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04.裏切者たちの叫び
43.王国財務管理担当の闇? 01
熱い呼吸が首筋にあたる。 ざらついた舌が、唾液をからめながら首筋をねっとりと舐めてくる。
「頭がぐらぐらする……噛んでいい?」
甘く熱のこもった色香漂う声。
正直、卑怯だと思ってしまう。
どれぐらいに人が、この甘い声に抵抗できるだろう。
「ユーグの癖に生意気なのよ」
「酷い言いよう。 こんなに愛しているのに……ダメ?」
チュッと吸われる首筋に、甘い痛みが走った。 言葉は冗談めいているが、口調までは飾り切れていないところを考えれば、私の元に来るまで我慢していましたって感じなのだろうか?
一体何をしていたのか……。
「……少しだけよ」
鈍く甘い痛みが皮膚を破られ、背筋にゾワリと震えが走る。
「んっ……」
ぴちゃぴちゃと音をたて血が舐められ、甘く噛みつかれ、溜息にも似た吐息が首筋にあたる。
「はぁ……」
甘い息と共に、服の中、スカートの中に手が入り込む。
「それは、止めなさい。 人が来たらどうするのよ」
「気にしないさ」
「私が気にするの」
お茶を出しながらサージュが溜息をつく。
「私の立場って……」
気にならないのは、最初の時に暴走したユーグを止めてもらったと言う意識があるからと、見事なほどに見て見ぬふりをする神経にあると思う……。 これで欲情されていたりしたなら、やっぱり嫌な気分になっただろうから、サージュの性的な部分に関しては触れない事にしている。 とは言え……。
「引きはがして引き取ってくれてもいいんですよ?」
「止めておきます。 祟られそうですから。 大人しく撫でまわされていてください」
「その言い方はどうなのでしょう……」
「それで、聞きたかったのは主の隠し子の件だけですか?」
「その言い方は、まるで俺に隠し子がいるみたいじゃないか」
「まぁ、気になさらず、ちょっとした憂さ晴らしですから」
休みも無く主について回るのだ。 そりゃぁストレスもたまるだろう。
「たまには休暇でも取らせてあげてはどうです?」
「落ち着いたらまとめて取らせよう。 誰かが側に就いている状況で、サージュ以外の人間は気が障る……」
「……私は?」
「欲情するからダメ」
どこまで本気でどこまで冗談か、執拗に首筋を舐めながら、太腿や胸がまさぐろうとするから、流石にペシャリと手を叩き止めさせる。
「ケチ」
「放置される身にもなってよね」
「……する?」
「しないわよ」
「はいはい、話を戻しますよ~。 それで?」
問われた私は、バルゲリー公爵家の血統について質問した。
「バルゲリー前公爵のご兄弟はおらず、お子様はエヴラール・コルベール侯爵のご令嬢がお産みになった3名。 現ご当主は陛下と共にオルガ国へと向かい、採掘場の資産価値を調査されに出向いています。 次男はこの地に残り領地の管理。 ご令嬢は5年前にお亡くなりになったミリヤ様です」
「実子ではなかった?」
「公爵家の妻ともなれば当主以外との性交は禁じられております」
コレがあるからこそ、私は娼館送りになった訳だ。
「でも、まぁ、出来ない訳ではないんでしょう? 即罰的な何かがあるとかではなく」
「他の男と、ラシェルを共有する気はないが?」
いったんは引いた手が、執拗に身体をまさぐりだす。
「私の問題ではなくて、だから人の身体で遊ばない!!」
「だって、ラシェルが気分の悪くなるような事ばかり言うから、ちなみにラシェルが浮気をするようだったら、監禁して他の男との接触を禁止にしたうえで、相手の男を殺すから」
にこやかに言われた……。
「はいはい、大丈夫。 ちゃんと愛しているから」
まぁ……穏やか……とは言えない日常でも、側に居れば穏やかに変わっていくものだ。
「……入れて良い?」
「ふざけない」
「いや、真面目な話。 子作りしよう」
「盛るな、発情するな」
じたばたすれば、書類の束で軽くサージュが叩いてくる……。 一緒に育っているだけあって気安いのは分かるが、私はとばっちりだぁあ。
「現状の硬化と言う罰が、罰なのか、加護の力なのか分からないと言うところですね」
「それは?」
「……人間を苗床にした魔石が発見されました」
「……それは、恐ろしい……ですね」
私は顔を顰める。
諜報部隊は、公爵家の探索と、硬化現象の調査の2班に分かれているらしい。
公爵家から出て来たヤバイ感じの書類の多くは、二重経理の証拠書類。 私のここ最近の業務はコチラの方の確認。 とは言え、利益を隠すのではなく採掘権による利益を、正当なものとして作り替え王家に提出していたと言う類のもの……。 そして、ここ半年に渡り、公爵家内部では死者が続いているとあった。
使用人の死因は、謎の硬化病が原因と記載されている事から、対価の未払いによる罰と考えられる……気がする……。 うん、最近は、色々と自信がない。
これが、人間を苗床とした魔石が発見されたとなると、話は大きく違ってくる。
同時に硬化現象の原因を調べるため、神殿に通う発症者と接触し聞き取り調査を行ったところ。 発症者の多くは採掘権を購入していた者達で、一応、神殿に行くことで硬化症の進行は遅らせる事が出来るのだと言う事だった。 だが、あくまでも遅らせるだけで、治癒にはいたらないと言う。
「そんな訳で、神殿を調べて来た。 硬化病が進むと身体が動かなくなるし、食べ物も接種出来ない。 悪化した者達は神殿で預かっているそうだ」
「ソレは、死んでいるの? 生きているの?」
「肉体的には生きている。 ラシェルについていたミリヤの呪いは、俺との接触によって解除出来たと言っていただろう?」
「ほむっ……どういう接触か、お姉ちゃんに言ってみようか?」
「真面目な話だ。 遊ぶのは後」
真面目にちょっとイラっとしたんだけどなぁ……。 最近は、私ばかりがこう嫉妬しているようでちょっと辛い……。
そんな事を考えながらチラリと見れば、少し頬を赤らめながら窓の外を見ていた。
「そういう甘い空気は、後で良いので、話の続きいきましょうか?」
そして、最近はサージュが怖い……。
「頭がぐらぐらする……噛んでいい?」
甘く熱のこもった色香漂う声。
正直、卑怯だと思ってしまう。
どれぐらいに人が、この甘い声に抵抗できるだろう。
「ユーグの癖に生意気なのよ」
「酷い言いよう。 こんなに愛しているのに……ダメ?」
チュッと吸われる首筋に、甘い痛みが走った。 言葉は冗談めいているが、口調までは飾り切れていないところを考えれば、私の元に来るまで我慢していましたって感じなのだろうか?
一体何をしていたのか……。
「……少しだけよ」
鈍く甘い痛みが皮膚を破られ、背筋にゾワリと震えが走る。
「んっ……」
ぴちゃぴちゃと音をたて血が舐められ、甘く噛みつかれ、溜息にも似た吐息が首筋にあたる。
「はぁ……」
甘い息と共に、服の中、スカートの中に手が入り込む。
「それは、止めなさい。 人が来たらどうするのよ」
「気にしないさ」
「私が気にするの」
お茶を出しながらサージュが溜息をつく。
「私の立場って……」
気にならないのは、最初の時に暴走したユーグを止めてもらったと言う意識があるからと、見事なほどに見て見ぬふりをする神経にあると思う……。 これで欲情されていたりしたなら、やっぱり嫌な気分になっただろうから、サージュの性的な部分に関しては触れない事にしている。 とは言え……。
「引きはがして引き取ってくれてもいいんですよ?」
「止めておきます。 祟られそうですから。 大人しく撫でまわされていてください」
「その言い方はどうなのでしょう……」
「それで、聞きたかったのは主の隠し子の件だけですか?」
「その言い方は、まるで俺に隠し子がいるみたいじゃないか」
「まぁ、気になさらず、ちょっとした憂さ晴らしですから」
休みも無く主について回るのだ。 そりゃぁストレスもたまるだろう。
「たまには休暇でも取らせてあげてはどうです?」
「落ち着いたらまとめて取らせよう。 誰かが側に就いている状況で、サージュ以外の人間は気が障る……」
「……私は?」
「欲情するからダメ」
どこまで本気でどこまで冗談か、執拗に首筋を舐めながら、太腿や胸がまさぐろうとするから、流石にペシャリと手を叩き止めさせる。
「ケチ」
「放置される身にもなってよね」
「……する?」
「しないわよ」
「はいはい、話を戻しますよ~。 それで?」
問われた私は、バルゲリー公爵家の血統について質問した。
「バルゲリー前公爵のご兄弟はおらず、お子様はエヴラール・コルベール侯爵のご令嬢がお産みになった3名。 現ご当主は陛下と共にオルガ国へと向かい、採掘場の資産価値を調査されに出向いています。 次男はこの地に残り領地の管理。 ご令嬢は5年前にお亡くなりになったミリヤ様です」
「実子ではなかった?」
「公爵家の妻ともなれば当主以外との性交は禁じられております」
コレがあるからこそ、私は娼館送りになった訳だ。
「でも、まぁ、出来ない訳ではないんでしょう? 即罰的な何かがあるとかではなく」
「他の男と、ラシェルを共有する気はないが?」
いったんは引いた手が、執拗に身体をまさぐりだす。
「私の問題ではなくて、だから人の身体で遊ばない!!」
「だって、ラシェルが気分の悪くなるような事ばかり言うから、ちなみにラシェルが浮気をするようだったら、監禁して他の男との接触を禁止にしたうえで、相手の男を殺すから」
にこやかに言われた……。
「はいはい、大丈夫。 ちゃんと愛しているから」
まぁ……穏やか……とは言えない日常でも、側に居れば穏やかに変わっていくものだ。
「……入れて良い?」
「ふざけない」
「いや、真面目な話。 子作りしよう」
「盛るな、発情するな」
じたばたすれば、書類の束で軽くサージュが叩いてくる……。 一緒に育っているだけあって気安いのは分かるが、私はとばっちりだぁあ。
「現状の硬化と言う罰が、罰なのか、加護の力なのか分からないと言うところですね」
「それは?」
「……人間を苗床にした魔石が発見されました」
「……それは、恐ろしい……ですね」
私は顔を顰める。
諜報部隊は、公爵家の探索と、硬化現象の調査の2班に分かれているらしい。
公爵家から出て来たヤバイ感じの書類の多くは、二重経理の証拠書類。 私のここ最近の業務はコチラの方の確認。 とは言え、利益を隠すのではなく採掘権による利益を、正当なものとして作り替え王家に提出していたと言う類のもの……。 そして、ここ半年に渡り、公爵家内部では死者が続いているとあった。
使用人の死因は、謎の硬化病が原因と記載されている事から、対価の未払いによる罰と考えられる……気がする……。 うん、最近は、色々と自信がない。
これが、人間を苗床とした魔石が発見されたとなると、話は大きく違ってくる。
同時に硬化現象の原因を調べるため、神殿に通う発症者と接触し聞き取り調査を行ったところ。 発症者の多くは採掘権を購入していた者達で、一応、神殿に行くことで硬化症の進行は遅らせる事が出来るのだと言う事だった。 だが、あくまでも遅らせるだけで、治癒にはいたらないと言う。
「そんな訳で、神殿を調べて来た。 硬化病が進むと身体が動かなくなるし、食べ物も接種出来ない。 悪化した者達は神殿で預かっているそうだ」
「ソレは、死んでいるの? 生きているの?」
「肉体的には生きている。 ラシェルについていたミリヤの呪いは、俺との接触によって解除出来たと言っていただろう?」
「ほむっ……どういう接触か、お姉ちゃんに言ってみようか?」
「真面目な話だ。 遊ぶのは後」
真面目にちょっとイラっとしたんだけどなぁ……。 最近は、私ばかりがこう嫉妬しているようでちょっと辛い……。
そんな事を考えながらチラリと見れば、少し頬を赤らめながら窓の外を見ていた。
「そういう甘い空気は、後で良いので、話の続きいきましょうか?」
そして、最近はサージュが怖い……。
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