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17.ここの使用人はどうして態度がでかいのでしょうか?
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夕食はあたらなかったものの、翌朝の朝食に招かれました。
とは言いましても、食べられるものを準備して頂いているかどうか別です。 私は今日も魔術師の服装のまま、テーブルを前に姿勢正しく座り視線を伏せ他の方の食事が終わるのを、時間が流れるに任せて待っていました。
『どうした? 食べないのか? 食事はしっかりと食べたほうがいい』
「どうしましたの、遠慮せずお食べなさい。 まったく、いったいどんな生活をしていたのか。 そんな鶏ガラのような姿で……、そんな痩せた姿で公爵様に気に入って頂けると思っているのですか」
ルークと祖母に言われた私は、何処からともなく質素なグラスを出し、自分で準備した果実水をそそぐ。
「昔はもう少し他者に対する配慮というものがありましたのに、礼儀作法から教えなければいけないようですね。 全く、この年で野蛮な魔術師となった孫を躾なおすなんて……」
溜息交じりに祖母には言われましたが、私にだって言い分があると言うものです。
「お手数をおかけします。 では、お婆様がこちらにお座りになって、私のその礼儀作法を教えてくださいませんか?」
その瞬間警戒音にも近い魔力の音が響き渡った。 私は見覚えのない若い侍女へと視線を向ければ、侍女は青ざめた顔でこう叫んだのです。
「この、人殺し!!」
そう言って両手で抱え持っている水の入った大きな陶器製のピッチャーを投げつけてきたので、ソレを空中で停止させ、手で掴みユックリとテーブルへと置き、祖母へと視線を向け、テーブルの上の料理を魔術空間へと全てしまいこみました。
「食事に何が入っているかは調査しない事にはわかりませんが、ここで食事をすると言うことは、私にとって害のあることと判断いたしました。 私は命がけで礼儀作法を学ぶほどの思いはございませんので……。 そうそうエミリー様、昨晩、私に何をしにここにきたのか……そのように問われましたが、私は呼ばれてコチラに参りました。 逆に質問させて頂きます。 貴方方は、私に害を与えるために何度も手紙を出し呼び寄せたのですか?」
エミリーは、人との面識が少ない、対人面に未熟な私ですら分かりやすく表情をゆがめました。
「アナタ、何をなさいましたの?」
エミリーは静かにだが、明らかに侍女を責める様子で問いかけたのです。 無関係というアピールでしょうか?
「わ、私は、その……そこの女が、人を殺しまくっていた魔術師だと。 そんなものを屋敷にあげては危険だから、十二分に見張る必要があると、だけど、料理には何もしておりません!!」
「だと言っておりますわ。 お姉様は昨晩から被害妄想が激しいようにお見受けいたします。 もう少し心を開いてくださいませんと、礼儀作法一つお教えすることはできませんわ」
「私は、余り言葉が上手い方ではありません。 ですが、この先、誰が、何を言って、何を言わなかったか、何を思っているか、ソレをシッカリと記憶しておきますわ」
そう言って、侍女の真ん前に魔術的空間を開き、先ほどの水入りピッチャーを落下させた。 物凄い音と共に落ちたソレは、床の板を破壊し、屋敷の基礎部分を剥き出しにする。
「何もしておりません……ねっ?」
「……ですから、その敵対心を丸出しにするのを、お辞めなさいませと言っておりますのよ!! 優雅さの欠片もない、そのような意識だから、侍女達が戦場で命の奪いあいをしてきたと誤解をいたしますのよ!!」
エミリーの叫び声の中、小食の祖母は食事を終えて口を拭い、ブツブツと文句を言い始める。
「まったく、迷惑をかけることしかできませんの? 屋敷を壊すなど言語道断ですよ」
「申し訳ございません。 後で修復しておきます」
「お姉様の立場は確かに気の毒だとは思いますが、そこにいたるまで十分に理由があったのでしょう。 でしたら、お姉様が敵意をコチラに向けるのは、お門違いと言うものですわ」
「食事のたびにこのような問題を起こすなら、食事を作るのはお辞めなさい。 まったく……夫の残してくれた遺族報奨金で今はこの屋敷を何とか維持していると言うのに……これ以上、ムダ金を使わせないで頂戴」
延々と紡がれる声を流れるように聞いていた。
エミリーの感情の音は、相変わらず風の囁き程にも聞こえません。 ですが、愚痴を言う事でお婆様の乾いた心は満たされ、潤いに満たされる心が、心地よい音を響かせるのです。
悪い言葉を口にしているから、悪い音が聞こえると言うものではないのですよね。 ドヤっている侍女達の方もまた、充実、満足を超えて快楽にすら至っているのが怖いところです。
そんな中で1人だけ、不安、不穏、動揺、そんな心の響きが聞こえる者がいました。
『ルーク、あの茶色の髪を肩まで切りそろえた、他の侍女の影に隠れている侍女を調べてもらえるかしら?』
『分かった……だが、その、君は一人で大丈夫なのか?』
『なんとかなりますよ……』
『人を殺したことなどない、そう訴えないのか?』
『どうでもいいですわ……』
私には帰るべき場所があるのですから、ここで何と思われようと本当にどうでもよかったのです。
『どうでも良くはないだろう。 いや、確かに君の居場所は魔術師の塔で、そのほかの事に興味が無いのかもしれない。 だが、そういう風に考えないでくれ、もっと怒っていい。 いや、自分の尊厳が傷つけられたのだから、怒るべきだろう!!』
『なにを、怒っているのですか? 突然に、怒りださないでよ。 私、何かしました? 伯爵家の望む子を演じなかったから怒ってしまったの?』
『違う、そうじゃない……。 あぁ、もう、俺が、悪かった……』
大きな溜息が脳裏に響いた。
『ごめんなさい』
『そういうんじゃない。 心配しているだけだ』
そんなやり取りは、外には聞こえないものの、ドンドン落ち込む私の様子だけは他の人の目に留まっており、侍女達は自分達の正義を勝ち誇り、エミリーと祖母を困らせる事となった。
とは言いましても、食べられるものを準備して頂いているかどうか別です。 私は今日も魔術師の服装のまま、テーブルを前に姿勢正しく座り視線を伏せ他の方の食事が終わるのを、時間が流れるに任せて待っていました。
『どうした? 食べないのか? 食事はしっかりと食べたほうがいい』
「どうしましたの、遠慮せずお食べなさい。 まったく、いったいどんな生活をしていたのか。 そんな鶏ガラのような姿で……、そんな痩せた姿で公爵様に気に入って頂けると思っているのですか」
ルークと祖母に言われた私は、何処からともなく質素なグラスを出し、自分で準備した果実水をそそぐ。
「昔はもう少し他者に対する配慮というものがありましたのに、礼儀作法から教えなければいけないようですね。 全く、この年で野蛮な魔術師となった孫を躾なおすなんて……」
溜息交じりに祖母には言われましたが、私にだって言い分があると言うものです。
「お手数をおかけします。 では、お婆様がこちらにお座りになって、私のその礼儀作法を教えてくださいませんか?」
その瞬間警戒音にも近い魔力の音が響き渡った。 私は見覚えのない若い侍女へと視線を向ければ、侍女は青ざめた顔でこう叫んだのです。
「この、人殺し!!」
そう言って両手で抱え持っている水の入った大きな陶器製のピッチャーを投げつけてきたので、ソレを空中で停止させ、手で掴みユックリとテーブルへと置き、祖母へと視線を向け、テーブルの上の料理を魔術空間へと全てしまいこみました。
「食事に何が入っているかは調査しない事にはわかりませんが、ここで食事をすると言うことは、私にとって害のあることと判断いたしました。 私は命がけで礼儀作法を学ぶほどの思いはございませんので……。 そうそうエミリー様、昨晩、私に何をしにここにきたのか……そのように問われましたが、私は呼ばれてコチラに参りました。 逆に質問させて頂きます。 貴方方は、私に害を与えるために何度も手紙を出し呼び寄せたのですか?」
エミリーは、人との面識が少ない、対人面に未熟な私ですら分かりやすく表情をゆがめました。
「アナタ、何をなさいましたの?」
エミリーは静かにだが、明らかに侍女を責める様子で問いかけたのです。 無関係というアピールでしょうか?
「わ、私は、その……そこの女が、人を殺しまくっていた魔術師だと。 そんなものを屋敷にあげては危険だから、十二分に見張る必要があると、だけど、料理には何もしておりません!!」
「だと言っておりますわ。 お姉様は昨晩から被害妄想が激しいようにお見受けいたします。 もう少し心を開いてくださいませんと、礼儀作法一つお教えすることはできませんわ」
「私は、余り言葉が上手い方ではありません。 ですが、この先、誰が、何を言って、何を言わなかったか、何を思っているか、ソレをシッカリと記憶しておきますわ」
そう言って、侍女の真ん前に魔術的空間を開き、先ほどの水入りピッチャーを落下させた。 物凄い音と共に落ちたソレは、床の板を破壊し、屋敷の基礎部分を剥き出しにする。
「何もしておりません……ねっ?」
「……ですから、その敵対心を丸出しにするのを、お辞めなさいませと言っておりますのよ!! 優雅さの欠片もない、そのような意識だから、侍女達が戦場で命の奪いあいをしてきたと誤解をいたしますのよ!!」
エミリーの叫び声の中、小食の祖母は食事を終えて口を拭い、ブツブツと文句を言い始める。
「まったく、迷惑をかけることしかできませんの? 屋敷を壊すなど言語道断ですよ」
「申し訳ございません。 後で修復しておきます」
「お姉様の立場は確かに気の毒だとは思いますが、そこにいたるまで十分に理由があったのでしょう。 でしたら、お姉様が敵意をコチラに向けるのは、お門違いと言うものですわ」
「食事のたびにこのような問題を起こすなら、食事を作るのはお辞めなさい。 まったく……夫の残してくれた遺族報奨金で今はこの屋敷を何とか維持していると言うのに……これ以上、ムダ金を使わせないで頂戴」
延々と紡がれる声を流れるように聞いていた。
エミリーの感情の音は、相変わらず風の囁き程にも聞こえません。 ですが、愚痴を言う事でお婆様の乾いた心は満たされ、潤いに満たされる心が、心地よい音を響かせるのです。
悪い言葉を口にしているから、悪い音が聞こえると言うものではないのですよね。 ドヤっている侍女達の方もまた、充実、満足を超えて快楽にすら至っているのが怖いところです。
そんな中で1人だけ、不安、不穏、動揺、そんな心の響きが聞こえる者がいました。
『ルーク、あの茶色の髪を肩まで切りそろえた、他の侍女の影に隠れている侍女を調べてもらえるかしら?』
『分かった……だが、その、君は一人で大丈夫なのか?』
『なんとかなりますよ……』
『人を殺したことなどない、そう訴えないのか?』
『どうでもいいですわ……』
私には帰るべき場所があるのですから、ここで何と思われようと本当にどうでもよかったのです。
『どうでも良くはないだろう。 いや、確かに君の居場所は魔術師の塔で、そのほかの事に興味が無いのかもしれない。 だが、そういう風に考えないでくれ、もっと怒っていい。 いや、自分の尊厳が傷つけられたのだから、怒るべきだろう!!』
『なにを、怒っているのですか? 突然に、怒りださないでよ。 私、何かしました? 伯爵家の望む子を演じなかったから怒ってしまったの?』
『違う、そうじゃない……。 あぁ、もう、俺が、悪かった……』
大きな溜息が脳裏に響いた。
『ごめんなさい』
『そういうんじゃない。 心配しているだけだ』
そんなやり取りは、外には聞こえないものの、ドンドン落ち込む私の様子だけは他の人の目に留まっており、侍女達は自分達の正義を勝ち誇り、エミリーと祖母を困らせる事となった。
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