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20.愛憎入り混じる
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ジェフリーがローマン・トロワの前に現れた時、彼は一人きりだった。
「ジェフリー殿、良く来てくださいました」
立ち上がりジェフリーに手を差し出すローマンに、ジェフリーはうっとりするような視線を向け、握手を返した。
「母君に良く似ていらっしゃいましたね」
もし、ローマンが彼の母に似ていなければ、ローマンがトロワ公爵家当主になるときにシーラを使い阻んだだろう。
「ありがとうございます」
お互い愛想笑いを浮かべていた。
「今日は、奥方様はご一緒ではないのですね」
ローマンに問われたジェフリーは頬がピクッと歪み、握手した手に力がこもるが、弱体化しているとはいえ竜の子、ジェフリーの感情の変化に気付く事は無かった。
そして、ローマンは語る王子2人が突然に訪れ、彼等が住んでいた家を襲ったのだと、そしてシーラが魂だけの状態でふらふらとしていた事を語った。
「では、家の状態を見て、その後シーラを探しましょう」
巨大な岩で潰され、畑を始め、生活していた空間の全てが岩に押しつぶされていた事にジェフリーは僅かに顔をしかめただけだった。 外から見ただけでは地下に影響を与えているとは思えなかったから、その程度で済んでいた。
岩の側に行き、その岩に手を掲げた。
魔術は、その身のマナを使い呪文を必要としない魔法に劣っている訳では決してない。 出来る事の量を考えれば、魔術の方が余程利便性が高いと言えるだろう。 ただし、マナを周囲から集め練り上げ、そして術式を使って初めて効果があるため、発動までに時間がかかり誰でも使えると言う代物ではない。
マナは大岩に見えたものの中に十分に含まれていた。 ソレは膨大な量のマナを利用し作られた魔石であり、他国の者が見れば宝の塊に見えただろう。
手を当て、額を当て、ソレに縋るようにしているジェフリーは、思わず笑っていた。 これほどの魔石があればどこででも生きていける。 いっそ、第三国に逃げた方が良いだろうと考えるほどの量の魔石が目の前にあったのだから。
ジェフリーは、巨大な魔石を異空間に仕舞うまでには半日の時を必要としたため、ローマンは一旦その場から退いた。
潰された場所が露わになる頃には、その場にはジェフリーしか残されておらず、見事なまでに何もかもが押しつぶされている十数年過ごした場所を見まわして歩く。
血らしきものはなく、王子達はそれを行う前にシーラの肉体を連れ出したことが分かった。 そして、その魂も王子達のマナの濃さであれば、なんとなく見えるではなく、完全に見えていただろうから魂もまた共に連れて行ったと言う事が予測出来た。
丁度ローマンが居ないと……ジェフリーは地下の確認もした。 中の物は無事だった……人間以外は……。
酸欠で亡くなった2人。
その2人に特別な思いは無かった。
むしろ、師匠としたってくるヨハンに対しては、シーラの導き手を任せておきながら、その触れ合いを憎々しくすら思っていたし、ヴィヴィアンに対しては鬱陶しい二―ヴィが生んだ子供ぐらいにしか思っていない。
これで、私の自由を阻む者は居ない。 後は、シーラを探し出すだけだ。 そう思った所でふらりと倒れ込む……。
「大丈夫ですか!」
そんなジェフリーを支えたのはローマンだった。
「えぇ、大丈夫です。 申し訳ありません」
そう言ってその場に座り込もうとすれば、細く小柄な身体で軽々とジェフリーを抱き上げた。
「今日はもうお休みになられた方が良いでしょう。 それで、姉上は……」
全てが潰された場をローマンは眺め見た。
「ここにはいませんし、殺された痕跡もありません。 シーラを隠すまでの間の時間稼ぎがしたかったのでしょう。 明日から捜索を開始します」
「そうですか……では、今日のところはユックリとお休みください。 お部屋を準備します」
ローマンは抱き上げたままジェフリーを本館へと連れ帰った。
食事から身の回りの世話。 それら全ての行為が、ジェフリーにとって今まで受けた最高のもてなしであり……。
これこそが正しい私の在り方なんだ。
そう強く思ったのだった。
食事の後、ジェフリーとローマンは軽く酒を酌み交わした。
「なぜ、あのような苦労をなされてまで大岩を排除されたのですか?」
ジェフリー達にとっては価値の高い魔石だが、彼等にとってはただの岩に過ぎない価値観の違い……酒で滑りが良くなった口だが……ジェフリーは言葉を閉ざした。
「私は、娘のために丈夫な寝床を準備しておりました。 あの寝床であれば大岩の重さも耐えたのでは? と、思ったので、余計な刺激を与えたくなかったのですよ」
そう、微笑んで見せる。
微笑みながらの腹の探り合い。
お互いを利用しよう、利用できるか? そんな思いが渦巻く場だが……ジェフリーは旅と、大岩の空間移転の疲れでアッサリと眠ってしまった。
その寝顔を見て、ローマンはジェフリーの首にそっと手を回した。
「……妻である女性を殺したのですね」
ローマンの目には、うっすらとだがジェフリーの周囲に恨みと悲しみと共に縋りついている女の魂が見えた。 シーラと違い魂そのもののマナ量は少ないため、数日もあれば見えなくなるだろう。
だが……。
「その人と共にありたいと言うのなら、力を貸しましょう」
ニッコリとローマンはニーヴィの魂に語りかけた。 返事は聞こえない。 それでも差し出した手に手が重ねられれば、彼女がローマンの問いかけに応じたのが分かった。
何かの切り札に取っておくのに丁度いいでしょう。
「ニウス、姉上の部屋からヌイグルミを一つ持って来てくれないだろうか? いや、そうですね……母上の宝石付きの……ほら、母上の特別なネックレス、アレを持って来てください」
ニウスが持ってきたのは、無骨なマナの塊ではなく、美しく繊細で不思議な色合いをしたマナをしており、公爵家の竜としてはマナが足りないローマンの母のために、周囲のマナを集める効果を持つと言われる魔石だった。
溜息と共にニウスはそのネックレスを渡すが、決して良い顔はしていない。
「マナの弱い人の魂は、死と共に輪廻に帰り、残されたものはその残滓であり情念であり、怨念であると言われております。 それを保つと言う事は決して良い物とは言えませんよ」
「構いません。 どうせ、僕には関係のない事です。 それでも、ただ、この女性はとても可哀そうだと思ったんです。 僕の母と同じ男に人生を狂わされたのですから」
ローマンはニッコリと笑い、そしてニーヴィの魂を宝石の中で眠らせた。
ニーヴィが宝石の中でどんな夢を見て、どう成長するかは彼女とジェフリー次第、そんな事を考えれば、ローマンは久しぶりに楽しいと言う思いを味わった。
悪くはありませんね……。
愚かにも母を愛し、追い詰めた男が破滅する様子を見るのも……。
そう思えば、ローマンの口元は自然と笑みを浮かべていたのだった。
「ジェフリー殿、良く来てくださいました」
立ち上がりジェフリーに手を差し出すローマンに、ジェフリーはうっとりするような視線を向け、握手を返した。
「母君に良く似ていらっしゃいましたね」
もし、ローマンが彼の母に似ていなければ、ローマンがトロワ公爵家当主になるときにシーラを使い阻んだだろう。
「ありがとうございます」
お互い愛想笑いを浮かべていた。
「今日は、奥方様はご一緒ではないのですね」
ローマンに問われたジェフリーは頬がピクッと歪み、握手した手に力がこもるが、弱体化しているとはいえ竜の子、ジェフリーの感情の変化に気付く事は無かった。
そして、ローマンは語る王子2人が突然に訪れ、彼等が住んでいた家を襲ったのだと、そしてシーラが魂だけの状態でふらふらとしていた事を語った。
「では、家の状態を見て、その後シーラを探しましょう」
巨大な岩で潰され、畑を始め、生活していた空間の全てが岩に押しつぶされていた事にジェフリーは僅かに顔をしかめただけだった。 外から見ただけでは地下に影響を与えているとは思えなかったから、その程度で済んでいた。
岩の側に行き、その岩に手を掲げた。
魔術は、その身のマナを使い呪文を必要としない魔法に劣っている訳では決してない。 出来る事の量を考えれば、魔術の方が余程利便性が高いと言えるだろう。 ただし、マナを周囲から集め練り上げ、そして術式を使って初めて効果があるため、発動までに時間がかかり誰でも使えると言う代物ではない。
マナは大岩に見えたものの中に十分に含まれていた。 ソレは膨大な量のマナを利用し作られた魔石であり、他国の者が見れば宝の塊に見えただろう。
手を当て、額を当て、ソレに縋るようにしているジェフリーは、思わず笑っていた。 これほどの魔石があればどこででも生きていける。 いっそ、第三国に逃げた方が良いだろうと考えるほどの量の魔石が目の前にあったのだから。
ジェフリーは、巨大な魔石を異空間に仕舞うまでには半日の時を必要としたため、ローマンは一旦その場から退いた。
潰された場所が露わになる頃には、その場にはジェフリーしか残されておらず、見事なまでに何もかもが押しつぶされている十数年過ごした場所を見まわして歩く。
血らしきものはなく、王子達はそれを行う前にシーラの肉体を連れ出したことが分かった。 そして、その魂も王子達のマナの濃さであれば、なんとなく見えるではなく、完全に見えていただろうから魂もまた共に連れて行ったと言う事が予測出来た。
丁度ローマンが居ないと……ジェフリーは地下の確認もした。 中の物は無事だった……人間以外は……。
酸欠で亡くなった2人。
その2人に特別な思いは無かった。
むしろ、師匠としたってくるヨハンに対しては、シーラの導き手を任せておきながら、その触れ合いを憎々しくすら思っていたし、ヴィヴィアンに対しては鬱陶しい二―ヴィが生んだ子供ぐらいにしか思っていない。
これで、私の自由を阻む者は居ない。 後は、シーラを探し出すだけだ。 そう思った所でふらりと倒れ込む……。
「大丈夫ですか!」
そんなジェフリーを支えたのはローマンだった。
「えぇ、大丈夫です。 申し訳ありません」
そう言ってその場に座り込もうとすれば、細く小柄な身体で軽々とジェフリーを抱き上げた。
「今日はもうお休みになられた方が良いでしょう。 それで、姉上は……」
全てが潰された場をローマンは眺め見た。
「ここにはいませんし、殺された痕跡もありません。 シーラを隠すまでの間の時間稼ぎがしたかったのでしょう。 明日から捜索を開始します」
「そうですか……では、今日のところはユックリとお休みください。 お部屋を準備します」
ローマンは抱き上げたままジェフリーを本館へと連れ帰った。
食事から身の回りの世話。 それら全ての行為が、ジェフリーにとって今まで受けた最高のもてなしであり……。
これこそが正しい私の在り方なんだ。
そう強く思ったのだった。
食事の後、ジェフリーとローマンは軽く酒を酌み交わした。
「なぜ、あのような苦労をなされてまで大岩を排除されたのですか?」
ジェフリー達にとっては価値の高い魔石だが、彼等にとってはただの岩に過ぎない価値観の違い……酒で滑りが良くなった口だが……ジェフリーは言葉を閉ざした。
「私は、娘のために丈夫な寝床を準備しておりました。 あの寝床であれば大岩の重さも耐えたのでは? と、思ったので、余計な刺激を与えたくなかったのですよ」
そう、微笑んで見せる。
微笑みながらの腹の探り合い。
お互いを利用しよう、利用できるか? そんな思いが渦巻く場だが……ジェフリーは旅と、大岩の空間移転の疲れでアッサリと眠ってしまった。
その寝顔を見て、ローマンはジェフリーの首にそっと手を回した。
「……妻である女性を殺したのですね」
ローマンの目には、うっすらとだがジェフリーの周囲に恨みと悲しみと共に縋りついている女の魂が見えた。 シーラと違い魂そのもののマナ量は少ないため、数日もあれば見えなくなるだろう。
だが……。
「その人と共にありたいと言うのなら、力を貸しましょう」
ニッコリとローマンはニーヴィの魂に語りかけた。 返事は聞こえない。 それでも差し出した手に手が重ねられれば、彼女がローマンの問いかけに応じたのが分かった。
何かの切り札に取っておくのに丁度いいでしょう。
「ニウス、姉上の部屋からヌイグルミを一つ持って来てくれないだろうか? いや、そうですね……母上の宝石付きの……ほら、母上の特別なネックレス、アレを持って来てください」
ニウスが持ってきたのは、無骨なマナの塊ではなく、美しく繊細で不思議な色合いをしたマナをしており、公爵家の竜としてはマナが足りないローマンの母のために、周囲のマナを集める効果を持つと言われる魔石だった。
溜息と共にニウスはそのネックレスを渡すが、決して良い顔はしていない。
「マナの弱い人の魂は、死と共に輪廻に帰り、残されたものはその残滓であり情念であり、怨念であると言われております。 それを保つと言う事は決して良い物とは言えませんよ」
「構いません。 どうせ、僕には関係のない事です。 それでも、ただ、この女性はとても可哀そうだと思ったんです。 僕の母と同じ男に人生を狂わされたのですから」
ローマンはニッコリと笑い、そしてニーヴィの魂を宝石の中で眠らせた。
ニーヴィが宝石の中でどんな夢を見て、どう成長するかは彼女とジェフリー次第、そんな事を考えれば、ローマンは久しぶりに楽しいと言う思いを味わった。
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