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01.婚約者達
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この世界は、神の加護によって支配されている。 神のいない世界の知識を記憶している私にとって、この世界は狂気に満ちていた。
王宮内部に存在する隠された地下牢獄、そこに私は閉じ込められていた。
「リエル様……殿下がお呼びになっておいでです。 直ぐに控えの間までおいで下さい」
冷めた声と共に分厚い鉄の扉を開いたのは、私を投獄したカイン王太子殿下の親衛隊の1人。
地上に上がり始めて私は夜なのだと知った。
「さむっ……」
私の声に、先導する親衛隊の者が足を止めることはない。 渡り廊下を歩けば、大広間には贅沢と言えるほどの明かりがともされていた。 楽し気な音楽が奏でられ、人の声が溢れている。 聞きなれない異国の言語、変わった音楽、見慣れない衣類、それらを見れば今日が王太子殿下生誕20年の祝いの日だと分かる。
そんな華々しい日に、私を牢からだしてまで呼び出すなんて……。 前世も現世もド田舎の農村地生まれ、王族の都合など想像もつきませんが、流石に投獄される以上に悪いこともないだろうと安穏と考えていた。
カイン殿下はその神から与えられた美貌故に甘やかされ、愛の女神の加護ゆえに全てを思い通りにする。
ただ1つ、私との婚約を除いて。
私には前世の知識があり、貧しい農村部に生まれた私は、日々の空腹に耐えきれず、神のいない世界の記憶を使い、容易に身近な人々を飢えから救いあげた。
この世界は、神の支配下にあり、どの国も信仰する神を持ちその加護を強く受けているのだが、稀に『神の空白期』と言うものが世界を襲う。
今の世界は、その空白期を迎え始めたところ。 常に陣取り合戦を行っていた神々が、盤上を新しくしているのだと私は捉えている。
こうなると、昼夜の気温差は激しくなり、大気は乾き、時に大水を起こし、風は吹き荒れ、手に負えない。
それでも、世界と言う盤上から消えのは国や土地に施された加護で、人に与える加護まで、失われる訳ではない。 だから人々はこの空白期を人に与えられた加護で乗り切るのだと、歴史書に書かれていた。
私の生まれたこのレギーナ国は、いち早く空白期を迎えた小国と言えるだろう。
頼るべき神の加護を持つ人間といえば、私の婚約者でもある王太子殿下カインなのだけど、美の女神と、愛の女神と言う、微妙なチョイスによるW加護の所有者。
何に役立つかと言えば、周囲が無償の愛を捧げ、地獄のような労役からも逃げ出さず、飢え死にしかけていても喜んで食糧を国に納める。 そんなくそったれな加護。
貧しい国。 ソレがこの国を表すのに最適な言葉。
だった。
だから、この国を救うために、国王陛下は国の片隅で豊かに作物を実らせていた私の知恵に頼った。 頭を下げ次期王の妃の座を私に約束し、王太子殿下カインの婚約者と言う地位を私に与えたのだ。
だけど、祝いの席に私はいない。
5日前、私の元に訪れたカイン殿下はこう言ったのだ。
『オマエのような薄汚い小娘が、僕の婚約者と他国の者に知られては恥でしかない。 そもそも、オマエがこの国の恵みをもたらしていると言うのは、事実なのか? 植物が僕への愛ゆえに我先にと成長をし、僕の栄光をたたえているのではないのか? そうだ、そうに決まっている。 100の人間に聞いても、誰もが僕を正しいと言うだろう。 オマエは、自らを知恵ある賢者と偽った。 その真偽を問い罰せなければならない』
そうして私は地下牢獄へと入れられた。 王族専用の牢なため、ソレなりに快適だったのは皮肉でしょうかね?
華やかなドレスを着たい等とは思わない。
前世の知識を持つ私には、動きにくいだけ。
社交会に出たいとは思わない。
嘘で飾られた人付き合いなど面倒。
それでも、美しい王太子殿下が嘘でも私を愛していると言ってくれたなら、馬鹿な私は幸福を感じ、殿下のために尽くしただろう。 もし、彼が美しいだけのお人形だったとしても、私は王太子殿下を愛することが出来る程度には、愚かな人間だと言うのは前世の記憶で知っている。
だけど実際には、婚約者と言う名目を与えられた、殿下の栄光を確実なものにするための道具でしかない。
いえ……その道具としての価値も疑われたからこその投獄……なのですけどね……。
「リエル様をお連れしました」
ノックの共に守護騎士が告げれば、中から慎重に扉が開かれた。
「どうぞ、お入り下さい」
「失礼いたします」
部屋の中は、私を呼び出した殿下だけではなく、国王夫婦、そして私の他に2人定められたカイン殿下の婚約者達。
私との婚約を拒否したゆえの妥協案が、他にも婚約者を迎える事だったのだ。 そこまでして婚約して欲しい等と思ったことは無いのだけど、美と愛の女神の加護を受けている殿下は、自分が愛されていない等とは思っていないし、他の誰も私が殿下を愛していないとは想像もしていない。 それが……とてもキモチワルイ。
私を呼び出さなければいけない状況は、カイン殿下にとって不愉快以外の何物でもないはずだった。 にもかかわらず、カイン殿下は顔色悪く怯え震えていた。 それは他の2人の婚約者も同様である。
何があったのですか?
聞きたくないと思った。
国王夫婦と言えば、豪華な椅子に腰かけ深く項垂れている。 沈黙のまま時間が流れるに任せる訳にもいかないのでしょうけど、何かを問う気にはなれるはずもありません。
重い口を開いたのは、殿下の婚約者の1人であり、侯爵令嬢である女性。 殿下よりも2つ年上の女性だが、王家に嫁ぐために幼い頃から王妃となるべく教育を受けてきた女性である。
「リエル様……殿下が……軍事大国オルグレンの死神将軍の婚約者であり、内政官としても活躍していたモイラ様の身を奪い、あまつさえ子まではらませてしまったそうです」
ただ愛情のみで婚約者となったアルマは、涙を浮かべながらヒステリックに壁を蹴りつけていた。 元から愛情など期待していなかった私やイザベラであれば、せめて相手を選びなさいよで済むでしょうが、その愛情を一身に浴びていた身としては、怒り心頭と言うところでしょう。
「それで、その女を正妻として迎えるから、私達を婚約解除しろとでもおっしゃるのかしら!!」
ヒステリックにアルマが叫び、獣のように唸りながら国王夫婦に再び訴えだす。
「私は、私は殿下に愛されているのよ!! 殿下が、私以外の女に手を出す訳ないじゃない!! どうせその女が王妃の座を狙って、殿下を誘ったんでしょ! 殿下は悪くない! どうせ、どうせ、そんな女、殿下以外の男も加えこんでいるにきまっているわ! 私は、殿下と別れたりしないんですから!!」
私はイザベラと視線をあわせれば、お互いを労うように苦笑しあった。
お互い役目のために殿下の婚約者と言う地位を与えられただけの存在、むしろ婚約破棄がなされるなら幸いと言うもの。
「そうでは、ないんだ……」
呟いたのは国王陛下。
「その……死神将軍はたいそうなご立腹で、間に入られたオルグレン国王が妥協案を提案された。 ……モイラは子供ともどもくれてやる。 その代わりにカインの婚約者を寄越せとのことだ」
「嫌よ!!」
間髪入れず叫んだアルマ。
そしてイザベラは、声もなく意識を失いそうになるのを堪え、地を這うような恨みのこもった声で殿下を睨みつけた。
「なぜ、私が殿下の尻ぬぐいのために、そこまでしなければなりませんの」
私は、常々馬鹿王子から逃れたいと言っていたイザベラの発言とも思えずただ驚くばかりだった。
「馬鹿馬鹿しいやってられませんわ。 行きますわよリエル様!」
イザベラは私を連れて部屋を出ていこうとしたが、カイン殿下は甘い声で囁いた。
「僕を愛してはいないと言うのか?」
虫唾の走る神の寵愛、甘い空気が場違いに室内に広がっていく。
「愛にも、限界があります!」
イザベラの言葉に、誰もが驚いた。 神の寵愛、カイン殿下による強制的な愛情の搾取が効かない。 それほどに拒絶する力が何処から湧いて出てくるのか?
「だが……代わりを出さぬなら代わりに民の命を奪うとおっしゃっておいでだ。 あの死神がそういっているのだぞ!! 民のためにその身を投げ出すのが、王族の妻となるものの務めではないか!!」
カイン殿下は醜悪な笑みを向け笑えば、イザベラはすべてを諦めた。
私、私はと言えば……元から選択の余地はないし、そもそも女性としての魅力でいえば、2人に遠く及ばないのだから、何の心配もないはずです。
そう、楽観的に考えていました。
王宮内部に存在する隠された地下牢獄、そこに私は閉じ込められていた。
「リエル様……殿下がお呼びになっておいでです。 直ぐに控えの間までおいで下さい」
冷めた声と共に分厚い鉄の扉を開いたのは、私を投獄したカイン王太子殿下の親衛隊の1人。
地上に上がり始めて私は夜なのだと知った。
「さむっ……」
私の声に、先導する親衛隊の者が足を止めることはない。 渡り廊下を歩けば、大広間には贅沢と言えるほどの明かりがともされていた。 楽し気な音楽が奏でられ、人の声が溢れている。 聞きなれない異国の言語、変わった音楽、見慣れない衣類、それらを見れば今日が王太子殿下生誕20年の祝いの日だと分かる。
そんな華々しい日に、私を牢からだしてまで呼び出すなんて……。 前世も現世もド田舎の農村地生まれ、王族の都合など想像もつきませんが、流石に投獄される以上に悪いこともないだろうと安穏と考えていた。
カイン殿下はその神から与えられた美貌故に甘やかされ、愛の女神の加護ゆえに全てを思い通りにする。
ただ1つ、私との婚約を除いて。
私には前世の知識があり、貧しい農村部に生まれた私は、日々の空腹に耐えきれず、神のいない世界の記憶を使い、容易に身近な人々を飢えから救いあげた。
この世界は、神の支配下にあり、どの国も信仰する神を持ちその加護を強く受けているのだが、稀に『神の空白期』と言うものが世界を襲う。
今の世界は、その空白期を迎え始めたところ。 常に陣取り合戦を行っていた神々が、盤上を新しくしているのだと私は捉えている。
こうなると、昼夜の気温差は激しくなり、大気は乾き、時に大水を起こし、風は吹き荒れ、手に負えない。
それでも、世界と言う盤上から消えのは国や土地に施された加護で、人に与える加護まで、失われる訳ではない。 だから人々はこの空白期を人に与えられた加護で乗り切るのだと、歴史書に書かれていた。
私の生まれたこのレギーナ国は、いち早く空白期を迎えた小国と言えるだろう。
頼るべき神の加護を持つ人間といえば、私の婚約者でもある王太子殿下カインなのだけど、美の女神と、愛の女神と言う、微妙なチョイスによるW加護の所有者。
何に役立つかと言えば、周囲が無償の愛を捧げ、地獄のような労役からも逃げ出さず、飢え死にしかけていても喜んで食糧を国に納める。 そんなくそったれな加護。
貧しい国。 ソレがこの国を表すのに最適な言葉。
だった。
だから、この国を救うために、国王陛下は国の片隅で豊かに作物を実らせていた私の知恵に頼った。 頭を下げ次期王の妃の座を私に約束し、王太子殿下カインの婚約者と言う地位を私に与えたのだ。
だけど、祝いの席に私はいない。
5日前、私の元に訪れたカイン殿下はこう言ったのだ。
『オマエのような薄汚い小娘が、僕の婚約者と他国の者に知られては恥でしかない。 そもそも、オマエがこの国の恵みをもたらしていると言うのは、事実なのか? 植物が僕への愛ゆえに我先にと成長をし、僕の栄光をたたえているのではないのか? そうだ、そうに決まっている。 100の人間に聞いても、誰もが僕を正しいと言うだろう。 オマエは、自らを知恵ある賢者と偽った。 その真偽を問い罰せなければならない』
そうして私は地下牢獄へと入れられた。 王族専用の牢なため、ソレなりに快適だったのは皮肉でしょうかね?
華やかなドレスを着たい等とは思わない。
前世の知識を持つ私には、動きにくいだけ。
社交会に出たいとは思わない。
嘘で飾られた人付き合いなど面倒。
それでも、美しい王太子殿下が嘘でも私を愛していると言ってくれたなら、馬鹿な私は幸福を感じ、殿下のために尽くしただろう。 もし、彼が美しいだけのお人形だったとしても、私は王太子殿下を愛することが出来る程度には、愚かな人間だと言うのは前世の記憶で知っている。
だけど実際には、婚約者と言う名目を与えられた、殿下の栄光を確実なものにするための道具でしかない。
いえ……その道具としての価値も疑われたからこその投獄……なのですけどね……。
「リエル様をお連れしました」
ノックの共に守護騎士が告げれば、中から慎重に扉が開かれた。
「どうぞ、お入り下さい」
「失礼いたします」
部屋の中は、私を呼び出した殿下だけではなく、国王夫婦、そして私の他に2人定められたカイン殿下の婚約者達。
私との婚約を拒否したゆえの妥協案が、他にも婚約者を迎える事だったのだ。 そこまでして婚約して欲しい等と思ったことは無いのだけど、美と愛の女神の加護を受けている殿下は、自分が愛されていない等とは思っていないし、他の誰も私が殿下を愛していないとは想像もしていない。 それが……とてもキモチワルイ。
私を呼び出さなければいけない状況は、カイン殿下にとって不愉快以外の何物でもないはずだった。 にもかかわらず、カイン殿下は顔色悪く怯え震えていた。 それは他の2人の婚約者も同様である。
何があったのですか?
聞きたくないと思った。
国王夫婦と言えば、豪華な椅子に腰かけ深く項垂れている。 沈黙のまま時間が流れるに任せる訳にもいかないのでしょうけど、何かを問う気にはなれるはずもありません。
重い口を開いたのは、殿下の婚約者の1人であり、侯爵令嬢である女性。 殿下よりも2つ年上の女性だが、王家に嫁ぐために幼い頃から王妃となるべく教育を受けてきた女性である。
「リエル様……殿下が……軍事大国オルグレンの死神将軍の婚約者であり、内政官としても活躍していたモイラ様の身を奪い、あまつさえ子まではらませてしまったそうです」
ただ愛情のみで婚約者となったアルマは、涙を浮かべながらヒステリックに壁を蹴りつけていた。 元から愛情など期待していなかった私やイザベラであれば、せめて相手を選びなさいよで済むでしょうが、その愛情を一身に浴びていた身としては、怒り心頭と言うところでしょう。
「それで、その女を正妻として迎えるから、私達を婚約解除しろとでもおっしゃるのかしら!!」
ヒステリックにアルマが叫び、獣のように唸りながら国王夫婦に再び訴えだす。
「私は、私は殿下に愛されているのよ!! 殿下が、私以外の女に手を出す訳ないじゃない!! どうせその女が王妃の座を狙って、殿下を誘ったんでしょ! 殿下は悪くない! どうせ、どうせ、そんな女、殿下以外の男も加えこんでいるにきまっているわ! 私は、殿下と別れたりしないんですから!!」
私はイザベラと視線をあわせれば、お互いを労うように苦笑しあった。
お互い役目のために殿下の婚約者と言う地位を与えられただけの存在、むしろ婚約破棄がなされるなら幸いと言うもの。
「そうでは、ないんだ……」
呟いたのは国王陛下。
「その……死神将軍はたいそうなご立腹で、間に入られたオルグレン国王が妥協案を提案された。 ……モイラは子供ともどもくれてやる。 その代わりにカインの婚約者を寄越せとのことだ」
「嫌よ!!」
間髪入れず叫んだアルマ。
そしてイザベラは、声もなく意識を失いそうになるのを堪え、地を這うような恨みのこもった声で殿下を睨みつけた。
「なぜ、私が殿下の尻ぬぐいのために、そこまでしなければなりませんの」
私は、常々馬鹿王子から逃れたいと言っていたイザベラの発言とも思えずただ驚くばかりだった。
「馬鹿馬鹿しいやってられませんわ。 行きますわよリエル様!」
イザベラは私を連れて部屋を出ていこうとしたが、カイン殿下は甘い声で囁いた。
「僕を愛してはいないと言うのか?」
虫唾の走る神の寵愛、甘い空気が場違いに室内に広がっていく。
「愛にも、限界があります!」
イザベラの言葉に、誰もが驚いた。 神の寵愛、カイン殿下による強制的な愛情の搾取が効かない。 それほどに拒絶する力が何処から湧いて出てくるのか?
「だが……代わりを出さぬなら代わりに民の命を奪うとおっしゃっておいでだ。 あの死神がそういっているのだぞ!! 民のためにその身を投げ出すのが、王族の妻となるものの務めではないか!!」
カイン殿下は醜悪な笑みを向け笑えば、イザベラはすべてを諦めた。
私、私はと言えば……元から選択の余地はないし、そもそも女性としての魅力でいえば、2人に遠く及ばないのだから、何の心配もないはずです。
そう、楽観的に考えていました。
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