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第一章 ムーン・ブル編
第26話 マリー
(長髪か。こっちに気付かないな…)
「こんにちは」
「こんにちはー」
平静な俺は、女性の様子を窺いながら思考し、とりあえずと挨拶した。俯いている女性は、何かを行いつつ気のない挨拶を戻した。
(無愛想だな。冒険者ギルドだからか?)
冷静な俺は、女性の手元を覗き見しながら疑問に思考した。男性の顔写真付きの履歴書のような書類の束を発見する。書類の束を見つめる女性は、横顔をいやらしくにやつかせる。
(気持ち悪いな。適齢期か? まあ、とりあえず聞いてみるか)
「初めて来たんだが、受付はここでいいか?」
『ガバ! ガサガサガサ バタン! ガタン!』
慎重な俺は、分析して思考し、疑問に尋ねた。慌てる様子の女性は、カウンター下の引き出しを勢い良く開いて書類の束をそこへと雑に仕舞い、引き出しを勢い良く閉じて立ち上がると同時に椅子を背後に倒して大きな音を立てた。直後、髪型と大人の体型の制服を素早く整える。
(手慣れてるな…)
「よっ、ようこそ冒険者様! ここはムーン・ブルの街、冒険者ギルドになります! 私は受付を担当しているマリーで…」
唖然な俺は、ある意味では職人であるが雑と思考した。雑な様子の女性は、言葉を詰まらせたあとに愛想良くはきはきと話し始めてマリーと名乗るが不意に話を中断した。口を開いたままで両目を見開いて俺の背後を見つめるかのようにする。
(ん、後ろに誰か来たか?)
困惑な俺は、顔を背後に向けながら疑問に思考した。背後を確認する。
(誰もいないな…)
『バン!』
「んんんんん!」
不安な俺は、顔を前方に戻しながら思考した。突然、カウンター上を強く叩くような音が強く届いて思わずビクついてしまう。直後にマリーの迫り来る唸り声が強く届いた。顔を恐る恐るマリーに向ける。見開いた目で体をカウンター上に乗り出しているマリーを発見して思わず後方に一歩たじろいでしまう。
「なっ…、何だ?」
「あっ…。ふふ~ん♪」
不安な俺は、息を詰まらながらも疑問に尋ねた。声を漏らすマリーは、明るい笑みを見せて鼻を陽気に鳴らした。
「ごめんなさい。よいしょ。冒険者登録ですか? それならこちらで行えますよ」
(ふう、びっくりしたな~。だが、ここで合ってたみたいだ)
謝罪するマリーは、掛け声と共に体を戻して優しい笑みを見せて察するように話した。安堵な俺は、思わず息を漏らしたあとに姿勢を戻して漸くここまで辿り着いたと思考していた。
「どうすればいいんだ?」
慎重な俺は、右手で分からないとジェスチャーして疑問に尋ねた。察する様子のマリーは、ウィンクして背後に振り向く。棚の引き出しから免許証のような白色の小さなカードを取り出す。向き直り、右手でカードを俺へとカウンター上を滑らせるようにして差し出す。前方からこちらに吹く風がマリーの長髪をいたずらに揺らす。
「こちらの冒険者カードに、お名前を記入してください」
長髪を右手で整えながら姿勢を戻すマリーは、両手を下腹部の前に揃えて微笑みを見せて話した。冷静な俺は、カードを見つめる。上部左側に黒色で記入欄と表記され、下部全面がそれのようだ。
(名前か…。まあ、ルーティでいいか)
平静な俺は、予め予定していた過去のオンラインゲームで頻繁に使用していた名前を記入しようと思考した。
(書く物は…、これか?)
困惑な俺は、カウンター上を見回して一本刺しのペン立てを発見して疑問に思考した。ペン立てに羽軸がベージュ色で羽全体が白色の羽根ペンが立つ。羽根ペンを右手に取る。
(お洒落だな。使ったことないけど、書けるよな?)
不安な俺は、ペン先を確認しながら疑問に思考した。ペン先は、切れ目のあるようにカットされた普通の羽根ペンの様。
(間違ってたら何か言うだろう)
慎重な俺は、視線をカードに移して思考した。カードを左手で押さえて姿勢を少し前屈みにする。視線を上目遣にし、マリーの表情を窺う。変化は見られない。視線を戻し、ペン先をカードの記入欄に運ぶ。ペン先が輝き始めた。
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