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11.嫉妬の処理方法を知るものなどいない(☆)
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ヴィの瞳に剣呑な光が帯びていた。
ぁ、シマッタ……と、思ったものの時すでに遅し。
「返事……は?」
投げやりな声、苛立ちのこもった眉間の皺。 人間には獣人のような危機察知能力の高さは無いと言うけれど、コレはヤバイと思った。 獣人は人間と比較すれば、発情条件が限られている分性的におおらかなのは一般的で……ツガイと言う存在に対する認識を甘くみていた。
私を脅す事を目的に現れた猫獣人にすら恐怖を感じなかったのに、ヒヤリと背に冷たいものを感じる。
私がそうなのだから、側にいる猫獣人も当然そうだろう。
温かな湯の中に、両足が使っているにもかかわらず、のぼせるほど暑い浴室にも拘らず、分かりやすくカタカタと震えていた。
ヴィの視線が、猫獣人の身体を見つめているが、それは欲情などからではないことは、一目瞭然だ。
「ぁ、う、うちは、ヴィーゲルト様を救いた……ぁがっ……」
善意を叫び終えるより先に、ヴィは大きな手で猫獣人の頭を掴み壁に打ち付けた。
ガッ
猫獣人の額が壁に打ち付けられ、壁に赤い模様が描かれる。
「ヴィ……」
唖然とした。 彼は私をツガイと言う存在として認めた日から、私の前での暴力を控えていた。 ソレをさせてしまったのは自分だと思えば後悔はしたが、だからと言って暴力をもって脅してくる相手を制圧する方法と言えば限られていた訳で……
大きな掌で、猫獣人の頭を掴んだままのヴィは、数回壁に彼女を打ち付ける。
「ふぅ……」
わざとらしい呼吸の後、私の方へ向けられたのは微笑みで、ヴィの感情が理解できないことが恐怖となった。 両手が自分にのばされれば、思わず後退さるが、彼が私を逃がすはずがない。
「ぁ……」
「怖がらなくていい、俺がシャルに何かできるわけがない……せいぜい……」
発情猫の匂いが臭いと洗いなおされた。 背後に倒れた狼青年と、壁に血がつき、尻をつきつけ顔を壁に貼り付けた猫獣人がいる浴室で……色々違った意味で怖かった。
結局あれから、猫獣人とソレに加担した狼青年がどうなったかと言うと、まぁ……まだ家にいる。 ヴィは2人を川に捨ててくる等と言っていたけれど、気の毒に思えたから止めた。
そして今、客間にあるベッドで2人を並べ寝かせてある。 別々にするだけのベッドはあるのだけど、2人を一緒に寝かせるのは嫌がらせなのだそうだ。
「2人は、生理的なレベルで相性が悪い」
「なのに協力しちゃった?」
ヴィが微妙な表情で私を見つめる。 ようするに狼青年は私に敵意を表面上見せることはないが、自分の上司のパートナーとして気に入らなかったと言うことなのだろう。
「ふぅん……ヴィ」
ヴィはソファに座り、私を向かい合うように膝の上に座らせていた。 ヴィのシャツを一枚着ているだけなのに、何時ものように身体に触れてこないのがもどかしい。
「なんだ?」
「2人の傷を治していい?」
私は、欲情を感じていないふりをする。
「嫌だ」
ダメではなく、感情に訴えるところに少し笑った。
「ダメ?」
「嫌だ。 2人に対する処罰は俺がつける。 だから他の奴を触るな」
私の手をとって、ヴィは口づける。 唾液を絡め指先を舐めてくれば、くすぐったくて膝の上で身をよじり、私は僅かに腰をうかせた。 ザラリとした彼の舌先は、私を直ぐに快楽に追い込み、彼のズボンを溢れる蜜で濡らしてしまうからという……かなり現実的な問題。
「横で2人が寝ているんですが?」
拒絶する気はない癖に、私は彼に囁き問う。
「その1人と良い事をしようとしていたくせに、気にするんだ?」
指先に牙があてられるが、皮膚を破るようなことは無い。 ただ甘い刺激を敏感な指先に与えるだけ。 私の声に少しずつ甘味が帯びていくのが、自分でもわかった。
「してないわよ。 私は何も気持ちよくなかったもの」
「だが、アレはずいぶんと感じていたようだが?」
「少し、撫でただけ。 気持ちよくなって欲しいと思うのは、ヴィだけよ」
「本当?」
凶悪な獣が、甘えるように不安な瞳を見せてくる。
「えぇ、アナタだけ」
頬を撫でながら、チュッと触れるだけのキスをする。
「俺の身体に、沢山触って」
狂暴な猫がすり寄ってくるのが可愛くて、私はヴィの頭を胸に抱きしめる。 ヴィの大きな両手が柔らかな胸を包み込み柔らかく形を変えるように揉みしだく。
時折指に触れる乳首が、甘い刺激を受けて固くなっていくのが自分でもわかった。 服の上からヴィは固く主張をし始めた乳首を口に含み、甘えるように舐めてくる。 服越しにも分かる舌のざらつきが、甘い刺激となって全体を快楽が走り抜ける。
「甘い匂いがする」
「ズルイなぁ。 貴方の感じる匂いと興奮を私も知りたいのに」
私は嫉妬したように呟きながら、ヴィの頭を抱き、髪を撫で、耳の付け根を撫でる。 耳がぴっぴぴと震えるのが可愛らしい。
「甘くとても官能的な匂いが、俺を興奮させる。 戦いの興奮をおさめるためでも、血肉の匂いに溺れたからでも、子を残すための欲求でもなく、ただ愛したい、むさぼりたい、甘い香りを引き出して、甘い声で鳴かせ……もっと俺の欲求を掻き立て満たしてくれ」
熱のこもった言葉とは逆に、その刺激は服越しでじれったい。 なら、せめて彼の熱に直接触れたい私は……
「キスして?」
甘く囁いた。
貪り食らうように唇が塞がれ、口内をザラリとした舌が刺激する。 たらたらと魔力濃度の高い唾液が流し込まれれば、ソレは酒のように私を酔わせる。
んんっふぅ
呼吸に混ざる声は、甘く、その甘さを飲み込むように、深く舌先が口内の奥まで触れてくる。 ツライ……そのツライ感覚も、与えられる快楽の一つに変換されて、私は快楽に酔いしれつつも、ヴィの上着のボタンをはずしていく。 サラリと撫でる固い胸板。 やっぱり彼の方が私の手にシッカリと馴染んで心地いい。
さわさわと肌を撫でれば、熱を帯びていくのが分かった。 固い筋肉にそうように指先を動かせば、口内を貪る彼のザラリとした舌が動きをとめた。
くっ……。
ヴィの甘い呻き声。 ヴィが快楽を耐えていると言うのが、触れあう唇、舌先、肌、指、全てから伝わる。
「可愛い人。 大好き」
甘い思いで抱きしめ、その体を愛おし気に抱きしめれば、ヴィは大きく息を吸い、イラっとした様子で呟いた。
「腹だたしい」
いつも気遣うような優しさで胸に触れる手が、太ももに触れる指先が、そっと撫でる尻尾が、少しだけ乱暴に私に触れてくる。
「どう、したの?」
「俺以外に触れるなよな」
怒っているのかと思えば、泣きそうな顔で訴えられ、私は驚いた。 チュッと目頭に口づけして、耳を甘く噛みながら私は囁く。
「野良猫を撫でたくらいで嫉妬しないの」
「嫌なもんは嫌だ。 シャルが望むなら、俺は何時でもオマエのペットになろう」
「なら、沢山撫でていい?」
「その分、俺もシャルを撫でるが?」
「それだと、何時もと変わらないでしょ」
「俺以外に触れないでくれ。 俺以外が、オマエに発情するなんて耐えられ無い……よく……殺さずにいられた……いまでも、思い出せば、はらわたを引きずり出していやりたいくらいに腹がたつ」
部屋の空気が揺れた。
私には分からない、獣人特有の狂気に、ベッドの2人が反応している。 どうやらベッドで横になっている2人は起きていたいようで、全裸のままの猫獣人も、服を着ている狼青年も、発情が誘発されている様子が一目でわかった。
繁殖期や、戦いの興奮、血肉の匂いでしか発情しない彼等には、理解できない体の疼きだろう。 痛みの伴わない、内側から誘発される衝動に戸惑っているのが分かる。
「他の人なんてどうでもいいじゃない。 私を愛して」
耳元に囁けば、私の身体を貪るように肩口に顔が埋められ、何時もは甘く触れるだけの牙が、皮膚をプチッと破った。
ぁ、シマッタ……と、思ったものの時すでに遅し。
「返事……は?」
投げやりな声、苛立ちのこもった眉間の皺。 人間には獣人のような危機察知能力の高さは無いと言うけれど、コレはヤバイと思った。 獣人は人間と比較すれば、発情条件が限られている分性的におおらかなのは一般的で……ツガイと言う存在に対する認識を甘くみていた。
私を脅す事を目的に現れた猫獣人にすら恐怖を感じなかったのに、ヒヤリと背に冷たいものを感じる。
私がそうなのだから、側にいる猫獣人も当然そうだろう。
温かな湯の中に、両足が使っているにもかかわらず、のぼせるほど暑い浴室にも拘らず、分かりやすくカタカタと震えていた。
ヴィの視線が、猫獣人の身体を見つめているが、それは欲情などからではないことは、一目瞭然だ。
「ぁ、う、うちは、ヴィーゲルト様を救いた……ぁがっ……」
善意を叫び終えるより先に、ヴィは大きな手で猫獣人の頭を掴み壁に打ち付けた。
ガッ
猫獣人の額が壁に打ち付けられ、壁に赤い模様が描かれる。
「ヴィ……」
唖然とした。 彼は私をツガイと言う存在として認めた日から、私の前での暴力を控えていた。 ソレをさせてしまったのは自分だと思えば後悔はしたが、だからと言って暴力をもって脅してくる相手を制圧する方法と言えば限られていた訳で……
大きな掌で、猫獣人の頭を掴んだままのヴィは、数回壁に彼女を打ち付ける。
「ふぅ……」
わざとらしい呼吸の後、私の方へ向けられたのは微笑みで、ヴィの感情が理解できないことが恐怖となった。 両手が自分にのばされれば、思わず後退さるが、彼が私を逃がすはずがない。
「ぁ……」
「怖がらなくていい、俺がシャルに何かできるわけがない……せいぜい……」
発情猫の匂いが臭いと洗いなおされた。 背後に倒れた狼青年と、壁に血がつき、尻をつきつけ顔を壁に貼り付けた猫獣人がいる浴室で……色々違った意味で怖かった。
結局あれから、猫獣人とソレに加担した狼青年がどうなったかと言うと、まぁ……まだ家にいる。 ヴィは2人を川に捨ててくる等と言っていたけれど、気の毒に思えたから止めた。
そして今、客間にあるベッドで2人を並べ寝かせてある。 別々にするだけのベッドはあるのだけど、2人を一緒に寝かせるのは嫌がらせなのだそうだ。
「2人は、生理的なレベルで相性が悪い」
「なのに協力しちゃった?」
ヴィが微妙な表情で私を見つめる。 ようするに狼青年は私に敵意を表面上見せることはないが、自分の上司のパートナーとして気に入らなかったと言うことなのだろう。
「ふぅん……ヴィ」
ヴィはソファに座り、私を向かい合うように膝の上に座らせていた。 ヴィのシャツを一枚着ているだけなのに、何時ものように身体に触れてこないのがもどかしい。
「なんだ?」
「2人の傷を治していい?」
私は、欲情を感じていないふりをする。
「嫌だ」
ダメではなく、感情に訴えるところに少し笑った。
「ダメ?」
「嫌だ。 2人に対する処罰は俺がつける。 だから他の奴を触るな」
私の手をとって、ヴィは口づける。 唾液を絡め指先を舐めてくれば、くすぐったくて膝の上で身をよじり、私は僅かに腰をうかせた。 ザラリとした彼の舌先は、私を直ぐに快楽に追い込み、彼のズボンを溢れる蜜で濡らしてしまうからという……かなり現実的な問題。
「横で2人が寝ているんですが?」
拒絶する気はない癖に、私は彼に囁き問う。
「その1人と良い事をしようとしていたくせに、気にするんだ?」
指先に牙があてられるが、皮膚を破るようなことは無い。 ただ甘い刺激を敏感な指先に与えるだけ。 私の声に少しずつ甘味が帯びていくのが、自分でもわかった。
「してないわよ。 私は何も気持ちよくなかったもの」
「だが、アレはずいぶんと感じていたようだが?」
「少し、撫でただけ。 気持ちよくなって欲しいと思うのは、ヴィだけよ」
「本当?」
凶悪な獣が、甘えるように不安な瞳を見せてくる。
「えぇ、アナタだけ」
頬を撫でながら、チュッと触れるだけのキスをする。
「俺の身体に、沢山触って」
狂暴な猫がすり寄ってくるのが可愛くて、私はヴィの頭を胸に抱きしめる。 ヴィの大きな両手が柔らかな胸を包み込み柔らかく形を変えるように揉みしだく。
時折指に触れる乳首が、甘い刺激を受けて固くなっていくのが自分でもわかった。 服の上からヴィは固く主張をし始めた乳首を口に含み、甘えるように舐めてくる。 服越しにも分かる舌のざらつきが、甘い刺激となって全体を快楽が走り抜ける。
「甘い匂いがする」
「ズルイなぁ。 貴方の感じる匂いと興奮を私も知りたいのに」
私は嫉妬したように呟きながら、ヴィの頭を抱き、髪を撫で、耳の付け根を撫でる。 耳がぴっぴぴと震えるのが可愛らしい。
「甘くとても官能的な匂いが、俺を興奮させる。 戦いの興奮をおさめるためでも、血肉の匂いに溺れたからでも、子を残すための欲求でもなく、ただ愛したい、むさぼりたい、甘い香りを引き出して、甘い声で鳴かせ……もっと俺の欲求を掻き立て満たしてくれ」
熱のこもった言葉とは逆に、その刺激は服越しでじれったい。 なら、せめて彼の熱に直接触れたい私は……
「キスして?」
甘く囁いた。
貪り食らうように唇が塞がれ、口内をザラリとした舌が刺激する。 たらたらと魔力濃度の高い唾液が流し込まれれば、ソレは酒のように私を酔わせる。
んんっふぅ
呼吸に混ざる声は、甘く、その甘さを飲み込むように、深く舌先が口内の奥まで触れてくる。 ツライ……そのツライ感覚も、与えられる快楽の一つに変換されて、私は快楽に酔いしれつつも、ヴィの上着のボタンをはずしていく。 サラリと撫でる固い胸板。 やっぱり彼の方が私の手にシッカリと馴染んで心地いい。
さわさわと肌を撫でれば、熱を帯びていくのが分かった。 固い筋肉にそうように指先を動かせば、口内を貪る彼のザラリとした舌が動きをとめた。
くっ……。
ヴィの甘い呻き声。 ヴィが快楽を耐えていると言うのが、触れあう唇、舌先、肌、指、全てから伝わる。
「可愛い人。 大好き」
甘い思いで抱きしめ、その体を愛おし気に抱きしめれば、ヴィは大きく息を吸い、イラっとした様子で呟いた。
「腹だたしい」
いつも気遣うような優しさで胸に触れる手が、太ももに触れる指先が、そっと撫でる尻尾が、少しだけ乱暴に私に触れてくる。
「どう、したの?」
「俺以外に触れるなよな」
怒っているのかと思えば、泣きそうな顔で訴えられ、私は驚いた。 チュッと目頭に口づけして、耳を甘く噛みながら私は囁く。
「野良猫を撫でたくらいで嫉妬しないの」
「嫌なもんは嫌だ。 シャルが望むなら、俺は何時でもオマエのペットになろう」
「なら、沢山撫でていい?」
「その分、俺もシャルを撫でるが?」
「それだと、何時もと変わらないでしょ」
「俺以外に触れないでくれ。 俺以外が、オマエに発情するなんて耐えられ無い……よく……殺さずにいられた……いまでも、思い出せば、はらわたを引きずり出していやりたいくらいに腹がたつ」
部屋の空気が揺れた。
私には分からない、獣人特有の狂気に、ベッドの2人が反応している。 どうやらベッドで横になっている2人は起きていたいようで、全裸のままの猫獣人も、服を着ている狼青年も、発情が誘発されている様子が一目でわかった。
繁殖期や、戦いの興奮、血肉の匂いでしか発情しない彼等には、理解できない体の疼きだろう。 痛みの伴わない、内側から誘発される衝動に戸惑っているのが分かる。
「他の人なんてどうでもいいじゃない。 私を愛して」
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