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後編
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ルカを購入した理由は、美しいと思ったから。
彼にソレを言ったら馬鹿なのか? と言う目で見られたけれど、私は彼を本当に美しいと思ったのだ。
獣でも人でもない中途半端な姿。
傷つきボロボロになりながらも、私の知るどんな生物よりも生を感じさせた。
「綺麗……」
腰回りを紐で結んだ薄いズボンが身に着けた唯一のものだった彼の身体は、その8割を覆う毛には赤い血がこびりつき、腐敗し、汚れを重ね、ゴネゴネと固まっていた。
何より重ねた日々の汚れと腐敗した血と膿の匂いが酷く、同行していた侍女達が嫌悪と不快を露わに吐き気と共に逃げ出したくらいである。
そんな態度を取られたルカは、ニヤリと不敵に笑ったのだ。
「この者は、人と獣を両親に持ちとても優秀な頭脳を持ち合わせております」
そう紹介する獣人奴隷商人は、どこか必死で目が泳いでいた。 そして……侍女達が逃げてしまった中であっても、ブレンダは私の側に立ち……とても悲しそうに今にも泣きだしそうな顔をしていたのを覚えている。
あの当時は……ラスティの父親が獣人だったとは知らなかった頃で、ブレンダの気持ちを理解する事は出来なかったけれど……今ならわかる……私以上にブレンダ自身が、ルカに手を差し伸べたがっていた事を。
「あなた、何人に噛みついたの?」
私が聞けば、ルカは楽しそうに笑った。
「さぁ? 数えようと思った事もない」
「あら、そう言う時はね。 オマエは食べたパンの数を覚えているのか? って、言うのが悪役っぽくてお勧めよ。 ただし、あなたが私と一緒に来ると言うなら別だけど」
堂々と不遜に尊大に傲慢に笑っていたルカが、唖然とし表情を崩した。 私は今でもその瞬間を覚えていて、今のルカとは全然違う出会いの瞬間を思い出しては笑ってしまうのだ。
そして、私の言葉にブレンダは聞いた。
「その子が良いの?」
「えぇ……とても綺麗だわ……」
「はぁ? オマエ目が悪いんじゃないのか? おい、オバサン、俺を買う買わないより、そいつを医者に見せるべきだろう」
なんて真面目に進めて来るのだ。
「あら、ダメよ。 さっきも言ったでしょ。 悪の道を突き進むならこうもっと華麗に豪華にやりきらないと」
「オマエ……頭がオカシイのか?」
「失礼ね。 お花にドレス、宝石箱の中に貯め込んだどんな宝物よりもずっと貴方は綺麗よ。 だから、私の大切なものになりなさい」
私は笑いかけた。
ルカは、どんな表情を作れば良いのか分からないと言う顔をし、そして泣きそうになるのを必死に堪えていた……。 それも覚えているけど……ソレを語ろうとは思わない。 誰かに語るのはとても勿体ない気がするから。
それでも、次の瞬間には威嚇してきたのだから強情で少しばかり面倒だった。 だけどまぁ、そんな面倒さがあるから売れ残っているのだろうと思えば許す気にもなれると言うものだ。 なんて思っていたけど……後でブレンダからソレは違いますよと言われたのだ。
「金持ちの道楽に付き合う気はない」
当時の彼はまだ15.6歳。 獣人の成長は早いと言うが目の前の彼は栄養失調で未だ幼くて、ブレンダが言うには私に対して強い劣等感を抱いているのだと、だから少しばかり寛容に相手をしなければいけませんよと言う事だった。
まぁ、それは彼を家に連れ帰ってからの話。
獣人奴隷用テント内での私は、ルカを購入するのは決定事項で、それよりも私はもっと別の事が気になり始めていたのだ。
だから私は獣人奴隷商人に聞いた、言った、命じた。
「ねぇ、なぜ、アナタは彼を傷つけたの? もっと清潔な環境で健康になるように育てるべきよ!! えぇ他の子もね。 奴隷売買と言う制度には反対だけれど、どうせ売買するなら商品はもっと魅力的にアピールするべきだと思うわ。 そうね、次に来るときには、もっと私の購買意欲を刺激するようになさい」
獣人奴隷商人は私の言葉に唖然とし、慌てて説明をした。
「健康にしてしまっては、彼を売った者達に復讐を考えるでしょう。 彼のような凶悪な獣は、誰が主か教え込む必要がります。 ソレが獣人の飼い方なのですよ。 お嬢さん」
「あなたが彼に殺されるようなことをしたと言うなら、それは仕方のない事だと思うわ。 殺される覚悟も無い癖に人の恨みを買うような事をするべきではないと思うの」
「ブレンダ!! 私、彼が欲しいわ」
「貴族の慰みものになる気はない!!」
牙をむき、彼は獣である事を隠そうともせずに吠えてくる。
「こんなに傷だらけになりながら、元気そうで良かったわ。 商人さん鍵を頂戴」
「その前に従属契約をお勧めします」
「従属契約?」
「ソレを行えば、お嬢様の命令に逆らわなくなります」
「逆らわないの?」
「はい」
「私が間違った事をしていても?」
「ぇ、ぁ、はい」
「それでは、私のためにならないじゃない。 このままでいいわ」
「ですが!!」
「大丈夫、彼はとても賢いとあなたは言ったわよね? なら、私を殺した次の瞬間どうなるかぐらいは理解できますよね?」
侍女達には戦う力は無かったけれど、この頃のブレンダはレイダー公爵家の唯一の契約者。 私が精霊と契約するまでの間の当主代理。 そして元冒険者で幾ら獣人と言っても傷ついた子供に力負けするはずがない。
私が近寄り、血と泥と煤と訳の分からないもので汚くなった頬に触れれば、私を睨みつけながらも我慢していた。
「ブレンダ、彼が欲しい。 いいでしょう」
「えぇ、いいわ」
ブレンダは懐かしそうにそして憐れみの籠った視線を後にルカと呼ばれる黒虎獣人に向けられていた。
「悪いけど少し多めに払ってくれるかしら、出来るならこんな酷い姿を見ずに済ませたいもの。 ねぇ奴隷商人さん……。 私が言っている事、理解できますわよね? 私、こんな酷い姿の子を見るのは嫌なの」
「ぇ、あ……はい……」
それから……ルカは私の私だけの存在となる。
ルカは獣人奴隷商人さんが言った通り、戦闘能力だけでなく知性も高いと分かり私の執事として育てられる事となった。 だが、ルカが私に付き従う事で、他の使用人や護衛が私を守る事を拒み始めた事で、半年後にはブレンダとローズを購入した。
奴隷獣人商人さんは、私との約束を果たしブレンダもローズも白く美しい毛並みのまま対面する事ができた。
3人は、秘書、護衛、侍女として教育を受ける事となったのだ。
そして……私と彼等の距離が近くなるほどに、私は奴隷売買に疑問を持つようになり、奴隷商人に対して全ての獣人奴隷は私が購入すると告げ、次に、獣人奴隷売買に変わる商取引を提案し、獣人奴隷売買を止めるよう提案した。
「私が止めても、どこかの誰かが商売をしますが?」
そう言われれば複雑だったけれど……それでも……私は止めさせた。
ルカは私の不利になる提案はしない。
彼は、彼等は私と一蓮托生、私の利益は彼等の利益、私の損失は彼等の損失なのだから。
「彼は信頼していい。 同じ半獣人だから言える。 俺達獣人が相手の美貌にのみ心を奪われる事はない。 強さにのみ惚れる事はない。 相手の醜悪な心根には敏感に反応するものだ」
「なら、どうして……彼は、カミラを愛人として連れて来たの?」
「あ~~、そうだなぁ……例え恐怖や不安であっても、心が揺れれば、自分の心を揺らす相手を特別だと思うだろう。 きっと、そう言う事だ」
「なら……私に対しても同じではないかしら?」
「違う。 違うんだ……だから……大丈夫だ」
「なんで、そんな顔をしながら、彼を許せって言うのよ」
日頃不愛想で仏頂面なルカが……苦しそうに見え……私は……彼が何処かに行ってしまうのではないかと言う不安を覚えるのだった。
彼にソレを言ったら馬鹿なのか? と言う目で見られたけれど、私は彼を本当に美しいと思ったのだ。
獣でも人でもない中途半端な姿。
傷つきボロボロになりながらも、私の知るどんな生物よりも生を感じさせた。
「綺麗……」
腰回りを紐で結んだ薄いズボンが身に着けた唯一のものだった彼の身体は、その8割を覆う毛には赤い血がこびりつき、腐敗し、汚れを重ね、ゴネゴネと固まっていた。
何より重ねた日々の汚れと腐敗した血と膿の匂いが酷く、同行していた侍女達が嫌悪と不快を露わに吐き気と共に逃げ出したくらいである。
そんな態度を取られたルカは、ニヤリと不敵に笑ったのだ。
「この者は、人と獣を両親に持ちとても優秀な頭脳を持ち合わせております」
そう紹介する獣人奴隷商人は、どこか必死で目が泳いでいた。 そして……侍女達が逃げてしまった中であっても、ブレンダは私の側に立ち……とても悲しそうに今にも泣きだしそうな顔をしていたのを覚えている。
あの当時は……ラスティの父親が獣人だったとは知らなかった頃で、ブレンダの気持ちを理解する事は出来なかったけれど……今ならわかる……私以上にブレンダ自身が、ルカに手を差し伸べたがっていた事を。
「あなた、何人に噛みついたの?」
私が聞けば、ルカは楽しそうに笑った。
「さぁ? 数えようと思った事もない」
「あら、そう言う時はね。 オマエは食べたパンの数を覚えているのか? って、言うのが悪役っぽくてお勧めよ。 ただし、あなたが私と一緒に来ると言うなら別だけど」
堂々と不遜に尊大に傲慢に笑っていたルカが、唖然とし表情を崩した。 私は今でもその瞬間を覚えていて、今のルカとは全然違う出会いの瞬間を思い出しては笑ってしまうのだ。
そして、私の言葉にブレンダは聞いた。
「その子が良いの?」
「えぇ……とても綺麗だわ……」
「はぁ? オマエ目が悪いんじゃないのか? おい、オバサン、俺を買う買わないより、そいつを医者に見せるべきだろう」
なんて真面目に進めて来るのだ。
「あら、ダメよ。 さっきも言ったでしょ。 悪の道を突き進むならこうもっと華麗に豪華にやりきらないと」
「オマエ……頭がオカシイのか?」
「失礼ね。 お花にドレス、宝石箱の中に貯め込んだどんな宝物よりもずっと貴方は綺麗よ。 だから、私の大切なものになりなさい」
私は笑いかけた。
ルカは、どんな表情を作れば良いのか分からないと言う顔をし、そして泣きそうになるのを必死に堪えていた……。 それも覚えているけど……ソレを語ろうとは思わない。 誰かに語るのはとても勿体ない気がするから。
それでも、次の瞬間には威嚇してきたのだから強情で少しばかり面倒だった。 だけどまぁ、そんな面倒さがあるから売れ残っているのだろうと思えば許す気にもなれると言うものだ。 なんて思っていたけど……後でブレンダからソレは違いますよと言われたのだ。
「金持ちの道楽に付き合う気はない」
当時の彼はまだ15.6歳。 獣人の成長は早いと言うが目の前の彼は栄養失調で未だ幼くて、ブレンダが言うには私に対して強い劣等感を抱いているのだと、だから少しばかり寛容に相手をしなければいけませんよと言う事だった。
まぁ、それは彼を家に連れ帰ってからの話。
獣人奴隷用テント内での私は、ルカを購入するのは決定事項で、それよりも私はもっと別の事が気になり始めていたのだ。
だから私は獣人奴隷商人に聞いた、言った、命じた。
「ねぇ、なぜ、アナタは彼を傷つけたの? もっと清潔な環境で健康になるように育てるべきよ!! えぇ他の子もね。 奴隷売買と言う制度には反対だけれど、どうせ売買するなら商品はもっと魅力的にアピールするべきだと思うわ。 そうね、次に来るときには、もっと私の購買意欲を刺激するようになさい」
獣人奴隷商人は私の言葉に唖然とし、慌てて説明をした。
「健康にしてしまっては、彼を売った者達に復讐を考えるでしょう。 彼のような凶悪な獣は、誰が主か教え込む必要がります。 ソレが獣人の飼い方なのですよ。 お嬢さん」
「あなたが彼に殺されるようなことをしたと言うなら、それは仕方のない事だと思うわ。 殺される覚悟も無い癖に人の恨みを買うような事をするべきではないと思うの」
「ブレンダ!! 私、彼が欲しいわ」
「貴族の慰みものになる気はない!!」
牙をむき、彼は獣である事を隠そうともせずに吠えてくる。
「こんなに傷だらけになりながら、元気そうで良かったわ。 商人さん鍵を頂戴」
「その前に従属契約をお勧めします」
「従属契約?」
「ソレを行えば、お嬢様の命令に逆らわなくなります」
「逆らわないの?」
「はい」
「私が間違った事をしていても?」
「ぇ、ぁ、はい」
「それでは、私のためにならないじゃない。 このままでいいわ」
「ですが!!」
「大丈夫、彼はとても賢いとあなたは言ったわよね? なら、私を殺した次の瞬間どうなるかぐらいは理解できますよね?」
侍女達には戦う力は無かったけれど、この頃のブレンダはレイダー公爵家の唯一の契約者。 私が精霊と契約するまでの間の当主代理。 そして元冒険者で幾ら獣人と言っても傷ついた子供に力負けするはずがない。
私が近寄り、血と泥と煤と訳の分からないもので汚くなった頬に触れれば、私を睨みつけながらも我慢していた。
「ブレンダ、彼が欲しい。 いいでしょう」
「えぇ、いいわ」
ブレンダは懐かしそうにそして憐れみの籠った視線を後にルカと呼ばれる黒虎獣人に向けられていた。
「悪いけど少し多めに払ってくれるかしら、出来るならこんな酷い姿を見ずに済ませたいもの。 ねぇ奴隷商人さん……。 私が言っている事、理解できますわよね? 私、こんな酷い姿の子を見るのは嫌なの」
「ぇ、あ……はい……」
それから……ルカは私の私だけの存在となる。
ルカは獣人奴隷商人さんが言った通り、戦闘能力だけでなく知性も高いと分かり私の執事として育てられる事となった。 だが、ルカが私に付き従う事で、他の使用人や護衛が私を守る事を拒み始めた事で、半年後にはブレンダとローズを購入した。
奴隷獣人商人さんは、私との約束を果たしブレンダもローズも白く美しい毛並みのまま対面する事ができた。
3人は、秘書、護衛、侍女として教育を受ける事となったのだ。
そして……私と彼等の距離が近くなるほどに、私は奴隷売買に疑問を持つようになり、奴隷商人に対して全ての獣人奴隷は私が購入すると告げ、次に、獣人奴隷売買に変わる商取引を提案し、獣人奴隷売買を止めるよう提案した。
「私が止めても、どこかの誰かが商売をしますが?」
そう言われれば複雑だったけれど……それでも……私は止めさせた。
ルカは私の不利になる提案はしない。
彼は、彼等は私と一蓮托生、私の利益は彼等の利益、私の損失は彼等の損失なのだから。
「彼は信頼していい。 同じ半獣人だから言える。 俺達獣人が相手の美貌にのみ心を奪われる事はない。 強さにのみ惚れる事はない。 相手の醜悪な心根には敏感に反応するものだ」
「なら、どうして……彼は、カミラを愛人として連れて来たの?」
「あ~~、そうだなぁ……例え恐怖や不安であっても、心が揺れれば、自分の心を揺らす相手を特別だと思うだろう。 きっと、そう言う事だ」
「なら……私に対しても同じではないかしら?」
「違う。 違うんだ……だから……大丈夫だ」
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