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03.現れるはずのない、懐かしい人
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せめて髪と、身体を拭い、清潔な服を選ぼう……。
そう思いはしたが、5日も住まいをあけていたため湯を沸かすのも時間がかかる。 気温の変化が少ない地下牢ではあったけど、やはりベタっとした髪と、汗や埃っぽい身体での夜会はないよね。
惨め……だなぁ……泣きたくなってくる……。
井戸の横に大きな桶を持っていき、水をためているところにためらいがちに声がかけられた。
「いつも、あんない風に言われているんですか?」
悲痛めいて、同情的で、そしてどこかオロオロと怯えたような声。 遠慮がちで怯えたような声には覚えがあるけれど、記憶している声よりも少しだけ声のトーンが低いような気がした。
でも、その人は王宮になど居るはずの無い人。
「誰?」
「お忘れですか? 昔、アナタがもっとずっと小さかった頃、助けて頂いた者です」
周囲を見回せば、3m程離れた木の陰からコチラを見ている人がいる。 彼はいつもあぁして現れていた。 旅商人なのに……余り商人らしくないと言うか……小さな荷馬車で年に数回訪れていた人。 外の人間が全く来ない小さく貧乏な村に来ては、売れ残ったからと格安で商品を置いていき。 そして私には命の恩人だからと、何時もいろんなものをプレゼントしてくれていた。
「旅商人さん?」
「はい、覚えていてくださいましたか」
ホッとしたような声。
「どうしてこんなところに?」
「余り、アナタが良い待遇を受けていないと聞いて、伝手をつかって会いに来たんです。 いやぁ、どこにいるのか探すのに苦労しましたよ」
あははっははと、笑って誤魔化すのは、会いに来ること自体が普通ではないと自覚しているんでしょう。 そして旅商人さんは、静かに黙り込んでしまった。
「すみませんが、余り時間がないんです」
私は素っ気なくいい、頭から水をかぶろうとすれば、それを止めようとして声の主は慌てた様子で姿を現した。
あれ、違う人?
私は自分の手を取る人を見てそう思った。 キョトンとする私とサングラス越しに目があっているだろう男は、困った様子で声をかけてきた。
「あの……」
「いえ、旅商人さん小さくなりました?」
「……いえ、むしろ最後にあった時から、背は伸びていますよ……。 リエルさんが大きくなったんでしょう。 6年ぶりですし」
「あぁ、なるほど」
腕を離してもらおうと、グイグイ手を引くが離してはくれないらしい。
「えっと、こんな冷たい水を、その、夜にかぶるなんて、風邪をひいてしまいます」
「大丈夫です。 これくらい。 邪魔をしないでもらえますか?」
「えっと、事情を……話してくれて、なっとくすれば……。」
「……身ぎれいにしたいだけなので……」
「あぁ、そういう……のって……」
言いたい事は分かる……。 私は一応王太子殿下の婚約者なのだ。 しばらく考え込んだ、旅商人さんは頬をかき困ったように笑いながら、たどたどしく言い出す。
「えっと……その、お手伝いさせてください。 い、え、他意はその……ない……です。 ただ、私、コレでも魔法が使えるんですよ!! だから、温かな水で……その……」
彼が触れた手桶が温かくなっていた。
この世界には、魔法を使う方法は3種類ある。
1つは、神の加護。
1つは、神との契約。
1つは、魔法道具。
加護は、神の寵愛によって、割と無尽蔵に使える力。
契約は、神との相性と条件次第で交わされ、対価と信仰によって使える魔法がちがってくる。
道具は、加護者や契約者が宝石、金属に付与する者で、魔道具師は世界でもかなり稀少な存在である。
不思議そうに私が旅商人さんを見れば、困った風に笑いながら話しかけてきて、多分、誤魔化そうとしているのだと思う。
「髪から洗いましょうか? お手伝いしますよ。 座っていてください」
穏やかな声。
「私、もう大人なんですよ」
「えぇ……大きく、その……美しくなりましたね」
「……嘘……」
「本当です。 本当で……いえ……本音を言えば、最初あった時から、この子は綺麗になるだろうなって、下心をもっていましたし……」
オロオロとボソボソと、そして恥ずかしそうに旅商人さんは言う。
「……浚って売ろうとしてたの?」
「……私をなんだと思っているんですか……」
「商人さん」
「……まぁ、確かに人を売る人はいますけど……湯かけますよ?」
淡々と話しているうちに、手桶が取られた。
でも、まぁ……薄地の浴室用の衣類を着ているし、髪ぐらいなら……いいか……。
私が頷けば、ぬるま湯が頭から数回かけられ、石鹸で髪があらわれはじめる。
「私が、アナタの元に通っていたのは、その……あの……好意があったからで……」
「ロリコン?」
「……10歳も年は違いませんよ……それに、悪戯だってしませんでしたし……」
「……したくはあったんだ」
ぴくっと髪を洗う手が止まる。
「えっと、不快ですか? あの、なら、水を湯に変えるだけにしますから、嫌いにならないでください」
慌て、泣きそうなこえになる大の男に、私はつい笑ってしまいそうになる。 いつも困った風にするから、小さな頃からよくからかってはいたが、不快だとか、嫌いだとか思ったことは無い……むしろ……プレゼントで餌付けされ、好意的に思っていた。
「不快じゃないです。 気持ちいいので、大丈夫です」
「そ、うですか。 良かった」
ヘラリと笑うかのような恥ずかしそうな声。 初めてあった時、彼はまだ少年だった。 まぁ、ソレをいうなら私は幼児だったけれど……。 目の病気があるとかで、夜でもサングラスをしているから、アヤシイ人に見えはしたけれど、優しい人だった。
「綺麗な、月の光を紡いだような髪ですよね」
「汗と埃にまみれていますが……」
「それでも、綺麗です。 可愛い……」
初めて受ける賛美。
旅商人さんの囁きは、泣きそうな切ない声。
くすぐったくて、とても切なくて……、ココでの私は相手にされていないのだと、さっきまで牢獄に入れられていたのだと意味もなく訴えそうになる。 そんなことを言っても迷惑をかけるだけなのに……。
髪の石鹸が洗い流され、旅商人さんが私の手を取った。 私は女性らしくない傷だらけでがさついた手を慌ててひっこめようとすれば、シッカリと手は握られていて。
「あの……余り触れられるのは……」
「不快ですか?」
「そうではなくて……その、ガサガサだし……」
「それなら私の手はゴツゴツしてますよ。 触ってみてくださいよ」
指先が絡められていて……さわれない……以前に……なんだか恥ずかしいんですが……暗くて、相手がサングラスをしていて良かった。 多分、今の私は顔が赤くなっていると思えば、私は顔を背けてしまった。
指先がユックリと離れた感触に視線を戻せば、困ったように笑って見せた旅商人さんが、手を見せてきた。
「大きな手」
「まぁ、私の生まれた地は大柄なんで、この国の人はみんな小さいですよね。 その……アナタの婚約者も、綺麗なだけで頼りなさそうです……」
ボソボソと呟く相手の手を取ってみれば、手の皮が以外にもゴツゴツと硬い。
「えっと……旅商人さん、いつも変な商品ばかり仕入れていて借金でも抱えているんですか?」
「えっと、どうしてそうなるんですか?」
「だって、余り商人っぽい手では……」
「え、あぁ、どの……結構器用な方なんで、色々な仕事の依頼をうけるんですよ」
そう言いながら、私の手を再びとって腕を洗いはじめたけれど、私には目の前の男ほど不器用な人間を見たことは無い。
「あの……、腕と、その背中、までならいいですよね? あの、その、手が届かないでしょうし!!」
私は、慌てる旅商人さんの態度に笑った。 心が弱っている時でなければ、きっと『変態』だぁ……と引いてしまうだろう。 だけど、まぁ、今は、優しくしてもらえるのが、泣きそうになるほどに嬉しかった。
独りぼっちではないと思えたから。
だから、コクリと頷いて見せた。
「あの、こういうことを言うのは、どうかと思うのですが……、その、私のことが嫌いでないなら、一緒に、逃げてもらえないでしょうか……」
私の腕を洗いながら旅商人さんは、どこか怯えたように、ためらいがちに小さくボソボソとした声で言った。
そう思いはしたが、5日も住まいをあけていたため湯を沸かすのも時間がかかる。 気温の変化が少ない地下牢ではあったけど、やはりベタっとした髪と、汗や埃っぽい身体での夜会はないよね。
惨め……だなぁ……泣きたくなってくる……。
井戸の横に大きな桶を持っていき、水をためているところにためらいがちに声がかけられた。
「いつも、あんない風に言われているんですか?」
悲痛めいて、同情的で、そしてどこかオロオロと怯えたような声。 遠慮がちで怯えたような声には覚えがあるけれど、記憶している声よりも少しだけ声のトーンが低いような気がした。
でも、その人は王宮になど居るはずの無い人。
「誰?」
「お忘れですか? 昔、アナタがもっとずっと小さかった頃、助けて頂いた者です」
周囲を見回せば、3m程離れた木の陰からコチラを見ている人がいる。 彼はいつもあぁして現れていた。 旅商人なのに……余り商人らしくないと言うか……小さな荷馬車で年に数回訪れていた人。 外の人間が全く来ない小さく貧乏な村に来ては、売れ残ったからと格安で商品を置いていき。 そして私には命の恩人だからと、何時もいろんなものをプレゼントしてくれていた。
「旅商人さん?」
「はい、覚えていてくださいましたか」
ホッとしたような声。
「どうしてこんなところに?」
「余り、アナタが良い待遇を受けていないと聞いて、伝手をつかって会いに来たんです。 いやぁ、どこにいるのか探すのに苦労しましたよ」
あははっははと、笑って誤魔化すのは、会いに来ること自体が普通ではないと自覚しているんでしょう。 そして旅商人さんは、静かに黙り込んでしまった。
「すみませんが、余り時間がないんです」
私は素っ気なくいい、頭から水をかぶろうとすれば、それを止めようとして声の主は慌てた様子で姿を現した。
あれ、違う人?
私は自分の手を取る人を見てそう思った。 キョトンとする私とサングラス越しに目があっているだろう男は、困った様子で声をかけてきた。
「あの……」
「いえ、旅商人さん小さくなりました?」
「……いえ、むしろ最後にあった時から、背は伸びていますよ……。 リエルさんが大きくなったんでしょう。 6年ぶりですし」
「あぁ、なるほど」
腕を離してもらおうと、グイグイ手を引くが離してはくれないらしい。
「えっと、こんな冷たい水を、その、夜にかぶるなんて、風邪をひいてしまいます」
「大丈夫です。 これくらい。 邪魔をしないでもらえますか?」
「えっと、事情を……話してくれて、なっとくすれば……。」
「……身ぎれいにしたいだけなので……」
「あぁ、そういう……のって……」
言いたい事は分かる……。 私は一応王太子殿下の婚約者なのだ。 しばらく考え込んだ、旅商人さんは頬をかき困ったように笑いながら、たどたどしく言い出す。
「えっと……その、お手伝いさせてください。 い、え、他意はその……ない……です。 ただ、私、コレでも魔法が使えるんですよ!! だから、温かな水で……その……」
彼が触れた手桶が温かくなっていた。
この世界には、魔法を使う方法は3種類ある。
1つは、神の加護。
1つは、神との契約。
1つは、魔法道具。
加護は、神の寵愛によって、割と無尽蔵に使える力。
契約は、神との相性と条件次第で交わされ、対価と信仰によって使える魔法がちがってくる。
道具は、加護者や契約者が宝石、金属に付与する者で、魔道具師は世界でもかなり稀少な存在である。
不思議そうに私が旅商人さんを見れば、困った風に笑いながら話しかけてきて、多分、誤魔化そうとしているのだと思う。
「髪から洗いましょうか? お手伝いしますよ。 座っていてください」
穏やかな声。
「私、もう大人なんですよ」
「えぇ……大きく、その……美しくなりましたね」
「……嘘……」
「本当です。 本当で……いえ……本音を言えば、最初あった時から、この子は綺麗になるだろうなって、下心をもっていましたし……」
オロオロとボソボソと、そして恥ずかしそうに旅商人さんは言う。
「……浚って売ろうとしてたの?」
「……私をなんだと思っているんですか……」
「商人さん」
「……まぁ、確かに人を売る人はいますけど……湯かけますよ?」
淡々と話しているうちに、手桶が取られた。
でも、まぁ……薄地の浴室用の衣類を着ているし、髪ぐらいなら……いいか……。
私が頷けば、ぬるま湯が頭から数回かけられ、石鹸で髪があらわれはじめる。
「私が、アナタの元に通っていたのは、その……あの……好意があったからで……」
「ロリコン?」
「……10歳も年は違いませんよ……それに、悪戯だってしませんでしたし……」
「……したくはあったんだ」
ぴくっと髪を洗う手が止まる。
「えっと、不快ですか? あの、なら、水を湯に変えるだけにしますから、嫌いにならないでください」
慌て、泣きそうなこえになる大の男に、私はつい笑ってしまいそうになる。 いつも困った風にするから、小さな頃からよくからかってはいたが、不快だとか、嫌いだとか思ったことは無い……むしろ……プレゼントで餌付けされ、好意的に思っていた。
「不快じゃないです。 気持ちいいので、大丈夫です」
「そ、うですか。 良かった」
ヘラリと笑うかのような恥ずかしそうな声。 初めてあった時、彼はまだ少年だった。 まぁ、ソレをいうなら私は幼児だったけれど……。 目の病気があるとかで、夜でもサングラスをしているから、アヤシイ人に見えはしたけれど、優しい人だった。
「綺麗な、月の光を紡いだような髪ですよね」
「汗と埃にまみれていますが……」
「それでも、綺麗です。 可愛い……」
初めて受ける賛美。
旅商人さんの囁きは、泣きそうな切ない声。
くすぐったくて、とても切なくて……、ココでの私は相手にされていないのだと、さっきまで牢獄に入れられていたのだと意味もなく訴えそうになる。 そんなことを言っても迷惑をかけるだけなのに……。
髪の石鹸が洗い流され、旅商人さんが私の手を取った。 私は女性らしくない傷だらけでがさついた手を慌ててひっこめようとすれば、シッカリと手は握られていて。
「あの……余り触れられるのは……」
「不快ですか?」
「そうではなくて……その、ガサガサだし……」
「それなら私の手はゴツゴツしてますよ。 触ってみてくださいよ」
指先が絡められていて……さわれない……以前に……なんだか恥ずかしいんですが……暗くて、相手がサングラスをしていて良かった。 多分、今の私は顔が赤くなっていると思えば、私は顔を背けてしまった。
指先がユックリと離れた感触に視線を戻せば、困ったように笑って見せた旅商人さんが、手を見せてきた。
「大きな手」
「まぁ、私の生まれた地は大柄なんで、この国の人はみんな小さいですよね。 その……アナタの婚約者も、綺麗なだけで頼りなさそうです……」
ボソボソと呟く相手の手を取ってみれば、手の皮が以外にもゴツゴツと硬い。
「えっと……旅商人さん、いつも変な商品ばかり仕入れていて借金でも抱えているんですか?」
「えっと、どうしてそうなるんですか?」
「だって、余り商人っぽい手では……」
「え、あぁ、どの……結構器用な方なんで、色々な仕事の依頼をうけるんですよ」
そう言いながら、私の手を再びとって腕を洗いはじめたけれど、私には目の前の男ほど不器用な人間を見たことは無い。
「あの……、腕と、その背中、までならいいですよね? あの、その、手が届かないでしょうし!!」
私は、慌てる旅商人さんの態度に笑った。 心が弱っている時でなければ、きっと『変態』だぁ……と引いてしまうだろう。 だけど、まぁ、今は、優しくしてもらえるのが、泣きそうになるほどに嬉しかった。
独りぼっちではないと思えたから。
だから、コクリと頷いて見せた。
「あの、こういうことを言うのは、どうかと思うのですが……、その、私のことが嫌いでないなら、一緒に、逃げてもらえないでしょうか……」
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