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21.妥協、折り合い、我慢
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価値観と言うものは、人との関わりにおいてとても重要だと思う。
そう言う意味では、ゼルと王様は仲良しさんだなと思う訳で、だからこそ私の悩みは増した訳だ。 何があったのか? と言われたなら……一縷の望みに手を伸ばしたが拒否された。 と言うところでしょうか?
話は、王様がゼルを追い出した直後に戻る。
価値観は、別に同じでなくてもいいと思う。
例えるなら、磁石における+と-のように?
お互いを必要とするなら、ソレは同じであることよりも意味がある。 前世も現世もしがらみこそあっても、人間関係が希薄だった私は、人に求める理想は高いのかもしれない。
前世、田舎の暮らしに馴染めなかった母は、私を残し父と共に逃げてしまった。 私が5歳の頃の出来事だと祖父母からあとで聞いた。
前世の母に関する記憶は、1つだけ。
彼女は悪鬼のような表情を私に向けていた。
『人間関係はね。 恨みがあっても、憎んでいても、嫌悪していても、妥協点があればいい、お互いの折り合いをつけられればいい、最悪我慢できるならソレまでの出来事と割り切れる。 でもね、母さんはね、全ての限界を超えてしまったのよ。 私は一切の妥協をしない、折り合いをつけようとしない、もし我慢すると言われてもその我慢を許す気はないの。 もう、アナタ達がいやでいやでいやで!!』
祖父母への怒りを幼い私に母はすり替えた。
攻撃を仕掛けてくる祖父母よりも、容易だったからと決めつけ私は母を軽蔑した。 母の言い分はこうだった祖父母に対して、妥協し、折り合いをつけ、我慢を覚えた私は、母の味方ではなく敵なのだと。
父は、私を置いていく罪悪感で暴走したんだろうから恨んでくれるなと言ったが……私はアノ時の般若のような母の表情を転生した今も覚えている。
私は、母のように全てを投げ出し、逃げ出したいとは考えていない。 自分が傷ついたように、ゼルを傷つけたくないと思っているから。
なら、恐怖に妥協し、折り合いをつけ、我慢できるか?
私は、10日の間、王様とメイド長に散々注意を受けていた。 私は未だ旅商人さんを見ていた視線で、死神とまで呼ばれているゼルを見ていた私への警鐘だったのだと今なら思う。
ずっと……言われていたのに。
もし、怖いから逃がしてと言えば、ゼルを傷つけずに逃げだす段取りをつけてもらえるのだろうか?
甘い希望。
私は王様に救いを求めたのだ。
「それで、どうした? 浮かない顔をして」
ゼルを追い出した後の執務室で、王様が聞いてくる。 からかうような口ぶり、嫌味な口調には、感情が伴っている訳ではなく、ただ、そういう声色で話し方なのだと10日の間に知った。 たぶん、そうしなければ、彼は余りにも威圧的過ぎるのだ。
ソファに座ったままうつむき黙りこむ私に、王様はもう一度声をかけてくる。
「どうした? 悩みか?」
そう言って両手を広げて見せるが、私はソファから立ち上がらず、やはりうつむいたままで王様にたずねた。
「王様とメイド長さんは、ずっとゼルが怖い存在だと言っていましたよね」
「あぁ、ソレがどうかしたか?」
私が王様の元にいかなかったため、その膝の上、腕の中は埋まらず、退屈そうな動きで書類作業が再開されていた。
「それは、どういう意味なんですか?」
「んっ? 前もいっただろう。 ただの事実確認だ」
幾度か声をだそうとして失敗し、言葉にしたのはズイブンと時間が流れた後だった。
「もし……怖いから逃げ出したいと言ったら?」
「ふむ……」
王様が席を立ったかと思うと、私は抱き上げられていた。 そして向けられるのは優しい微笑み。
「逃がす訳ないだろう? もし、そんな選択肢を与えるつもりなら、他国の干渉を防ぐための下準備を行い、理屈を通し、連れてくるなんてしない。 オマエは何処にも逃げられない。 逃がす気はない。 誰かに頼ろうとしても無駄だ、俺もゼルもソレを許さない。 正当な手順を踏んでいるから、オマエを手に入れたいと考える大国も聖女も手出しできない。 オマエの進む道は1つだけだ」
淡々と伝えられるソレは、王様の真実。 それはとても絶望と似ていて、私は言葉を失くす。
なのに私を抱き上げる王様の腕はとても優しい。
「だが、オマエの望むものは与えよう」
「何もいらない」
淡々としているが、間を置かずに帰した言葉に王様が困ったように苦笑する。
「そうだな……むしろ、これからの時代オマエから得る者の方がどうしても多くなるだろう。 だから……俺達はオマエを愛し慈しもう。 大切にしよう。 側を離れる以外の望みであれば何でもかなえよう」
「私は!! 怖いの!! 怖いだけなの」
「あぁ、そういう……、ならば、恐怖を感じずにすむよう美しい鳥籠を準備してやる。 嫌なものを何も見ずに済むよう、美しいものだけで、オマエのために鳥籠を作り上げてやるよ」
上手く思いが伝わらない。
それは、私の絶望となった。
結局私は、恐怖を相手に妥協し、折り合いをつけ、我慢するしかないのだ。 なら、仲良くするほうがいい、愛される方がいい、大切にされる方がいい、媚びを売るように王様にすがりつけば、優しく髪を撫で額に口づけが落とされた。
話はそれ以上続けられる事はなかった。
ゼルが戻ってきたのだ。
「早いな……」
王様が呆れた様子で言えば、両手を差し出しゼルは私を寄越せと訴える。
「油断も隙もありませんね」
苦笑紛れに、そして優しい口づけをもう一度私の額に落とした王様は、私をゼルに渡した。
「ちゃんと騎士達に訓練をつけてきたのか?」
「えぇ、全員ぶっ潰してきましたよ」
「それは……訓練とは言わんし、使い物にならなくされても困るのだが?」
「私がそんなヘマをすると思っているんですか、キッチリと急所をついて眠らせただけです」
「ソレはソレで訓練として、どうなんだろうか?」
肩をすくめた王様は苦笑交じりに私を見た。
私はぎこちなく愛想笑いを浮かべる。
とはいえ……甘い夜を期待しているゼルを受け入れる事が出来るか……と言われれば、自信はなく。 そんな私への配慮なのでしょうか? その日、王様は一日の業務をすべて終えるまで、私とゼルを側に置き、他愛ない雑談でゼルを弄り、私を甘やかし、ウツウツしそうになる気分を紛らわせてくれた。
そして食事を終え、寝室へと向かうため別れる時、王様は困ったように笑いながら私の顔を覗き込む。 そして、嫌味やカラカイの含まないどこまでも優しい声で王様は言う。
「甘やかしてもらうといい」
私は、突き放される。
寝室に戻った私は、奇妙な緊張感を覚えていた。
多分、ゼルも同じ。
「まったく、あの人は勝手なんですから」
私の様子を気にしつつ、触れる手は何時も以上に優しいゼル。
「お風呂……一緒に入りますか?」
どこまでも甘い声は、戸惑いが含まれる。
「お風呂は、一人でユックリと入りたいな。 ソレに身体を洗っている姿をじろじろと見られるのは、自分が何か変なことをしているかもって不安になるから居心地が悪いですし?」
私はフザケタ様子で返したが、気落ちした様子は本物だった。
「そう、ですか……」
私が洗ってあげます。 じろじろと見ることはありませんよ。 なんなら目隠しでもしましょうか? ぐらい言うと思っていたのに、あっけなく引いたゼルに……胸の中が少し痛む。 申し訳ない気分になったけど、考える時間を作れてよかったとも思った。
広い浴槽。
贅沢な湯。
レギーナ国に居た頃では、考えられない贅沢な生活。 前世に近い生活環境と言うのはストレスがなくていい。
感謝は当然ある。
好意もある。
問題は恐怖だけ。
うん、大丈夫……今は無理でも、いつか慣れるはず……。 ソレはソレで問題なのでは? と思うが、とにかく今が大切なのだ。 自分の中で結論づけ、心地よい湯に身を沈めればウトウトとしはじめていた。
浴室の扉が開く音で、私は慌てて目を開ける。
「ゼル? どうしたの?」
身体を洗った後なら良いと思って、なんて返されると思った。 だけど、ゼルはただ静かに微笑むだけで、身体を洗い出す。
「ぇっと?」
その頃、王様は鼻歌交じりで風呂に入りながら、独り言をつぶやいていた。
「……そういや、ストレスで理性が飛ぶこともあるから、適度に優しくしてやるのが身のためだと言い忘れたが……まぁ、好きな相手に暴力を振るうことは無いだろう。 多分、大丈夫……、大丈夫なはず……だよなぁあ?」
そう言う意味では、ゼルと王様は仲良しさんだなと思う訳で、だからこそ私の悩みは増した訳だ。 何があったのか? と言われたなら……一縷の望みに手を伸ばしたが拒否された。 と言うところでしょうか?
話は、王様がゼルを追い出した直後に戻る。
価値観は、別に同じでなくてもいいと思う。
例えるなら、磁石における+と-のように?
お互いを必要とするなら、ソレは同じであることよりも意味がある。 前世も現世もしがらみこそあっても、人間関係が希薄だった私は、人に求める理想は高いのかもしれない。
前世、田舎の暮らしに馴染めなかった母は、私を残し父と共に逃げてしまった。 私が5歳の頃の出来事だと祖父母からあとで聞いた。
前世の母に関する記憶は、1つだけ。
彼女は悪鬼のような表情を私に向けていた。
『人間関係はね。 恨みがあっても、憎んでいても、嫌悪していても、妥協点があればいい、お互いの折り合いをつけられればいい、最悪我慢できるならソレまでの出来事と割り切れる。 でもね、母さんはね、全ての限界を超えてしまったのよ。 私は一切の妥協をしない、折り合いをつけようとしない、もし我慢すると言われてもその我慢を許す気はないの。 もう、アナタ達がいやでいやでいやで!!』
祖父母への怒りを幼い私に母はすり替えた。
攻撃を仕掛けてくる祖父母よりも、容易だったからと決めつけ私は母を軽蔑した。 母の言い分はこうだった祖父母に対して、妥協し、折り合いをつけ、我慢を覚えた私は、母の味方ではなく敵なのだと。
父は、私を置いていく罪悪感で暴走したんだろうから恨んでくれるなと言ったが……私はアノ時の般若のような母の表情を転生した今も覚えている。
私は、母のように全てを投げ出し、逃げ出したいとは考えていない。 自分が傷ついたように、ゼルを傷つけたくないと思っているから。
なら、恐怖に妥協し、折り合いをつけ、我慢できるか?
私は、10日の間、王様とメイド長に散々注意を受けていた。 私は未だ旅商人さんを見ていた視線で、死神とまで呼ばれているゼルを見ていた私への警鐘だったのだと今なら思う。
ずっと……言われていたのに。
もし、怖いから逃がしてと言えば、ゼルを傷つけずに逃げだす段取りをつけてもらえるのだろうか?
甘い希望。
私は王様に救いを求めたのだ。
「それで、どうした? 浮かない顔をして」
ゼルを追い出した後の執務室で、王様が聞いてくる。 からかうような口ぶり、嫌味な口調には、感情が伴っている訳ではなく、ただ、そういう声色で話し方なのだと10日の間に知った。 たぶん、そうしなければ、彼は余りにも威圧的過ぎるのだ。
ソファに座ったままうつむき黙りこむ私に、王様はもう一度声をかけてくる。
「どうした? 悩みか?」
そう言って両手を広げて見せるが、私はソファから立ち上がらず、やはりうつむいたままで王様にたずねた。
「王様とメイド長さんは、ずっとゼルが怖い存在だと言っていましたよね」
「あぁ、ソレがどうかしたか?」
私が王様の元にいかなかったため、その膝の上、腕の中は埋まらず、退屈そうな動きで書類作業が再開されていた。
「それは、どういう意味なんですか?」
「んっ? 前もいっただろう。 ただの事実確認だ」
幾度か声をだそうとして失敗し、言葉にしたのはズイブンと時間が流れた後だった。
「もし……怖いから逃げ出したいと言ったら?」
「ふむ……」
王様が席を立ったかと思うと、私は抱き上げられていた。 そして向けられるのは優しい微笑み。
「逃がす訳ないだろう? もし、そんな選択肢を与えるつもりなら、他国の干渉を防ぐための下準備を行い、理屈を通し、連れてくるなんてしない。 オマエは何処にも逃げられない。 逃がす気はない。 誰かに頼ろうとしても無駄だ、俺もゼルもソレを許さない。 正当な手順を踏んでいるから、オマエを手に入れたいと考える大国も聖女も手出しできない。 オマエの進む道は1つだけだ」
淡々と伝えられるソレは、王様の真実。 それはとても絶望と似ていて、私は言葉を失くす。
なのに私を抱き上げる王様の腕はとても優しい。
「だが、オマエの望むものは与えよう」
「何もいらない」
淡々としているが、間を置かずに帰した言葉に王様が困ったように苦笑する。
「そうだな……むしろ、これからの時代オマエから得る者の方がどうしても多くなるだろう。 だから……俺達はオマエを愛し慈しもう。 大切にしよう。 側を離れる以外の望みであれば何でもかなえよう」
「私は!! 怖いの!! 怖いだけなの」
「あぁ、そういう……、ならば、恐怖を感じずにすむよう美しい鳥籠を準備してやる。 嫌なものを何も見ずに済むよう、美しいものだけで、オマエのために鳥籠を作り上げてやるよ」
上手く思いが伝わらない。
それは、私の絶望となった。
結局私は、恐怖を相手に妥協し、折り合いをつけ、我慢するしかないのだ。 なら、仲良くするほうがいい、愛される方がいい、大切にされる方がいい、媚びを売るように王様にすがりつけば、優しく髪を撫で額に口づけが落とされた。
話はそれ以上続けられる事はなかった。
ゼルが戻ってきたのだ。
「早いな……」
王様が呆れた様子で言えば、両手を差し出しゼルは私を寄越せと訴える。
「油断も隙もありませんね」
苦笑紛れに、そして優しい口づけをもう一度私の額に落とした王様は、私をゼルに渡した。
「ちゃんと騎士達に訓練をつけてきたのか?」
「えぇ、全員ぶっ潰してきましたよ」
「それは……訓練とは言わんし、使い物にならなくされても困るのだが?」
「私がそんなヘマをすると思っているんですか、キッチリと急所をついて眠らせただけです」
「ソレはソレで訓練として、どうなんだろうか?」
肩をすくめた王様は苦笑交じりに私を見た。
私はぎこちなく愛想笑いを浮かべる。
とはいえ……甘い夜を期待しているゼルを受け入れる事が出来るか……と言われれば、自信はなく。 そんな私への配慮なのでしょうか? その日、王様は一日の業務をすべて終えるまで、私とゼルを側に置き、他愛ない雑談でゼルを弄り、私を甘やかし、ウツウツしそうになる気分を紛らわせてくれた。
そして食事を終え、寝室へと向かうため別れる時、王様は困ったように笑いながら私の顔を覗き込む。 そして、嫌味やカラカイの含まないどこまでも優しい声で王様は言う。
「甘やかしてもらうといい」
私は、突き放される。
寝室に戻った私は、奇妙な緊張感を覚えていた。
多分、ゼルも同じ。
「まったく、あの人は勝手なんですから」
私の様子を気にしつつ、触れる手は何時も以上に優しいゼル。
「お風呂……一緒に入りますか?」
どこまでも甘い声は、戸惑いが含まれる。
「お風呂は、一人でユックリと入りたいな。 ソレに身体を洗っている姿をじろじろと見られるのは、自分が何か変なことをしているかもって不安になるから居心地が悪いですし?」
私はフザケタ様子で返したが、気落ちした様子は本物だった。
「そう、ですか……」
私が洗ってあげます。 じろじろと見ることはありませんよ。 なんなら目隠しでもしましょうか? ぐらい言うと思っていたのに、あっけなく引いたゼルに……胸の中が少し痛む。 申し訳ない気分になったけど、考える時間を作れてよかったとも思った。
広い浴槽。
贅沢な湯。
レギーナ国に居た頃では、考えられない贅沢な生活。 前世に近い生活環境と言うのはストレスがなくていい。
感謝は当然ある。
好意もある。
問題は恐怖だけ。
うん、大丈夫……今は無理でも、いつか慣れるはず……。 ソレはソレで問題なのでは? と思うが、とにかく今が大切なのだ。 自分の中で結論づけ、心地よい湯に身を沈めればウトウトとしはじめていた。
浴室の扉が開く音で、私は慌てて目を開ける。
「ゼル? どうしたの?」
身体を洗った後なら良いと思って、なんて返されると思った。 だけど、ゼルはただ静かに微笑むだけで、身体を洗い出す。
「ぇっと?」
その頃、王様は鼻歌交じりで風呂に入りながら、独り言をつぶやいていた。
「……そういや、ストレスで理性が飛ぶこともあるから、適度に優しくしてやるのが身のためだと言い忘れたが……まぁ、好きな相手に暴力を振るうことは無いだろう。 多分、大丈夫……、大丈夫なはず……だよなぁあ?」
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