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03.快楽都市『デショワ』
28.神に感謝を 02
公爵夫婦が死んだ日から、常に脳内に響き続けていたミリヤ様の恨み言が消えていた。 寝ても覚めても聞こえる怨嗟は過去、エヴラール様に相談し、信頼できる神官を紹介してくれたことから理由は判明している。
「血統で受け継がれる加護であれば、対価が子供へと課せられる事はありますが、ソレはあくまでも神からの加護と対価と呪いです。 ラシェル様の状態は聞いたことはありませんが、そうですねぇ……彼女自身が呪いに飲み込まれ呪いとなり、寄生された状態でしょうか?」
「加護の恩恵も、血縁関係も無いのに呪いだなんて……」
死んでまで面倒をかけるのかと溜息をつけば、エヴラール様から謝罪をされた。 そして、神官は続けて言った。
「ミリヤ様の件は横に置き、愛の対価を支払う事で対処してみるのは如何でしょう?」
随分と曖昧だったのは、私に暴言を吐き続けるミリヤ様は、加護や呪いの対象外であるため、高位の神官ではあったが、私を通し、ミリヤ様の脳内暴言を通し、神自身に問いかける事ができなかったのだから仕方がない。
愛、愛ってなんだろう?
ミリヤ様は生きていける環境を与えてくれたが、ただソレだけで彼女自身の言動は、亡くなる頃には、私にとって身勝手で嫌悪の対象でしかなかった。 エヴラール様は良くしてはくれたけれど、ミリヤ様の後始末や一族のためであり、私個人に何らかの感情があるわけではない。 ケヴィンは……、まぁ、誰にでも優しいと言うか共感性が高い……今でもスラムに出入りして世話をしているし、ソレを手伝う事で機嫌などをとってみたけれど、彼にとって私が特別な女になる事は無かった。
愛ってなんだろう?
「彼を愛しているの?」
誰かが問いかけてきた。
心地よく眠気を誘う甘ったるい声だった。
気づけば、幼い姿で美しい女性を眺めていた。
「私は対価を返せていたのでしょうか?」
治癒の神は、愛の神の眷属らしい。 愛と言う曖昧なものに力と言う方向性を示したようなそんな感じなため、他者に治癒の力を施し、対価を得ない事が、力の対価となる。
無償で力を使う事が神への対価。
神の慈悲を体現する者。
本来であれば神殿に所属をするのが、治癒の加護を得たものなのだそうだ。
愛の神は頷いた。
その割にミリヤ様の気配は消える事が無かったのはなぜだろう? そんな疑問は声なくとも女性に届く。
「あなたには彼女への愛がないわ」
無茶苦茶な要求だ……。 自分に常に嫌がらせをする人をどう愛せると言うのだ。 生きている間は、表面上立てる事も敬意を向ける事も出来る。 だけれど、今はただ身勝手に妄執を囁き、嫌がらせをするだけの相手をどうしろと言うのだ。
愛の拒絶……。
神の拒絶……。
無慈悲に理不尽に、神々しい光が私を本格的に呪おうとしてきたところ……暗闇が私を底なしの沼へと堕とし救ってくれた。
加護を解除する方法がある。
神との縁切りと言う手段。
他の神が縁を切ると言うものだ。
あぁ、なるほど。
「愛の神よ。 私は貴方を理解できないし。 貴方の信徒になることはありません」
愛の神への拒絶と共に私は、重苦しい闇に落ちていく……どこまでも泥のように眠たくなるような、そんな気だるさに身を任せれば、そこにあるのは快楽だった。
「血統で受け継がれる加護であれば、対価が子供へと課せられる事はありますが、ソレはあくまでも神からの加護と対価と呪いです。 ラシェル様の状態は聞いたことはありませんが、そうですねぇ……彼女自身が呪いに飲み込まれ呪いとなり、寄生された状態でしょうか?」
「加護の恩恵も、血縁関係も無いのに呪いだなんて……」
死んでまで面倒をかけるのかと溜息をつけば、エヴラール様から謝罪をされた。 そして、神官は続けて言った。
「ミリヤ様の件は横に置き、愛の対価を支払う事で対処してみるのは如何でしょう?」
随分と曖昧だったのは、私に暴言を吐き続けるミリヤ様は、加護や呪いの対象外であるため、高位の神官ではあったが、私を通し、ミリヤ様の脳内暴言を通し、神自身に問いかける事ができなかったのだから仕方がない。
愛、愛ってなんだろう?
ミリヤ様は生きていける環境を与えてくれたが、ただソレだけで彼女自身の言動は、亡くなる頃には、私にとって身勝手で嫌悪の対象でしかなかった。 エヴラール様は良くしてはくれたけれど、ミリヤ様の後始末や一族のためであり、私個人に何らかの感情があるわけではない。 ケヴィンは……、まぁ、誰にでも優しいと言うか共感性が高い……今でもスラムに出入りして世話をしているし、ソレを手伝う事で機嫌などをとってみたけれど、彼にとって私が特別な女になる事は無かった。
愛ってなんだろう?
「彼を愛しているの?」
誰かが問いかけてきた。
心地よく眠気を誘う甘ったるい声だった。
気づけば、幼い姿で美しい女性を眺めていた。
「私は対価を返せていたのでしょうか?」
治癒の神は、愛の神の眷属らしい。 愛と言う曖昧なものに力と言う方向性を示したようなそんな感じなため、他者に治癒の力を施し、対価を得ない事が、力の対価となる。
無償で力を使う事が神への対価。
神の慈悲を体現する者。
本来であれば神殿に所属をするのが、治癒の加護を得たものなのだそうだ。
愛の神は頷いた。
その割にミリヤ様の気配は消える事が無かったのはなぜだろう? そんな疑問は声なくとも女性に届く。
「あなたには彼女への愛がないわ」
無茶苦茶な要求だ……。 自分に常に嫌がらせをする人をどう愛せると言うのだ。 生きている間は、表面上立てる事も敬意を向ける事も出来る。 だけれど、今はただ身勝手に妄執を囁き、嫌がらせをするだけの相手をどうしろと言うのだ。
愛の拒絶……。
神の拒絶……。
無慈悲に理不尽に、神々しい光が私を本格的に呪おうとしてきたところ……暗闇が私を底なしの沼へと堕とし救ってくれた。
加護を解除する方法がある。
神との縁切りと言う手段。
他の神が縁を切ると言うものだ。
あぁ、なるほど。
「愛の神よ。 私は貴方を理解できないし。 貴方の信徒になることはありません」
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