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60.平和は長く続かない
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オルグレンの属国とされる近隣諸国。
エスティ国の宗教的参加国。
それらを中心に、農業研究が続けられ、同時に消えゆく神を使った使徒作りの研究もなされた。
神を研究・実験と言うと不謹慎ではあるけれど、他の神に力を分け与えることができる大神は絶対的であり……細かなことが得意ではなく、力を与えようとしても消えゆく神を消すだけだったのだ。
腐敗改め醗酵神となった通称『神使ぷくぷく』は、もともと中級神であり火の大神の眷属となることに耐える素質があった事に加え、リエルに必要とされ、性質を変えるほどに信仰された。 そんなぷくぷくと、有象無象の呻くしかない消えゆく神が一緒である訳などなく、眷属化を実現するには時間と犠牲を必要とした。
結果として、元々の属性を考慮し、人が信仰を捧げ、形を成したところで眷属化しなければ神使への変化が不可能だと知ることができた。 想定よりもかなり面倒ではあるが、人も神も新たな可能性を手に入れたことに変わりない。
一定の効果と情報が確定された時点で、オルグレンでの実験は終わりを迎え、そして、リエルがオルグレンに来て、半年が経過していた。
今日も今日とて、リエルは、王の執務室に併設されたキッチンでお菓子作りに励んでいる。 今では、リエルがつけて歩く神使も増えて、ゼルが護衛の任を解かれるほどであった。
「冷たいオヤツ完成! 偉いぞヒヤッコちゃん、君がいてくれるからアイスが作れる。 コレは、ヒヤッコちゃんと神様のぶんだよ!」
なんて鼻歌交じりに行われるのは既に日常としていた。 ちなみにヒヤッコちゃんと名付けられた神使は、小さな白熊の姿をした水系の神使である。
所有する農業情報を提示してしまえば、後は神力や魔術でどのようにサポートできるか? が主な課題であり、率直に言うなら、言葉を選ばずに言うなら、無遠慮に言うなら、前世知識に捕らわれるリエルは邪魔とツマミ出されたのが、今の状況である。
作ったアイス? シャーベット? を、少しオシャレなグラスに入れ、王様の元に早歩きで向かったリエルは白い塊を王様に差し出す。
「王様あ~ん」
「俺は余り甘いのはなぁ……」
大量の砂糖が煮詰められる匂いでお腹いっぱいだと言わんばかりに、嫌そうな顔をしつつも王様は口を開けた。
「あぁ、酒?」
コクコクとリエルは頷く。 甘さ控えめでラムの香を強くしてある。
「食べる?」
「頂こう」
シャーベットに近いアイスを王様の元に残し、ゼルの元へ向かえば書類に向けられていた手があげられ、膝の上におさまる。
「ゼルもあ~ん」
「はい」
スプーンを差し出し、口の中に入れた後、口づけされる。 甘くて冷たい口づけが、口内の温度で温められる。 唇が離れ、何時もよりアッサリと解放されたなとゼルを見れば、ボソボソと耳元で囁かれる。
「コレ……リゼルの身体の上で味わいたいです」
「冷たいからヤダ」
「オマエ等職務中にさかるな」
失敗した書類が丸められ投げつけられ、ゼルの頭に当たって落ちる。
隣接する宰相と部下達の部屋からは、苦笑が聞こえる。 まぁ、何時ものことなので彼等も殆ど気にしない。 それよりも侍女達に運んでもらったアイスを食べる事に忙しいらしい。
「まぁ、いい。 せいぜい今のうちにイチャイチャしておけ。 ちと、キナ臭い報告がきている。 ゼルへの出動要請もある」
トンッとゼルの膝の上からおりて、王様の元に行けば当たり前のように膝の上にあげられ、書類を見せられた。
「生産国家が戦争をしかけてくるの?」
「あぁ、なぜ生産国家が広大な領地を持ち、軍事国家であるうちの領地が狭いか知っているか?」
「オルグレンが小規模領地しかもたないのは、軍事に関わる国家を拡大させても生産性が低く、生きるために困るから、そう以前言っていたよね?」
「そうだな」
よしよしと頭を撫でられる。
「なら、生産国家は、生産性を上げるために広大な領地を持つ?」
「実際には、そう平和的なもんじゃない。 生産大国は、軍事大国でもある。 空白期になると世界大戦が発生することは?」
王様の膝の上で、向きを変え、王様の顔を見上げる。 チュッと目元にキスがされた。 他の人間が同じことをすれば八つ裂きにでもするのだろうけど、王様に対してだけはゼルは無反応どころか……夜のお誘いまでかける始末。
気分が変わって楽しいですよね。 とか、ゼルは笑顔で言うのだから……殺されない限りは何も言うまい……。
「知ってますよ。 食料を求めて戦を起こすんですよね」
「そういう体裁だが、正確に言うなら人口削減の意味合いもある。 例えばだ、この時、生産性寵児を隠していた小国が、一切戦争に関わらなかった場合どうなると思う?」
「えっと……小国の割りに人口が多いし、豊かだな?」
「まぁ、そうだな。 でだ、周辺国の大国が人口半減していた状態で、空白期を終えたら?」
「ぁ、神の勢力図が変わる?」
「そういうことだ。 生産大国は空白期を迎えるたびに、国土と人口を拡大して言っている訳だ。 人口が多ければそれだけ多くの寵児を抱える事になるから、優位性がドンドン強くなっていく訳だ」
「おぉ、世界制覇」
「まぁ、リエルがいなければ、そうなっていただろうな」
『神々の中で、使徒と言う制度が認められたのはね。 それも理由の1つなのですわ』
ヒヤッコから、ヒヤッコとは違う甘味のある声が聞こえた。
「水の神様?」
『ふっふふふふ、アイス美味しかったですわよ』
「いえいえ、こちらこそ何時もお世話になっております」
なんだか悪徳代官みたい……。
ちなみに、アクアースの問題を起こした水神様は、神々によって監禁されたらしい。 そのうち信者もいなくなり自然消滅するだろうと言う話だった。 アクアースと言えば、早い段階で、神が消滅すれば獣オチしたものも、国土も元に戻ると言われ、今は信仰を放棄させるための運動がアクアースの中で進められているそうだ。
『生産大国が世界制覇を果たした場合、複数いる大神は自然統一され1柱の力は増しますが、人間側とすれば、寵児の数は激減することが予測され、余り面白くはないでしょうね。 神々で焦ったのは文化を司る神々達ですわね。 農業ばかりに傾倒すれば、文学、音楽、絵画、学問あらゆるものが退化しかねません。 それで、空白期を前に、神使を作れるならソレを人の力として認めようって事になりましたのよ。 そうすれば、生産国ばかりが拡大化するのは止められるでしょう?』
ようするに、応援するからガンバレと言う激励のようなもの……と、私は考えた。
「うちも、神々の変質にあわせて変化をもたらしていくことが、議会できまりましたからねぇ。 それに神々の視覚化によって、信仰が高まるが、神力は消費されると言う循環も上手く動いている。 神々の英断に感謝をしております」
王様がヒヤッコに向かって頭を下げた。
神様に対しては若干、言葉遣いが丁寧になるのですよね、王様も。
「そういや、ゼルは神々の変化による変調はないのか?」
王様がゼルへと視線を向けた。
「ない、事はありませんが……。 戦闘に影響がでるようなものではありませんよ」
「チャンと報告はしろ。 問題が起きてから後始末に悩むのは嫌だからな」
「それは、大丈夫ですよ。 力のコントロールがしやすくなっただけですから」
その影響を与えたろう神の一人が笑った。
『うふふふふ。 おチビちゃんが小さな力ばかり欲しがるから、私達もがんばっているのよ』
何てほのぼのしたけれど、戦争の話はどこにいったんだろうか?
その夜。
「しましょうか?」
風呂から上がった私を待ち構えていたのは、聖女の来訪、神使の存在それらを切っ掛けに部屋を分けてもらったゼルだった。
エスティ国の宗教的参加国。
それらを中心に、農業研究が続けられ、同時に消えゆく神を使った使徒作りの研究もなされた。
神を研究・実験と言うと不謹慎ではあるけれど、他の神に力を分け与えることができる大神は絶対的であり……細かなことが得意ではなく、力を与えようとしても消えゆく神を消すだけだったのだ。
腐敗改め醗酵神となった通称『神使ぷくぷく』は、もともと中級神であり火の大神の眷属となることに耐える素質があった事に加え、リエルに必要とされ、性質を変えるほどに信仰された。 そんなぷくぷくと、有象無象の呻くしかない消えゆく神が一緒である訳などなく、眷属化を実現するには時間と犠牲を必要とした。
結果として、元々の属性を考慮し、人が信仰を捧げ、形を成したところで眷属化しなければ神使への変化が不可能だと知ることができた。 想定よりもかなり面倒ではあるが、人も神も新たな可能性を手に入れたことに変わりない。
一定の効果と情報が確定された時点で、オルグレンでの実験は終わりを迎え、そして、リエルがオルグレンに来て、半年が経過していた。
今日も今日とて、リエルは、王の執務室に併設されたキッチンでお菓子作りに励んでいる。 今では、リエルがつけて歩く神使も増えて、ゼルが護衛の任を解かれるほどであった。
「冷たいオヤツ完成! 偉いぞヒヤッコちゃん、君がいてくれるからアイスが作れる。 コレは、ヒヤッコちゃんと神様のぶんだよ!」
なんて鼻歌交じりに行われるのは既に日常としていた。 ちなみにヒヤッコちゃんと名付けられた神使は、小さな白熊の姿をした水系の神使である。
所有する農業情報を提示してしまえば、後は神力や魔術でどのようにサポートできるか? が主な課題であり、率直に言うなら、言葉を選ばずに言うなら、無遠慮に言うなら、前世知識に捕らわれるリエルは邪魔とツマミ出されたのが、今の状況である。
作ったアイス? シャーベット? を、少しオシャレなグラスに入れ、王様の元に早歩きで向かったリエルは白い塊を王様に差し出す。
「王様あ~ん」
「俺は余り甘いのはなぁ……」
大量の砂糖が煮詰められる匂いでお腹いっぱいだと言わんばかりに、嫌そうな顔をしつつも王様は口を開けた。
「あぁ、酒?」
コクコクとリエルは頷く。 甘さ控えめでラムの香を強くしてある。
「食べる?」
「頂こう」
シャーベットに近いアイスを王様の元に残し、ゼルの元へ向かえば書類に向けられていた手があげられ、膝の上におさまる。
「ゼルもあ~ん」
「はい」
スプーンを差し出し、口の中に入れた後、口づけされる。 甘くて冷たい口づけが、口内の温度で温められる。 唇が離れ、何時もよりアッサリと解放されたなとゼルを見れば、ボソボソと耳元で囁かれる。
「コレ……リゼルの身体の上で味わいたいです」
「冷たいからヤダ」
「オマエ等職務中にさかるな」
失敗した書類が丸められ投げつけられ、ゼルの頭に当たって落ちる。
隣接する宰相と部下達の部屋からは、苦笑が聞こえる。 まぁ、何時ものことなので彼等も殆ど気にしない。 それよりも侍女達に運んでもらったアイスを食べる事に忙しいらしい。
「まぁ、いい。 せいぜい今のうちにイチャイチャしておけ。 ちと、キナ臭い報告がきている。 ゼルへの出動要請もある」
トンッとゼルの膝の上からおりて、王様の元に行けば当たり前のように膝の上にあげられ、書類を見せられた。
「生産国家が戦争をしかけてくるの?」
「あぁ、なぜ生産国家が広大な領地を持ち、軍事国家であるうちの領地が狭いか知っているか?」
「オルグレンが小規模領地しかもたないのは、軍事に関わる国家を拡大させても生産性が低く、生きるために困るから、そう以前言っていたよね?」
「そうだな」
よしよしと頭を撫でられる。
「なら、生産国家は、生産性を上げるために広大な領地を持つ?」
「実際には、そう平和的なもんじゃない。 生産大国は、軍事大国でもある。 空白期になると世界大戦が発生することは?」
王様の膝の上で、向きを変え、王様の顔を見上げる。 チュッと目元にキスがされた。 他の人間が同じことをすれば八つ裂きにでもするのだろうけど、王様に対してだけはゼルは無反応どころか……夜のお誘いまでかける始末。
気分が変わって楽しいですよね。 とか、ゼルは笑顔で言うのだから……殺されない限りは何も言うまい……。
「知ってますよ。 食料を求めて戦を起こすんですよね」
「そういう体裁だが、正確に言うなら人口削減の意味合いもある。 例えばだ、この時、生産性寵児を隠していた小国が、一切戦争に関わらなかった場合どうなると思う?」
「えっと……小国の割りに人口が多いし、豊かだな?」
「まぁ、そうだな。 でだ、周辺国の大国が人口半減していた状態で、空白期を終えたら?」
「ぁ、神の勢力図が変わる?」
「そういうことだ。 生産大国は空白期を迎えるたびに、国土と人口を拡大して言っている訳だ。 人口が多ければそれだけ多くの寵児を抱える事になるから、優位性がドンドン強くなっていく訳だ」
「おぉ、世界制覇」
「まぁ、リエルがいなければ、そうなっていただろうな」
『神々の中で、使徒と言う制度が認められたのはね。 それも理由の1つなのですわ』
ヒヤッコから、ヒヤッコとは違う甘味のある声が聞こえた。
「水の神様?」
『ふっふふふふ、アイス美味しかったですわよ』
「いえいえ、こちらこそ何時もお世話になっております」
なんだか悪徳代官みたい……。
ちなみに、アクアースの問題を起こした水神様は、神々によって監禁されたらしい。 そのうち信者もいなくなり自然消滅するだろうと言う話だった。 アクアースと言えば、早い段階で、神が消滅すれば獣オチしたものも、国土も元に戻ると言われ、今は信仰を放棄させるための運動がアクアースの中で進められているそうだ。
『生産大国が世界制覇を果たした場合、複数いる大神は自然統一され1柱の力は増しますが、人間側とすれば、寵児の数は激減することが予測され、余り面白くはないでしょうね。 神々で焦ったのは文化を司る神々達ですわね。 農業ばかりに傾倒すれば、文学、音楽、絵画、学問あらゆるものが退化しかねません。 それで、空白期を前に、神使を作れるならソレを人の力として認めようって事になりましたのよ。 そうすれば、生産国ばかりが拡大化するのは止められるでしょう?』
ようするに、応援するからガンバレと言う激励のようなもの……と、私は考えた。
「うちも、神々の変質にあわせて変化をもたらしていくことが、議会できまりましたからねぇ。 それに神々の視覚化によって、信仰が高まるが、神力は消費されると言う循環も上手く動いている。 神々の英断に感謝をしております」
王様がヒヤッコに向かって頭を下げた。
神様に対しては若干、言葉遣いが丁寧になるのですよね、王様も。
「そういや、ゼルは神々の変化による変調はないのか?」
王様がゼルへと視線を向けた。
「ない、事はありませんが……。 戦闘に影響がでるようなものではありませんよ」
「チャンと報告はしろ。 問題が起きてから後始末に悩むのは嫌だからな」
「それは、大丈夫ですよ。 力のコントロールがしやすくなっただけですから」
その影響を与えたろう神の一人が笑った。
『うふふふふ。 おチビちゃんが小さな力ばかり欲しがるから、私達もがんばっているのよ』
何てほのぼのしたけれど、戦争の話はどこにいったんだろうか?
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「しましょうか?」
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