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02.待ち伏せるように
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場所は王家所有の狩場。
主催者的にはお茶会。
でも、それは体裁に過ぎず、真の目的は子を作る事。
先導していた馬が速度を落とし並走するから、シアンが小さな窓を開けば従者が声を大きく得意げに告げた。
「会場に着きました。 ランドール侯爵家のために用意したテントにご案内しますから、速度を落としてください」
狩場は一つの町を思わせるほどに広い。
王家のイベントで行う狩猟は、貴族達が遠方の領地から遠征しテントを張り拠点を作る。 広い狩猟地には貴族達がおのおのテントを張り荷物を積み上げその財力を見せつけるように、お茶会等をしているのだけど、移動中の馬車が砂埃を巻き上げるのだから得策とは思えない。
それでも、草原の中央では貴族達の来訪を盛り上げるように楽団員がしっとりとロマンチックな曲を奏で続け、吟遊詩人が流行りの詩を歌う。
「アレ、一日中演奏するつもりなのかなぁ」
何処かワクワクした様子でリアンが言うのは、若い女性に人気の流行りの吟遊詩人だとその声で分かったからだろう。 リアンの質問に侍女ネットワークを上手く活用しているシアンが答えた。
「えぇ、奏者を変えて夜まで奏で続けるそうですよ。 今はまだいないようですが、この日のために加護を持つ奏者や歌手が集められたと伺っています」
「ぞっとするわねぇ……」
従者の先導を速度は周囲に迷惑をかけない程度に落とされたのだろうけれど、先に来た貴族達を見物するのに丁度良い速度で、変わって向こうも私、ノーラ・ランドールの訪れに人々が反応しているように思えた……。
自意識過剰かしら……。
「それでも奏者や歌手にとってはこれほどの機会はめったにありませんからね。 音楽系の加護を持つ者や、音楽を志す者がここぞとばかりにアピールの場として奏者登録したそうですよ」
「そうね……彼等にだってチャンスはあって良いはずですものね」
余程豊かな家でない限りは、音楽を始めとする芸術系の加護者全般は、加護を持たない者よりも役立たずと考えられる。 この機会にパトロンを獲得しようと躍起になるのも分かると言うものだ。
「折角ですからうちも芸術系の加護者をスカウトするとか? 心豊かになればきっと仕事も進みますよ!」
キラキラ瞳でリアンは言う。
芸術系の加護者の多くは、繊細な美貌を持つ。 その美貌だけに注目を集めがちだが、器用で、体力的にも優れていると言う良い面もあるのだけど、加護が強いほど芸術にのめり込むため他の事に興味を持たず、生産性が低いため役立たずと言う評価が多い。
それでも神の寵愛が強ければ、その作品にバフ効果が与えられるのだから……雇って損はないけれど、無理に雇うほどでもないと判断している。
「面食いかな?」
リアンに首をかしげて問いかければ、リアンは焦る。
「そう言う訳では……」
「嘘ですね」
リアンの戸惑いにシアンが静かに突っ込みを入れた。
「とにかく、加護者が奏者に混ざった時のために、伯父様からお借りした防音魔道具を使いましょう」
このお茶会のために伯父様からは多くの魔道具と、ソレを治し修正するための素材が持たされている。 私が居なければランドール侯爵家を継いでいただろう伯父上は魔術研究を楽しみ自らの力で地位を築き満足いく日々を送っているからこその負い目のようなものがあるのかもしれない。
「えぇ~、加護者の演奏なんてめったに聞ける物じゃないないのに~~」
リアンが両腕をダンスするかのように宙を躍らせ不満を述べる。 幼い頃から姉のように接してきた二人だからこそ気安い。
「恋の音楽なんか聞かされて、とんでもない相手と恋をした気分になった挙句、子供が出来ても可愛がることが出来る訳?」
脅すように言えば、馬車の外を眺めて、息を飲むリアン。
とにかく子を増やせ! を、モットーの集まりだから、子供を作れるだろう人であれば貴族当主から末端まで、老いも若いも、とくに貧乏貴族ほど多く参加している状態なのだ(かつてこの国の貴族は神の寵愛、その加護によって選ばれているため、従者であっても貴族の末端であることが条件づけされている)。
「ぇっと……そう、ですね……防音魔道具を使いましょう」
苦笑いをして見せる侍女リアン。
「でしょ?」
「ですが、ノーラ様のような加護者は加護者の能力の影響を受けにくいのではありませんか?」
「普通はそうなのだけど、相性によっては……と言うところがあるようなのよ……。 祖母が魅了系の加護を持っていたから、魅了系の耐性はあるけれど、恋をしやすい状態を身体に作るとなると……拒否しきれるかどうか……」
流石に試したこともないし、試そうと思った事も無い。
そんな話をしていれば、先導していた馬が速度を落とす。
窓の外を眺めれば、広く美しい装飾がなされたテントと、それに加えて3つのテントが側を囲むように設営されていた。 シアン・リアンの2人に加え休暇中の執事エクスも招待されていたためだろう。
「まさか、まともなテントで出迎えられるなんて……」
テントの入り口をめくりあげ中を覗き込むリアンが浮かれた様子で振り返った。
「すっごい家具まで揃っているよ。 ノーラ様入りましょうよ」
入り口が開かれた状態でリアンは微笑みに苦笑を浮かべ、私は他の人々に視線を向けた。
上位貴族に必死に子をアピールする者が居ればその娘は泣きそうになっている。 反面、身分差に思いを遂げる事を諦めた男女は早々に手を取り合いテントに籠りだす。
「野蛮だわ……」
ふんっ、と不愉快のままに鼻を鳴らせば、背後を歩いていた人物が突然にボソボソと独り言のように一人の男性が話しかけて来た。
「不敬ですぞ」
言われて振り返った。
強い加護のお陰で年が取りにくかった前当主と変わらないくらいでしょうか? 優しかった前当主を懐かしむ……なんて気持ちになれるはずがない。 いったん瞳を伏せて呼吸を整える。 微笑む気にはなぜかなれなかったのは……見下してくる男の視線のせいだと思う。
「コレは王妃殿下が直々に陣頭指揮を執っておられる国策、国の命運をかけた事業ですぞ」
「効率的ではありますが、人間性としては如何なものでしょう?」
「ランドール女侯爵、そのような偏狭な考えは良くは無い。 職業的差別が問題視されるぞ」
「ただの趣味の問題ですわ。 私は……やっぱり、信頼できる方がいいですから」
「私は王宮に仕えて20年、王の覚えも良い信頼のできる男だ」
等と言われマジマジと顔を見て、シアンへと視線を向ければボソボソと耳元でささやかれた。
「リグル・メイスン伯爵様でございます」
「そう」
王の覚えも良いのではなく、王妃殿下の腰巾着として私の記憶に残っている人物だ。
「何かお困りなら、幾らでも相談に乗ってやろうぞ」
「いえ、大丈夫です。 お心遣いありがとうございます」
先導してきた馬に乗っていた従者が下りてコチラの様子をうかがっていた。 メイスン伯爵の邪魔にならないよう気遣っているのだろう。
メイスン伯にいったん視線を向け、そして視線を背ける。 貴方との会話はもう終わりましたと言うように……。 そして従者を呼び寄せた。
挨拶を済ませてとっとと帰りたいと思うのは仕方がない事。 本音を言うなら王妃殿下とは顔も会わせたくない。 けれど、そう言う訳にはいかないのは分かっている。 私はそれで溜息を飲み込むことになる。
「王妃殿下にご挨拶をしたいのですが、何方にいらっしゃいますか?」
従者は一度メイソン伯に視線を向け了承を受けてから返事を返してくる。 爵位的には私の方が上なはずなのに……ここでの扱いが分かる。
「王妃殿下の方から挨拶に伺うとおっしゃっておいででした。 ですが、良い人を見つけたなら遠慮するともおっしゃっておいででした」
口元をニヤリと歪めているあたり日頃の噂やその心の中が分かると言うもの。
「そうですか……では、お待ちしておりますとお伝えください。 では、メイソン伯……私は、部屋のチェックをしなければいけませんので、失礼させて……」
最後まで言わせてはもらえなかった。
「待ちたまえ、年長者に対する敬意は無いのかね? 先代当主を失った貴方にとって、経験豊かな私のような人間との繋がりは重要なはずですぞ。 私であればネレル前侯爵のように貴方を大切にお守りし隠して差し上げる事が出来る」
その言葉に……。 向けられる欲望まみれの下心に満ちた視線に、切羽詰まったように口に唾液をため勢いよく話し唾を飛ばす様子に……吐き気を覚えた。
主催者的にはお茶会。
でも、それは体裁に過ぎず、真の目的は子を作る事。
先導していた馬が速度を落とし並走するから、シアンが小さな窓を開けば従者が声を大きく得意げに告げた。
「会場に着きました。 ランドール侯爵家のために用意したテントにご案内しますから、速度を落としてください」
狩場は一つの町を思わせるほどに広い。
王家のイベントで行う狩猟は、貴族達が遠方の領地から遠征しテントを張り拠点を作る。 広い狩猟地には貴族達がおのおのテントを張り荷物を積み上げその財力を見せつけるように、お茶会等をしているのだけど、移動中の馬車が砂埃を巻き上げるのだから得策とは思えない。
それでも、草原の中央では貴族達の来訪を盛り上げるように楽団員がしっとりとロマンチックな曲を奏で続け、吟遊詩人が流行りの詩を歌う。
「アレ、一日中演奏するつもりなのかなぁ」
何処かワクワクした様子でリアンが言うのは、若い女性に人気の流行りの吟遊詩人だとその声で分かったからだろう。 リアンの質問に侍女ネットワークを上手く活用しているシアンが答えた。
「えぇ、奏者を変えて夜まで奏で続けるそうですよ。 今はまだいないようですが、この日のために加護を持つ奏者や歌手が集められたと伺っています」
「ぞっとするわねぇ……」
従者の先導を速度は周囲に迷惑をかけない程度に落とされたのだろうけれど、先に来た貴族達を見物するのに丁度良い速度で、変わって向こうも私、ノーラ・ランドールの訪れに人々が反応しているように思えた……。
自意識過剰かしら……。
「それでも奏者や歌手にとってはこれほどの機会はめったにありませんからね。 音楽系の加護を持つ者や、音楽を志す者がここぞとばかりにアピールの場として奏者登録したそうですよ」
「そうね……彼等にだってチャンスはあって良いはずですものね」
余程豊かな家でない限りは、音楽を始めとする芸術系の加護者全般は、加護を持たない者よりも役立たずと考えられる。 この機会にパトロンを獲得しようと躍起になるのも分かると言うものだ。
「折角ですからうちも芸術系の加護者をスカウトするとか? 心豊かになればきっと仕事も進みますよ!」
キラキラ瞳でリアンは言う。
芸術系の加護者の多くは、繊細な美貌を持つ。 その美貌だけに注目を集めがちだが、器用で、体力的にも優れていると言う良い面もあるのだけど、加護が強いほど芸術にのめり込むため他の事に興味を持たず、生産性が低いため役立たずと言う評価が多い。
それでも神の寵愛が強ければ、その作品にバフ効果が与えられるのだから……雇って損はないけれど、無理に雇うほどでもないと判断している。
「面食いかな?」
リアンに首をかしげて問いかければ、リアンは焦る。
「そう言う訳では……」
「嘘ですね」
リアンの戸惑いにシアンが静かに突っ込みを入れた。
「とにかく、加護者が奏者に混ざった時のために、伯父様からお借りした防音魔道具を使いましょう」
このお茶会のために伯父様からは多くの魔道具と、ソレを治し修正するための素材が持たされている。 私が居なければランドール侯爵家を継いでいただろう伯父上は魔術研究を楽しみ自らの力で地位を築き満足いく日々を送っているからこその負い目のようなものがあるのかもしれない。
「えぇ~、加護者の演奏なんてめったに聞ける物じゃないないのに~~」
リアンが両腕をダンスするかのように宙を躍らせ不満を述べる。 幼い頃から姉のように接してきた二人だからこそ気安い。
「恋の音楽なんか聞かされて、とんでもない相手と恋をした気分になった挙句、子供が出来ても可愛がることが出来る訳?」
脅すように言えば、馬車の外を眺めて、息を飲むリアン。
とにかく子を増やせ! を、モットーの集まりだから、子供を作れるだろう人であれば貴族当主から末端まで、老いも若いも、とくに貧乏貴族ほど多く参加している状態なのだ(かつてこの国の貴族は神の寵愛、その加護によって選ばれているため、従者であっても貴族の末端であることが条件づけされている)。
「ぇっと……そう、ですね……防音魔道具を使いましょう」
苦笑いをして見せる侍女リアン。
「でしょ?」
「ですが、ノーラ様のような加護者は加護者の能力の影響を受けにくいのではありませんか?」
「普通はそうなのだけど、相性によっては……と言うところがあるようなのよ……。 祖母が魅了系の加護を持っていたから、魅了系の耐性はあるけれど、恋をしやすい状態を身体に作るとなると……拒否しきれるかどうか……」
流石に試したこともないし、試そうと思った事も無い。
そんな話をしていれば、先導していた馬が速度を落とす。
窓の外を眺めれば、広く美しい装飾がなされたテントと、それに加えて3つのテントが側を囲むように設営されていた。 シアン・リアンの2人に加え休暇中の執事エクスも招待されていたためだろう。
「まさか、まともなテントで出迎えられるなんて……」
テントの入り口をめくりあげ中を覗き込むリアンが浮かれた様子で振り返った。
「すっごい家具まで揃っているよ。 ノーラ様入りましょうよ」
入り口が開かれた状態でリアンは微笑みに苦笑を浮かべ、私は他の人々に視線を向けた。
上位貴族に必死に子をアピールする者が居ればその娘は泣きそうになっている。 反面、身分差に思いを遂げる事を諦めた男女は早々に手を取り合いテントに籠りだす。
「野蛮だわ……」
ふんっ、と不愉快のままに鼻を鳴らせば、背後を歩いていた人物が突然にボソボソと独り言のように一人の男性が話しかけて来た。
「不敬ですぞ」
言われて振り返った。
強い加護のお陰で年が取りにくかった前当主と変わらないくらいでしょうか? 優しかった前当主を懐かしむ……なんて気持ちになれるはずがない。 いったん瞳を伏せて呼吸を整える。 微笑む気にはなぜかなれなかったのは……見下してくる男の視線のせいだと思う。
「コレは王妃殿下が直々に陣頭指揮を執っておられる国策、国の命運をかけた事業ですぞ」
「効率的ではありますが、人間性としては如何なものでしょう?」
「ランドール女侯爵、そのような偏狭な考えは良くは無い。 職業的差別が問題視されるぞ」
「ただの趣味の問題ですわ。 私は……やっぱり、信頼できる方がいいですから」
「私は王宮に仕えて20年、王の覚えも良い信頼のできる男だ」
等と言われマジマジと顔を見て、シアンへと視線を向ければボソボソと耳元でささやかれた。
「リグル・メイスン伯爵様でございます」
「そう」
王の覚えも良いのではなく、王妃殿下の腰巾着として私の記憶に残っている人物だ。
「何かお困りなら、幾らでも相談に乗ってやろうぞ」
「いえ、大丈夫です。 お心遣いありがとうございます」
先導してきた馬に乗っていた従者が下りてコチラの様子をうかがっていた。 メイスン伯爵の邪魔にならないよう気遣っているのだろう。
メイスン伯にいったん視線を向け、そして視線を背ける。 貴方との会話はもう終わりましたと言うように……。 そして従者を呼び寄せた。
挨拶を済ませてとっとと帰りたいと思うのは仕方がない事。 本音を言うなら王妃殿下とは顔も会わせたくない。 けれど、そう言う訳にはいかないのは分かっている。 私はそれで溜息を飲み込むことになる。
「王妃殿下にご挨拶をしたいのですが、何方にいらっしゃいますか?」
従者は一度メイソン伯に視線を向け了承を受けてから返事を返してくる。 爵位的には私の方が上なはずなのに……ここでの扱いが分かる。
「王妃殿下の方から挨拶に伺うとおっしゃっておいででした。 ですが、良い人を見つけたなら遠慮するともおっしゃっておいででした」
口元をニヤリと歪めているあたり日頃の噂やその心の中が分かると言うもの。
「そうですか……では、お待ちしておりますとお伝えください。 では、メイソン伯……私は、部屋のチェックをしなければいけませんので、失礼させて……」
最後まで言わせてはもらえなかった。
「待ちたまえ、年長者に対する敬意は無いのかね? 先代当主を失った貴方にとって、経験豊かな私のような人間との繋がりは重要なはずですぞ。 私であればネレル前侯爵のように貴方を大切にお守りし隠して差し上げる事が出来る」
その言葉に……。 向けられる欲望まみれの下心に満ちた視線に、切羽詰まったように口に唾液をため勢いよく話し唾を飛ばす様子に……吐き気を覚えた。
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