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04.竜の民の混乱
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雨が降る。
雨が降る。
雨は止むことなく、マナをアクロマティリ国内に降りそそぎ……枯れたマナを満たしていく。
竜の民から隠れるように、枯れた世界樹の地下で長い年月蓄え続け放出する事の無かったマナは、力の弱い民のマナ不足を補い、病を治す等、簡単にやってのけた。
人々は、存在が明らかにされてもいない世界樹の巫女を褒め讃え始めた。
雨は降る。
雨に混ざったマナは、大気に溶け、大地に混ざる。
人々は豊作が訪れると喜んだのも束の間、やがて止まぬ雨に人々は不安を覚え、不安は現実となり、病をもたらし、作物を枯らし、土砂災害、水害を起こし、徐々に心を犯していった。
子守歌のように静かに降る雨に、人々が不安を覚えた頃……。
国王陛下が聖女と交わした約定を破った事が、破っただけでなく、国のために身を投じた者を酷く罵った事で世界樹が国を滅ぼそうとしているのでは? と言う噂が、酒場を通じて広まり始める。
止まぬ雨。
マナの含まれた雨が降り続ける。
人々は止まぬ雨に不安を感じる。
雨が何かするのでは? そんな曖昧な不安の時期は終えており、世界樹の復活の日から、それほど日もおいていないと言うのに多くの貴族が王宮に顔を出す。
「殿下ご相談がございます」
黒白の2人の殿下は決して仲良くなく、気づけば2人をとりまき貴族を二分する派閥が出来上がっていた。 何時も反対意見をもっていがみ合う派閥だが、今回だけは同じ不安を口にする
2人の殿下は、それぞれ国王へと進言していた。
「この国のために、命をかけてくれた方にあのような態度はあんまりだったのではないでしょうか?」
端正で美しい顔立ちの白氷の王子が切なげに訴えた。
「愛らしい年ごろの女性が、あのような姿になりどれほどのショックを受けた事でしょう。 それに加え父上の余りにも酷いおっしゃいよう。 この雨は、世界樹の聖女殿の涙なのかもと思えば……心が痛むと言うものです。 なんらかの救済措置をお願いしたく申し上げます」
不満そうな顔の父、国王を前に、白氷の王子は一気に言い切った。
竜を絶対的な存在だと彼等は思っている。
何時もの彼等であれば、
何を馬鹿げたことを言っておられる。 相変わらず白の君は弱腰で困る。 そう言って笑っただろう……だが、今は違うのだ。 多くの貴族は不安を現実のものとして捕らえていた。 そわそわとする気持ちは落ち着かず……イライラとした気分は収まる事がない。
竜としての衝動が露わとなったら……。
この衝動のまま暴れたら……。
多くの人が脳裏に過っただろう。
刃物を手にする自分と、大切なものが血に塗れ床に転がる姿を。
だから……それぞれの派閥の殿下に従い国王の元に訪れたのだ。
「ほぉ、随分とえらくなったな。 オマエ、ワシが悪いと言うのか?!」
圧倒する怒号に、2人の王子以外が膝をついた。
「国の恩人に対して、もう少し言いようがあっただろうと言っているんだ!!」
言いたい事は白氷の王子が言った。
ならばと、黒焔の王子は補佐へと回ったのだ。
「小者が、それでこの国の王位に就こうと思っているとは、なんとも嘆かわしい限りだ。 己の未熟をワシの責任にする等言語道断!! 不愉快だ!! 二人とも王宮に顔を出す事は許さん!!」
国王陛下は怒鳴り命じる。
振り続ける雨に、マナは乱れる。
膨大な竜のマナをコントロールする方法を身に着けていなければ、大変な事となるだろう。 それだけ竜は狂暴な生き物なのだから。
今一度、世界樹の聖女への対応を考え直してください!!
多くの領民を持つ貴族ほど問題は深刻だ。
暴れだす者達。
各領地の領主達は懲罰房や牢に入れ反省を促す事で対処してきた。 だが、そろそろ牢に入れた者達が、命を奪わんばかりの喧嘩を始めていたのだ。
一人の貴族が、震えながら国王陛下に訴える。
地面に平伏し、顔を上げる事も出来ないながらも、震える声で訴えたのだ。
それを見ていた貴族は目を覆った。
何時もの国王陛下なら、目の前の男の首を落としていただろう。
「その偉大なら力をもって、私達をお救い下さい」
「なるほど、では……お前も牢に入るがいい。 ならば、余計な仕事に翻弄させられる事もなくなるだろうからね」
あり得ない恩情に、それを見ていた貴族達は驚いた。
だけれど勇気ある者の訴えの後に続く事は誰もできず、1人、また1人と、謁見室を後にし王宮への出入りを禁止された王子の後を追いかけ始めるのだった。
「殿下!!」
人々は自らの派閥とする黒白いずれかの王子の元へ向かった。
そして
何とかならないのか?
なんとかできないのか?
そう訴えた。
珍しく2人の王子が出した結論は同じだった。
別々の場所を歩いていても2人は同じことを語る。
「「聖女殿があの状態であれば、この雨も本人の意志ではないだろう。 だが、明らかにコレは世界樹を要因としている。 何とかしなければ大変な事になる事は分かっている。 ただ、どう動けばいいのか……」」
二人の王子はやがて民が、過剰なマナによる狂暴性と思考の閉鎖により、王宮に向かい怒りを向けて来るだろうと……。
その前に何とかしなければと言う思いがあった。
例え……老婆のようになった少女をツガイとしたとしても……。 ここまで考えた王子は、揃ってもう一方を思い浮かべるのだ……先に動いてくれないかなぁ……と。
「「出来る事を探ってみよう」」
そして、歩きながら語る王子と貴族達なのだが、若い貴族令息が不思議そうに尋ねた。
「誰よりも感情……に豊かな陛下が、未だ、その感情を安定しているのは(当社比)、何故でしょうか?」
「それは……」
二人の王子は、違った通路を歩きながらも同じ場所……図書館へと到達した。
「「世界樹の側にいるから│じゃないのか?《ではないでしょうか?》」」
黒白の王子は決して仲が良い訳ではない。
同じ時期に生まれてはいるが、2人の母親が違うのだから当然のようにライバル意識を持つように育てられ、何時もお互いを意識しあうよう母親に求められていた。
2人の母を止められたのは父である国王陛下のみだったのだが、
『わしは力が強くて遊び相手になる者がおらず寂しい日々を送ってきた。 全力の力をぶつけあえる相手がいるのは良い事ではないか!!』
そう高らかと笑ったと教育係を困らされたと言う話が残っている。
「何をしにここに来た?」
「貴方と同じですよ。 世界樹について調べに来ました」
睨みあう黒と白。
「貴方は頭脳労働は苦手なのですから、行動力を活かして、聖女様のご機嫌を伺ってはどうですか?」
「お前こそ、日頃のたらしっぷりを役立てる機会だぞ」
そう嫌味を言いあうのだった。
他の貴族達の不安を横に置き去りにして……。
「でも、本当に……なんとかしなければな……」
「えぇ、民殺しは勘弁していただきたいものです」
2人は真面目に溜息をつくのだった。
雨が降る。
雨は止むことなく、マナをアクロマティリ国内に降りそそぎ……枯れたマナを満たしていく。
竜の民から隠れるように、枯れた世界樹の地下で長い年月蓄え続け放出する事の無かったマナは、力の弱い民のマナ不足を補い、病を治す等、簡単にやってのけた。
人々は、存在が明らかにされてもいない世界樹の巫女を褒め讃え始めた。
雨は降る。
雨に混ざったマナは、大気に溶け、大地に混ざる。
人々は豊作が訪れると喜んだのも束の間、やがて止まぬ雨に人々は不安を覚え、不安は現実となり、病をもたらし、作物を枯らし、土砂災害、水害を起こし、徐々に心を犯していった。
子守歌のように静かに降る雨に、人々が不安を覚えた頃……。
国王陛下が聖女と交わした約定を破った事が、破っただけでなく、国のために身を投じた者を酷く罵った事で世界樹が国を滅ぼそうとしているのでは? と言う噂が、酒場を通じて広まり始める。
止まぬ雨。
マナの含まれた雨が降り続ける。
人々は止まぬ雨に不安を感じる。
雨が何かするのでは? そんな曖昧な不安の時期は終えており、世界樹の復活の日から、それほど日もおいていないと言うのに多くの貴族が王宮に顔を出す。
「殿下ご相談がございます」
黒白の2人の殿下は決して仲良くなく、気づけば2人をとりまき貴族を二分する派閥が出来上がっていた。 何時も反対意見をもっていがみ合う派閥だが、今回だけは同じ不安を口にする
2人の殿下は、それぞれ国王へと進言していた。
「この国のために、命をかけてくれた方にあのような態度はあんまりだったのではないでしょうか?」
端正で美しい顔立ちの白氷の王子が切なげに訴えた。
「愛らしい年ごろの女性が、あのような姿になりどれほどのショックを受けた事でしょう。 それに加え父上の余りにも酷いおっしゃいよう。 この雨は、世界樹の聖女殿の涙なのかもと思えば……心が痛むと言うものです。 なんらかの救済措置をお願いしたく申し上げます」
不満そうな顔の父、国王を前に、白氷の王子は一気に言い切った。
竜を絶対的な存在だと彼等は思っている。
何時もの彼等であれば、
何を馬鹿げたことを言っておられる。 相変わらず白の君は弱腰で困る。 そう言って笑っただろう……だが、今は違うのだ。 多くの貴族は不安を現実のものとして捕らえていた。 そわそわとする気持ちは落ち着かず……イライラとした気分は収まる事がない。
竜としての衝動が露わとなったら……。
この衝動のまま暴れたら……。
多くの人が脳裏に過っただろう。
刃物を手にする自分と、大切なものが血に塗れ床に転がる姿を。
だから……それぞれの派閥の殿下に従い国王の元に訪れたのだ。
「ほぉ、随分とえらくなったな。 オマエ、ワシが悪いと言うのか?!」
圧倒する怒号に、2人の王子以外が膝をついた。
「国の恩人に対して、もう少し言いようがあっただろうと言っているんだ!!」
言いたい事は白氷の王子が言った。
ならばと、黒焔の王子は補佐へと回ったのだ。
「小者が、それでこの国の王位に就こうと思っているとは、なんとも嘆かわしい限りだ。 己の未熟をワシの責任にする等言語道断!! 不愉快だ!! 二人とも王宮に顔を出す事は許さん!!」
国王陛下は怒鳴り命じる。
振り続ける雨に、マナは乱れる。
膨大な竜のマナをコントロールする方法を身に着けていなければ、大変な事となるだろう。 それだけ竜は狂暴な生き物なのだから。
今一度、世界樹の聖女への対応を考え直してください!!
多くの領民を持つ貴族ほど問題は深刻だ。
暴れだす者達。
各領地の領主達は懲罰房や牢に入れ反省を促す事で対処してきた。 だが、そろそろ牢に入れた者達が、命を奪わんばかりの喧嘩を始めていたのだ。
一人の貴族が、震えながら国王陛下に訴える。
地面に平伏し、顔を上げる事も出来ないながらも、震える声で訴えたのだ。
それを見ていた貴族は目を覆った。
何時もの国王陛下なら、目の前の男の首を落としていただろう。
「その偉大なら力をもって、私達をお救い下さい」
「なるほど、では……お前も牢に入るがいい。 ならば、余計な仕事に翻弄させられる事もなくなるだろうからね」
あり得ない恩情に、それを見ていた貴族達は驚いた。
だけれど勇気ある者の訴えの後に続く事は誰もできず、1人、また1人と、謁見室を後にし王宮への出入りを禁止された王子の後を追いかけ始めるのだった。
「殿下!!」
人々は自らの派閥とする黒白いずれかの王子の元へ向かった。
そして
何とかならないのか?
なんとかできないのか?
そう訴えた。
珍しく2人の王子が出した結論は同じだった。
別々の場所を歩いていても2人は同じことを語る。
「「聖女殿があの状態であれば、この雨も本人の意志ではないだろう。 だが、明らかにコレは世界樹を要因としている。 何とかしなければ大変な事になる事は分かっている。 ただ、どう動けばいいのか……」」
二人の王子はやがて民が、過剰なマナによる狂暴性と思考の閉鎖により、王宮に向かい怒りを向けて来るだろうと……。
その前に何とかしなければと言う思いがあった。
例え……老婆のようになった少女をツガイとしたとしても……。 ここまで考えた王子は、揃ってもう一方を思い浮かべるのだ……先に動いてくれないかなぁ……と。
「「出来る事を探ってみよう」」
そして、歩きながら語る王子と貴族達なのだが、若い貴族令息が不思議そうに尋ねた。
「誰よりも感情……に豊かな陛下が、未だ、その感情を安定しているのは(当社比)、何故でしょうか?」
「それは……」
二人の王子は、違った通路を歩きながらも同じ場所……図書館へと到達した。
「「世界樹の側にいるから│じゃないのか?《ではないでしょうか?》」」
黒白の王子は決して仲が良い訳ではない。
同じ時期に生まれてはいるが、2人の母親が違うのだから当然のようにライバル意識を持つように育てられ、何時もお互いを意識しあうよう母親に求められていた。
2人の母を止められたのは父である国王陛下のみだったのだが、
『わしは力が強くて遊び相手になる者がおらず寂しい日々を送ってきた。 全力の力をぶつけあえる相手がいるのは良い事ではないか!!』
そう高らかと笑ったと教育係を困らされたと言う話が残っている。
「何をしにここに来た?」
「貴方と同じですよ。 世界樹について調べに来ました」
睨みあう黒と白。
「貴方は頭脳労働は苦手なのですから、行動力を活かして、聖女様のご機嫌を伺ってはどうですか?」
「お前こそ、日頃のたらしっぷりを役立てる機会だぞ」
そう嫌味を言いあうのだった。
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