冬馬君の秋と冬

だかずお

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『サンタクローサー』

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ブゥ~~~ンッ 冬馬君達を乗せたクルマは多網家に向かっていた。

「スー大丈夫かな?」冬馬君がつぶやく

心配そうな顔をしてサーが「今頃落ち込んでるのは間違いないと思うよ、しばらくそっとしておいてあげて、また後日メールしてみるよ」

「小夜さんとスー、うまくいって欲しかったな」きみ子もなんだか寂しそう。

大喜が「小夜さんと何回も会ってたから、もう会えなくなるのは何だか寂しいね」

そうだよなぁ、考えたら僕らも、もう小夜さんに会えないんだ。

「ゴリラ」多網は小夜の母、五里羅さんに会えないのも寂しいのだろうか?突如つぶやく。
考えたら中々濃い~家族だった。
そういや父アウストラロピテクスも居たな。

そんな事を思っていると「みんな今日うちに泊まれば」多網の一言に子供達は大賛成「行く~~っ」
こうして子供達のクリスマスイブは続く。


その頃スー宅では。

「ヌオオーンッ ぬおおおんっ、ああ毎日の楽しみ、僕の生きがいの小夜メールが無くなってしまったぬおおおんっ ヌオオーンッ」大泣きである。

二人で撮り、部屋に飾ってあった写真を見て、スーのハートは震えた。
本当にお別れしたんだ。

うっ、うっ うわあああんっ

下の階で両親は、息子の様子から何となく結果に気づいていた。親は子の事を聞かずとて良く知っている。
母が言った「あの子振られたんだね」

「そうだな、なんだか帰って来て元気がないとおもったよ」

全て気づかれていた。
今はそっとしておこう。


その頃、多網家に着いた冬馬君達。
「今日はスーのぶんまで明るく楽しもうよ」大喜が言う。

「そうね、一緒になって落ち込んでたって始まらない、楽しもう」

「オーーッ」
子供達は多網家お泊まりに大ご機嫌である。

「みんなサンタクロースに手紙書こうよ」冬馬君の提案である。

さっそく子供達はサンタにプレゼントの催促を始める

多網はこう書いている。
サンタクソースさんへ(待て、さっそく名前書き間違えてるぞ、クソースなんて、さすがのサンタさんも気を悪くするやも知れんぞ)
100万円が欲しいです、お願いです下さい。
無かったら80万でも我慢します。
それがダメなら50万、それ以外はびた一文まけないよ。

なんちゅー願い事じゃ。

「ダメだよそんな欲張っちゃ、サンタさんはオモチャをくれるんだよ。私はこう書いた」きみ子のを見てみよう。

サンタクロース様へ
きみ子は毎日サンタさんの健康を祈ってます(嘘つけ)そんな良い子にはオモチャを一個と言わず、沢山あげた方が良いと思います。

皆はずっこけた。
多網とあまり変わらん。

手紙は続く
でもサンタさんは世界中の子供達にプレゼントあげなきゃいけないから、きみ子我慢して3個で良いよ(それでも3個かい)。

続いて大喜
サンタさんへ、あなたは何処の国の人ですか?
いくつになりますか?どうしてこんな事を始めたんですか?教えてください。メリークリスマス。
ひょえープレゼントまで配って質問ぜめ~~。

冬馬君の手紙

サンタさんへ
毎年プレゼントありがとうございます。
僕はスーパー秘密忍者マイキーの秘密基地が欲しいです(名前知られてる時点で全然秘密になっとらん忍者)。
サンタさんも寒いので風邪ひかない様にして下さい。呼んだ証拠にここに返事下さい。手紙の最後には署名欄が書かれていたと言われる。

この手紙を書いた事を子供達から聞いたサーはゾッとした。何故なら子供達のプレゼントを預かっていたので、今夜寝ている子供達の部屋に置かなきゃいけない任務があったからだ。
まさか手紙の返事までしなきゃならないなんて、なんてミッションインポッシブル的な任務じゃい(どんな表現じゃい)。

子供達はサンタクロースを待つ為、すぐに多網の部屋で布団を敷き始め、くつろぎだす。
ああこの瞬間がたまらない。小さな部屋に敷き詰められた布団の上、みんなでくつろぐこの瞬間がなんとも落ち着くのだ。
「はやくサンタさんこないかなぁ」大喜が言った。

すると多網がポツリ
「サンタ生け捕り作戦」ニヤリ

ひょえー生け捕りって~~~

「でも謎に満ちたサンタクロースを私達が捕まえたら(捕まえたってサンタが一体何をした? 不法浸入である ひょえー)明日の新聞の一面は、世界一の美少女(きみ子)サンタを捕らえる」きみ子は興奮した。

「私サンタをつかまえる」

部屋の外でこの話を聞いてしまったサーは凍りつく。
こりゃヤバイ、トムクルーズでも失敗するんじゃないかってくらいの難易度のミッションインポッシブルになった(どんな例えじゃ)。
サーの頭の中で映画のテーマ曲が流れだし、男はポーズを決めた、気分はトムクルーサー。

チャッ チャッ チャッ チャッ チャッ
チャッ チャッ チャッ チャッ チャッ
トゥル ルー トゥル サー トゥルッルー トゥル サー。
テーマソングまでいじりだす。

男は心に誓う、任務を成功させる事を。
子供達の夢は僕が守る。
ザッ そう言って自分の部屋に入っていった。

その頃、全く出番のない多美が部屋で自らの見せ場を作る為叫んでいた チャーーーーーーーーッ

以上

と、いつもならここで終わるのだが今日は聖夜のクリスマス 多美にスポットライトが当たる。

多美は布団の中、こんな事を思っていた。
あたし、プレゼント決まってるんだ。
ふふふ、それはね
イクラ様の写真集んなもんあるかい。
イクラ様のオフショット満載の写真集が欲しいの。
ママには私の気持ち全部伝わってるはず、昨日必死にお願いしたんだから。
だってイクラちゃんのママのタエコ(タイコか?いまだにわかってない)はイクラちゃんの言葉を全て理解してるんだから、ママだってそれくらい出来るはずよ。

すると部屋に多網ママがやってくる
「あなた先に寝るわよ」

来たっ 枕の上に何かを置いたのを多美は確認した。

チラッ
見えたのは熊のぬいぐるみ

おんどりゃーーーイクラを理解するタイコさんくらいあたちの気持ち理解しろやぁぁーーーーーーーッ

あたちが欲しいのはイクラ写真集って昨日あんだけ言ったろうガーーーーーーオーーッ!!


みんなが寝静まったであろう時刻
サーの部屋から何者かが飛び出す バッ
全身真っ黒のウェットスーツに顔には水中眼鏡(ただの変質者である)。
トムクルーサーが出現した。
「しゅこおおおおおおっー」彼は気合いを入れた。

子供達の部屋を覗き込む そーっとね カチャ

よしっ寝てる

今だっ!! プレゼントをゆっくりそーっと置いていく。
その時だった。

「お腹いっぱい」

ビクッ 多網の寝言である。
サーはビックリしすぎて男根からチッチが一滴でかけてしまった。

はひゅ はひゅ はひゅ ビックリしたぁ。
しかし、任務成功プレゼントは置いた、あとは部屋を出るだけ。

ぬおおおおーーっ まだだ 手紙の返事をしなければ(律儀なサーサンタ。

多網の手紙にはこう書いている。
そんなお金ないサー(誰だかバレバレの阿保である)

きみ子にはこう返事をする
サンタさんは公平だからみんなに一個しかあげないよ。(結構そっけない返事のサーンタ)

大喜には
今は任務中につきノーコメント

冬馬君には
凄い秘密主義者の忍者だね 
と書いたと言われている。
おっと読んだ後にサインしてって書いてある。
トムクルーサー あっ間違えた。

サンタクローサー

ふぅー任務終了、部屋を出る瞬間だった。

「あっ、なんかいる」何か異変に気付き、叫んだのは、きみ子だった。

「ぎゃっ」慌ててサーは振り返る

「ギョッ」ウェットスーツを着て、水中眼鏡をかけるその異様な得体の知れない者の姿を直視した、きみ子が叫ぶ

「キチガイが出たーーーーーーーっ」

サーの頭はパニック寸前、全力で下に降りて行き、とっさに表に飛び出してしまった。

真冬の深夜に外を歩く、水中眼鏡にウェットスーツの謎の男
突如クリスマスに出現したサンタクローサーは本当の変質者の様だったと言われる。
コンビニで時間をつぶしてる時、何度か写メを撮られたそうな。


「よしっ、なんとか任務成功したぞ」


こうしてサンタクローサーは一時間程時間をつぶし自宅に帰って行ったそうな。



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