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17.パンダ叔父、殲滅する
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詐欺師のオッサンが警察に連行された後、パンダは硬い竹をボリボリッ!と物凄い音を立てて貪っていた。まるでヤクザの親分が爪楊枝をくわえているような物騒なオーラを漂わせている。
「姪っ子ちゃんをいじめる詐欺師、許さねえ! 町内会のオバちゃん情報網によると、アイツの根城は『松原工務店』っていう偽事務所だ。行くぞ!」
「行くぞって……」
パンダは勢いよくサングラスを手に取り、キメポーズ! ……が、竹の欠片が頬にペッタリくっついて、微妙にダサかわいい。
「ちょっと待ってよ!! オジサン、警察に任せたら…?」
「ハッ! 警察のノロマじゃ、詐欺師が次のオバちゃんを騙す! 俺の『ぱんだキィィック』で根絶だ!」
サングラスの奥で眼光がギラリ! 部屋に竹の香りが充満し、私は緑茶をゴクリと飲む。巻き込まれ覚悟、完了!
後で警察から聞いた話だと、詐欺師どもは高齢者を「無料点検」で騙し、高額請求した挙句、テキトーな工事で家にトドメを刺してたらしい。
「マジ許せん!」
ブツブツ呟くパンダの肩に、私は担がれていた。なぜ?!
詐欺師の名刺に書かれた住所。
そこには資材の山と、ペンキが血みたいに滴る「松原工務店」と書かれたプレハブ小屋があった。胡散臭さMAXどころか、ホラー映画のセットかというレベルだ!
それを見つめるのは、パンダと、パンダに肩を担がれた私、そしてロープで引きずられた警察官の佐藤さんと田中さん。
「パンダさ~~ん。令状なしはマズいですよ。やめましょ~よ~」
佐藤さんは、アハハと笑いながら一応義務的な感じで止めている。だが、普通でも止まらないのに、そんな優しい言い方で止まるはずがない。
「野暮なこと言うな! 姪っ子ちゃんの安全は、俺の癒し系キックで守る! 全ては俺がケリをつける。アンタたちはいてくれるだけでいいんだ」
ニヒルに言うが、そうはいかないと思うんだけど……。
「ねぇ、」
話しかけようとしたところ、どこから出したか、謎のハンドスピーカーでパンダが叫ぶ!
「詐欺野郎、覚悟しろ! この癒し系パンダの俺様が相手だ!」
耳元で爆音。押さえられていなきゃ、肩から転落していたわ!
「おう、なんだ?!」
「俺たちになんの用だ?」
「まさか、喧嘩売ろうってんじゃないだろうな」
「笑えるぅううううう」
「兄貴、やっちゃいましょうよ」
「待て、警察が」
「俺たちが警察をビビると思っているのか?」
「はっははははっは、それもそうですね」
次々とプレハブ小屋から出てくるマッチョたち。小さな小屋から無限に人が出てくるかのように、わらわらと現れた。
小屋のキャパ、物理的に無理だろ!
「何人いるのよ、詰め込みすぎ!」
私のツッコミに律儀に返事をくれようとしたマッチョだけれど、
「入れるだけ詰め込む! それがロマ…ギャァ!」
ドゴォォン!
パンダの「ぱんだキィィック」が炸裂! マッチョ軍団は、ボーリングのピンみたいに美しい弧を描いて吹っ飛んでいく!
佐藤さんは、ポカンと棒立ちというか、引きずられた体勢のまま……気持ちはわかるけど、そろそろ立とうよ。
「パンダさん、やりすぎですよ~~ ……でも、なんか爽快感ありますね~」
詐欺の巣窟、突入! ドアを蹴破ると、詐欺師の巣窟だった。オッサンたちが【無料点検キャンペーン! 屋根が崩れるぞ!】のチラシをガリガリ印刷中だ。
ボスらしきメガネのオッサンが、慌てて吠える。
「なんだ貴様! ウチは正規工務店だ! ほら、この名刺! コンビニで5円、最高級コピー用紙を使った公式だぞ!」
「その名刺、インク滲んでるぞ! コンビニのコピー機、泣いてるぜ!」
パンダは鼻をクンクンさせている。
「そもそも『公式の名刺』って何!?」
一応安全な場所に降ろされたのだけど、謎の言葉に未だ振り回され続けている気分だ。
「お前ら、近隣で『配管腐る!』『瓦ズレてる!』って脅して回ったな! 町内会のオバちゃんが、昨日のお茶会で全部バラしてたぞ!」
ボスは額に汗をダラダラと流す。
「お、お前、どこのパンダだ!?」
どこのパンダって、他にもこういうのがいるなら是非その話を聞きたいものだ。
「癒し系パンダ、参上! とぉっ!」
ズガガガーン! パンダの連続キックが炸裂! オッサンたちが、
「うぉっ、腰痛治った!」
「肩こりが消えた!」
謎の健康効果を叫びながら吹っ飛んでいく。
田中さんがメモを取りながら唸る。
「パンダさん、暴れすぎ! 私の腰痛も治してください!!」
床に這いつくばりながら、ボスのダサい本音がポロリとこぼれる。
「くそっ……詐欺師養成学校で『無料点検は無敵!』って習ったのに……俺、試験3回落ちて、卒業証書500円で買ったんだぞ! スーツだって3800円の大特価を大量購入して全員分揃えたのに!」
「姪っ子ちゃんをビビらせた罪、癒し系パンチで成敗してやる!」
そこへ、町内会のオバちゃん軍団が乱入! リーダー格の山田おばちゃん(推定70歳)がエコバッグを振り回し絶叫する。
「詐欺師め! うちの旦那の修理費用を返せ!! 全然治ってないじゃないのさ!!」
家じゃなくて旦那を点検したの!? 私の心のツッコミは、山田さんが怖くて声に出せるはずもない。おばちゃん軍団は、エコバッグから「町内会特製激辛キムチ」を投擲!
詐欺師たちが「目がぁ!」「でもウマい!」と悶絶する。
佐藤さんが呑気な様子で声をかける。
「証拠物件にキムチをかけないでくださ~い」
なかなかのカオスの中、パンダが私にウインクしてみせる。
「詐欺師根絶まで、あと一歩! 姪っ子ちゃん待っていてくれ!」
平和な夕暮れ。
工務店は解体され、詐欺師たちは全員逮捕された。
たい焼き屋の前で、おばちゃん軍団は解散。パンダは報酬にたい焼きを貰っていた。
「全部パンダさんのおかげだよ、ありがとね」
なんて言うけれど、勢いだけ見ていればおばちゃん軍団だけでも勝利していた気がする。自転車で遠ざかるおばちゃん軍団を眺めながら、パンダはニヒルに微笑むのだ。
「家に帰って美味しいお茶で食べようぜ!」
パンダと私は家で緑茶をすすり、おばちゃんから帰りに買ってもらったたい焼きを半分こしている。
「オジサン、警察振り回しすぎじゃない?」
「ハハ、癒し系パンダの正義は、ルールを超えるぜ! 町内会のオバちゃん情報網もな!」
夕暮れの部屋に竹の香りが漂う。パンダは満足そうにたい焼きの尻尾を齧りながら、窓の外を見つめていた。
「でも、今日は疲れた。明日は静かに過ごしたいな」
そう呟いた私の言葉に、パンダはモフモフの手をひらひらと振った。
「大丈夫だ、姪っ子ちゃん。明日はきっと平和な一日になる。姪っ子ちゃんのために俺が平和にしてみせる!」
「うん、ソレ、ダメなやつだから」
今日もまた、騒々しい日常が幕を閉じる。
「姪っ子ちゃんをいじめる詐欺師、許さねえ! 町内会のオバちゃん情報網によると、アイツの根城は『松原工務店』っていう偽事務所だ。行くぞ!」
「行くぞって……」
パンダは勢いよくサングラスを手に取り、キメポーズ! ……が、竹の欠片が頬にペッタリくっついて、微妙にダサかわいい。
「ちょっと待ってよ!! オジサン、警察に任せたら…?」
「ハッ! 警察のノロマじゃ、詐欺師が次のオバちゃんを騙す! 俺の『ぱんだキィィック』で根絶だ!」
サングラスの奥で眼光がギラリ! 部屋に竹の香りが充満し、私は緑茶をゴクリと飲む。巻き込まれ覚悟、完了!
後で警察から聞いた話だと、詐欺師どもは高齢者を「無料点検」で騙し、高額請求した挙句、テキトーな工事で家にトドメを刺してたらしい。
「マジ許せん!」
ブツブツ呟くパンダの肩に、私は担がれていた。なぜ?!
詐欺師の名刺に書かれた住所。
そこには資材の山と、ペンキが血みたいに滴る「松原工務店」と書かれたプレハブ小屋があった。胡散臭さMAXどころか、ホラー映画のセットかというレベルだ!
それを見つめるのは、パンダと、パンダに肩を担がれた私、そしてロープで引きずられた警察官の佐藤さんと田中さん。
「パンダさ~~ん。令状なしはマズいですよ。やめましょ~よ~」
佐藤さんは、アハハと笑いながら一応義務的な感じで止めている。だが、普通でも止まらないのに、そんな優しい言い方で止まるはずがない。
「野暮なこと言うな! 姪っ子ちゃんの安全は、俺の癒し系キックで守る! 全ては俺がケリをつける。アンタたちはいてくれるだけでいいんだ」
ニヒルに言うが、そうはいかないと思うんだけど……。
「ねぇ、」
話しかけようとしたところ、どこから出したか、謎のハンドスピーカーでパンダが叫ぶ!
「詐欺野郎、覚悟しろ! この癒し系パンダの俺様が相手だ!」
耳元で爆音。押さえられていなきゃ、肩から転落していたわ!
「おう、なんだ?!」
「俺たちになんの用だ?」
「まさか、喧嘩売ろうってんじゃないだろうな」
「笑えるぅううううう」
「兄貴、やっちゃいましょうよ」
「待て、警察が」
「俺たちが警察をビビると思っているのか?」
「はっははははっは、それもそうですね」
次々とプレハブ小屋から出てくるマッチョたち。小さな小屋から無限に人が出てくるかのように、わらわらと現れた。
小屋のキャパ、物理的に無理だろ!
「何人いるのよ、詰め込みすぎ!」
私のツッコミに律儀に返事をくれようとしたマッチョだけれど、
「入れるだけ詰め込む! それがロマ…ギャァ!」
ドゴォォン!
パンダの「ぱんだキィィック」が炸裂! マッチョ軍団は、ボーリングのピンみたいに美しい弧を描いて吹っ飛んでいく!
佐藤さんは、ポカンと棒立ちというか、引きずられた体勢のまま……気持ちはわかるけど、そろそろ立とうよ。
「パンダさん、やりすぎですよ~~ ……でも、なんか爽快感ありますね~」
詐欺の巣窟、突入! ドアを蹴破ると、詐欺師の巣窟だった。オッサンたちが【無料点検キャンペーン! 屋根が崩れるぞ!】のチラシをガリガリ印刷中だ。
ボスらしきメガネのオッサンが、慌てて吠える。
「なんだ貴様! ウチは正規工務店だ! ほら、この名刺! コンビニで5円、最高級コピー用紙を使った公式だぞ!」
「その名刺、インク滲んでるぞ! コンビニのコピー機、泣いてるぜ!」
パンダは鼻をクンクンさせている。
「そもそも『公式の名刺』って何!?」
一応安全な場所に降ろされたのだけど、謎の言葉に未だ振り回され続けている気分だ。
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ボスは額に汗をダラダラと流す。
「お、お前、どこのパンダだ!?」
どこのパンダって、他にもこういうのがいるなら是非その話を聞きたいものだ。
「癒し系パンダ、参上! とぉっ!」
ズガガガーン! パンダの連続キックが炸裂! オッサンたちが、
「うぉっ、腰痛治った!」
「肩こりが消えた!」
謎の健康効果を叫びながら吹っ飛んでいく。
田中さんがメモを取りながら唸る。
「パンダさん、暴れすぎ! 私の腰痛も治してください!!」
床に這いつくばりながら、ボスのダサい本音がポロリとこぼれる。
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「姪っ子ちゃんをビビらせた罪、癒し系パンチで成敗してやる!」
そこへ、町内会のオバちゃん軍団が乱入! リーダー格の山田おばちゃん(推定70歳)がエコバッグを振り回し絶叫する。
「詐欺師め! うちの旦那の修理費用を返せ!! 全然治ってないじゃないのさ!!」
家じゃなくて旦那を点検したの!? 私の心のツッコミは、山田さんが怖くて声に出せるはずもない。おばちゃん軍団は、エコバッグから「町内会特製激辛キムチ」を投擲!
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佐藤さんが呑気な様子で声をかける。
「証拠物件にキムチをかけないでくださ~い」
なかなかのカオスの中、パンダが私にウインクしてみせる。
「詐欺師根絶まで、あと一歩! 姪っ子ちゃん待っていてくれ!」
平和な夕暮れ。
工務店は解体され、詐欺師たちは全員逮捕された。
たい焼き屋の前で、おばちゃん軍団は解散。パンダは報酬にたい焼きを貰っていた。
「全部パンダさんのおかげだよ、ありがとね」
なんて言うけれど、勢いだけ見ていればおばちゃん軍団だけでも勝利していた気がする。自転車で遠ざかるおばちゃん軍団を眺めながら、パンダはニヒルに微笑むのだ。
「家に帰って美味しいお茶で食べようぜ!」
パンダと私は家で緑茶をすすり、おばちゃんから帰りに買ってもらったたい焼きを半分こしている。
「オジサン、警察振り回しすぎじゃない?」
「ハハ、癒し系パンダの正義は、ルールを超えるぜ! 町内会のオバちゃん情報網もな!」
夕暮れの部屋に竹の香りが漂う。パンダは満足そうにたい焼きの尻尾を齧りながら、窓の外を見つめていた。
「でも、今日は疲れた。明日は静かに過ごしたいな」
そう呟いた私の言葉に、パンダはモフモフの手をひらひらと振った。
「大丈夫だ、姪っ子ちゃん。明日はきっと平和な一日になる。姪っ子ちゃんのために俺が平和にしてみせる!」
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