葉に、ルネはいつの間にか落ちていた顔を上げた。
「射精自体はできるのですから、男性としての機能に問題はありません。将来的にも、伴侶となる相手に導いてもらえばよいのですから」
「問題はない……本当に?」
「はい」
ジスランはルネの髪を撫でながら、ゆっくりと頷いた。
いつもと変わらない柔らかな笑みに、ルネは徐々に落ち着きを取り戻していった。
「先生、対処法を教えていただけますか」
「簡単なことです。一人でできないのなら、二人ですればよいのですよ」
「二人で……」
確かに、これまでのように定期的に射精を手伝ってもらえば、夢精の心配はなくなる。
男性機能に問題がないのなら、夢精さえ防げれば現時点で特に困る要因はない。
だが、教師として雇われているジスランにこれ以上の負担を強いるわけにはいかない。
性教育の講義を依頼されたとはいえ、さすがにその後の世話までは彼の仕事の範疇外だ。
「ルネ様。一つ提案がございます」
「提案?」
「はい。身体に更に強い刺激を覚えさせるのです。そうすれば、今は難しくとも、いずれご自身でできるようになるかもしれません。詳細な文献がないので私見にはなりますが、試してみる価値はあるかと」
自分で胸に触れた時、僅かではあるが陰茎が反応したのは間違いない。
ジスランの言う通り、より強い刺激を与えれば、ルネの拙い手付きでも陰茎を興奮させることができるかもしれない。
何より、ただ黙って現実を受け入れるよりは、可能性が低くとも試せることは試してみたい。
「……でも、これ以上先生に負担をかけたくはありません。一度兄に相談した方が――」
「ルネ様。私は負担などと思ったことは一度もありません。教師としての責任感もありますが、ルネ様を大切に思うからこそお手伝いしているのです」
それに、と視線を外したジスランは困ったように眉尻を下げた。
「体質のことを告げれば、ルノー様をはじめご家族は大変ショックを受けるでしょう。このことは、いずれご結婚される相手にだけ告げるのが良いかと思います」
気まずそうなジスランの姿に、ルネは自分の浅慮を恥じた。
確かに、機能に問題がないのなら、わざわざ報告して家族を不安にさせる必要はない。
それに、家族のことだけではない。
そもそも講義は終了したことになっているのだ。
虚偽の報告はルネからの提案とはいえ、教師であるジスランが責任を問われるのは目に見えている。
三大公爵家であるヴィレール家から処分を受けたと噂が広がれば、教師の道が絶たれてしまうかもしれない。
「……本当に甘えてしまっていいのでしょうか」
「気にすることはありません。ルネ様のお役に立てることが私の喜びなのですから」
「ジスラン先生……」
誰にも打ち明けられないとなると、ジスラン以外に頼める相手はいない。
だが、どうしたって申し訳なさは消せない。
他人の胸を舐めたり陰茎に触れたりするのは、不快とまでは思わないとしても、決して愉快なことではない。
「……ですが、それが却ってルネ様の負担になってしまうのであれば、もう一つ提案がございます。文字通り、二人でマッサージを行うのはいかがでしょうか」
「二人で?」
「ええ。互いが同時に気持ち良くなれる方法があるのです。そして、それはより強い刺激を与える方法でもあります」
ジスランの提案が一体どのような方法なのか、ルネには全く想像がつかない。
だが、ジスランも快楽を得られるのなら、一方的に施されるよりも余程気が楽だ。
それが刺激を覚えさせる訓練にもなるのなら、提案を受けない理由はない。
「是非、よろしくお願いいたします。ジスラン先生」
「……こちらこそ、よろしくお願いいたします」
ルネが受諾を示すと、ジスランは安堵の笑みを浮かべた。
数えきれないほど見てきた、ジスランらしい柔和な笑顔だ。
――だが、ほんの一瞬、その眼鏡の奥がぎらりと光った気がした。
「はい。想像で興奮できれば一番ですが、難しいようならご自身で触ってみても構いません」
「……分かりました」
ソファに座ったルネは、自身でシャツのボタンを外し、下腹部の衣服を寛げた。
隣に座るジスランからの視線が熱を帯びているように感じるのは、未だに恥ずかしさを捨て切れていないからだろう。
だが、上手くいけばようやく性行為の講義を卒業できる。
ルノーについた嘘も嘘ではなくなるし、ジスランの肩の荷も下りるはずだ。
意を決したルネは、ジスランがいつも触れるように胸の先端を指の腹でそっと撫でてみた。
ぎこちない動きながらも繰り返し撫でていると、段々と先端が硬くなっていくのが分かった。
「ん……」
小さな豆粒のように勃ち上がった先端を指で摘まむと、ピリピリと弱い痺れを感じる。
ジスランに触れられた時ほど強い刺激ではない。
それでも下腹部は少しずつだが熱を持ち始めている。
上手くいくかもしれない――良い兆しに、ルネは思わずジスランの方へ顔を向けた。
だが、想像とは裏腹にルネの陰茎を見つめるジスランの表情は険しかった。
何かやり方を間違えているだろうか。
ルネの不安を感じ取ったのか、張り詰め始めていた陰茎はあっという間に熱を失ってしまった。
心理的な影響を受けやすい器官だと説明されたことを思い出しながら、ルネは胸から手を下ろした。
「……先生。何か問題がありましたでしょうか」
隣で口を閉ざしているジスランの表情は硬いままだ。
問われたジスランは気まずそうに視線を彷徨わせたが、小さく息を吐き出してからルネと目を合わせた。
「ルネ様……大変申し上げにくいのですが、ルネ様はお一人ではマッサージできない体質なのかもしれません」
「……え?」
ルネはまばたきを忘れ、肩身の狭そうにしているジスランを見つめやった。
「……どういう、意味でしょうか」
「ごく稀に、自身で与える刺激では陰茎を興奮させることができない体質の者がいると、聞いたことがあります。これまでのご様子から察するに、恐れながらルネ様がそれに当てはまるかと」
「でも――」
ルネは反論しかけたが、すぐに口をつぐんだ。
思慮深いジスランが、根拠もなしにこんな発言をするはずがないと思い直したからだ。
上手くいきそうだと思ったのは自分の勘違いで、ジスランの目には問題がはっきりと映っていたのだろう。
それを指摘しなかったのは、ジスランなりの配慮だったに違いない。
原因が体質であるなら、努力ではどうしようもない。
反論に意味はなく、できるのは現実を受け止めることだけだ。
「……では、そういう体質の者はどうしたらよいのでしょうか」
自覚以上に落胆していたのか、ルネの声は微かに震えていた。
常に冷静であることを心掛けているとはいえ、大人としての要素が欠落していると突き付けられては、衝撃を受けるのも致し方ないことだろう。
「ルネ様、どうかご自身を責めないでください。これは病気ではありません。生まれ持った体質であり、誰のせいでもないのです。それに、対処法はあります」
ジスランの言葉に、ルネはいつの間にか落ちていた顔を上げた。
「射精自体はできるのですから、男性としての機能に問題はありません。将来的にも、伴侶となる相手に導いてもらえばよいのですから」
「問題はない……本当に?」
「はい」
ジスランはルネの髪を撫でながら、ゆっくりと頷いた。
いつもと変わらない柔らかな笑みに、ルネは徐々に落ち着きを取り戻していった。
「先生、対処法を教えていただけますか」
「簡単なことです。一人でできないのなら、二人ですればよいのですよ」
「二人で……」
確かに、これまでのように定期的に射精を手伝ってもらえば、夢精の心配はなくなる。
男性機能に問題がないのなら、夢精さえ防げれば現時点で特に困る要因はない。
だが、教師として雇われているジスランにこれ以上の負担を強いるわけにはいかない。
性教育の講義を依頼されたとはいえ、さすがにその後の世話までは彼の仕事の範疇外だ。
「ルネ様。一つ提案がございます」
「提案?」
「はい。身体に更に強い刺激を覚えさせるのです。そうすれば、今は難しくとも、いずれご自身でできるようになるかもしれません。詳細な文献がないので私見にはなりますが、試してみる価値はあるかと」
自分で胸に触れた時、僅かではあるが陰茎が反応したのは間違いない。
ジスランの言う通り、より強い刺激を与えれば、ルネの拙い手付きでも陰茎を興奮させることができるかもしれない。
何より、ただ黙って現実を受け入れるよりは、可能性が低くとも試せることは試してみたい。
「……でも、これ以上先生に負担をかけたくはありません。一度兄に相談した方が――」
「ルネ様。私は負担などと思ったことは一度もありません。教師としての責任感もありますが、ルネ様を大切に思うからこそお手伝いしているのです」
それに、と視線を外したジスランは困ったように眉尻を下げた。
「体質のことを告げれば、ルノー様をはじめご家族は大変ショックを受けるでしょう。このことは、いずれご結婚される相手にだけ告げるのが良いかと思います」
気まずそうなジスランの姿に、ルネは自分の浅慮を恥じた。
確かに、機能に問題がないのなら、わざわざ報告して家族を不安にさせる必要はない。
それに、家族のことだけではない。
そもそも講義は終了したことになっているのだ。
虚偽の報告はルネからの提案とはいえ、教師であるジスランが責任を問われるのは目に見えている。
三大公爵家であるヴィレール家から処分を受けたと噂が広がれば、教師の道が絶たれてしまうかもしれない。
「……本当に甘えてしまっていいのでしょうか」
「気にすることはありません。ルネ様のお役に立てることが私の喜びなのですから」
「ジスラン先生……」
誰にも打ち明けられないとなると、ジスラン以外に頼める相手はいない。
だが、どうしたって申し訳なさは消せない。
他人の胸を舐めたり陰茎に触れたりするのは、不快とまでは思わないとしても、決して愉快なことではない。
「……ですが、それが却ってルネ様の負担になってしまうのであれば、もう一つ提案がございます。文字通り、二人でマッサージを行うのはいかがでしょうか」
「二人で?」
「ええ。互いが同時に気持ち良くなれる方法があるのです。そして、それはより強い刺激を与える方法でもあります」
ジスランの提案が一体どのような方法なのか、ルネには全く想像がつかない。
だが、ジスランも快楽を得られるのなら、一方的に施されるよりも余程気が楽だ。
それが刺激を覚えさせる訓練にもなるのなら、提案を受けない理由はない。
「是非、よろしくお願いいたします。ジスラン先生」
「……こちらこそ、よろしくお願いいたします」
ルネが受諾を示すと、ジスランは安堵の笑みを浮かべた。
数えきれないほど見てきた、ジスランらしい柔和な笑顔だ。
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