61 / 71
61.らしくない死神
しおりを挟む
風呂上がりの濡れた髪から水滴が落ちる。
今は、ソレを拭うメイドも、慌てて乾かそうとする神使もいない。 それでも部屋に視線を巡らせれば、
「二人きりになりたいので、退出していただきました」
王様や聖女様と居る時は、幼さと言うかボンヤリしているというか、どこかお茶目な可愛らしさすら感じるのに、2人がいないだけでゼルは怪しい雰囲気をその身にまとう。
「風邪をひきますよ」
熟成した果実酒のような甘く酔いそうな声。 ソファからユックリとした動作で立ち上がったゼルが、私の髪を拭いながら、軽く啄むように口づける。
私は、息苦しさを覚え、一度深く息を吸った。
「どう、したの?」
身にまとう気配を抑え込めば、人当たりの良い青年すら演じられるが、王様も聖女様も、あらゆる彼を変質させる要因を除いてしまえば、その美貌も相まって人の形をした恐怖、死神と呼ばれていた。 最近は、少し様子が違ってきている、余裕が出てきたと言えばいいのか……。
造形の無駄遣いと王様に言われていた美貌を持って、微笑むことを覚えた。 神力も以前ほど駄々洩れでなくなったこともあり、ファンも増量中だ。
「少し、忙しくなるようなので、それまで2人きりの時間を増やしたいなと思ったんです」
そういって微笑んで見せるから、鼓動が早くなってくる。
「する?」
肌についた水滴を拭うために着たガウンを脱げば、乾いた寝間着用の薄地のガウンがかけられた。
「しないの?」
「しますけど、少しお話をしましょうか?」
まだ乾ききっていない髪をゼルは丁寧に拭う。
「わざわざ、そんなことゼルがしなくても」
きっと顔を見合わせ言えば視線が泳いでしまっていたでしょう。 ゼルは私を腕の中に閉じ込めるように抱きしめ、改めて髪を拭った。
「放っておくと風邪をひきますからね。 リエルはそれほど頑丈な訳ではないのですから」
それは比べる相手が悪いのだと思う。
ゼルを見上げれば、優しく微笑んでくる。 王様よりも細身で繊細だが2人はよく似ていた。 だけど、最近の彼は違って見える。
髪を拭ったタオルをソファの背もたれに放り、私の手を取ったゼルは指先に口づけ私を抱き上げ、ベッドへと連れていく。 最初からそう言っているのだから、それは決してオカシナ行為ではないが、何時もと様子が違っていて……。
「どうしたの?」
返されることのない疑問を、私はまた繰り返した。
ベッドの縁に座らせられた私。
私の正面にしゃがみ、私より低い位置に視線を合わせてくるゼル。
「忙しくなる前に、仲良くしたいなと思ったんです」
「ふぅん」
人のことばかりを言えないが、ゼルは人とは違う感性を持っていて、それは少しばかり人間には理解しがたい。 だけど、身体を重ねる時の彼は、年長者の余裕を見せてはいるけれど、王様と比べれば、少年のような拙さと、余裕のなさと、勢いで私を抱いている。
本人は何故上手くいかないのだろう? なんて風に悩んでいたりしたのを聞いたこともあるが、私は妙な人間臭さが彼の人外めいた雰囲気を拭うようで好ましいと思っていた。
ゼルの両頬を両手で包み込み、私は口づける。 相変わらず私の方から積極的になられるのは苦手なようで、わずかにゼルは身体を引いたが、嫌という訳ではないらしく、そっと瞳を閉じた。
チュッと触れるだけの口づけを私がする。
瞳をあけてゼルを見れば、照れているかのように微笑んで見せた。
猫がミルクを飲むように唇を舐めれば、
ゼルが赤い舌をチロリと差し出してきた。
舌の先でゼルの舌を舐め口に含み、軽く吸い、そして唇を放し笑って見せる。
「いたずらっ子ですね」
甘く優しい声にドクンと胸が高鳴った。 こういう発言は、口調や話し方こそ違うけど、どちらかと言えば王様に多い。
ぁ、違う。
「ゼルは……」
「なんですか?」
「ううん、なんでもない」
ヘラリと笑って誤魔化そうとしたら、足をとってクスグリだす。
「ひゃぁぁははははははあは、やっ、ちょ、それ、ダメ」
「何を言おうとしたか白状したら、辞めます」
そう言っていたかと思えば、足の指にチュッと口づける。 そういえば……初めてこの城に来た時、執拗に足を舐めてきたよなぁ~と思っていたら、足指の間が舐められた。
チュッと口づけ、ピチャリと唾液をつけ舐める。
舌先の柔らかな刺激とヌルリとした感触に私は眉間を寄せる。 時折、甘く歯を当てられれば、捕食されるのでは? という気になってしまう。 ゼルなら、食べてしまえば何時も一緒に居られるではありませんか。 それぐらい平気で言いそうだから、そういう事を言わないように注意が必要だ。
「ゼル……変な感じがする」
「いやですか?」
「余り好きじゃない」
だからと言って、足に触れるのをやめる様子はない。 まぁ、綺麗に洗った後だし、少しムズムズするだけだから、そんな風に思っていれば、ギュッと足の裏が押された。
んっ……。
もし、前世だったら痛みで暴れただろうなぁ、と思いつつ、触れる様子を眺めている。
「何しているの?」
「マッサージですよ」
「するって、マッサージ?」
「そう言う訳では……少し、勉強をしてきたんです」
「マッサージの?」
「人と仲良くなるには、どうすればいいのか?」
私は首を傾げる。
「これでも、嫉妬しているのですよ?」
マッサージをしていた足に口づけられ、舐められ、噛みつかれる。
んっ、
「リエルは陛下や聖女にはずいぶんと気を許しているのに、私には身を預けているだけ」
ゼルだって陛下の仕事を手伝っているでしょ。 一緒にいれば気遣いをするのは当たり前。 触れあっている時間だけで言えばゼルの方が長い。 言い訳の言葉は幾らでもあるが、否定できない程度には自覚がある。
「嫉妬している割に、夜は陛下も招くよね」
触れる足を逃がすように両ひざをたてて抱き込み、ゼルを見つめた。
「それは、リエルが安心そうにするから」
これも否定する材料が見当たらない。
「それで、マッサージ?」
寄り添うようにベッドの上に座り込んだゼルは、私の背を支えるように腕を回し抱き寄せ、目元に口づけてくる。 穏やかに微笑みを向けられれば、頬が熱くなり、血液の流れが速くなるのが分かった。
「いいえ、陛下や聖女が羨ましいと言えば、お互いを理解しあう事が大切だと言われたんです」
人の器を被った生き物の中で、これほど理解と言う言葉が不似合いな生き物がいるのだろうか? でも、同じように加護の多い聖女は……母であることで人の領域にとどまっているのだから、彼も変われるのだろうか? そんな風に思いゼルを見る。
ぁ……
一つ、覚えがあった。
神の性質が変わった事で、ゼルの力に変化が生まれた。 ゼルの非人間的な要素が神からもたらされているなら……。
穏やかに私を抱きしめるゼル。
落ち着かない私。
それに理屈を求めて飲み込んだ。
「私にかまけていて大丈夫?」
「リエルが気になって、仕事に集中できなければ本末転倒です。 イライラして無駄な破壊行為をしてしまっては、陛下に叱られてしまいますからねぇ」
肩をすくめて見せる。
そして微笑む。
憂いを含みながら微笑む表情、その美貌は出会った頃よりもすごみを増していた。 そういえば……闇の神が平和的な存在意義を見出したいと言うから、
闇の与える静けさは、人の心に安らぎを与え、孤独、苦しみ、悲しみ、と共に寄り添う者。
新たな定義づけの種を植えたのを思い出す。
チラリとゼルを眺めれば、じっと私を見つめていた。
「私がいない間心配です」
瞳に僅かな不安がよぎっていた。
「神使もメイドもついていますし……、それに城はもう安全なのでしょう?」
忙しく過ごしていた半年。
私の功績は、陛下やゼルに準ずるものと評価されるようになった。 知り合いが増えるほどに、私に気を配る者が増えた。 強引に屋敷に招待したいと言うものは今もいるけれど、陛下を通して、ゼルと共にと言うと、大抵は諦めるようになった。 なによりも、今まで放置しておいた自称穏健派の貴族達に、私に何かしては許さないぞと、ゼルが饒舌に説得したと言う話だ。
お気の毒様。
「今はね」
背に回された手がガウンをするりと脱がせ、露わになった背を撫で、胸も触れるか触れないかの加減で撫でてくる。
「くすぐったいです」
「本格的に触ると、話しが出来なくなるでしょう?」
「触らなければ大丈夫」
「それは……少しツライです。 本当はすぐにでも食べてしまいたいのに」
それは……捕食的な意味ですか?
クスクスと笑うさまに、ゼルの美貌は恐怖を伴うときこそ真髄を発揮する。 なんて言う噂は嘘だなと思えてくる。
チュッと頬に口づけたゼルが瞳を細めて笑う。
「どうしたのですか?」
「口づけをしたくなりました」
幾度となく身体を重ねたにも関わらず、奇妙な気恥ずかしさを感じる。 耳元にゼルは囁いた。
「少しだけですよ」
チュッと触れる唇は優しく、妙に心地よく、ウットリしてしまうのに、なぜか鼓動だけが異常なほどに早くなっていった。
今は、ソレを拭うメイドも、慌てて乾かそうとする神使もいない。 それでも部屋に視線を巡らせれば、
「二人きりになりたいので、退出していただきました」
王様や聖女様と居る時は、幼さと言うかボンヤリしているというか、どこかお茶目な可愛らしさすら感じるのに、2人がいないだけでゼルは怪しい雰囲気をその身にまとう。
「風邪をひきますよ」
熟成した果実酒のような甘く酔いそうな声。 ソファからユックリとした動作で立ち上がったゼルが、私の髪を拭いながら、軽く啄むように口づける。
私は、息苦しさを覚え、一度深く息を吸った。
「どう、したの?」
身にまとう気配を抑え込めば、人当たりの良い青年すら演じられるが、王様も聖女様も、あらゆる彼を変質させる要因を除いてしまえば、その美貌も相まって人の形をした恐怖、死神と呼ばれていた。 最近は、少し様子が違ってきている、余裕が出てきたと言えばいいのか……。
造形の無駄遣いと王様に言われていた美貌を持って、微笑むことを覚えた。 神力も以前ほど駄々洩れでなくなったこともあり、ファンも増量中だ。
「少し、忙しくなるようなので、それまで2人きりの時間を増やしたいなと思ったんです」
そういって微笑んで見せるから、鼓動が早くなってくる。
「する?」
肌についた水滴を拭うために着たガウンを脱げば、乾いた寝間着用の薄地のガウンがかけられた。
「しないの?」
「しますけど、少しお話をしましょうか?」
まだ乾ききっていない髪をゼルは丁寧に拭う。
「わざわざ、そんなことゼルがしなくても」
きっと顔を見合わせ言えば視線が泳いでしまっていたでしょう。 ゼルは私を腕の中に閉じ込めるように抱きしめ、改めて髪を拭った。
「放っておくと風邪をひきますからね。 リエルはそれほど頑丈な訳ではないのですから」
それは比べる相手が悪いのだと思う。
ゼルを見上げれば、優しく微笑んでくる。 王様よりも細身で繊細だが2人はよく似ていた。 だけど、最近の彼は違って見える。
髪を拭ったタオルをソファの背もたれに放り、私の手を取ったゼルは指先に口づけ私を抱き上げ、ベッドへと連れていく。 最初からそう言っているのだから、それは決してオカシナ行為ではないが、何時もと様子が違っていて……。
「どうしたの?」
返されることのない疑問を、私はまた繰り返した。
ベッドの縁に座らせられた私。
私の正面にしゃがみ、私より低い位置に視線を合わせてくるゼル。
「忙しくなる前に、仲良くしたいなと思ったんです」
「ふぅん」
人のことばかりを言えないが、ゼルは人とは違う感性を持っていて、それは少しばかり人間には理解しがたい。 だけど、身体を重ねる時の彼は、年長者の余裕を見せてはいるけれど、王様と比べれば、少年のような拙さと、余裕のなさと、勢いで私を抱いている。
本人は何故上手くいかないのだろう? なんて風に悩んでいたりしたのを聞いたこともあるが、私は妙な人間臭さが彼の人外めいた雰囲気を拭うようで好ましいと思っていた。
ゼルの両頬を両手で包み込み、私は口づける。 相変わらず私の方から積極的になられるのは苦手なようで、わずかにゼルは身体を引いたが、嫌という訳ではないらしく、そっと瞳を閉じた。
チュッと触れるだけの口づけを私がする。
瞳をあけてゼルを見れば、照れているかのように微笑んで見せた。
猫がミルクを飲むように唇を舐めれば、
ゼルが赤い舌をチロリと差し出してきた。
舌の先でゼルの舌を舐め口に含み、軽く吸い、そして唇を放し笑って見せる。
「いたずらっ子ですね」
甘く優しい声にドクンと胸が高鳴った。 こういう発言は、口調や話し方こそ違うけど、どちらかと言えば王様に多い。
ぁ、違う。
「ゼルは……」
「なんですか?」
「ううん、なんでもない」
ヘラリと笑って誤魔化そうとしたら、足をとってクスグリだす。
「ひゃぁぁははははははあは、やっ、ちょ、それ、ダメ」
「何を言おうとしたか白状したら、辞めます」
そう言っていたかと思えば、足の指にチュッと口づける。 そういえば……初めてこの城に来た時、執拗に足を舐めてきたよなぁ~と思っていたら、足指の間が舐められた。
チュッと口づけ、ピチャリと唾液をつけ舐める。
舌先の柔らかな刺激とヌルリとした感触に私は眉間を寄せる。 時折、甘く歯を当てられれば、捕食されるのでは? という気になってしまう。 ゼルなら、食べてしまえば何時も一緒に居られるではありませんか。 それぐらい平気で言いそうだから、そういう事を言わないように注意が必要だ。
「ゼル……変な感じがする」
「いやですか?」
「余り好きじゃない」
だからと言って、足に触れるのをやめる様子はない。 まぁ、綺麗に洗った後だし、少しムズムズするだけだから、そんな風に思っていれば、ギュッと足の裏が押された。
んっ……。
もし、前世だったら痛みで暴れただろうなぁ、と思いつつ、触れる様子を眺めている。
「何しているの?」
「マッサージですよ」
「するって、マッサージ?」
「そう言う訳では……少し、勉強をしてきたんです」
「マッサージの?」
「人と仲良くなるには、どうすればいいのか?」
私は首を傾げる。
「これでも、嫉妬しているのですよ?」
マッサージをしていた足に口づけられ、舐められ、噛みつかれる。
んっ、
「リエルは陛下や聖女にはずいぶんと気を許しているのに、私には身を預けているだけ」
ゼルだって陛下の仕事を手伝っているでしょ。 一緒にいれば気遣いをするのは当たり前。 触れあっている時間だけで言えばゼルの方が長い。 言い訳の言葉は幾らでもあるが、否定できない程度には自覚がある。
「嫉妬している割に、夜は陛下も招くよね」
触れる足を逃がすように両ひざをたてて抱き込み、ゼルを見つめた。
「それは、リエルが安心そうにするから」
これも否定する材料が見当たらない。
「それで、マッサージ?」
寄り添うようにベッドの上に座り込んだゼルは、私の背を支えるように腕を回し抱き寄せ、目元に口づけてくる。 穏やかに微笑みを向けられれば、頬が熱くなり、血液の流れが速くなるのが分かった。
「いいえ、陛下や聖女が羨ましいと言えば、お互いを理解しあう事が大切だと言われたんです」
人の器を被った生き物の中で、これほど理解と言う言葉が不似合いな生き物がいるのだろうか? でも、同じように加護の多い聖女は……母であることで人の領域にとどまっているのだから、彼も変われるのだろうか? そんな風に思いゼルを見る。
ぁ……
一つ、覚えがあった。
神の性質が変わった事で、ゼルの力に変化が生まれた。 ゼルの非人間的な要素が神からもたらされているなら……。
穏やかに私を抱きしめるゼル。
落ち着かない私。
それに理屈を求めて飲み込んだ。
「私にかまけていて大丈夫?」
「リエルが気になって、仕事に集中できなければ本末転倒です。 イライラして無駄な破壊行為をしてしまっては、陛下に叱られてしまいますからねぇ」
肩をすくめて見せる。
そして微笑む。
憂いを含みながら微笑む表情、その美貌は出会った頃よりもすごみを増していた。 そういえば……闇の神が平和的な存在意義を見出したいと言うから、
闇の与える静けさは、人の心に安らぎを与え、孤独、苦しみ、悲しみ、と共に寄り添う者。
新たな定義づけの種を植えたのを思い出す。
チラリとゼルを眺めれば、じっと私を見つめていた。
「私がいない間心配です」
瞳に僅かな不安がよぎっていた。
「神使もメイドもついていますし……、それに城はもう安全なのでしょう?」
忙しく過ごしていた半年。
私の功績は、陛下やゼルに準ずるものと評価されるようになった。 知り合いが増えるほどに、私に気を配る者が増えた。 強引に屋敷に招待したいと言うものは今もいるけれど、陛下を通して、ゼルと共にと言うと、大抵は諦めるようになった。 なによりも、今まで放置しておいた自称穏健派の貴族達に、私に何かしては許さないぞと、ゼルが饒舌に説得したと言う話だ。
お気の毒様。
「今はね」
背に回された手がガウンをするりと脱がせ、露わになった背を撫で、胸も触れるか触れないかの加減で撫でてくる。
「くすぐったいです」
「本格的に触ると、話しが出来なくなるでしょう?」
「触らなければ大丈夫」
「それは……少しツライです。 本当はすぐにでも食べてしまいたいのに」
それは……捕食的な意味ですか?
クスクスと笑うさまに、ゼルの美貌は恐怖を伴うときこそ真髄を発揮する。 なんて言う噂は嘘だなと思えてくる。
チュッと頬に口づけたゼルが瞳を細めて笑う。
「どうしたのですか?」
「口づけをしたくなりました」
幾度となく身体を重ねたにも関わらず、奇妙な気恥ずかしさを感じる。 耳元にゼルは囁いた。
「少しだけですよ」
チュッと触れる唇は優しく、妙に心地よく、ウットリしてしまうのに、なぜか鼓動だけが異常なほどに早くなっていった。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる