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03.快楽都市『デショワ』
16.それは私の憶測で…… 01
「どんな経緯で、男に抱かれる事を目的とする店にいるかは知らんが、自分の言い分だけを通そうとするのは身勝手なのではないか?」
黒髪の男の口調には苛立ちがあり、私はシマッタと思った。
目の前の男達は、そういうことを目的に私に大金を払っているのだ。 金を返すと言われてもあまり意味が無いと考えるべきなのかも……でも、私にそれだけの金を払うと言うのも……。
「えっと、その」
「なんだ?」
「貴方は、私を抱きたいのですか?」
長い沈黙の後、溜息交じりに返された。
「あぁ、その通りだ。 今すぐ抱きたい!!」
堂々と言われれば、私は凍り付いた。
「えっと、そういう経験がないので、どう反応していいのか……、ぁ、その、お茶を入れてきます」
「ま、待って、待って、別に責めていませんし、すぐにどうこうしようって程、飢えている訳ではない……はずです。 たぶん……、大丈夫、だよね?」
「……」
「えっと、まぁ、とりあえず、話は戻して、物事には順序と言う者があるとは思いませんか? 何があったか聞かせていただければ、私達も協力したいなと言う気になるかもしれませんよ」
私は少し考える。
何処から話をして、何を隠すべきか?
エヴラール様に連絡を取ってもらう事を考えれば、そう多くの事を隠せる訳はないと……。
「そう……ですね……。 私は、ここに連れてこられる以前、ある貴族の方の婚約者になればいいんじゃない? と言う感じで……その貴族の方のお世話に……」
言葉を止めて、腕を組み首を大きく傾げ考え込んだ銀髪の少女ことラシェル。
「……なっていませんでした?」
サージュは一緒に首を傾げ、そのままこけそうになり。 ユーグは凍り付いた。
「えっと、なっていなかったんだ?」
「ですね……。 まぁ、細かい事は抜きにしますが……。 その貴族の方の懐事情が余りよろしくないというか……借金のようなものが出来てしまったんです。 社会的に? それをようやく清算する目途がつき、婚約破棄をしろと言われたんです」
「えっと……それは、婚約者の方ですか? その……突然ですねと言うか、酷い話ですね」
「いえ、婚約者ではありませんし、あくまで勧められただけです。 なので、破棄も何もないですし、そのことに不満はないんです」
なんか空気が重くなったような気がして、私は外を眺めた。
「雨、でも降るのかしら?」
「雨は兎も角、お茶をお願いしてもいいですか?」
サージュが、苦笑交じりに言えば、
「はい、少しお待ちください」
ラシェルに与えられた部屋は、なんの経験も無く、1人の客も取っていないにも関わらず、超1級ともいえる部屋。 ダンベール公爵家で言えば、執務室、客間、寝室を全部合わせた広さに、水回りが完全完備されており、ラシェルにとって人生で最も素晴らしい部屋と言えるだろう。
鼻歌交じりでお茶を入れだすラシェルに反して、正体を隠したままのユーグは本気で落ち込んでいた。 2人はボソボソと声を潜め会話していた。
「ここまで落ち込むと、加護の副作用も発生しないようですね」
「ウルサイ……くたばれ」
「止めて下さい八つ当たりは、本当に呪われそうで怖いですよ。 でも、どうするんですか?」
「……どうするとは? それに、どうしよう?」
「あ~~、そうやって情けない顔をすると、昔の面影が出てきて、もしかしてばれちゃうかもしれませんよ」
なんてサージュは言うが、まぁ……からかっただけである。 だが、ユーグと言えば、深い溜息をつきながら、難しい顔を作って見せた。
「余り茶葉の種類はありませんの。 お気に召していただけたら良いのですが」
等と言いなら、ラシェルはお茶と菓子を出し、そしてラシェルの説明は再開された。
主にマロリーに対する愚痴と言うか、ここ5年間に受けた嫌がらせの数々だった。
黒髪の男の口調には苛立ちがあり、私はシマッタと思った。
目の前の男達は、そういうことを目的に私に大金を払っているのだ。 金を返すと言われてもあまり意味が無いと考えるべきなのかも……でも、私にそれだけの金を払うと言うのも……。
「えっと、その」
「なんだ?」
「貴方は、私を抱きたいのですか?」
長い沈黙の後、溜息交じりに返された。
「あぁ、その通りだ。 今すぐ抱きたい!!」
堂々と言われれば、私は凍り付いた。
「えっと、そういう経験がないので、どう反応していいのか……、ぁ、その、お茶を入れてきます」
「ま、待って、待って、別に責めていませんし、すぐにどうこうしようって程、飢えている訳ではない……はずです。 たぶん……、大丈夫、だよね?」
「……」
「えっと、まぁ、とりあえず、話は戻して、物事には順序と言う者があるとは思いませんか? 何があったか聞かせていただければ、私達も協力したいなと言う気になるかもしれませんよ」
私は少し考える。
何処から話をして、何を隠すべきか?
エヴラール様に連絡を取ってもらう事を考えれば、そう多くの事を隠せる訳はないと……。
「そう……ですね……。 私は、ここに連れてこられる以前、ある貴族の方の婚約者になればいいんじゃない? と言う感じで……その貴族の方のお世話に……」
言葉を止めて、腕を組み首を大きく傾げ考え込んだ銀髪の少女ことラシェル。
「……なっていませんでした?」
サージュは一緒に首を傾げ、そのままこけそうになり。 ユーグは凍り付いた。
「えっと、なっていなかったんだ?」
「ですね……。 まぁ、細かい事は抜きにしますが……。 その貴族の方の懐事情が余りよろしくないというか……借金のようなものが出来てしまったんです。 社会的に? それをようやく清算する目途がつき、婚約破棄をしろと言われたんです」
「えっと……それは、婚約者の方ですか? その……突然ですねと言うか、酷い話ですね」
「いえ、婚約者ではありませんし、あくまで勧められただけです。 なので、破棄も何もないですし、そのことに不満はないんです」
なんか空気が重くなったような気がして、私は外を眺めた。
「雨、でも降るのかしら?」
「雨は兎も角、お茶をお願いしてもいいですか?」
サージュが、苦笑交じりに言えば、
「はい、少しお待ちください」
ラシェルに与えられた部屋は、なんの経験も無く、1人の客も取っていないにも関わらず、超1級ともいえる部屋。 ダンベール公爵家で言えば、執務室、客間、寝室を全部合わせた広さに、水回りが完全完備されており、ラシェルにとって人生で最も素晴らしい部屋と言えるだろう。
鼻歌交じりでお茶を入れだすラシェルに反して、正体を隠したままのユーグは本気で落ち込んでいた。 2人はボソボソと声を潜め会話していた。
「ここまで落ち込むと、加護の副作用も発生しないようですね」
「ウルサイ……くたばれ」
「止めて下さい八つ当たりは、本当に呪われそうで怖いですよ。 でも、どうするんですか?」
「……どうするとは? それに、どうしよう?」
「あ~~、そうやって情けない顔をすると、昔の面影が出てきて、もしかしてばれちゃうかもしれませんよ」
なんてサージュは言うが、まぁ……からかっただけである。 だが、ユーグと言えば、深い溜息をつきながら、難しい顔を作って見せた。
「余り茶葉の種類はありませんの。 お気に召していただけたら良いのですが」
等と言いなら、ラシェルはお茶と菓子を出し、そしてラシェルの説明は再開された。
主にマロリーに対する愚痴と言うか、ここ5年間に受けた嫌がらせの数々だった。
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