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31.王の苦労と、ワガママな子供達?(☆)
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「おぃ! リエル!!」
ヒューバートは、死体のように揺れるリエルに心を痛めた。 会えた喜びに心が震えた。 その心の動きが自分らしくないと苛立った。
ゼル、戻れ。
身体に憑依させたままの神を放置するな。
ヒューバートとゼルの関係、ソレは……。
対であり表裏。
共犯者であり監視者。
運命の共有であり、命の共有。
常に力がリンクしていることから、その意識も共有することができる。
禁じたはずだが……。
意識の共有、肉体の入れ替え。
ソレが出来ると知った時、若さゆえの無謀さで便利なのでは?と、試したことがある。 肉体にある記憶が魂にリロードされ、自分が誰だか分からない状況に陥りそうになった。 ソレが危険な状況だと理解したヒューバートはお互い一線引くことを決め、ゼルはソレに従っていたはずなのだが……。
リエルが心配で、こっちに合わせてきたか……。 確認したら戻れよ。 そう心の中で伝えれば、否定の意思が伝わってくる。 言語的な理解が出来ない分、それほど強い状態で合わせているのではないのは分かるが、余り良いことではないのは確かだ。
正直、迷惑だし。
「リエル……」
泣きそうな思いで、円柱の水槽に足早に進んでいた。
辞めろ!!
そう告げるが、ききやしない。 これほどまで誰かを思うのは、危険なのでは? ふいにそんな思いがよぎったなら、向けられた反発心は精神的な攻撃となり、グラリと心が揺れ動く、不安と恐怖が心をわしづかみにする。
馬鹿かオマエは……。
ヒューバートへの攻撃は、ゼルへの攻撃にもなるのだ。
半魚兵が、苦悶の表情を浮かべたヒューバートの顔を心配そうに覗き込んできた。
「大丈夫ですか?」
「問題ない、それよりリエルはどういう状況なんだ? 通常、人間は水の中で生きてはいけないのだが?」
責めるような、刺すような視線を半魚兵に向ければ、ヒューバートは視線を感じた。 強い意思を持つ視線。 それは、円柱水槽の方からなのだが、リエルの瞳を開く様子がない。
じっと水槽を眺める。
揺れる水が、不可思議な模様を描く。
「何があった? アレはどういう状況だ?」
問いかけるのは自分だが、焦る気持ちはゼルのもので、
引っ込んでいろ
呆れた様子でヒューバートはゼルに伝える。
「それは……、俺はアナタをココにお連れしただけで、彼女を拾ったのは別の者で、事情はその者から聞いてください。その者には、直ぐに来るよう伝えてありますので、今しばらくお待ちください」
「……わかった」
そう告げながら、ヒューバートは円柱状の水槽へと歩み寄っていく。
ヒラヒラと大きなヒレをもったようなドレスに身を包み、髪とドレスを揺らめかせながら水に漂う姿は、無機質的な作り物だからこそだせるとでもいうような美しさがあった。 うっとりとソレを見つめる意識にうんざりした。
ゼルは自分が育てた子ではあるが、この趣味だけはどうにも受け入れがたい。 人を欲しながら、人を恐れ、物言わぬ姿で側に置こうとする。 小さなリエルに出会ってから、その趣味は鳴りを潜めていたと言うのに。
誰にも奪われぬよう、どこにも行かぬよう……。
ゼルの思考が流れ込んでくる。
人のオブジェ化はヒューバートの趣味ではないが、これほどまでゼルの心を乱すなら、それもありかとヒューバートは考え溜息を吐けば、視線を感じ意識が戻される。
その視線は、壁の中からのぞく低位の神々と似ていた。
「……水の中に」
オルグレンの神々が、日の通さぬ大地の奥深くにいるのなら、水の国の神が水に紛れていても決してオカシクはない。 ここは彼等の聖域なのだろうから。 だが、神の力を消し去ろうとする者に神が触れるだろうか?
リエルではなく、たゆむ水を見ていれば、そこに人の姿が見えた気がした。 ソレはいつか見た誰かに似ている。 彼女は死んだと聞いていたが?
水槽に触れていた手に力がこもり、ガラスにぴしっとひびが入り、ヒューバートは慌てて水槽から手を引いた。
「何をしているんです!!」
半魚兵が叫んだ。
「リエルは何と一緒にここにいるのですか!」
明らかな怒気は、ゼルのものでヒューバートは呆れた溜息を吐いた。 半魚兵はその様子に戸惑いながらも、水槽から手を放してくれと身を挺して訴える。
ひび割れた水槽に危険を感じたのは半魚兵だけではなく、水の中にいたと思われた存在もだったらしく、うにょりとうねりながら、中にリエルを内包し水槽の中から這い出てきた。
「水に何かいるのではなく、水そのものなのか?」
ヒューバートの声は呆れていた。
過去幾人もの獣オチや、魔物オチを見てきたが、神の力そのもののような存在に変質した者等見たことが無かった。 生物としての形を失うと言うことは、ソレはもはや神に等しいと言うことだ。
ソレはヒューバートに近づいてきて、うにょんとした水の腕で姫抱っこ状態のリエルを差し出してきた。 水から出てしまったリエルは、眉間を寄せ苦痛に顔をゆがめているように見える。
「リエル?」
ゼルの強い影響で、愛おしさとしか言いようのない何かが胸にこみあげてきて、そっと抱きしめ命を確かめるように、鼓動に耳を傾ける。
ようやく……。
ゼルの安堵が伝った。 泣きだしたい思いで抱きしめたいと願っていた。
リエルをヒューバートに渡した水は、うにょうにょと床を這うように移動し去って行こうとしていた。
「アンタは、アナイス女王だな」
言いきりはしたが、半分以上がハッタリだった。 水は動きを止めて直立するように隆起し、人の形を作り出す。 だが、ソレは人ではなくあくまで人の形を模した水でしかない。 水がプルプルと震えれば、ソレは音を作り出した。
『ご無沙汰しております。 ヒューバート王よ』
その女王の呼びかけに半魚兵が、数歩引き膝をついた。 明らかな焦りがあった。
『リエルには、世話になりました』
「その姿、何があった?」
『場所を移動しましょう。 アナタも人ひとり抱えたままでは大変でしょう』
「いや」
そう告げたが、水の女王は場を移動しはじめ、ヒューバートは後へとついていく。 水槽の部屋のさらに奥には、水の塊が使うには余り意味のない普通の部屋があった。
女王が水でありながら、ソファに腰かけた姿を作る。 ソレはヒューバートに座れと促すためだろう。
『リエルはベッドにでも』
「だな……」
ゼルが手放したくないと訴えているが、知った事ではない。 だが……ソレを邪魔する者がいた……リエル本人だ。
寝ぼけた甘い声と、微笑みが向けられる。
「王様だぁ」
「はいはい、王様ですよ」
おざなりに返事をして、首回りに回される腕をそのままに抱き着かせた。 愛らしいと思ったのだから仕方がない。 水が笑った気がしたが、辞めさせるにはリエルの様子がおかしかった。
「王様、ちゅーしよう」
「……リエル……、城に居るなら喜んで応じるが、流石によそ様ではどうかと思うぞ?」
何を言い出すんだと思えば、柔らかな唇が触れてきた。 甘い感触に応じるのは自分なのかゼルなのか、ただうっとりとした幸福感はゼルのものだろうと、心の底で苦笑した。
甘く開かれた唇から、チロリと出された舌はヒューバートの唇を舐めてくる。 無理に身体を放すことなく、触れる唇のままヒューバートは告げる。
「今は女王と話がある。 後にしろ」
自然と語尾が甘くなっているのに苦笑した。
「やっ、もっと、ちゅーする」
「あぁ、もう。 何がどうした!」
事情説明を求め、ヒューバートは女王へと視線を送った。
『発情状態と言いますか……申し訳ありません。 私の神力を薄めるために、極度の未着状態を作ってしまったことが、身体に刺激を与えてしまうようで……今までは我慢していたのですが、王を見て我慢が出来なくなったようですね』
呆れたようにヒューバートは溜息をつき、リエルを抱きかかえたままソファに座った。 しきりに口づけしてくるリエルに、
「ちゅーは後だ」
そう言いながら、ドレスの間から手を差し入れ、発情状態と言われた身体を撫でていく。
んっ、
耐えるような声、ただ素肌に触れただけでイクほどに出来上がっていたようで、トロンと甘い瞳で身体を預けて見つめてくる。 チュッと軽く口づけし、柔らかな胸の膨らみへと手を伸ばした。
心の奥でゼルが狼狽えており、ソレはソレで面白いとヒューバートはクスッと笑っていた。
「失礼、それで先ほどの話だが、女王は獣オチ……ではなく、ソレは魔物オチまでいっているよな? なぜ、女王ともありながらそこまでに至ったんだ」
酔っているようなリエルだが、会話の邪魔をしないとでも考えているのか、唇を塞ぐことなく、首筋から耳にかけて、柔らかな舌を押し付けてくる。 身体を撫でてやれば、甘い吐息が耳をくすぐるが、なんだか悪戯な猫を連想してしまい愛らしい、ヒューバートはリエルの背を撫でながら、水の女王へと視線を向ける。
『他国の王にお聞かせするものではないのでしょうが、宜しければ聞いてください』
女王は、水ではあるが、かつての彼女の姿を形取り深く頭を下げるのだった。
ヒューバートは、死体のように揺れるリエルに心を痛めた。 会えた喜びに心が震えた。 その心の動きが自分らしくないと苛立った。
ゼル、戻れ。
身体に憑依させたままの神を放置するな。
ヒューバートとゼルの関係、ソレは……。
対であり表裏。
共犯者であり監視者。
運命の共有であり、命の共有。
常に力がリンクしていることから、その意識も共有することができる。
禁じたはずだが……。
意識の共有、肉体の入れ替え。
ソレが出来ると知った時、若さゆえの無謀さで便利なのでは?と、試したことがある。 肉体にある記憶が魂にリロードされ、自分が誰だか分からない状況に陥りそうになった。 ソレが危険な状況だと理解したヒューバートはお互い一線引くことを決め、ゼルはソレに従っていたはずなのだが……。
リエルが心配で、こっちに合わせてきたか……。 確認したら戻れよ。 そう心の中で伝えれば、否定の意思が伝わってくる。 言語的な理解が出来ない分、それほど強い状態で合わせているのではないのは分かるが、余り良いことではないのは確かだ。
正直、迷惑だし。
「リエル……」
泣きそうな思いで、円柱の水槽に足早に進んでいた。
辞めろ!!
そう告げるが、ききやしない。 これほどまで誰かを思うのは、危険なのでは? ふいにそんな思いがよぎったなら、向けられた反発心は精神的な攻撃となり、グラリと心が揺れ動く、不安と恐怖が心をわしづかみにする。
馬鹿かオマエは……。
ヒューバートへの攻撃は、ゼルへの攻撃にもなるのだ。
半魚兵が、苦悶の表情を浮かべたヒューバートの顔を心配そうに覗き込んできた。
「大丈夫ですか?」
「問題ない、それよりリエルはどういう状況なんだ? 通常、人間は水の中で生きてはいけないのだが?」
責めるような、刺すような視線を半魚兵に向ければ、ヒューバートは視線を感じた。 強い意思を持つ視線。 それは、円柱水槽の方からなのだが、リエルの瞳を開く様子がない。
じっと水槽を眺める。
揺れる水が、不可思議な模様を描く。
「何があった? アレはどういう状況だ?」
問いかけるのは自分だが、焦る気持ちはゼルのもので、
引っ込んでいろ
呆れた様子でヒューバートはゼルに伝える。
「それは……、俺はアナタをココにお連れしただけで、彼女を拾ったのは別の者で、事情はその者から聞いてください。その者には、直ぐに来るよう伝えてありますので、今しばらくお待ちください」
「……わかった」
そう告げながら、ヒューバートは円柱状の水槽へと歩み寄っていく。
ヒラヒラと大きなヒレをもったようなドレスに身を包み、髪とドレスを揺らめかせながら水に漂う姿は、無機質的な作り物だからこそだせるとでもいうような美しさがあった。 うっとりとソレを見つめる意識にうんざりした。
ゼルは自分が育てた子ではあるが、この趣味だけはどうにも受け入れがたい。 人を欲しながら、人を恐れ、物言わぬ姿で側に置こうとする。 小さなリエルに出会ってから、その趣味は鳴りを潜めていたと言うのに。
誰にも奪われぬよう、どこにも行かぬよう……。
ゼルの思考が流れ込んでくる。
人のオブジェ化はヒューバートの趣味ではないが、これほどまでゼルの心を乱すなら、それもありかとヒューバートは考え溜息を吐けば、視線を感じ意識が戻される。
その視線は、壁の中からのぞく低位の神々と似ていた。
「……水の中に」
オルグレンの神々が、日の通さぬ大地の奥深くにいるのなら、水の国の神が水に紛れていても決してオカシクはない。 ここは彼等の聖域なのだろうから。 だが、神の力を消し去ろうとする者に神が触れるだろうか?
リエルではなく、たゆむ水を見ていれば、そこに人の姿が見えた気がした。 ソレはいつか見た誰かに似ている。 彼女は死んだと聞いていたが?
水槽に触れていた手に力がこもり、ガラスにぴしっとひびが入り、ヒューバートは慌てて水槽から手を引いた。
「何をしているんです!!」
半魚兵が叫んだ。
「リエルは何と一緒にここにいるのですか!」
明らかな怒気は、ゼルのものでヒューバートは呆れた溜息を吐いた。 半魚兵はその様子に戸惑いながらも、水槽から手を放してくれと身を挺して訴える。
ひび割れた水槽に危険を感じたのは半魚兵だけではなく、水の中にいたと思われた存在もだったらしく、うにょりとうねりながら、中にリエルを内包し水槽の中から這い出てきた。
「水に何かいるのではなく、水そのものなのか?」
ヒューバートの声は呆れていた。
過去幾人もの獣オチや、魔物オチを見てきたが、神の力そのもののような存在に変質した者等見たことが無かった。 生物としての形を失うと言うことは、ソレはもはや神に等しいと言うことだ。
ソレはヒューバートに近づいてきて、うにょんとした水の腕で姫抱っこ状態のリエルを差し出してきた。 水から出てしまったリエルは、眉間を寄せ苦痛に顔をゆがめているように見える。
「リエル?」
ゼルの強い影響で、愛おしさとしか言いようのない何かが胸にこみあげてきて、そっと抱きしめ命を確かめるように、鼓動に耳を傾ける。
ようやく……。
ゼルの安堵が伝った。 泣きだしたい思いで抱きしめたいと願っていた。
リエルをヒューバートに渡した水は、うにょうにょと床を這うように移動し去って行こうとしていた。
「アンタは、アナイス女王だな」
言いきりはしたが、半分以上がハッタリだった。 水は動きを止めて直立するように隆起し、人の形を作り出す。 だが、ソレは人ではなくあくまで人の形を模した水でしかない。 水がプルプルと震えれば、ソレは音を作り出した。
『ご無沙汰しております。 ヒューバート王よ』
その女王の呼びかけに半魚兵が、数歩引き膝をついた。 明らかな焦りがあった。
『リエルには、世話になりました』
「その姿、何があった?」
『場所を移動しましょう。 アナタも人ひとり抱えたままでは大変でしょう』
「いや」
そう告げたが、水の女王は場を移動しはじめ、ヒューバートは後へとついていく。 水槽の部屋のさらに奥には、水の塊が使うには余り意味のない普通の部屋があった。
女王が水でありながら、ソファに腰かけた姿を作る。 ソレはヒューバートに座れと促すためだろう。
『リエルはベッドにでも』
「だな……」
ゼルが手放したくないと訴えているが、知った事ではない。 だが……ソレを邪魔する者がいた……リエル本人だ。
寝ぼけた甘い声と、微笑みが向けられる。
「王様だぁ」
「はいはい、王様ですよ」
おざなりに返事をして、首回りに回される腕をそのままに抱き着かせた。 愛らしいと思ったのだから仕方がない。 水が笑った気がしたが、辞めさせるにはリエルの様子がおかしかった。
「王様、ちゅーしよう」
「……リエル……、城に居るなら喜んで応じるが、流石によそ様ではどうかと思うぞ?」
何を言い出すんだと思えば、柔らかな唇が触れてきた。 甘い感触に応じるのは自分なのかゼルなのか、ただうっとりとした幸福感はゼルのものだろうと、心の底で苦笑した。
甘く開かれた唇から、チロリと出された舌はヒューバートの唇を舐めてくる。 無理に身体を放すことなく、触れる唇のままヒューバートは告げる。
「今は女王と話がある。 後にしろ」
自然と語尾が甘くなっているのに苦笑した。
「やっ、もっと、ちゅーする」
「あぁ、もう。 何がどうした!」
事情説明を求め、ヒューバートは女王へと視線を送った。
『発情状態と言いますか……申し訳ありません。 私の神力を薄めるために、極度の未着状態を作ってしまったことが、身体に刺激を与えてしまうようで……今までは我慢していたのですが、王を見て我慢が出来なくなったようですね』
呆れたようにヒューバートは溜息をつき、リエルを抱きかかえたままソファに座った。 しきりに口づけしてくるリエルに、
「ちゅーは後だ」
そう言いながら、ドレスの間から手を差し入れ、発情状態と言われた身体を撫でていく。
んっ、
耐えるような声、ただ素肌に触れただけでイクほどに出来上がっていたようで、トロンと甘い瞳で身体を預けて見つめてくる。 チュッと軽く口づけし、柔らかな胸の膨らみへと手を伸ばした。
心の奥でゼルが狼狽えており、ソレはソレで面白いとヒューバートはクスッと笑っていた。
「失礼、それで先ほどの話だが、女王は獣オチ……ではなく、ソレは魔物オチまでいっているよな? なぜ、女王ともありながらそこまでに至ったんだ」
酔っているようなリエルだが、会話の邪魔をしないとでも考えているのか、唇を塞ぐことなく、首筋から耳にかけて、柔らかな舌を押し付けてくる。 身体を撫でてやれば、甘い吐息が耳をくすぐるが、なんだか悪戯な猫を連想してしまい愛らしい、ヒューバートはリエルの背を撫でながら、水の女王へと視線を向ける。
『他国の王にお聞かせするものではないのでしょうが、宜しければ聞いてください』
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