54 / 92
五章『悪の組織編』
第五十三話『勝利の後の敗北』
しおりを挟む
ルル―ディーを倒した後、タイミング良く冒険者が来た。
おかげで、わざわざ能力を使って移動しなくても、冒険者の転送機を使って戻ることが出来た。
転送先が別のギルドだったから、ギルド本部を通じて大都市メディウムのギルドに帰った。
魔王軍幹部アンソス.ルル―ディーの死体と、殺された冒険者の遺品を証拠に、僕ら三人が称えられたのはその後の話だ。
ギルドに戻って最初にしたことは、ヴェンディとホアイダを病院に運んだことだった。
二人とも命に別状は無かったが、長期入院は避けられないとのことだ。
正直生きているのなら何でもいい……玩具が壊れなくて良かったといったとこだ。
「魔王軍幹部を倒したって本当か?流石に嘘だろ?」
帰ったその日のこと。
ギルドの中で一番静かな料理店でステーキを食べてる時、おっさん冒険者が噂を聞いて僕の元に訪れて来た。
「本当だよ。その魔物の死体が回収されたから、明日にも新聞に載ると思うよ」
「すげえなマレフィクス!お前歴史に残るレベルだぜ?二度も魔王軍幹部を倒した奴なんて英雄アーサー以来だよ!」
「今日は飲め!わしらがおごってやる!」
おっさん冒険者三人は勝手に席に着き、次々と料理と酒を注文した。
そして、当然のように未成年の僕と飲み会を始める。
「また勝手に……。それはそうとさ、英雄アーサーってあのアーサー.ヒカイト.ディレン?」
「おうよ!奴はかつて仲間達と共に魔王の幹部を六匹仕留め、ボスである魔王ウルティマを奇跡の島に封印した。当時は今以上に魔王軍の力が強くて、人類滅亡寸前だったが英雄アーサーのおかげで世界は救われたのだ!」
おっさんの一人が、自分のことのように自慢げに言った。
「バカ!アーサーは大量虐殺をした大悪党だ!功績はでかいが褒めていい奴じゃねえ!」
しかし、もう一人のおっさんがその自慢話を否定した。
アーサー反対派の様だ。
「あんだと!犠牲はつきものだ!アーサーを悪だっていう奴の気が知れねえ!」
「てめえ!それカタラ人の墓の前でも同じこと言えんのか!」
静かだった料理店は、数分もせず酔っぱらいの闘技場になった。
僕は一番年上のおっさん冒険者と一緒に、酔っぱらい二人の殴り合いを眺める。
ステーキを味わうようにかじりながら、酒を口から零れるくらい勢いよく飲む。
「うんまい!惨めなケンカ見ながら食べるステーキとお酒は最高だね」
「坊主の言う通りだな。しかしお前は本当に凄い。性格こそ酷いが、お前は多くの才能に恵まれている。きっと才能を持つのに相応しい人間だからこそ、天がお前に味方してくれてるのだな」
「まだまだ凄いことするから楽しみにしてよ」
この一番貫禄のあるおっさんは、人を見る目がある。
長年冒険者をしているからか、そういう能力に長けている。
よく酒に酔いながら、このおっさんの話を聞かされるが、聞いてて苦になるような内容はほとんどない。
それは、この世界の情報だったり、共感できる内容だったりするからだろう。
僕の仲間にもこのおっさんに似たような連中が何人も居るが、そういう奴の話を聞くのは結構楽しい。
単純に、僕の実年齢が80歳以上だから、おっさんと気が合うのかもしれない。
「俺が生きてる間に見せてくれよ」
「そんなに長生きしたいなら飲みすぎるのを止めな。健康第一よ」
「健康の為に飲むんだ」
だが、こういうおっさんは頑固な奴が多い。
照れないツンデレみたいな連中だ。
* * *
その日、家に帰るとセスターが倒れていた。
「お爺ちゃん!セスターの爺ちゃん!おい!」
セスターと暮らし始めて四年以上、僕はセスターをお爺ちゃんと呼ぶようになっていた。
体を揺さぶるが、セスターの反応はない。
「うぅ……」
息はある。
こういう時、普通救急車を呼ぶのだろうが、僕の行動は違った。
セスターは前々から一人で生活できない程体が弱っていた。
面倒を見るのが大変だと思っていた頃だし、こいつはもう必要ない。
そう思ったのだ。
「殺すか」
何の躊躇もなく決断した。
死体は部下であるヴァルターの能力で消すことができる。
証拠は残らなし、行方不明になったとこで問題はない。
警察には、『僕に迷惑が掛かるのが嫌で一人で死ぬことを選んだのかも』……そう話せば納得してくれるだろう。
動物の猫は死期が近くなると、飼い主の前から姿を消すと言う。
それは迷惑を掛けたくないから……セスターも猫と同じと思わせればいい。
「お爺ちゃん」
「マレフィクス……」
セスターは辛うじて僕に気付く。
病気なのか、単純に具合が悪いのか分からないが、今にも死んでしまいそうだ。
どうやって殺してくれよう。
今までの思い出がたくさんあるし、思い出の詰まったこの家は殺すのに最適の場所だ。
取り敢えず、この爺の気持ちを上げてから、地獄に叩きつけてやろう。
「どこが悪いの?」
「マレフィクス……うぅ……」
「もう大丈夫だよ。ほら、僕が居るから」
そう言ってセスターを優しく抱き寄せる。
セスターからしたら、かわいいかわいい孫のような存在から抱きしめられて幸せだ。
だからこそ、ここから絶望を見せるのが楽しい。
そう思い、爪を尖らせてセスターの背中に手を伸ばす。
「え?」
セスターを残酷に殺そうとしたその時、僕の殺す気持ちが失せてしまった。
その理由として、能力番号13『周りの死を感じる能力』でセスターの死を感じ取ったからだ。
僕が殺そうとした直前、こいつは勝ち逃げをするように寿命で死んでいったのだ。
「こいつ……」
その時のセスターは、清らかで穏やかな優しい表情をしていた。
今まで見たことのない死に顔だ。
まるで天国に居るかのような幸せ絶頂の表情だ。
「くそっお!」
屈辱だった。
結果的にセスターを喜ばせて終わっただけになったのだ。
今ここにあるのは、セスターの形をしたただの死体。
これで遊んだところで、セスターが泣きわめく訳でも、絶望する訳でもない。
異世界に来てここまで敗北感を味わったのは初めてだ。
どうにもならない悔しさが僕を襲う。
「僕が一番苦手な人間の武器……それはこの誠実さだ。誠実さは僕が最も苦手な武器だ」
結局、セスターは死んだあとも丁寧に葬式が行われ、何の損もなく人生の幕を閉じた。
良く考えてみれば、このセスターとは実年齢が同い年……僕に精神的に初めて勝ったのが、こんな爺だとは予想もしなかった。
* * * * *
暗闇に何匹もの魔物が潜んでいる。
その奥には、顔がはっきり見えない魔王が堂々と椅子に座っている。
「ルル―ディーが倒されました。倒したのは、オルニスを倒したマレフィクスです」
魔物の一匹が、魔王の前で頭を下げて報告する。
すると周りがざわめきだした。
「またマレフィクス?」
「幹部連中が近年に二人も倒されるとは……」
「大丈夫なのかよ」
魔物のほとんどが、マレフィクスの存在を知っていた。
それは、三年前に幹部オルニスを倒したのもマレフィクスだからだ。
「静まれ」
魔王の一言で魔物同士のひそひそ話が無くなる。
「マレフィクスを見つけた場合逃げろ。そして一刻も早くべゼを見つけ出すのだ」
「しかし魔王様、べゼは神出鬼没。現れたかと思えば嵐のように立ち去ってしまいます。きっと転移の魔法、あるいは魔道具を自由に使用しているかと……」
「見つけ出すのが難しいことは承知している。その上で言っているのだ……できない理由は要らない。必要なのは行動と結果だけだ」
「分かりました……我々魔王様の手足として全力でべゼを探し出します」
勘違いの上に勘違いを重ねている魔物達は、一つの目的の為に動き出す。
おかげで、わざわざ能力を使って移動しなくても、冒険者の転送機を使って戻ることが出来た。
転送先が別のギルドだったから、ギルド本部を通じて大都市メディウムのギルドに帰った。
魔王軍幹部アンソス.ルル―ディーの死体と、殺された冒険者の遺品を証拠に、僕ら三人が称えられたのはその後の話だ。
ギルドに戻って最初にしたことは、ヴェンディとホアイダを病院に運んだことだった。
二人とも命に別状は無かったが、長期入院は避けられないとのことだ。
正直生きているのなら何でもいい……玩具が壊れなくて良かったといったとこだ。
「魔王軍幹部を倒したって本当か?流石に嘘だろ?」
帰ったその日のこと。
ギルドの中で一番静かな料理店でステーキを食べてる時、おっさん冒険者が噂を聞いて僕の元に訪れて来た。
「本当だよ。その魔物の死体が回収されたから、明日にも新聞に載ると思うよ」
「すげえなマレフィクス!お前歴史に残るレベルだぜ?二度も魔王軍幹部を倒した奴なんて英雄アーサー以来だよ!」
「今日は飲め!わしらがおごってやる!」
おっさん冒険者三人は勝手に席に着き、次々と料理と酒を注文した。
そして、当然のように未成年の僕と飲み会を始める。
「また勝手に……。それはそうとさ、英雄アーサーってあのアーサー.ヒカイト.ディレン?」
「おうよ!奴はかつて仲間達と共に魔王の幹部を六匹仕留め、ボスである魔王ウルティマを奇跡の島に封印した。当時は今以上に魔王軍の力が強くて、人類滅亡寸前だったが英雄アーサーのおかげで世界は救われたのだ!」
おっさんの一人が、自分のことのように自慢げに言った。
「バカ!アーサーは大量虐殺をした大悪党だ!功績はでかいが褒めていい奴じゃねえ!」
しかし、もう一人のおっさんがその自慢話を否定した。
アーサー反対派の様だ。
「あんだと!犠牲はつきものだ!アーサーを悪だっていう奴の気が知れねえ!」
「てめえ!それカタラ人の墓の前でも同じこと言えんのか!」
静かだった料理店は、数分もせず酔っぱらいの闘技場になった。
僕は一番年上のおっさん冒険者と一緒に、酔っぱらい二人の殴り合いを眺める。
ステーキを味わうようにかじりながら、酒を口から零れるくらい勢いよく飲む。
「うんまい!惨めなケンカ見ながら食べるステーキとお酒は最高だね」
「坊主の言う通りだな。しかしお前は本当に凄い。性格こそ酷いが、お前は多くの才能に恵まれている。きっと才能を持つのに相応しい人間だからこそ、天がお前に味方してくれてるのだな」
「まだまだ凄いことするから楽しみにしてよ」
この一番貫禄のあるおっさんは、人を見る目がある。
長年冒険者をしているからか、そういう能力に長けている。
よく酒に酔いながら、このおっさんの話を聞かされるが、聞いてて苦になるような内容はほとんどない。
それは、この世界の情報だったり、共感できる内容だったりするからだろう。
僕の仲間にもこのおっさんに似たような連中が何人も居るが、そういう奴の話を聞くのは結構楽しい。
単純に、僕の実年齢が80歳以上だから、おっさんと気が合うのかもしれない。
「俺が生きてる間に見せてくれよ」
「そんなに長生きしたいなら飲みすぎるのを止めな。健康第一よ」
「健康の為に飲むんだ」
だが、こういうおっさんは頑固な奴が多い。
照れないツンデレみたいな連中だ。
* * *
その日、家に帰るとセスターが倒れていた。
「お爺ちゃん!セスターの爺ちゃん!おい!」
セスターと暮らし始めて四年以上、僕はセスターをお爺ちゃんと呼ぶようになっていた。
体を揺さぶるが、セスターの反応はない。
「うぅ……」
息はある。
こういう時、普通救急車を呼ぶのだろうが、僕の行動は違った。
セスターは前々から一人で生活できない程体が弱っていた。
面倒を見るのが大変だと思っていた頃だし、こいつはもう必要ない。
そう思ったのだ。
「殺すか」
何の躊躇もなく決断した。
死体は部下であるヴァルターの能力で消すことができる。
証拠は残らなし、行方不明になったとこで問題はない。
警察には、『僕に迷惑が掛かるのが嫌で一人で死ぬことを選んだのかも』……そう話せば納得してくれるだろう。
動物の猫は死期が近くなると、飼い主の前から姿を消すと言う。
それは迷惑を掛けたくないから……セスターも猫と同じと思わせればいい。
「お爺ちゃん」
「マレフィクス……」
セスターは辛うじて僕に気付く。
病気なのか、単純に具合が悪いのか分からないが、今にも死んでしまいそうだ。
どうやって殺してくれよう。
今までの思い出がたくさんあるし、思い出の詰まったこの家は殺すのに最適の場所だ。
取り敢えず、この爺の気持ちを上げてから、地獄に叩きつけてやろう。
「どこが悪いの?」
「マレフィクス……うぅ……」
「もう大丈夫だよ。ほら、僕が居るから」
そう言ってセスターを優しく抱き寄せる。
セスターからしたら、かわいいかわいい孫のような存在から抱きしめられて幸せだ。
だからこそ、ここから絶望を見せるのが楽しい。
そう思い、爪を尖らせてセスターの背中に手を伸ばす。
「え?」
セスターを残酷に殺そうとしたその時、僕の殺す気持ちが失せてしまった。
その理由として、能力番号13『周りの死を感じる能力』でセスターの死を感じ取ったからだ。
僕が殺そうとした直前、こいつは勝ち逃げをするように寿命で死んでいったのだ。
「こいつ……」
その時のセスターは、清らかで穏やかな優しい表情をしていた。
今まで見たことのない死に顔だ。
まるで天国に居るかのような幸せ絶頂の表情だ。
「くそっお!」
屈辱だった。
結果的にセスターを喜ばせて終わっただけになったのだ。
今ここにあるのは、セスターの形をしたただの死体。
これで遊んだところで、セスターが泣きわめく訳でも、絶望する訳でもない。
異世界に来てここまで敗北感を味わったのは初めてだ。
どうにもならない悔しさが僕を襲う。
「僕が一番苦手な人間の武器……それはこの誠実さだ。誠実さは僕が最も苦手な武器だ」
結局、セスターは死んだあとも丁寧に葬式が行われ、何の損もなく人生の幕を閉じた。
良く考えてみれば、このセスターとは実年齢が同い年……僕に精神的に初めて勝ったのが、こんな爺だとは予想もしなかった。
* * * * *
暗闇に何匹もの魔物が潜んでいる。
その奥には、顔がはっきり見えない魔王が堂々と椅子に座っている。
「ルル―ディーが倒されました。倒したのは、オルニスを倒したマレフィクスです」
魔物の一匹が、魔王の前で頭を下げて報告する。
すると周りがざわめきだした。
「またマレフィクス?」
「幹部連中が近年に二人も倒されるとは……」
「大丈夫なのかよ」
魔物のほとんどが、マレフィクスの存在を知っていた。
それは、三年前に幹部オルニスを倒したのもマレフィクスだからだ。
「静まれ」
魔王の一言で魔物同士のひそひそ話が無くなる。
「マレフィクスを見つけた場合逃げろ。そして一刻も早くべゼを見つけ出すのだ」
「しかし魔王様、べゼは神出鬼没。現れたかと思えば嵐のように立ち去ってしまいます。きっと転移の魔法、あるいは魔道具を自由に使用しているかと……」
「見つけ出すのが難しいことは承知している。その上で言っているのだ……できない理由は要らない。必要なのは行動と結果だけだ」
「分かりました……我々魔王様の手足として全力でべゼを探し出します」
勘違いの上に勘違いを重ねている魔物達は、一つの目的の為に動き出す。
0
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる