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局と魔法と原石たち
外伝:ジュリア先生の魔法教室
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ジュリア・D・マークフリー。アルカナフォートで魔法学の講師をやっている魔道士で、昔はアカデミーの講師らしい。
ウェーブが入った美しい黒のロングヘアーの女性だが、いつも気怠そうな顔をしていた。
トウヤは縁あってジュリアから魔法の基礎を教わっている。
「無、常、発、開、強、纏・・・以上、基本操作。
トウヤの情報・・・四つ習得済み・・・正しい?」
「はい、常、発、開、強については私も確認しています」
ミナは最もトウヤを理解している者として、ジュリアの補佐役として授業に参加していた。
常は魔力を操作していない状態、発、開はミナとの修行でやったこと、
強は初めてポーラと会った時に魔力を見るためのやり方だった。
「あとは無と纏か。なんか意外と簡単に出来そうな気がする」
「早計・・・強もまだ未熟。・・・指先まで・・・完璧に」
「本当なら強も指の一本一本まで出来て初めて習得と言えるが、君ならすぐに出来るだろう」
「指先までか。こんな感じかな?」
「!?・・・さすが」
難しいとされる指先に魔力を集められたということは、強は完璧に習得しているといえる。
「やはり疑問・・・本当に縁が無かったのか?」
「・・・結局その質問になるんですね」
「まあ、無縁者がアカデミーで数年かけてやるものを即座にやってるみせてるからな。
たぶん無も纏も簡単に出来るだろうから末恐ろしいよ」
「そんなにか?」
「そんなにだ」
「そう考えると本当に俺の親は何者なのか気になるな」
「脱線・・・集中しろ」
「はい、すみません」
「そういうのは追々だな」
気になることは尽きないが、まずは修行を続けることが大事だ。
ミナの予想通り無も纏も簡単に習得してしまった。
今思えば地球での生活でも使っていた感覚に近い。
無は盗みを働くときに、纏は棒切れで堅いものを壊す時の感覚に近い。
昔やってた犯罪行為が、まさかここで役立つとは思ってもいなかった。
「わかってるとは思うが・・・」
「ああ、しないよ」
ちゃんとした世界で大切なものを守ると決めたのだから、もうそんな真似は出来ない。
「あとは慣れろ。・・・暴走もしなくなる」
「え?そうなんですか?」
「ああ。暴走は大量の魔力を操作しきれていない時に起こるものだ。
操作出来れば自然と起きなくなる。その顔の封印も外せる日が近いかもな」
「へえ、なんか良い事ばかりだな」
「でもこの後はつまらない座学ばかりだぞ」
「えぇぇ、マジかよ」
悪戯っぽい顔で楽しむミナにげんなりとしてしまった。
「質問・・・いいか?」
「あ、はい、何でしょうか?」
突然のジュリアの問いに思わず背筋を正してしまった。
「なぜ魔力が多い?・・・見たところ・・・後天的だ」
「確かに、地球と言う魔道士にとって不利な環境で、なぜこれだけの魔力を持つことが出来たんだ?」
「あーたぶん、そういう機能を付けたからだよ」
「へ?付けた?」
「地球にいた時によくあったんだが、魔法を使ったらしばらく使えないってのがあったんだよ」
「魔力使い切る・・・回復追いつかない・・・よって使えない」
「はい、これを地球のRPGというゲームを元に考えた時に、魔法を使うエネルギーはMPと言う値、
魔法には決められたMPを消費する。MPは時間がたつと回復する。MPが不足すると魔法が使えないと考えたんですよ」
ミナとジュリアはRPGというゲームはわからなかったが、MPが魔力を指していることはわかった。
「そして俺はMPの回復量が少ない体質だから、なかなか魔法が使えないんだと考えました。
なので、自分の体質としてMP使用量半減と、魔法を使えば使うほど最大MPが増えるようにしたんですよ」
「・・・チート」
「ひどいな」
魔法を使えばより多くの魔力を溜められ、且つ人より手加減して同じ魔法が使えるということだ。
神をも馬鹿にした能力“創造する神”がチートと言われる所以を理解した気がした。
「・・・次は・・・属性だ」
「魔法には属性というものがある。君は魔法属性・氷、
ポーラが魔法属性・雷、私が魔法属性・炎だな」
「ジン?・・・何だ?」
「魔法属性、魔法にはそれぞれ属性というものがあるんだ。炎、水、雷などな」
「あー、そこもRPGと一緒なんだな。もしかして炎は水に弱いとかもあるのか?」
「ああ。そこは自然の摂理と同じように出来ているんだ」
「RPG・・・有能」
「た・・・確かにそうですね。魔法の概念が無いのに、そういうものはあるんですね」
「今度地球から持ってきましょうか?」
「・・・勉強・・・大事」
「そういうのは局に持ち込むまでな。基本的に許可が無いものは他国に持ち込めないから」
「あ、そういうルールあるのね」
「当然だ」
「・・・局は中立・・・だから平気」
「りょーかいです。俺が知ってる物で探してみます」
軽く敬礼すると姿勢を直した。
「で、少し脱線したが、魔法属性はそのまま属性と言ったり、ジンと言ったりする。
そしてこれは全ての生物に必ず一つ備わっているものでもある」
「俺は氷属性と言うことは、氷の魔法が得意と言うことかな?」
「・・・ご名答・・・だが例外がある」
「はい、例外的に変化系はこの属性を変えることが出来る。
だから変化系以外は基本的に一つの属性の魔法しか使わないんだ」
「変化系の俺は無視していいってこと?」
「使うことに関しては無視していい。
ただしさっきも言ったが相性があるから、打ち合いになった場合は注意する必要がある」
「・・・相殺・・・不利」
「ってことは変化系は魔法の打ち合いで常に有利な立場で戦えるのか」
「もちろん炎でも少量の水は蒸発させ無効化するなんてのもあるから、安心は出来ないな」
「そのジン何とかって言ってたのは何のことを言ってるの?」
「それは精霊の名前だ」
「精霊・・・いるの?」
「存在はしているようだが、姿を見たという記録は無い」
「・・・だが加護は・・・皆受ける」
「魔法世界の話だが、生物は皆この精霊たちから加護を受けると言われている」
「伝説とか宗教的な話?」
「まあ確証がないからそう言われても仕方ないけどね」
「・・・信じるかは・・・人の勝手」
「そして戦いの精霊と言われている炎の精霊“ブレイズ”は多くの生物に加護を与えているから、
魔道士を始め、多くの生物は魔法属性・炎と言われているんだ」
「選べないんだな」
「麗王や綺貴みたいに血に刻まれたとかじゃないと運だな」
「・・・だが強さでは・・・絶対的ではない」
「そうですね。炎以外でも強い魔道士はたくさんいますからね」
「打ち合いで相性に気を付けろくらいかな?」
「力が拮抗してたなら、そうなるかな」
トウヤは魔法世界って思ってた以上にRPGぽさがあるなと思ってしまった。
ジュリアの授業が終わった後も、トウヤとミナは部屋に残り話していた。
「ジュリア先生ってのは、口数は少ないけど優秀なんだな。
間違ったとこなんかすぐに指摘してくれるし、直すためにどうやるかわかりやすく説明してくれる。
あの人は軍師タイプだな。指揮させれば万事うまくいきそうな気がする」
「そうだな。あの人の生徒はすごい人が多いからギルド内外からも教わりたいって人は多いよ」
「ミナも?」
「ああ、あの人に教わった」
「じゃあミナもすごい人になるのか?」
「はは、ないない。みんながみんな偉人になれるわけじゃないよ」
不意にミナの顔が曇る。
「私は・・・そろそろ限界に近い」
「え?どういうこと?」
「あの人の教えは優秀であると同時に残酷だ。
・・・自分がここまでしか行けないと・・・わかってしまうんだ」
優秀な教えは時に自分の限界を見せてしまう。
それは努力ではどうにもならないものだとわからせてしまうのだ。
「でもいいんだ。たとえ偉業を成さなくても、私は私の守りたいものを守る。それだけで・・・」
魔道士としての地位が物を言う貴族社会の事情はトウヤにはわからない。
でもミナの背中には見えない重圧がいくつもある。それだけはわかった。
「でもミナにはルーもいるだろ?」
「あれが一番の悩みなんだよ」
「あー・・・まずは相手を小馬鹿にすることを止めさせないとな」
「それもそうだし、修行や訓練もきっちりやってほしいものだよ。まったく」
曇った顔がいつもの笑顔に戻ると、トウヤは一安心した。
「じゃあその悩みの種の元へ行きますか?」
「ああ、そうしよう」
快活に歩きだすトウヤの背中を見て、ミナは聞こえない小声でポツリと言う。
「もうルーだけじゃないよ」
ウェーブが入った美しい黒のロングヘアーの女性だが、いつも気怠そうな顔をしていた。
トウヤは縁あってジュリアから魔法の基礎を教わっている。
「無、常、発、開、強、纏・・・以上、基本操作。
トウヤの情報・・・四つ習得済み・・・正しい?」
「はい、常、発、開、強については私も確認しています」
ミナは最もトウヤを理解している者として、ジュリアの補佐役として授業に参加していた。
常は魔力を操作していない状態、発、開はミナとの修行でやったこと、
強は初めてポーラと会った時に魔力を見るためのやり方だった。
「あとは無と纏か。なんか意外と簡単に出来そうな気がする」
「早計・・・強もまだ未熟。・・・指先まで・・・完璧に」
「本当なら強も指の一本一本まで出来て初めて習得と言えるが、君ならすぐに出来るだろう」
「指先までか。こんな感じかな?」
「!?・・・さすが」
難しいとされる指先に魔力を集められたということは、強は完璧に習得しているといえる。
「やはり疑問・・・本当に縁が無かったのか?」
「・・・結局その質問になるんですね」
「まあ、無縁者がアカデミーで数年かけてやるものを即座にやってるみせてるからな。
たぶん無も纏も簡単に出来るだろうから末恐ろしいよ」
「そんなにか?」
「そんなにだ」
「そう考えると本当に俺の親は何者なのか気になるな」
「脱線・・・集中しろ」
「はい、すみません」
「そういうのは追々だな」
気になることは尽きないが、まずは修行を続けることが大事だ。
ミナの予想通り無も纏も簡単に習得してしまった。
今思えば地球での生活でも使っていた感覚に近い。
無は盗みを働くときに、纏は棒切れで堅いものを壊す時の感覚に近い。
昔やってた犯罪行為が、まさかここで役立つとは思ってもいなかった。
「わかってるとは思うが・・・」
「ああ、しないよ」
ちゃんとした世界で大切なものを守ると決めたのだから、もうそんな真似は出来ない。
「あとは慣れろ。・・・暴走もしなくなる」
「え?そうなんですか?」
「ああ。暴走は大量の魔力を操作しきれていない時に起こるものだ。
操作出来れば自然と起きなくなる。その顔の封印も外せる日が近いかもな」
「へえ、なんか良い事ばかりだな」
「でもこの後はつまらない座学ばかりだぞ」
「えぇぇ、マジかよ」
悪戯っぽい顔で楽しむミナにげんなりとしてしまった。
「質問・・・いいか?」
「あ、はい、何でしょうか?」
突然のジュリアの問いに思わず背筋を正してしまった。
「なぜ魔力が多い?・・・見たところ・・・後天的だ」
「確かに、地球と言う魔道士にとって不利な環境で、なぜこれだけの魔力を持つことが出来たんだ?」
「あーたぶん、そういう機能を付けたからだよ」
「へ?付けた?」
「地球にいた時によくあったんだが、魔法を使ったらしばらく使えないってのがあったんだよ」
「魔力使い切る・・・回復追いつかない・・・よって使えない」
「はい、これを地球のRPGというゲームを元に考えた時に、魔法を使うエネルギーはMPと言う値、
魔法には決められたMPを消費する。MPは時間がたつと回復する。MPが不足すると魔法が使えないと考えたんですよ」
ミナとジュリアはRPGというゲームはわからなかったが、MPが魔力を指していることはわかった。
「そして俺はMPの回復量が少ない体質だから、なかなか魔法が使えないんだと考えました。
なので、自分の体質としてMP使用量半減と、魔法を使えば使うほど最大MPが増えるようにしたんですよ」
「・・・チート」
「ひどいな」
魔法を使えばより多くの魔力を溜められ、且つ人より手加減して同じ魔法が使えるということだ。
神をも馬鹿にした能力“創造する神”がチートと言われる所以を理解した気がした。
「・・・次は・・・属性だ」
「魔法には属性というものがある。君は魔法属性・氷、
ポーラが魔法属性・雷、私が魔法属性・炎だな」
「ジン?・・・何だ?」
「魔法属性、魔法にはそれぞれ属性というものがあるんだ。炎、水、雷などな」
「あー、そこもRPGと一緒なんだな。もしかして炎は水に弱いとかもあるのか?」
「ああ。そこは自然の摂理と同じように出来ているんだ」
「RPG・・・有能」
「た・・・確かにそうですね。魔法の概念が無いのに、そういうものはあるんですね」
「今度地球から持ってきましょうか?」
「・・・勉強・・・大事」
「そういうのは局に持ち込むまでな。基本的に許可が無いものは他国に持ち込めないから」
「あ、そういうルールあるのね」
「当然だ」
「・・・局は中立・・・だから平気」
「りょーかいです。俺が知ってる物で探してみます」
軽く敬礼すると姿勢を直した。
「で、少し脱線したが、魔法属性はそのまま属性と言ったり、ジンと言ったりする。
そしてこれは全ての生物に必ず一つ備わっているものでもある」
「俺は氷属性と言うことは、氷の魔法が得意と言うことかな?」
「・・・ご名答・・・だが例外がある」
「はい、例外的に変化系はこの属性を変えることが出来る。
だから変化系以外は基本的に一つの属性の魔法しか使わないんだ」
「変化系の俺は無視していいってこと?」
「使うことに関しては無視していい。
ただしさっきも言ったが相性があるから、打ち合いになった場合は注意する必要がある」
「・・・相殺・・・不利」
「ってことは変化系は魔法の打ち合いで常に有利な立場で戦えるのか」
「もちろん炎でも少量の水は蒸発させ無効化するなんてのもあるから、安心は出来ないな」
「そのジン何とかって言ってたのは何のことを言ってるの?」
「それは精霊の名前だ」
「精霊・・・いるの?」
「存在はしているようだが、姿を見たという記録は無い」
「・・・だが加護は・・・皆受ける」
「魔法世界の話だが、生物は皆この精霊たちから加護を受けると言われている」
「伝説とか宗教的な話?」
「まあ確証がないからそう言われても仕方ないけどね」
「・・・信じるかは・・・人の勝手」
「そして戦いの精霊と言われている炎の精霊“ブレイズ”は多くの生物に加護を与えているから、
魔道士を始め、多くの生物は魔法属性・炎と言われているんだ」
「選べないんだな」
「麗王や綺貴みたいに血に刻まれたとかじゃないと運だな」
「・・・だが強さでは・・・絶対的ではない」
「そうですね。炎以外でも強い魔道士はたくさんいますからね」
「打ち合いで相性に気を付けろくらいかな?」
「力が拮抗してたなら、そうなるかな」
トウヤは魔法世界って思ってた以上にRPGぽさがあるなと思ってしまった。
ジュリアの授業が終わった後も、トウヤとミナは部屋に残り話していた。
「ジュリア先生ってのは、口数は少ないけど優秀なんだな。
間違ったとこなんかすぐに指摘してくれるし、直すためにどうやるかわかりやすく説明してくれる。
あの人は軍師タイプだな。指揮させれば万事うまくいきそうな気がする」
「そうだな。あの人の生徒はすごい人が多いからギルド内外からも教わりたいって人は多いよ」
「ミナも?」
「ああ、あの人に教わった」
「じゃあミナもすごい人になるのか?」
「はは、ないない。みんながみんな偉人になれるわけじゃないよ」
不意にミナの顔が曇る。
「私は・・・そろそろ限界に近い」
「え?どういうこと?」
「あの人の教えは優秀であると同時に残酷だ。
・・・自分がここまでしか行けないと・・・わかってしまうんだ」
優秀な教えは時に自分の限界を見せてしまう。
それは努力ではどうにもならないものだとわからせてしまうのだ。
「でもいいんだ。たとえ偉業を成さなくても、私は私の守りたいものを守る。それだけで・・・」
魔道士としての地位が物を言う貴族社会の事情はトウヤにはわからない。
でもミナの背中には見えない重圧がいくつもある。それだけはわかった。
「でもミナにはルーもいるだろ?」
「あれが一番の悩みなんだよ」
「あー・・・まずは相手を小馬鹿にすることを止めさせないとな」
「それもそうだし、修行や訓練もきっちりやってほしいものだよ。まったく」
曇った顔がいつもの笑顔に戻ると、トウヤは一安心した。
「じゃあその悩みの種の元へ行きますか?」
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