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07.助けは遅れてこない方が嬉しい
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「なぁ……愛している。 今まで母上やサラに邪魔され、上手く関係を築けなかったが、これからは違う。 僕はお前に愛を伝えるし、それに何時かお前も僕を愛するようになる。 そうなるように努力する。 愛している。 愛しているよ。 だから……僕の妻になって欲しい。 僕を受け入れて……。 例え仕事の上とはいえ僕とお前は一連托生。 お前が俺だったんだ、それは愛なんだろう? 拗ねなくていい。 もう僕達を苦しめていた障害はなくなったんだから。 それに今は気づいていないだけ、お前は俺を愛しているんだよ」
何処までも甘く蕩けるような囁きは、快楽に白む頭の中に洗脳のように強い印象を残しくらくらしてしまう。
勝手を言いながらも、マーティンは必死に耐えていた。
男として、媚薬に悶え色香を纏う女性を前にするのがツライ。
始祖の因子を持つ者として、発情中の巫女を前にするのはもっとツライ。
だけれど、今までの関係を思うなら……強引なだけではダメだ。
そう、母上は言っていた。
『愛欲に堕とし、求めさせるのです。 そうすれば全ては、そなたの元に転がり落ちて来るでしょう』
だが、そんな風に考えていられるのも、もう限界が近づいてきていた。
ぐちゅぐちゅと蜜壷を指で刺激すれば、蜜はとめどなく溢れ、マーティンの情欲が揺るがされ酔わせられてくる。
シルフィもまた耐えがたい快楽に枕を抱えこみ耐えていた。
どちらが先に……。
「くっ……はぁ……」
息を飲み、吐き出し、マーティンは耐えた。
もう少し、もう少しだ……。
自分に言い聞かせ、必死に耐えていた。
それでも限界を迎え……その蜜を溢れる快楽の坩堝に欲望をねじ込もうとした時……。
口元が塞がれたマーティンは意識を失った。
いつの間にか、シルフィは快楽を受けやすい態勢をとり、マーティンはソレを支えていた。 どちらが勝ちで負けで等、シルフィにとってはもうどうでもよくなっていた。
そんな快楽の中……
突然に開放された。
マーティンに支えられていた身体が解放され、身体はベッドの上にうつ伏せのまま、へたりと倒れ込む。
「大丈夫か?」
心配そうにシルフィを覗き込んでくる視線。
キツイ眼光を放つ視線は、余程心配していたのだろう潤んでいるかのようにすら見える。朝焼けや夕焼けに見せる濃く強烈なまでの黄金色。 同じ黄金でも甘い精霊に無条件に愛される甘い蜜色の瞳とは大きく違う。
そして、その人物は国王陛下と同じ漆黒の髪。
ただ……強い日の光を受ければ、赤味を帯びる。
マーティンとも似ているが、鍛えてある身体はマーティンよりも随分と大きくしなやかに見える。
「カーマイン様……遅い……」
「ごめんな」
シルフィは、はぁはぁと乱れた呼吸を整え、気だるくも甘く蕩けたままの身体をベッドに沈ませ、視線だけで男……強い始祖の因子を身に宿す第一王子カーマインを睨みつけ、自分の顔を覗き込んでくる顔に、平手でその頬を打った。
「助けてくれるって言ったのに!!」
子供のような駄々っ子のような声色。
涙に濡れた瞳と声。
「遅れて悪かった……。 それより……、なぁ、お風呂に入ろうか? 身体が動かせるか?」
「無理です」
「無理でもいいです。 どうかお風呂に入って下さい。 お願いします」
土下座せんばかりの勢いでカーマインは訴える。
他人……いや弟の匂いが付いているのが、どうにも嫌だった。
シルフィとカーマインの出会いは、シルフィが王都に来た頃まで遡る。
顔を隠し一人宙に向かって独り言をし、歌を歌い、ふんわりと柔らかな舞を舞い始め……顔を見せない……顔の無い女の奇行に誰もが気狂いだと見て見ぬふりをしていた。 そんな中、始祖の因子が強いカーマインは例え顔が見えなくても、気狂いだと言われていても、興味を持たない事等出来るはずが無かった。
王子と言う立場が衝動だけで好きになる事をとどまらせた。
それでも興味はあるし、関わりたいし、側にいたいし、好きになって欲しかった。
気持ちを伝えなかったのは、シルフィが王妃の絶対的な信奉者のように思えたから。
そっと近寄り、シルフィの孤独に寄り添って友人となった。
『俺達は友人だ。 助けが居る時は絶対に力になる』
そう誓ったのだ。
シルフィの実家への支援に関しては、父王に説明し、無理やり通した書類が無理なら、自分のポケットマネーで処理するから見逃して欲しいと願い。 同時にシルフィの実家が王妃の影響から外れる事が出来るようにと、採掘計画を立て提出し採掘権を国に買い取らせるよう暗躍していた。
全て秘密のまま進めはいるが、約束は過剰なほどに守り続けて来た。
だが、シルフィは知らない訳で……。
「嘘つき……」
涙を浮かべた視線を枕に埋め、それでもチラリとカーマインを見ながら言ってくる。
「あ~~~」
カーマインは、ベッドの脇に正座して座りボソリと謝る。
「ゴメン、俺が悪かった」
悪くない事は知っているが、甘えるように責めた。 そうやってふざけていないと、欲情した姿を見せてしまいそうだったから。
友人相手には気まずい。
「身体が辛いよ……助けて……」
友情を信じ切っているシルフィの言葉に、カーマインはごくっと唾を飲み込み、脳内で必死に否定した。
いやいやいやいや違う、絶対違う、そう言う意味じゃない。
正座をしている膝にパンチをしながらカーマインは必死に正気を保つ。
「シエルが万が一と言って中和剤を取りに言っているから、ちょっと待ってろ」
「う~~」
「それより……お風呂に入らないかな? 心を落ち着けリラックスするのに最善だよなぁ~。 どうだい?」
ふざけた様子で言うのは……シルフィの身体から匂いマーティンの匂いが不快だと言う独占欲を隠すため。
「熱が上がりそうでやだ」
「……なら、風呂は後にして、身体を拭こうか?」
「動くのがダルイ」
「任せてくれれば拭くから、拭かせて下さい。 いやぁ~、女性の身体を綺麗にぬぐいたいなぁ~」
言えば枕で殴られて……気にすることなく殴られるカーマイン。
もう、どう言っていいのか分からず、ただ、他人の……弟のマーキングにイライラするのを必死に隠しながら、冗談めいて言い続ける本音。
最後に枕が投げつけられ、あえて交わさず顔面で受け止め、ポトリと落ちてくるのを両手で受け止め、シルフィの顔を覗き込むようにし、枕を返す。
「ツライだろう。 もう少し我慢しような。 ごめんなぁ~、遅れて……」
必死の謝罪にシルフィは、ぽつりと答える。
「いいよもう……」
「ぇ? 俺は全然良くないよ。 もっとちゃんとシルフィと関わって行きたいし」
「……そうじゃなくて、カーマイン様にはカーマイン様の仕事があるんだから、すぐに助けにきてくれなかったなんて、私のワガママにすぎないから……分かっているよ。 身体、拭いてもらえる? 動かすのもダルイから……あと、変な所触らないでね」
「気を付けます」
そんな話をしている所に、媚薬の中和剤をもってシエルがやってきた。 カーマインは分からないが、シエルは窓からの乱入。
シエルの姿を確認しカーマインは密かにシルフィに隠れて舌打ちをうちながら、シエルにお礼を述べるのだ。
「早かったな、薬助かる」
薬を水に混ぜて飲むのを見守る。
「うまく飲めるか?」
「はい、大丈夫です。 少し苦いですけど」
「桃の砂糖漬けを持ってきたから、食べるといい」
ポケットからハンカチに包まれた砂糖漬けをシルフィに渡した。
そしてシルフィの顔を覗き込み、髪を撫でながらカーマインは言うのだ。 悪戯な子供のようにニンマリ笑いながら。
「ちょっと、用事があるからシエルと一緒にまっててな」
「何処に行くの?」
「ゴミ捨て?」
そう言って全裸の弟を、王政を行う本宮のエントランス中央に全裸のまま捨てた。
先の話となるが……。
しばらく落ち込むマーティンに周囲は必死に機嫌をとって、復活するまで数日かかったと言うか、数日で復活すると言う図太さを見せつけた。
「いやはや、立派なものをお持ちのようで、羨ましいですなぁ~」
誉め言葉になるのかどうか分からないが……、それでも復活するのだから……随分と逞しいと言うものだ……。
王族の神経が強すぎる……。
シルフィは思うのだった。
何処までも甘く蕩けるような囁きは、快楽に白む頭の中に洗脳のように強い印象を残しくらくらしてしまう。
勝手を言いながらも、マーティンは必死に耐えていた。
男として、媚薬に悶え色香を纏う女性を前にするのがツライ。
始祖の因子を持つ者として、発情中の巫女を前にするのはもっとツライ。
だけれど、今までの関係を思うなら……強引なだけではダメだ。
そう、母上は言っていた。
『愛欲に堕とし、求めさせるのです。 そうすれば全ては、そなたの元に転がり落ちて来るでしょう』
だが、そんな風に考えていられるのも、もう限界が近づいてきていた。
ぐちゅぐちゅと蜜壷を指で刺激すれば、蜜はとめどなく溢れ、マーティンの情欲が揺るがされ酔わせられてくる。
シルフィもまた耐えがたい快楽に枕を抱えこみ耐えていた。
どちらが先に……。
「くっ……はぁ……」
息を飲み、吐き出し、マーティンは耐えた。
もう少し、もう少しだ……。
自分に言い聞かせ、必死に耐えていた。
それでも限界を迎え……その蜜を溢れる快楽の坩堝に欲望をねじ込もうとした時……。
口元が塞がれたマーティンは意識を失った。
いつの間にか、シルフィは快楽を受けやすい態勢をとり、マーティンはソレを支えていた。 どちらが勝ちで負けで等、シルフィにとってはもうどうでもよくなっていた。
そんな快楽の中……
突然に開放された。
マーティンに支えられていた身体が解放され、身体はベッドの上にうつ伏せのまま、へたりと倒れ込む。
「大丈夫か?」
心配そうにシルフィを覗き込んでくる視線。
キツイ眼光を放つ視線は、余程心配していたのだろう潤んでいるかのようにすら見える。朝焼けや夕焼けに見せる濃く強烈なまでの黄金色。 同じ黄金でも甘い精霊に無条件に愛される甘い蜜色の瞳とは大きく違う。
そして、その人物は国王陛下と同じ漆黒の髪。
ただ……強い日の光を受ければ、赤味を帯びる。
マーティンとも似ているが、鍛えてある身体はマーティンよりも随分と大きくしなやかに見える。
「カーマイン様……遅い……」
「ごめんな」
シルフィは、はぁはぁと乱れた呼吸を整え、気だるくも甘く蕩けたままの身体をベッドに沈ませ、視線だけで男……強い始祖の因子を身に宿す第一王子カーマインを睨みつけ、自分の顔を覗き込んでくる顔に、平手でその頬を打った。
「助けてくれるって言ったのに!!」
子供のような駄々っ子のような声色。
涙に濡れた瞳と声。
「遅れて悪かった……。 それより……、なぁ、お風呂に入ろうか? 身体が動かせるか?」
「無理です」
「無理でもいいです。 どうかお風呂に入って下さい。 お願いします」
土下座せんばかりの勢いでカーマインは訴える。
他人……いや弟の匂いが付いているのが、どうにも嫌だった。
シルフィとカーマインの出会いは、シルフィが王都に来た頃まで遡る。
顔を隠し一人宙に向かって独り言をし、歌を歌い、ふんわりと柔らかな舞を舞い始め……顔を見せない……顔の無い女の奇行に誰もが気狂いだと見て見ぬふりをしていた。 そんな中、始祖の因子が強いカーマインは例え顔が見えなくても、気狂いだと言われていても、興味を持たない事等出来るはずが無かった。
王子と言う立場が衝動だけで好きになる事をとどまらせた。
それでも興味はあるし、関わりたいし、側にいたいし、好きになって欲しかった。
気持ちを伝えなかったのは、シルフィが王妃の絶対的な信奉者のように思えたから。
そっと近寄り、シルフィの孤独に寄り添って友人となった。
『俺達は友人だ。 助けが居る時は絶対に力になる』
そう誓ったのだ。
シルフィの実家への支援に関しては、父王に説明し、無理やり通した書類が無理なら、自分のポケットマネーで処理するから見逃して欲しいと願い。 同時にシルフィの実家が王妃の影響から外れる事が出来るようにと、採掘計画を立て提出し採掘権を国に買い取らせるよう暗躍していた。
全て秘密のまま進めはいるが、約束は過剰なほどに守り続けて来た。
だが、シルフィは知らない訳で……。
「嘘つき……」
涙を浮かべた視線を枕に埋め、それでもチラリとカーマインを見ながら言ってくる。
「あ~~~」
カーマインは、ベッドの脇に正座して座りボソリと謝る。
「ゴメン、俺が悪かった」
悪くない事は知っているが、甘えるように責めた。 そうやってふざけていないと、欲情した姿を見せてしまいそうだったから。
友人相手には気まずい。
「身体が辛いよ……助けて……」
友情を信じ切っているシルフィの言葉に、カーマインはごくっと唾を飲み込み、脳内で必死に否定した。
いやいやいやいや違う、絶対違う、そう言う意味じゃない。
正座をしている膝にパンチをしながらカーマインは必死に正気を保つ。
「シエルが万が一と言って中和剤を取りに言っているから、ちょっと待ってろ」
「う~~」
「それより……お風呂に入らないかな? 心を落ち着けリラックスするのに最善だよなぁ~。 どうだい?」
ふざけた様子で言うのは……シルフィの身体から匂いマーティンの匂いが不快だと言う独占欲を隠すため。
「熱が上がりそうでやだ」
「……なら、風呂は後にして、身体を拭こうか?」
「動くのがダルイ」
「任せてくれれば拭くから、拭かせて下さい。 いやぁ~、女性の身体を綺麗にぬぐいたいなぁ~」
言えば枕で殴られて……気にすることなく殴られるカーマイン。
もう、どう言っていいのか分からず、ただ、他人の……弟のマーキングにイライラするのを必死に隠しながら、冗談めいて言い続ける本音。
最後に枕が投げつけられ、あえて交わさず顔面で受け止め、ポトリと落ちてくるのを両手で受け止め、シルフィの顔を覗き込むようにし、枕を返す。
「ツライだろう。 もう少し我慢しような。 ごめんなぁ~、遅れて……」
必死の謝罪にシルフィは、ぽつりと答える。
「いいよもう……」
「ぇ? 俺は全然良くないよ。 もっとちゃんとシルフィと関わって行きたいし」
「……そうじゃなくて、カーマイン様にはカーマイン様の仕事があるんだから、すぐに助けにきてくれなかったなんて、私のワガママにすぎないから……分かっているよ。 身体、拭いてもらえる? 動かすのもダルイから……あと、変な所触らないでね」
「気を付けます」
そんな話をしている所に、媚薬の中和剤をもってシエルがやってきた。 カーマインは分からないが、シエルは窓からの乱入。
シエルの姿を確認しカーマインは密かにシルフィに隠れて舌打ちをうちながら、シエルにお礼を述べるのだ。
「早かったな、薬助かる」
薬を水に混ぜて飲むのを見守る。
「うまく飲めるか?」
「はい、大丈夫です。 少し苦いですけど」
「桃の砂糖漬けを持ってきたから、食べるといい」
ポケットからハンカチに包まれた砂糖漬けをシルフィに渡した。
そしてシルフィの顔を覗き込み、髪を撫でながらカーマインは言うのだ。 悪戯な子供のようにニンマリ笑いながら。
「ちょっと、用事があるからシエルと一緒にまっててな」
「何処に行くの?」
「ゴミ捨て?」
そう言って全裸の弟を、王政を行う本宮のエントランス中央に全裸のまま捨てた。
先の話となるが……。
しばらく落ち込むマーティンに周囲は必死に機嫌をとって、復活するまで数日かかったと言うか、数日で復活すると言う図太さを見せつけた。
「いやはや、立派なものをお持ちのようで、羨ましいですなぁ~」
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シルフィは思うのだった。
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