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05.それぞれの目的
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リエルは、袖を通したことのない真新しい作業着を着ていた。
「やっぱり変かな? メイド達の制服を借りる方がマシ?」
オーバーオールで夜会に参加なんてのは、前代未聞、ドレスコード無視も大概というものだ。 それでもリエルは旅商人が置いていった服に袖を通そうとはしなかった。
旅商人がコネと金を使って王宮に来たと言うなら当然、夜会には出るはず。 拒絶しておいてドレスは使わせてもらうねなんて、余りにも図々しいだろう。 そう考えたのだ。
テーブルの上に置かれた白いドレス。 そこにおいたのはリエル自身で、ドレスがしわになるのは可哀そうだと広げて見てしまった。 前世の子供の頃に憧れた妖精姫が着ていたドレス……身体にあててみるぐらいなら……それぐらいなら図々しくもないよね? そっと、手を伸ばそうとしたところに声がかけられた。
「何してるわけ?」
「きゃぁあ!」
「煩いわね。 ガキの貧相な体に用事なんてないわよ」
そう告げてずかずかとやってきたのは、カイン殿下の3人目の婚約者であり、芸能神の寵児であるアルマ。
「ぇ、あ、あの……その恰好で、夜会に出られるのですか?」
思わず視線をそらしてしまった。
第一声がそうなってしまったのは、彼女は恐ろしく露出の高い下品とも言える恰好をしていたから。 アルマはドレスを持たない訳ではない。 それでも彼女は、胸や腰を隠すだけの娼婦であってもそこまでしないだろうと言う恰好をしていた。
「私のことはどうだっていいでしょう!! それに、これが私にとっての正装なんだから。 私がここにきたのはねぇ……」
彼女は後ろからついて歩くメイドにドレスと化粧道具、それに装飾品を持たせていた。
「なぜ、ここで着替えを?」
「だから、私の正装はコレだって言ってんでしょう! これはアンタに貸すためにって……なんだ、アンタも一丁前にドレスもってんじゃないのさ。 へぇ、ちょっと変わったデザインだけど、悪くないじゃない。 こういう時でもなければ、私が借りたんだけどね。 アンタ早くソレを着なさい」
「で、でも、これは着れないの」
「つべこべ言うな、無理やり動けなくしてから着せられたい訳」
そう言って、拳骨を振り上げる。
「わ、わかりました……」
私は白い薄布を重ねた美しいドレスを身に着けた。 布地を足に巻き付けただけとでもいうような強度の柔らかなブーツは、白い布に白銀糸で模様がつけられている。 肘まである長い手袋も同様の模様が備えられている。
「ちょっと、その手袋見せて」
「えっ、はい……」
「別に脱がなくていいわよ、手をこちらに向けなさいと言っているのよ」
「えっと?」
「どっかで見たことがあると言うか……どこで見たんだろう。 まぁ、いいわ……髪をどうするかねぇ、とりあえずその下手くそなひっつめ髪は辞めなさい。 時間が無いから緩くしかまけないけど、その方が似合うわね。 ほら、椅子に座って」
「ぇ? なぜ」
「私がココで一番上手いからよ。 なんたって芸能神の寵児ですから」
勝手に美しいカイン殿下とは違い、アルマの美貌は状況に応じて作り上げられる美貌である。 時に気高く、時に下品にも煽情的に、時に乙女のように繊細に。
「後々返品されても困るから、本人の持ち味を活かしてやり過ぎないようにしないとね」
そうして、私は前世も込みで人生で一番飾り付けられた。
「……花嫁さんみたい……」
鏡を見せられ、恥ずかし気にでも嬉しくて言ってみれば、呆れたようにアルマは言う。
「確かに私の腕のよさもあるけど、素体は悪くないんだから、化粧を覚えれば、自分でだってそれぐらい簡単にできるわよ。 そうね……髪飾りはどうしましょう。 余り派手なものにするよりも、リボンとかそういうのを使う方が、全体的なバランスが会っているわよね」
「あのね、ピンクがいい」
「えぇ~~~、子供っぽ過ぎるでしょう。 でも、髪色が銀って考えると、薄い青色に白のレースぐらいがだとうでしょ?」
「それもいい」
「アンタ……馬鹿ね……こんなに喜ぶなんて、むしろ同情したくなってくるわ。 でも、まぁ……幸せそうなら何よりよ。 せいぜい可愛くしてあげるから、覚悟なさい」
これが、アルマと初めてまともに行った会話と言っていい。
私はただ嬉しくて喜んでしまっていたけれど、可愛らしく着飾らされた姿を見て、イザベラが怒り狂ったのを見るまでは、
「何を考えているのよ!! この子にそんな恰好をさせるなんて!!」
控室に戻り私の姿を見た瞬間の声。
それは悲鳴のような、甲高い叫び声で、控室に収まらず、私に向って襲い掛かってきそうになるのを、メイド達が慌てて抱き着き静止した。
「なによ、初の社交界っていうから、私がきをつかってあげたというのに」
にやにやと言うアルマ。 そして、カイン殿下の言葉を聞いて、私は自分の恰好がどういう意味を持つのかを始めて理解した。
「これは、まさか、これほどに化けるとは……これなら、いいや、これは是非、そうだ……死神殿にお渡しする前に、夜の作法を教えておくべきだろう。 失礼があってはいけないからな」
「ぇ……」
自分は関係ない事と安易に考えていた。
「何しろ、数百と言う兵士を一瞬に蒸発させ、数千と言う兵士を闇にとかし、数万と言う兵士で血の池を作った御仁だ。 粗相があってはいけないからな。 痛みに泣き叫び気分が悪くなったからと、レギーナ国を滅ぼされては困る」
ウンウンとカイン殿下が頷き。
イザベラは、怒りに泣き震えていた。
「イザベラ様、化粧が!!」
「よいよい、イザベラは必要な女だ。 醜く歪んだ姿を見せるのが丁度良かろう」
「殿下!! その子は、その子はダメなんです!!」
イザベラが、子を奪われた母のように叫んだ。
「あら、もう遅いわよ。 じ、か、ん」
アルマが鐘の音が約束の時を告げるのを示した。
その頃、夜会では来客たちが騒めいていた。
他国からの賓客は、2時間にもわたる夜会の中止に不満を述べることはなかった。 むしろ、与えられた部屋に戻り会議を行う者達が殆どであり、そして夜会の再開を前に彼等が戻ってきたのだ。
「王太子殿下の生誕祝いにもかかわらず、婚約者を隠し通そうとするなんて、予想もしとらんだけど……まさか……オルグレンが動くとはねぇ……」
いち早く壁際に位置どった20代後半の褐色肌の青年がポソリと呟く、炎の加護を国に持つ『華国』の王太子だ。 その隣の位置には12.3歳ほどの少年がおり、華国の王太子に頷いて見せた。 薬神の加護を持つ国『スレープ国』に生まれ、神官となるべく聖女の仲介の元、神々と契約を交わした少年神官である。
少年は語る。
「ここにいる他国からの来客の大半は、民を飢えから救った異端の少女の存在を神から知らされ集まった者でしょう。 なのに、素知らぬ顔で隠し通そうとするなんて、想定外でしたからね……」
「まぁ、表に引っ張り出してくれたのは幸いだけど、まさかオルグレンが動くとはねぇ……。 あぁ、もう……あわよくば連れて帰ろうと思ったのに!! アレが動いたとなると、こっちの段取りが台無しよ!!」
そう地団駄を踏んだのは、白いベールとローブに全身を隠した女性『エスティ国』の聖女様。
「欲は禁物です。 まずは我々三国が組んで、オルグレンを抑え込み、対等な位置に立ち交渉へとなだれ込む。 これが第一目標です。 焦ってはいけません」
苦笑交じりで少年神官が告げ、華国の王太子が言葉を続ける。
「そうそう、欲をかいとったら、コケますよ聖女様」
「分かってるわよ、私が動いて失敗をするわけないでしょう!」
ヒス気味に言えば、どうどうと華国の王太子が制した。
「私は馬か!」
今、その場にいる大半の者が『空白期』にあるにもかかわらず、民を飢えさせる事の無いレギーナ国に興味を抱いていた。
『なぜだ? もともと飢えに苦しみ、滅びるばかりの国だったのに!!』
そこに与えられた神からの託宣。
『我々の加護を受け付けず、加護を打ち消しながらも、恵みをもたらす者が空白地に存在しておる』
だからどうすればいいなどの言葉はない。 ただ神は真実を告げただけ。 それでも人々は神の言葉に意味を見出し、隠されたリエルの情報を探り、そして接触のチャンスを探りこの地に訪れたのである。
人々は、恐怖に騒く。
視線が出入口に集まり、彼等が場を離れていた間も流れ続けていた音楽が止まった。
華やかな夜会の会場に、赤い刺繍で文様をかたどられた黒ローブの陰鬱な集団があらわれたのだ。
「狂気の集団……」
「戦闘国家がこんなところに」
情報に遅い大国以外の者達が、騒めきだす。
恐怖が伝染する。
ソレを納めたのは、華やかな女性の声。
「あら、オルグレンの国王陛下が死神をともなって、このような小国に乗り込んでこられるとは」
死と対極に位置する聖女だった。
「やっぱり変かな? メイド達の制服を借りる方がマシ?」
オーバーオールで夜会に参加なんてのは、前代未聞、ドレスコード無視も大概というものだ。 それでもリエルは旅商人が置いていった服に袖を通そうとはしなかった。
旅商人がコネと金を使って王宮に来たと言うなら当然、夜会には出るはず。 拒絶しておいてドレスは使わせてもらうねなんて、余りにも図々しいだろう。 そう考えたのだ。
テーブルの上に置かれた白いドレス。 そこにおいたのはリエル自身で、ドレスがしわになるのは可哀そうだと広げて見てしまった。 前世の子供の頃に憧れた妖精姫が着ていたドレス……身体にあててみるぐらいなら……それぐらいなら図々しくもないよね? そっと、手を伸ばそうとしたところに声がかけられた。
「何してるわけ?」
「きゃぁあ!」
「煩いわね。 ガキの貧相な体に用事なんてないわよ」
そう告げてずかずかとやってきたのは、カイン殿下の3人目の婚約者であり、芸能神の寵児であるアルマ。
「ぇ、あ、あの……その恰好で、夜会に出られるのですか?」
思わず視線をそらしてしまった。
第一声がそうなってしまったのは、彼女は恐ろしく露出の高い下品とも言える恰好をしていたから。 アルマはドレスを持たない訳ではない。 それでも彼女は、胸や腰を隠すだけの娼婦であってもそこまでしないだろうと言う恰好をしていた。
「私のことはどうだっていいでしょう!! それに、これが私にとっての正装なんだから。 私がここにきたのはねぇ……」
彼女は後ろからついて歩くメイドにドレスと化粧道具、それに装飾品を持たせていた。
「なぜ、ここで着替えを?」
「だから、私の正装はコレだって言ってんでしょう! これはアンタに貸すためにって……なんだ、アンタも一丁前にドレスもってんじゃないのさ。 へぇ、ちょっと変わったデザインだけど、悪くないじゃない。 こういう時でもなければ、私が借りたんだけどね。 アンタ早くソレを着なさい」
「で、でも、これは着れないの」
「つべこべ言うな、無理やり動けなくしてから着せられたい訳」
そう言って、拳骨を振り上げる。
「わ、わかりました……」
私は白い薄布を重ねた美しいドレスを身に着けた。 布地を足に巻き付けただけとでもいうような強度の柔らかなブーツは、白い布に白銀糸で模様がつけられている。 肘まである長い手袋も同様の模様が備えられている。
「ちょっと、その手袋見せて」
「えっ、はい……」
「別に脱がなくていいわよ、手をこちらに向けなさいと言っているのよ」
「えっと?」
「どっかで見たことがあると言うか……どこで見たんだろう。 まぁ、いいわ……髪をどうするかねぇ、とりあえずその下手くそなひっつめ髪は辞めなさい。 時間が無いから緩くしかまけないけど、その方が似合うわね。 ほら、椅子に座って」
「ぇ? なぜ」
「私がココで一番上手いからよ。 なんたって芸能神の寵児ですから」
勝手に美しいカイン殿下とは違い、アルマの美貌は状況に応じて作り上げられる美貌である。 時に気高く、時に下品にも煽情的に、時に乙女のように繊細に。
「後々返品されても困るから、本人の持ち味を活かしてやり過ぎないようにしないとね」
そうして、私は前世も込みで人生で一番飾り付けられた。
「……花嫁さんみたい……」
鏡を見せられ、恥ずかし気にでも嬉しくて言ってみれば、呆れたようにアルマは言う。
「確かに私の腕のよさもあるけど、素体は悪くないんだから、化粧を覚えれば、自分でだってそれぐらい簡単にできるわよ。 そうね……髪飾りはどうしましょう。 余り派手なものにするよりも、リボンとかそういうのを使う方が、全体的なバランスが会っているわよね」
「あのね、ピンクがいい」
「えぇ~~~、子供っぽ過ぎるでしょう。 でも、髪色が銀って考えると、薄い青色に白のレースぐらいがだとうでしょ?」
「それもいい」
「アンタ……馬鹿ね……こんなに喜ぶなんて、むしろ同情したくなってくるわ。 でも、まぁ……幸せそうなら何よりよ。 せいぜい可愛くしてあげるから、覚悟なさい」
これが、アルマと初めてまともに行った会話と言っていい。
私はただ嬉しくて喜んでしまっていたけれど、可愛らしく着飾らされた姿を見て、イザベラが怒り狂ったのを見るまでは、
「何を考えているのよ!! この子にそんな恰好をさせるなんて!!」
控室に戻り私の姿を見た瞬間の声。
それは悲鳴のような、甲高い叫び声で、控室に収まらず、私に向って襲い掛かってきそうになるのを、メイド達が慌てて抱き着き静止した。
「なによ、初の社交界っていうから、私がきをつかってあげたというのに」
にやにやと言うアルマ。 そして、カイン殿下の言葉を聞いて、私は自分の恰好がどういう意味を持つのかを始めて理解した。
「これは、まさか、これほどに化けるとは……これなら、いいや、これは是非、そうだ……死神殿にお渡しする前に、夜の作法を教えておくべきだろう。 失礼があってはいけないからな」
「ぇ……」
自分は関係ない事と安易に考えていた。
「何しろ、数百と言う兵士を一瞬に蒸発させ、数千と言う兵士を闇にとかし、数万と言う兵士で血の池を作った御仁だ。 粗相があってはいけないからな。 痛みに泣き叫び気分が悪くなったからと、レギーナ国を滅ぼされては困る」
ウンウンとカイン殿下が頷き。
イザベラは、怒りに泣き震えていた。
「イザベラ様、化粧が!!」
「よいよい、イザベラは必要な女だ。 醜く歪んだ姿を見せるのが丁度良かろう」
「殿下!! その子は、その子はダメなんです!!」
イザベラが、子を奪われた母のように叫んだ。
「あら、もう遅いわよ。 じ、か、ん」
アルマが鐘の音が約束の時を告げるのを示した。
その頃、夜会では来客たちが騒めいていた。
他国からの賓客は、2時間にもわたる夜会の中止に不満を述べることはなかった。 むしろ、与えられた部屋に戻り会議を行う者達が殆どであり、そして夜会の再開を前に彼等が戻ってきたのだ。
「王太子殿下の生誕祝いにもかかわらず、婚約者を隠し通そうとするなんて、予想もしとらんだけど……まさか……オルグレンが動くとはねぇ……」
いち早く壁際に位置どった20代後半の褐色肌の青年がポソリと呟く、炎の加護を国に持つ『華国』の王太子だ。 その隣の位置には12.3歳ほどの少年がおり、華国の王太子に頷いて見せた。 薬神の加護を持つ国『スレープ国』に生まれ、神官となるべく聖女の仲介の元、神々と契約を交わした少年神官である。
少年は語る。
「ここにいる他国からの来客の大半は、民を飢えから救った異端の少女の存在を神から知らされ集まった者でしょう。 なのに、素知らぬ顔で隠し通そうとするなんて、想定外でしたからね……」
「まぁ、表に引っ張り出してくれたのは幸いだけど、まさかオルグレンが動くとはねぇ……。 あぁ、もう……あわよくば連れて帰ろうと思ったのに!! アレが動いたとなると、こっちの段取りが台無しよ!!」
そう地団駄を踏んだのは、白いベールとローブに全身を隠した女性『エスティ国』の聖女様。
「欲は禁物です。 まずは我々三国が組んで、オルグレンを抑え込み、対等な位置に立ち交渉へとなだれ込む。 これが第一目標です。 焦ってはいけません」
苦笑交じりで少年神官が告げ、華国の王太子が言葉を続ける。
「そうそう、欲をかいとったら、コケますよ聖女様」
「分かってるわよ、私が動いて失敗をするわけないでしょう!」
ヒス気味に言えば、どうどうと華国の王太子が制した。
「私は馬か!」
今、その場にいる大半の者が『空白期』にあるにもかかわらず、民を飢えさせる事の無いレギーナ国に興味を抱いていた。
『なぜだ? もともと飢えに苦しみ、滅びるばかりの国だったのに!!』
そこに与えられた神からの託宣。
『我々の加護を受け付けず、加護を打ち消しながらも、恵みをもたらす者が空白地に存在しておる』
だからどうすればいいなどの言葉はない。 ただ神は真実を告げただけ。 それでも人々は神の言葉に意味を見出し、隠されたリエルの情報を探り、そして接触のチャンスを探りこの地に訪れたのである。
人々は、恐怖に騒く。
視線が出入口に集まり、彼等が場を離れていた間も流れ続けていた音楽が止まった。
華やかな夜会の会場に、赤い刺繍で文様をかたどられた黒ローブの陰鬱な集団があらわれたのだ。
「狂気の集団……」
「戦闘国家がこんなところに」
情報に遅い大国以外の者達が、騒めきだす。
恐怖が伝染する。
ソレを納めたのは、華やかな女性の声。
「あら、オルグレンの国王陛下が死神をともなって、このような小国に乗り込んでこられるとは」
死と対極に位置する聖女だった。
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