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33.水の国の問題は、まだ始まってすらいなかった(☆)
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オルグレン国、国王執務室。 突然に表れたヒューバートはその腕にリエルをシッカリと抱きかかえ膝をつき、大きく肩で呼吸をしていた。 珍しく弱ったその様子に、宰相は慌てて近寄った。
「医師を呼べ!」
「陛下?!」
「俺じゃない、リエルの様子がオカシイ」
宰相が側仕えの者に指示を告げるまでもなく、人々がバタバタと動き出すのを確認すれば、膝の上にリエルを乗せたままのヒューバートは、床に座り込み天井を仰ぎ見た。
「あ~~~疲れた。 肉体労働は若いもんの仕事だろうが」
数百年を生きる聖女の例を見ても、ゼルとリンクしているヒューバートの肉体が実年齢とは剥離しているのは確かだが、流石に自国の神を超える存在との闘いが待っているなんて想像もしていなかった。
だからと言って、神をつけたゼルを出ていれば、空白期を前に戦争へと突入となっただろう。 今は、国同士が協力し、生き抜かなければいけない時期なのだから、騒動は避けたい。
暇を持て余した神と旅人のお話。 等では済まないのだ。
ヒューバートが気にしているのは、神殿にいた異常なほどの獣オチの数。 あそこで語られていた話が真実なら、
1、国土全域に神力が増えたことで水が増加
2、水の減少と共に、神力が再増加
3、1と2を繰返し、神力を増加
4、国土全体で人の侵食開始
5、住民の大半が獣オチ
と言う事がありえるのだ。 そうでもなければ、あの国で出会った大半が獣オチであり、あの数の獣オチが存在すること自体が異常である。
「高確率で獣オチを生み出すと言う方法があるなら別だが……、いや……時間をかけて神力に馴染ませていけば、多少は確立があがるのか?」
ボソリと呟いた。
「陛下?」
「あぁ、後で説明する」
調査を行うにしても、獣オチは頑丈で、その特性を強固に持つ。 普通の人間が調査に出向けるはずがない。 現存する数少ない獣オチを使うにしても、国土の多くが水に覆われた国だ、余程の力量さが無ければ見つかった時点で終わりだ。
万全を期すならゼルを使えばいいが、休ませてやりたいんだよなぁ……。
ヒューバートが頭を悩ませているのは、この戦力差にある。
オルグレンの主神は『闇』だが『鋼』『戦』が次神に存在し、その次に『大地』『風』その他もろもろが存在し、これによりオルグレンの民全員が、戦闘特化している。
だが、空白期になれば、国への加護は失われこの特化が無くなる。 そこに獣オチと言う強化された存在が戦争をしかけてきたら……。
ぞっとするねぇ……。
ヒューバートは、地下水脈を通って進軍される様子を想像し頭を抱えた。 そうした結果……
「よし、婆さんに押し付けよう」
そんな事を一人色々考えているうちに医師の集団が現れリエルを診断していた。 よいしょと王様は立ち上がり、ソファに横にさせられたリエルの顔を覗き込みながら、医師に問うた。
「どうだ?」
「消耗はありますが、ソレは休めば問題ありませんし」
「性格に影響が出ているようなんだが」
「それですが、リエル様は神力の存在を常に拒絶し消し去ろうとするのですが、今は若干ですがその身に神力が残っております。 その影響ではないでしょうか?」
「大丈夫なのか?」
「すぐに消してしまいますよ。 ただ、消しきるまでは消化不良というか、酩酊状態に陥っているのではないでしょうか?」
「はぁ?」
「ですから、酔っぱらってます」
「はぁ……し、んぱいさせやがってぇええ」
むにゅっと鼻をつまめば、リエルは飛び起きた。
「な、なに?」
触れる皮膚が冷たくて、自分もリエルも身体が冷え切っていることにヒューバートは気付いた。
「風呂に入るぞ」
ヒューバートの声に側使いが動こうとすれば、その側使いを留めて湯はぬるめに調整してくれと伝える。
「突然だねぇ」
「身体が冷えている」
「まぁ、ずっと冷たい水の中にいたから、仕方がないよ」
医師が未だ身体を調べている中、ヒューバートはリエルを抱き上げ奪う。
「陛下」
「問題ないならいいだろう。 この機会にって気持ちはわからんでもないが、こっちも色々聞きたい事があるんで、俺優先な」
国王陛下に言われれば引くしかない医師達だった。
ヒューバートが、リエルを連れて行った先は、城の地下1階。 神殿部分と比べれば遥かに浅い部分に作られた岩盤風呂。
湯につかる頃には、ゼルは大食いチャレンジ中の神を唆し風呂に入ろうと誘い始めていた。
常であればヒューバートの方が調整を行い思考の共有を避けているのだが、ゼル側が極端に強く、ヒューバートが疲弊し、くわえて一体化したことによって思考が駄々洩れ状態となっているのだ。
『これ以上リエルに神力の不可をかけるな。 シッカリ神を接待してこい』
そう言われれば、リエル優先のゼルは黙るしかなかった。
静かな浴室、天井から冷えた雫が湯に落ちて、ぴちゃーんと音をならし波紋を作る。
んっふぅ……
甘く柔らかな声が浴室に反響する。 赤い舌と舌が、ユックリとその存在を確かめ合うように絡まっていた。 情欲と言うには甘く優しい。 それでもその心地よさに甘えるリエルの視線や、甘やかす気満々のヒューバートの表情、求め合うように絡まりあい、くちゅくちゅと唾液を絡めながら響く音を見聞きしていた側仕えのものは、そのイヤらしくも慈悲深くすら見える行為を見て恍惚としていた。
「満足したか?」
クスッとヒューバートが言う。
性的刺激としては抑えられていたが、それでもリエルは息を揚げ、決して大きくはない両の胸の頂を固くぷくりと膨らませていた。
もっと……
そう言う思いがあるが、すぐ目につくところに人がいるのだから、流石に自分の乱れた姿を見せたくはないと思うものだ。 水の神殿にいた頃と比較すれば、確実に神力酔いが収まっていると言えるだろう。
「うん」
頬を赤く染め上げて、リエルが頷けば、ヒューバートはリエルの胸を手で包み込み、硬くなった先端も含めてフニフニと揉み遊ぶ。 優しい手つきはしっかりと触れているのに、大きな刺激は伝わらず、少しだけ期待していたリエルにとっては物足りなさを感じた。
「何か冷たいのみものを」
ヒューバートは側仕えに言えば、彼女は浴室の外に待機する者に伝えた。 今日の側使いの務めはお風呂のお世話ではなく、リエルの発言を一言一句漏らさず記憶し、後に文章化すること。
甘いトークは後日、ヒューバートによって削られたうえで、書記官に回り情報として記録されることとなる。
「リエル」
「何?」
「アクアースでのことを聞かせてもらえるか?」
「アソコでのこと?」
「そう」
「ずっと、水の中だったから余り多くは知らないよ?」
「あぁ、分かっている。 でも、何があったのか全てを聞きたいんだ。 リエルは分からなくても、世界にとって重要なことは沢山あるからな」
そう言えば、リエルは苦笑した。
「ご褒美に沢山気持ちのいい事をしてやるぞ? マッサージとか」
王様は優しく目元を緩ませ笑い、湿気を帯びた頬を撫でた。 慈悲深い王、もし兄と言うものがいたなら……と一瞬思うが、胸をふにふにと触られていれば、うん、兄と言うものは胸を触らない。 と、心をしっかりと持つことにした(拒絶はしないが)リエルだった。
「医師を呼べ!」
「陛下?!」
「俺じゃない、リエルの様子がオカシイ」
宰相が側仕えの者に指示を告げるまでもなく、人々がバタバタと動き出すのを確認すれば、膝の上にリエルを乗せたままのヒューバートは、床に座り込み天井を仰ぎ見た。
「あ~~~疲れた。 肉体労働は若いもんの仕事だろうが」
数百年を生きる聖女の例を見ても、ゼルとリンクしているヒューバートの肉体が実年齢とは剥離しているのは確かだが、流石に自国の神を超える存在との闘いが待っているなんて想像もしていなかった。
だからと言って、神をつけたゼルを出ていれば、空白期を前に戦争へと突入となっただろう。 今は、国同士が協力し、生き抜かなければいけない時期なのだから、騒動は避けたい。
暇を持て余した神と旅人のお話。 等では済まないのだ。
ヒューバートが気にしているのは、神殿にいた異常なほどの獣オチの数。 あそこで語られていた話が真実なら、
1、国土全域に神力が増えたことで水が増加
2、水の減少と共に、神力が再増加
3、1と2を繰返し、神力を増加
4、国土全体で人の侵食開始
5、住民の大半が獣オチ
と言う事がありえるのだ。 そうでもなければ、あの国で出会った大半が獣オチであり、あの数の獣オチが存在すること自体が異常である。
「高確率で獣オチを生み出すと言う方法があるなら別だが……、いや……時間をかけて神力に馴染ませていけば、多少は確立があがるのか?」
ボソリと呟いた。
「陛下?」
「あぁ、後で説明する」
調査を行うにしても、獣オチは頑丈で、その特性を強固に持つ。 普通の人間が調査に出向けるはずがない。 現存する数少ない獣オチを使うにしても、国土の多くが水に覆われた国だ、余程の力量さが無ければ見つかった時点で終わりだ。
万全を期すならゼルを使えばいいが、休ませてやりたいんだよなぁ……。
ヒューバートが頭を悩ませているのは、この戦力差にある。
オルグレンの主神は『闇』だが『鋼』『戦』が次神に存在し、その次に『大地』『風』その他もろもろが存在し、これによりオルグレンの民全員が、戦闘特化している。
だが、空白期になれば、国への加護は失われこの特化が無くなる。 そこに獣オチと言う強化された存在が戦争をしかけてきたら……。
ぞっとするねぇ……。
ヒューバートは、地下水脈を通って進軍される様子を想像し頭を抱えた。 そうした結果……
「よし、婆さんに押し付けよう」
そんな事を一人色々考えているうちに医師の集団が現れリエルを診断していた。 よいしょと王様は立ち上がり、ソファに横にさせられたリエルの顔を覗き込みながら、医師に問うた。
「どうだ?」
「消耗はありますが、ソレは休めば問題ありませんし」
「性格に影響が出ているようなんだが」
「それですが、リエル様は神力の存在を常に拒絶し消し去ろうとするのですが、今は若干ですがその身に神力が残っております。 その影響ではないでしょうか?」
「大丈夫なのか?」
「すぐに消してしまいますよ。 ただ、消しきるまでは消化不良というか、酩酊状態に陥っているのではないでしょうか?」
「はぁ?」
「ですから、酔っぱらってます」
「はぁ……し、んぱいさせやがってぇええ」
むにゅっと鼻をつまめば、リエルは飛び起きた。
「な、なに?」
触れる皮膚が冷たくて、自分もリエルも身体が冷え切っていることにヒューバートは気付いた。
「風呂に入るぞ」
ヒューバートの声に側使いが動こうとすれば、その側使いを留めて湯はぬるめに調整してくれと伝える。
「突然だねぇ」
「身体が冷えている」
「まぁ、ずっと冷たい水の中にいたから、仕方がないよ」
医師が未だ身体を調べている中、ヒューバートはリエルを抱き上げ奪う。
「陛下」
「問題ないならいいだろう。 この機会にって気持ちはわからんでもないが、こっちも色々聞きたい事があるんで、俺優先な」
国王陛下に言われれば引くしかない医師達だった。
ヒューバートが、リエルを連れて行った先は、城の地下1階。 神殿部分と比べれば遥かに浅い部分に作られた岩盤風呂。
湯につかる頃には、ゼルは大食いチャレンジ中の神を唆し風呂に入ろうと誘い始めていた。
常であればヒューバートの方が調整を行い思考の共有を避けているのだが、ゼル側が極端に強く、ヒューバートが疲弊し、くわえて一体化したことによって思考が駄々洩れ状態となっているのだ。
『これ以上リエルに神力の不可をかけるな。 シッカリ神を接待してこい』
そう言われれば、リエル優先のゼルは黙るしかなかった。
静かな浴室、天井から冷えた雫が湯に落ちて、ぴちゃーんと音をならし波紋を作る。
んっふぅ……
甘く柔らかな声が浴室に反響する。 赤い舌と舌が、ユックリとその存在を確かめ合うように絡まっていた。 情欲と言うには甘く優しい。 それでもその心地よさに甘えるリエルの視線や、甘やかす気満々のヒューバートの表情、求め合うように絡まりあい、くちゅくちゅと唾液を絡めながら響く音を見聞きしていた側仕えのものは、そのイヤらしくも慈悲深くすら見える行為を見て恍惚としていた。
「満足したか?」
クスッとヒューバートが言う。
性的刺激としては抑えられていたが、それでもリエルは息を揚げ、決して大きくはない両の胸の頂を固くぷくりと膨らませていた。
もっと……
そう言う思いがあるが、すぐ目につくところに人がいるのだから、流石に自分の乱れた姿を見せたくはないと思うものだ。 水の神殿にいた頃と比較すれば、確実に神力酔いが収まっていると言えるだろう。
「うん」
頬を赤く染め上げて、リエルが頷けば、ヒューバートはリエルの胸を手で包み込み、硬くなった先端も含めてフニフニと揉み遊ぶ。 優しい手つきはしっかりと触れているのに、大きな刺激は伝わらず、少しだけ期待していたリエルにとっては物足りなさを感じた。
「何か冷たいのみものを」
ヒューバートは側仕えに言えば、彼女は浴室の外に待機する者に伝えた。 今日の側使いの務めはお風呂のお世話ではなく、リエルの発言を一言一句漏らさず記憶し、後に文章化すること。
甘いトークは後日、ヒューバートによって削られたうえで、書記官に回り情報として記録されることとなる。
「リエル」
「何?」
「アクアースでのことを聞かせてもらえるか?」
「アソコでのこと?」
「そう」
「ずっと、水の中だったから余り多くは知らないよ?」
「あぁ、分かっている。 でも、何があったのか全てを聞きたいんだ。 リエルは分からなくても、世界にとって重要なことは沢山あるからな」
そう言えば、リエルは苦笑した。
「ご褒美に沢山気持ちのいい事をしてやるぞ? マッサージとか」
王様は優しく目元を緩ませ笑い、湿気を帯びた頬を撫でた。 慈悲深い王、もし兄と言うものがいたなら……と一瞬思うが、胸をふにふにと触られていれば、うん、兄と言うものは胸を触らない。 と、心をしっかりと持つことにした(拒絶はしないが)リエルだった。
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