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43.憂鬱スパイラル
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人は生まれ、年を取り、死に至る。
それは当たり前の自然の仕組み。
私は前世の記憶はあるけれど、当たり前の仕組みの中で……いえ、神の加護を得られないと言う意味では、当たり前以下の存在なのに、人知を超えた者達と共に生きて行くなどできるのでしょうか? あの人達の中で1人老いて死んでいくのでしょうか?
老いて捨てられてしまうと思えば、切なくなる。
逃げるのは辞めようと思ったけれど、ここにいるということは多くの孤独を受け入れる事なのでは? そう思ってしまったのだ。 割り切れない……愛を語られても、大切にされても、私は孤独なのだと知ってしまった。
フライパンカステラは、考えごとをするには丁度良かった。 低温でジックリ1時間。 温度調整をしながら焼かなければならない。 素朴な味のわりに手間と時間がかかる。
割り切るのに十分な時間とは言えないけれど、涙の跡を隠す時間ぐらいにはなるものだ。
出来上がったカステラを持って戻れば、王太子レオンの仕切りでゼルとラフィール君が話をしている。
「どうかしたんですか?」
小さめに切り分けたフライパンカステラをテーブルに置けば、側にいたメイドが茶の準備を始めてくれて私は礼を述べる。
「水の国アクアースに調査を送る事になった」
王様が言いながら、3人の方へと視線を向けた。
「3人? 大丈夫なのですか?」
「生きて戻るための能力的には十分。 調査をしてアクアースの問題が明らかになった時、各国を動かすために説得力もある人材、レオンとラフィール殿は目端も利くし十分に情報を集めてくれるだろう」
王様がそういいながらカステラを手にとり口に運べば、張り合うようにゼルと聖女様も手を伸ばした。 ラフィール君とレオン様は何処か遠慮がちなので、私は調理場に小皿を取りに行き、もう残り少なくなったカステラを2切れずつ小皿に乗せて2人の前に差し出せば、動作だけで礼が述べられた。
なんとなく、その場にいてもいいのだろうか? という不安から、調理場に隠れてしまおうと思えば、ゼルが私を捕獲して膝に乗せてくる。
ホッとしていた。
国を動かす大事な話をしているのに、私ってば……と、なんとなく憂鬱のスパイラルを誤魔化すように、私は聖女様の声に耳を傾ける。
「あの国はねぇ、少し特別なのよ。 先王アナイスは凄く世話好きな奴でね、そりゃぁもう慈悲深く……まぁ、私にすれば考えなしの甘やかしだったけどさぁ、いいやつだった訳よ」
少し悲しそうに、聖女様は一旦声を止めれば、誰もがアナイス前女王の死を悼むようにしばらくの間を沈黙が続いた。 そして、溜息と共に聖女様は言葉を続ける。
「恩を感じている国や人が多くてね、アクアースが問題を起こしているって言っても、そりゃぁもう脊髄反射であり得ないって言うような連中が多いのよぉ。 そんな訳で、情報も大事だけど、それを語るだけの信頼が必要なの」
なんて言いながら聖女様は、王太子レオンの皿の上に手を伸ばそうとすれば、レオンはスススっと皿を横にずらしてしまい、聖女様は舌打ちをする。
「局地的な破壊行為なら、ゼル1人で十分なんだが、信頼できる情報を証拠物件と共に収集して帰ってくるとなると、ゼルは殆ど役に立たん」
王様が肩をすくめて見せるが、ゼルは私に構うのが忙しいらしく無反応で、私は王様にそうなの?と視線だけで問いかける。
「ゼルは普通の人間との価値観や感覚が違うからな。 戦力的には劣るが、世間からの信頼度や、人としてものを計るための感覚は、ラフィール殿が最も優れているだろう。 まぁ、今回のゼルの仕事は移動係と、護衛だな」
私は王太子レオンへと視線を向けた。
「華国は南方に位置する国々の代表的な立ち位置なんで、多くの国を動かさなければいけないと判断した時点で南方に戻り、各国への召集に励むことになっているんですよ」
「南方っていうと……」
気性が荒くて頑固で怖い人達っていう印象がある。
農作業具、ガラス温室、調理器具を作ってもらったり、南方でしかとれない調味料とかを発注したりと、取引していたときに大声で怒鳴られて怖い思いをしたのよねぇ……。
「何か失礼でも?」
王太子レオンが苦笑交じりに聞いてきたから、私は誤魔化し笑いで応じた。
「いいえ、以前、色々とお世話になったもので」
だが!! 旅商人として南方の職人を紹介してくれたことがあるゼルが余計な事を言いやがりましたのです。
「リエルは大声で話しをする南方の人間が、少し苦手なんですよ。 最初は、ビックリしておもらしするぐらいでしたたからねぇ」
「それは、本当に小さな頃で最初だけだもの!!」
「そうでしたか?」
ゼルは小さく笑い懐かしそうに目を細め、怒る私に口づける。 そんな私とゼルを、聖女様他2人が唖然とし見ていて、私はへんなのと思う訳だけど、オネショ話を引っ張られても面白くないから、話を変えた。
「それで、いつ出発されるのですか?」
「早い方がいいだろう。 どれだけの調査が必要になるかもわからないし、すぐに出て貰う」
「ぇ? 準備とかは?」
「ゼルは……まぁ、自分の特殊空間を持っているし、レオンもラフィール殿もババァと共にアチコチ旅をして歩いている最中だから、今更、準備をする必要もないだろう。 何かあれば戻ってこれるようゼルが同行するわけだし」
「そうですか……無事の帰還を祈っておりますね」
「リエル……寂しい?」
私を抱きしめるゼルが、匂いをかいでくる。
「……少し……」
「寂しかったら陛下に甘えていていいですよ」
少し憂鬱そうな視線で言う。
「そこまで、寂しい訳でもないですから」
なんていえば、なぜか落ち込まれた。 普通は他の男に行くのは嫌なものなのでは?! と、一般的な感覚の持ち主とされたラフィール君を見れば、
「ぇ? あ~~~。 お2人の感覚は少し特殊なものですから、リエル様がお1人でいらっしゃるよりは、ゼル様も安心できるとお考えになられるのではありませんか?」
「坊主、私もいるから、安心して仕事に集中してくるといい」
居残り聖女様が言えば、ゼルは大きく溜息をつき私の髪の中に顔を突っ込んでくる。 そしてそこで深呼吸……なんだろうこの愛玩動物的なと思えば……先日お亡くなりになった獣オチの方々を思い出して、また頭の中がグルグルと悩みだしてしまう訳。
だけど、ふいのゼルの言葉に悩みはどこかにいってしまった。
「髪を切っていいですか?」
「へっ? 何に使うんですか……」
「いつでも側にリエルを感じていたいんです」
躊躇いがちな微笑みで言われ、私は意味が分からず王様が言う。
「悪いが少しでいいから分けてやってくれ。 リエルを気にする余り、調査に影響がでてもこまるんでな」
「呪われません?」
そういえば聖女様がお茶を吹いて、王様が顔をしかめていた。
「呪いませんよ。 私が少し安心できるだけです」
「まぁ……構いませんけど……。 ハサミ借りてきますね」
と言ってゼルの膝の上から降りれば、側に控えていたアニーがナイフをかしてくれた。
「うん、上手に切れるかなぁ……」
レギーナで農作業をしていても、正式な催しに出る際には一定の髪の長さがなければ体裁が保てないと言われ切るのを禁じられていた髪を、切ってくれないか? なんて言われたならココは思い切って切るでしょう。 前世ではずっと短かった訳ですし。
肩のあたりでバッサリ切ろうとすれば、ゼルが私を拘束し、アニーが刃物を取り上げてきた。
「な、何?」
「それはコッチのセリフですよ。 何をしようとしたんです?」
ゼルの声が焦っていた。
自分で言ったのに?
「ぇ? 髪を切ろうとしただけですよ」
「私は少しと言いましたよね? 長い髪を三つ編みに束ねて首に巻いていろとでもいうんですか」
なぜかゼルが怒っていて、私は理不尽だなとか思う訳だけど、王様が適当に仲裁に入り話をまとめる。
「まぁまぁ、アニー、リエルの髪を問題ないように切って、身に着けて持ち歩けるように処理してやってくれ」
まぁ、そんな感じで、私は姫カットにされ、ゼル達は旅立っていった。
聖女様と王様は、もう少し情報伝達があるとかどうとかで執務室へ行くと言うから、私は調理場の隅っこを借りて遊ぶことにするっていったのですが、王様と聖女様はよく似た表情で、私とお互いの顔を見たかと思えば、
「連れて行きなさい」
聖女様の一声で、私は王様に担がれて執務室に連行されていくのだった。
それは当たり前の自然の仕組み。
私は前世の記憶はあるけれど、当たり前の仕組みの中で……いえ、神の加護を得られないと言う意味では、当たり前以下の存在なのに、人知を超えた者達と共に生きて行くなどできるのでしょうか? あの人達の中で1人老いて死んでいくのでしょうか?
老いて捨てられてしまうと思えば、切なくなる。
逃げるのは辞めようと思ったけれど、ここにいるということは多くの孤独を受け入れる事なのでは? そう思ってしまったのだ。 割り切れない……愛を語られても、大切にされても、私は孤独なのだと知ってしまった。
フライパンカステラは、考えごとをするには丁度良かった。 低温でジックリ1時間。 温度調整をしながら焼かなければならない。 素朴な味のわりに手間と時間がかかる。
割り切るのに十分な時間とは言えないけれど、涙の跡を隠す時間ぐらいにはなるものだ。
出来上がったカステラを持って戻れば、王太子レオンの仕切りでゼルとラフィール君が話をしている。
「どうかしたんですか?」
小さめに切り分けたフライパンカステラをテーブルに置けば、側にいたメイドが茶の準備を始めてくれて私は礼を述べる。
「水の国アクアースに調査を送る事になった」
王様が言いながら、3人の方へと視線を向けた。
「3人? 大丈夫なのですか?」
「生きて戻るための能力的には十分。 調査をしてアクアースの問題が明らかになった時、各国を動かすために説得力もある人材、レオンとラフィール殿は目端も利くし十分に情報を集めてくれるだろう」
王様がそういいながらカステラを手にとり口に運べば、張り合うようにゼルと聖女様も手を伸ばした。 ラフィール君とレオン様は何処か遠慮がちなので、私は調理場に小皿を取りに行き、もう残り少なくなったカステラを2切れずつ小皿に乗せて2人の前に差し出せば、動作だけで礼が述べられた。
なんとなく、その場にいてもいいのだろうか? という不安から、調理場に隠れてしまおうと思えば、ゼルが私を捕獲して膝に乗せてくる。
ホッとしていた。
国を動かす大事な話をしているのに、私ってば……と、なんとなく憂鬱のスパイラルを誤魔化すように、私は聖女様の声に耳を傾ける。
「あの国はねぇ、少し特別なのよ。 先王アナイスは凄く世話好きな奴でね、そりゃぁもう慈悲深く……まぁ、私にすれば考えなしの甘やかしだったけどさぁ、いいやつだった訳よ」
少し悲しそうに、聖女様は一旦声を止めれば、誰もがアナイス前女王の死を悼むようにしばらくの間を沈黙が続いた。 そして、溜息と共に聖女様は言葉を続ける。
「恩を感じている国や人が多くてね、アクアースが問題を起こしているって言っても、そりゃぁもう脊髄反射であり得ないって言うような連中が多いのよぉ。 そんな訳で、情報も大事だけど、それを語るだけの信頼が必要なの」
なんて言いながら聖女様は、王太子レオンの皿の上に手を伸ばそうとすれば、レオンはスススっと皿を横にずらしてしまい、聖女様は舌打ちをする。
「局地的な破壊行為なら、ゼル1人で十分なんだが、信頼できる情報を証拠物件と共に収集して帰ってくるとなると、ゼルは殆ど役に立たん」
王様が肩をすくめて見せるが、ゼルは私に構うのが忙しいらしく無反応で、私は王様にそうなの?と視線だけで問いかける。
「ゼルは普通の人間との価値観や感覚が違うからな。 戦力的には劣るが、世間からの信頼度や、人としてものを計るための感覚は、ラフィール殿が最も優れているだろう。 まぁ、今回のゼルの仕事は移動係と、護衛だな」
私は王太子レオンへと視線を向けた。
「華国は南方に位置する国々の代表的な立ち位置なんで、多くの国を動かさなければいけないと判断した時点で南方に戻り、各国への召集に励むことになっているんですよ」
「南方っていうと……」
気性が荒くて頑固で怖い人達っていう印象がある。
農作業具、ガラス温室、調理器具を作ってもらったり、南方でしかとれない調味料とかを発注したりと、取引していたときに大声で怒鳴られて怖い思いをしたのよねぇ……。
「何か失礼でも?」
王太子レオンが苦笑交じりに聞いてきたから、私は誤魔化し笑いで応じた。
「いいえ、以前、色々とお世話になったもので」
だが!! 旅商人として南方の職人を紹介してくれたことがあるゼルが余計な事を言いやがりましたのです。
「リエルは大声で話しをする南方の人間が、少し苦手なんですよ。 最初は、ビックリしておもらしするぐらいでしたたからねぇ」
「それは、本当に小さな頃で最初だけだもの!!」
「そうでしたか?」
ゼルは小さく笑い懐かしそうに目を細め、怒る私に口づける。 そんな私とゼルを、聖女様他2人が唖然とし見ていて、私はへんなのと思う訳だけど、オネショ話を引っ張られても面白くないから、話を変えた。
「それで、いつ出発されるのですか?」
「早い方がいいだろう。 どれだけの調査が必要になるかもわからないし、すぐに出て貰う」
「ぇ? 準備とかは?」
「ゼルは……まぁ、自分の特殊空間を持っているし、レオンもラフィール殿もババァと共にアチコチ旅をして歩いている最中だから、今更、準備をする必要もないだろう。 何かあれば戻ってこれるようゼルが同行するわけだし」
「そうですか……無事の帰還を祈っておりますね」
「リエル……寂しい?」
私を抱きしめるゼルが、匂いをかいでくる。
「……少し……」
「寂しかったら陛下に甘えていていいですよ」
少し憂鬱そうな視線で言う。
「そこまで、寂しい訳でもないですから」
なんていえば、なぜか落ち込まれた。 普通は他の男に行くのは嫌なものなのでは?! と、一般的な感覚の持ち主とされたラフィール君を見れば、
「ぇ? あ~~~。 お2人の感覚は少し特殊なものですから、リエル様がお1人でいらっしゃるよりは、ゼル様も安心できるとお考えになられるのではありませんか?」
「坊主、私もいるから、安心して仕事に集中してくるといい」
居残り聖女様が言えば、ゼルは大きく溜息をつき私の髪の中に顔を突っ込んでくる。 そしてそこで深呼吸……なんだろうこの愛玩動物的なと思えば……先日お亡くなりになった獣オチの方々を思い出して、また頭の中がグルグルと悩みだしてしまう訳。
だけど、ふいのゼルの言葉に悩みはどこかにいってしまった。
「髪を切っていいですか?」
「へっ? 何に使うんですか……」
「いつでも側にリエルを感じていたいんです」
躊躇いがちな微笑みで言われ、私は意味が分からず王様が言う。
「悪いが少しでいいから分けてやってくれ。 リエルを気にする余り、調査に影響がでてもこまるんでな」
「呪われません?」
そういえば聖女様がお茶を吹いて、王様が顔をしかめていた。
「呪いませんよ。 私が少し安心できるだけです」
「まぁ……構いませんけど……。 ハサミ借りてきますね」
と言ってゼルの膝の上から降りれば、側に控えていたアニーがナイフをかしてくれた。
「うん、上手に切れるかなぁ……」
レギーナで農作業をしていても、正式な催しに出る際には一定の髪の長さがなければ体裁が保てないと言われ切るのを禁じられていた髪を、切ってくれないか? なんて言われたならココは思い切って切るでしょう。 前世ではずっと短かった訳ですし。
肩のあたりでバッサリ切ろうとすれば、ゼルが私を拘束し、アニーが刃物を取り上げてきた。
「な、何?」
「それはコッチのセリフですよ。 何をしようとしたんです?」
ゼルの声が焦っていた。
自分で言ったのに?
「ぇ? 髪を切ろうとしただけですよ」
「私は少しと言いましたよね? 長い髪を三つ編みに束ねて首に巻いていろとでもいうんですか」
なぜかゼルが怒っていて、私は理不尽だなとか思う訳だけど、王様が適当に仲裁に入り話をまとめる。
「まぁまぁ、アニー、リエルの髪を問題ないように切って、身に着けて持ち歩けるように処理してやってくれ」
まぁ、そんな感じで、私は姫カットにされ、ゼル達は旅立っていった。
聖女様と王様は、もう少し情報伝達があるとかどうとかで執務室へ行くと言うから、私は調理場の隅っこを借りて遊ぶことにするっていったのですが、王様と聖女様はよく似た表情で、私とお互いの顔を見たかと思えば、
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