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44.聖女だからではなく、彼女だから
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執務室、王様が聖女様に水の国アクアースの追加報告をしていた。 話をする2人を眺め声を聞き、私がウトウトとしていれば、聖女様がきにかけてくれた。
「眠いなら、寝ていていいわよ」
「平気です。 ずっと眠っていましたから」
水の国では、半分眠っていたようなものだったから……。 起きていなければいけない理由は、今の私にはないのだけど……、眠り続けると言うのは罪悪感が大きくて、やっぱり調理場で遊んでいれば良かったなぁ……なんて思ってしまう。 前世を思い出し料理することは私には遊びでも、誰かの役にたてるのだから、一石二鳥ですよね?
ボンヤリとしている私の頭を聖女様が、指先で遊びながら優しく話しかけてくる。
「神力を持つ特性を持っているとは言っても、神と四六時中関わっているとなれば、負担は大きくて当然。 挙句、ガキ共2人の相手をしていたのでしょう。 まったく、こんな小さな子相手にもっと気遣い出来ないものなの?」
「それは……ゼルが何らかの方法で納得しなければ、リエルを守り切れなかったんでな・……。 まぁ、申し訳ないとは思っている」
「なら、なんでアンタまで、さぁ?」
聖女様に責められ王様がムッとしていた。
「……同調もありますけどねぇ、ゼルの感情が乱れ過ぎてもろ影響を受けたんですよ。 まぁ、俺の方が全く興味がないとか、嫌っているとかなら耐えられもしたんでしょうが、これでも可愛がっているんで」
妙に早口で言い訳のような声に聞こえたのは、きっと私だけでなかったのでしょうね。 聖女様が苦笑していた。
「面倒かけるわね」
これは、私への言葉。
「あの……」
「どうかした?」
「聖女様はその……、2人と関係を持った私に……嫌悪とか……その……」
何て言っていいんだろうかと声が徐々に小さくなり、結局俯いて誤魔化してしまう。
「そんな事を気にしているの? そういう面倒なことを考えるのは、疲れるし無駄だから辞めなさい。 こんな大男がその気になっているのをチビっ子が抵抗できない事ぐらい大抵の人間が想像つくわよ。 それに、まぁ……ヒューとゼルはややこしい関係だから」
苦笑交じりの笑みが、少し悪戯めいて笑い、私の髪をワシワシと撫でた。 少し乱暴なその撫で方は、王様やゼルに撫でられるのと似ているけれど、少し違って、お母さんっていう人に撫でられるのはこんなのかな? なんて考えてしまいくすぐったかった。
そんな感傷的な私の思いとは別に話続けから、私はその声に耳を傾ける。
「神のいない世界の知識に救済を求める事だけでも、コッチが得る事が多いのに、それ以上の負担を強いてしまっているのよ。 だから、もっと堂々となさい。 クソガキ2人にはどんなワガママも通していいのよ!! でも……その2人が負担だってなったら、私が連れだしてあげる。 好きなところに連れて行ってあげる。 欲しい環境を与えてあげる。 だから何時でも頼りなさい」
聖女様が抱きしめてくれた。
お母さん……。
こんなことは前世でも考えた事はなかった。 考える暇がなかったと言うのが正しいのかな? きっと今の私は暇すぎるのがいけないんだ……。
前世の母は……私を捨てた。
育ての親、祖母は、私が生きて行くための知識を与えてくれたけど、それは自分達が楽をするためで、私を抱きしめてくれることも頭を撫でてくれることも無かった。
この世界の親は、前世の知識が邪魔をして甘えるなんて出来なかった。
私は、私を抱きしめる聖女様に抱きついた。
「聖女と言う役職ではなく、ママって呼んでもいいんだよ」
聖女様はフザケタ様子で言ったけど、それは今の私にとって魅惑的な誘い。
「それも役職のようなもんだろうが……」
呆れた王様の声が聞こえれば、思わず笑ってしまった。 ママと呼び慕ったとしても、私はいずれこの人よりも年を取り先に死ぬ。 でも、聖女様はきっとずっとそうやって人とかかわってきたのだろう……だから、いいよね。
「ママ」
恥ずかしそうに言ってみたら、めちゃくちゃナデナデされ、その日は聖女様と一緒に眠った。
翌日。
聖女様の希望により、聖女様と王様とお供えようの朝食を作る事となった。 お供えようの朝食と言うのが、いまひとつ分からないけれど、ようするにこの間ゼルに憑りついていた闇の神様の反対である光の神様も異世界ご飯希望とか告げたらしい。
朝から言われても、さてどうしましょう?
背後を振り返れば、お手伝い待ちの料理人がいた。 レギーナ国は小国であったため気付かなかったのだけれど、この世界と前世の世界では基本的な食材は一緒。 というか、むしろ神印で提供されているだけあって、素材としての質はコチラの方が高いと思う。
いうなら、最高を求めて品種改良された品?
とは言え……。
「米を精米してもらえますか?」
そのものが美味しいから、精米とかしていない。 麦も精麦をせずに粉にしているから、美味しいと言ってはくれたけどホットケーキもカステラもキノコご飯も前世には劣ると思う。 なので、今回は精米を……してもらおうと思う。
「精米とは?」
私は、魔法で表面を削り落して、米を白くしてほしいと頼めば、そういうことかと風の魔法を得意とする者が対応してくれた。 こういう時、大国っていいなって思う。
素朴なおいしさを追求ってことで、おにぎり、浅漬け、味噌汁、焼き魚、卵焼きにした。 オルグレンは内陸部に位置するため、魚というと川魚が中心となる。 鮎、ヤマメ、イワナは、焼き方失敗すると不味くなるので、扱いやすい鱒をシンプルに塩焼きしてもらう。
炭火焼ようの炭を作ってもらったら、バーベキューしたいなぁ~。
あとは、浅漬けと、卵焼きをつけて完成!!
「リエルの作るご飯って、シンプルね」
聖女様が言えば、王様が反論する。
「せっかく作ってくれたのに、素直にうまいとは言えないのか?」
「あら、美味しいわよ。 でも、余り工夫はないわよね? そう思ったのよ」
「神様の力を借りた食材は、それだけで美味しいので、その美味しいを無駄にしない方が良いと思ったんです」
「確かに……そうね。 神に感謝をするのは良い事よ。 自分に関係のない神に素で感謝しちゃうっていうのも、神のいない世界からの転生者だからなのかしら?」
「多分そうだと思います。 前世では、可食部が少なく水分補給に使われていた野菜を、人の手で研究し改良し長い年月をかけて、可食部を増やし美味しくしましたから。 そういうのを神様が手をかしてくれるのですから、凄くありがたいです」
「そうねぇ……でも、ただ甘くしてくださいって言ってもしてはもらえないけどね」
コメは粘りも糖度も好みのものなので、改良は求めはしませんが気にはなります。
「どういうことでしょうか?」
「信仰ポイントを品種改良に使う。 で、分かる?」
「なんとなく?」
「例えば、さっき米の表面部分を魔法で削らせていたけれど、神様に表面の無い米の品種を作ってくださいとなったら、神の加護によって今現在100の米を収穫しているとなると、改良に10%の信仰を使って収穫量が90ぐらいにされたりするわけよ。 ソレに加えて表面が1割ほど削れた米を作るとなると現状の81%の生産量になるから、そう便利なものでもないってこと」
「ふむ……、でしたら人の力で、米の生育を促し80の生産量を100にできたなら、改造種を神様に願うことは可能ですよね? まぁ、表面を削って欲しいなんてお願いはしませんけど」
「それが出来るならね、って、お願いはしないんだ」
「量は増やせますよ。 野菜でですが実際に成功はしていますし、お願いするならもっと糖度と粘度の高いコメ品種が(もち米)が欲しいです」
私の欲は一旦横に置き。
正直、この世界の食材は神に頼る事が多いので、土壌は決して良い状態ではないのです。
「まさか……そんな事が人の力でできる訳ない……って、本気で言っている訳?」
私はコクコクと頷いて見せる。
まぁ、そんな感じで、その日から私と聖女様は、人の手による農法研究と、神の加護についての情報をお互い交換しながら日々を過ごすこととなった。
「眠いなら、寝ていていいわよ」
「平気です。 ずっと眠っていましたから」
水の国では、半分眠っていたようなものだったから……。 起きていなければいけない理由は、今の私にはないのだけど……、眠り続けると言うのは罪悪感が大きくて、やっぱり調理場で遊んでいれば良かったなぁ……なんて思ってしまう。 前世を思い出し料理することは私には遊びでも、誰かの役にたてるのだから、一石二鳥ですよね?
ボンヤリとしている私の頭を聖女様が、指先で遊びながら優しく話しかけてくる。
「神力を持つ特性を持っているとは言っても、神と四六時中関わっているとなれば、負担は大きくて当然。 挙句、ガキ共2人の相手をしていたのでしょう。 まったく、こんな小さな子相手にもっと気遣い出来ないものなの?」
「それは……ゼルが何らかの方法で納得しなければ、リエルを守り切れなかったんでな・……。 まぁ、申し訳ないとは思っている」
「なら、なんでアンタまで、さぁ?」
聖女様に責められ王様がムッとしていた。
「……同調もありますけどねぇ、ゼルの感情が乱れ過ぎてもろ影響を受けたんですよ。 まぁ、俺の方が全く興味がないとか、嫌っているとかなら耐えられもしたんでしょうが、これでも可愛がっているんで」
妙に早口で言い訳のような声に聞こえたのは、きっと私だけでなかったのでしょうね。 聖女様が苦笑していた。
「面倒かけるわね」
これは、私への言葉。
「あの……」
「どうかした?」
「聖女様はその……、2人と関係を持った私に……嫌悪とか……その……」
何て言っていいんだろうかと声が徐々に小さくなり、結局俯いて誤魔化してしまう。
「そんな事を気にしているの? そういう面倒なことを考えるのは、疲れるし無駄だから辞めなさい。 こんな大男がその気になっているのをチビっ子が抵抗できない事ぐらい大抵の人間が想像つくわよ。 それに、まぁ……ヒューとゼルはややこしい関係だから」
苦笑交じりの笑みが、少し悪戯めいて笑い、私の髪をワシワシと撫でた。 少し乱暴なその撫で方は、王様やゼルに撫でられるのと似ているけれど、少し違って、お母さんっていう人に撫でられるのはこんなのかな? なんて考えてしまいくすぐったかった。
そんな感傷的な私の思いとは別に話続けから、私はその声に耳を傾ける。
「神のいない世界の知識に救済を求める事だけでも、コッチが得る事が多いのに、それ以上の負担を強いてしまっているのよ。 だから、もっと堂々となさい。 クソガキ2人にはどんなワガママも通していいのよ!! でも……その2人が負担だってなったら、私が連れだしてあげる。 好きなところに連れて行ってあげる。 欲しい環境を与えてあげる。 だから何時でも頼りなさい」
聖女様が抱きしめてくれた。
お母さん……。
こんなことは前世でも考えた事はなかった。 考える暇がなかったと言うのが正しいのかな? きっと今の私は暇すぎるのがいけないんだ……。
前世の母は……私を捨てた。
育ての親、祖母は、私が生きて行くための知識を与えてくれたけど、それは自分達が楽をするためで、私を抱きしめてくれることも頭を撫でてくれることも無かった。
この世界の親は、前世の知識が邪魔をして甘えるなんて出来なかった。
私は、私を抱きしめる聖女様に抱きついた。
「聖女と言う役職ではなく、ママって呼んでもいいんだよ」
聖女様はフザケタ様子で言ったけど、それは今の私にとって魅惑的な誘い。
「それも役職のようなもんだろうが……」
呆れた王様の声が聞こえれば、思わず笑ってしまった。 ママと呼び慕ったとしても、私はいずれこの人よりも年を取り先に死ぬ。 でも、聖女様はきっとずっとそうやって人とかかわってきたのだろう……だから、いいよね。
「ママ」
恥ずかしそうに言ってみたら、めちゃくちゃナデナデされ、その日は聖女様と一緒に眠った。
翌日。
聖女様の希望により、聖女様と王様とお供えようの朝食を作る事となった。 お供えようの朝食と言うのが、いまひとつ分からないけれど、ようするにこの間ゼルに憑りついていた闇の神様の反対である光の神様も異世界ご飯希望とか告げたらしい。
朝から言われても、さてどうしましょう?
背後を振り返れば、お手伝い待ちの料理人がいた。 レギーナ国は小国であったため気付かなかったのだけれど、この世界と前世の世界では基本的な食材は一緒。 というか、むしろ神印で提供されているだけあって、素材としての質はコチラの方が高いと思う。
いうなら、最高を求めて品種改良された品?
とは言え……。
「米を精米してもらえますか?」
そのものが美味しいから、精米とかしていない。 麦も精麦をせずに粉にしているから、美味しいと言ってはくれたけどホットケーキもカステラもキノコご飯も前世には劣ると思う。 なので、今回は精米を……してもらおうと思う。
「精米とは?」
私は、魔法で表面を削り落して、米を白くしてほしいと頼めば、そういうことかと風の魔法を得意とする者が対応してくれた。 こういう時、大国っていいなって思う。
素朴なおいしさを追求ってことで、おにぎり、浅漬け、味噌汁、焼き魚、卵焼きにした。 オルグレンは内陸部に位置するため、魚というと川魚が中心となる。 鮎、ヤマメ、イワナは、焼き方失敗すると不味くなるので、扱いやすい鱒をシンプルに塩焼きしてもらう。
炭火焼ようの炭を作ってもらったら、バーベキューしたいなぁ~。
あとは、浅漬けと、卵焼きをつけて完成!!
「リエルの作るご飯って、シンプルね」
聖女様が言えば、王様が反論する。
「せっかく作ってくれたのに、素直にうまいとは言えないのか?」
「あら、美味しいわよ。 でも、余り工夫はないわよね? そう思ったのよ」
「神様の力を借りた食材は、それだけで美味しいので、その美味しいを無駄にしない方が良いと思ったんです」
「確かに……そうね。 神に感謝をするのは良い事よ。 自分に関係のない神に素で感謝しちゃうっていうのも、神のいない世界からの転生者だからなのかしら?」
「多分そうだと思います。 前世では、可食部が少なく水分補給に使われていた野菜を、人の手で研究し改良し長い年月をかけて、可食部を増やし美味しくしましたから。 そういうのを神様が手をかしてくれるのですから、凄くありがたいです」
「そうねぇ……でも、ただ甘くしてくださいって言ってもしてはもらえないけどね」
コメは粘りも糖度も好みのものなので、改良は求めはしませんが気にはなります。
「どういうことでしょうか?」
「信仰ポイントを品種改良に使う。 で、分かる?」
「なんとなく?」
「例えば、さっき米の表面部分を魔法で削らせていたけれど、神様に表面の無い米の品種を作ってくださいとなったら、神の加護によって今現在100の米を収穫しているとなると、改良に10%の信仰を使って収穫量が90ぐらいにされたりするわけよ。 ソレに加えて表面が1割ほど削れた米を作るとなると現状の81%の生産量になるから、そう便利なものでもないってこと」
「ふむ……、でしたら人の力で、米の生育を促し80の生産量を100にできたなら、改造種を神様に願うことは可能ですよね? まぁ、表面を削って欲しいなんてお願いはしませんけど」
「それが出来るならね、って、お願いはしないんだ」
「量は増やせますよ。 野菜でですが実際に成功はしていますし、お願いするならもっと糖度と粘度の高いコメ品種が(もち米)が欲しいです」
私の欲は一旦横に置き。
正直、この世界の食材は神に頼る事が多いので、土壌は決して良い状態ではないのです。
「まさか……そんな事が人の力でできる訳ない……って、本気で言っている訳?」
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