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11.後悔する過去と、狂わぬために縋る過去(☆)
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チクリした小さな痛みは、直接目で見ずとも皮膚を破っているのが分かった。
(いや、怖い!! 痛い。 ぁああああ、嫌だ。 嫌だ。 痛いのは嫌だ! 怖いよぉ!!)
叫びが音にならない。
(私は、何処で間違ったの?!)
何もかも無難にやり過ごしてきた。 人とうまくやっているようで、実際には誰とも仲良くなんて無かった。 それが一番無難だと思ったから。 フレイから最も敵意を向けられていながら、傷一つ受けた事がないのも、何も見ない、聞かない、興味を持たないことを徹底したから。
もし、フランとの婚姻が本決まりとなっても与えられた辺境伯の妻としての仕事さえ行っていれば、フレイと言うレイバ家の最強とも言える血筋が子を作りさえすれば、一族としての体裁は整えられる。 そんな風に考えていた。 幸福にはなれないけど、絶対に不幸に等ならないそう確信していたのに。
痛みへの恐怖に顔を歪めれば、肌を傷つける男の動きが止まった。 安堵……は、できない。 男の顔は、侮蔑と不快を交え私を見ていたから。
「恐ろしいか? オマエが殺した男達も皆そう思っていただろう。 いや、違うか……あぁ、そうだ。 間違いだった。 すまない」
馬鹿にするかのように男は声に出し笑う。 それでも、間違えと気づいてくれるなら……今すぐ解放されるのでは? と、思ってしまった。 救われるかも……そう考え、視線を上げれば、愉悦の混ざった笑みを口元に浮かべ、視線は身体を見ていた。
「白い肌、吸い付くように滑らかな手触り」
腋の部分をサラリと指先で、手のひらで撫でてくる。 ヒヤリとした硬い鱗部分と温かいが硬い手の筋部分の差が、ゾクリと肌を泡立たせる。
「気持ち悪いか?」
そういいながら、唇が首筋から傷をつけた胸元まで撫でてくる。 何をされるのか分からず、触れられていると言う事実が恐怖でしかなかった。
(いやっ!)
声は音にならない、それでも男は胸が呼吸に会わせて動く様子を眺め、下胸を持ちあげるように触れてくる。
「張りのある形の良い胸」
肉の柔らかさを堪能するように力を入れられれば、肉は手のひらの弄ばれるままに形を変えているのだろう。 時折感じる甘い痛みが伝えてくる。
左の手では腰から尻にあたる部分を撫でおろし、そのスタイルを指先で確認するかのように動かしていた。
「これでは、死ぬかもしれないと分かっていても、食いつく男は後を絶たなかっただろう」
むにむにと胸が触られ、興奮に至らぬノエルの身体は、熱を持つには至らず、ただ恐怖に冷えるばかり、それはそれでプライドを傷つけられたとばかりに男は、胸の先端に口に含み、舌で乱暴に弄り、反対側の胸も手のひらで乳房を覆い刺激しながらも、先端を指の腹で撫で刺激を与え続けてくる。 舌先で転がすように乳首を舐め弄られ、唾液を絡め吸い上げ、甘く噛みついてきた。
痛いと訴えるほどではない。 ただ噛みつかれたと言う恐怖と、それが快楽なのだと、知る経験がないため、嫌悪と苦痛と恐怖に表情を歪ませていた。
「好き勝手しておきながら、ずいぶんとプライドだけは高いようだ。 それとも……俺が怖いか? おぞましいか?」
強く、胸が握られ、音にならない悲鳴が空気と共に喉から漏れ出た。
多分……嫌がらせなのだろう。
男が服を脱いでいく。
身体のアチコチに黒曜石のような質感を持つものが鱗のように重なり合い皮膚の4分の1を覆っている。 それが人間の姿をしているからこそ余計に恐怖をあおるのだろう。
10歳のころにレイバ領に訪れ、魔物の発生地とは知らず、小さなトカゲ種の魔物がとても美しく、仲良くしていた事を思い出す。 まぁ……フレイに殺されてしまったのですけど。
あの子がもし人間だったら……。
そんな異常な考えが、少しだけ心を救った。
つい、微笑みを浮かべていた。
(いや、怖い!! 痛い。 ぁああああ、嫌だ。 嫌だ。 痛いのは嫌だ! 怖いよぉ!!)
叫びが音にならない。
(私は、何処で間違ったの?!)
何もかも無難にやり過ごしてきた。 人とうまくやっているようで、実際には誰とも仲良くなんて無かった。 それが一番無難だと思ったから。 フレイから最も敵意を向けられていながら、傷一つ受けた事がないのも、何も見ない、聞かない、興味を持たないことを徹底したから。
もし、フランとの婚姻が本決まりとなっても与えられた辺境伯の妻としての仕事さえ行っていれば、フレイと言うレイバ家の最強とも言える血筋が子を作りさえすれば、一族としての体裁は整えられる。 そんな風に考えていた。 幸福にはなれないけど、絶対に不幸に等ならないそう確信していたのに。
痛みへの恐怖に顔を歪めれば、肌を傷つける男の動きが止まった。 安堵……は、できない。 男の顔は、侮蔑と不快を交え私を見ていたから。
「恐ろしいか? オマエが殺した男達も皆そう思っていただろう。 いや、違うか……あぁ、そうだ。 間違いだった。 すまない」
馬鹿にするかのように男は声に出し笑う。 それでも、間違えと気づいてくれるなら……今すぐ解放されるのでは? と、思ってしまった。 救われるかも……そう考え、視線を上げれば、愉悦の混ざった笑みを口元に浮かべ、視線は身体を見ていた。
「白い肌、吸い付くように滑らかな手触り」
腋の部分をサラリと指先で、手のひらで撫でてくる。 ヒヤリとした硬い鱗部分と温かいが硬い手の筋部分の差が、ゾクリと肌を泡立たせる。
「気持ち悪いか?」
そういいながら、唇が首筋から傷をつけた胸元まで撫でてくる。 何をされるのか分からず、触れられていると言う事実が恐怖でしかなかった。
(いやっ!)
声は音にならない、それでも男は胸が呼吸に会わせて動く様子を眺め、下胸を持ちあげるように触れてくる。
「張りのある形の良い胸」
肉の柔らかさを堪能するように力を入れられれば、肉は手のひらの弄ばれるままに形を変えているのだろう。 時折感じる甘い痛みが伝えてくる。
左の手では腰から尻にあたる部分を撫でおろし、そのスタイルを指先で確認するかのように動かしていた。
「これでは、死ぬかもしれないと分かっていても、食いつく男は後を絶たなかっただろう」
むにむにと胸が触られ、興奮に至らぬノエルの身体は、熱を持つには至らず、ただ恐怖に冷えるばかり、それはそれでプライドを傷つけられたとばかりに男は、胸の先端に口に含み、舌で乱暴に弄り、反対側の胸も手のひらで乳房を覆い刺激しながらも、先端を指の腹で撫で刺激を与え続けてくる。 舌先で転がすように乳首を舐め弄られ、唾液を絡め吸い上げ、甘く噛みついてきた。
痛いと訴えるほどではない。 ただ噛みつかれたと言う恐怖と、それが快楽なのだと、知る経験がないため、嫌悪と苦痛と恐怖に表情を歪ませていた。
「好き勝手しておきながら、ずいぶんとプライドだけは高いようだ。 それとも……俺が怖いか? おぞましいか?」
強く、胸が握られ、音にならない悲鳴が空気と共に喉から漏れ出た。
多分……嫌がらせなのだろう。
男が服を脱いでいく。
身体のアチコチに黒曜石のような質感を持つものが鱗のように重なり合い皮膚の4分の1を覆っている。 それが人間の姿をしているからこそ余計に恐怖をあおるのだろう。
10歳のころにレイバ領に訪れ、魔物の発生地とは知らず、小さなトカゲ種の魔物がとても美しく、仲良くしていた事を思い出す。 まぁ……フレイに殺されてしまったのですけど。
あの子がもし人間だったら……。
そんな異常な考えが、少しだけ心を救った。
つい、微笑みを浮かべていた。
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