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風塵遮視-サンドアウト-
ハズレた者
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「それは無理だな」
ミナは即座に答えた。
「んにゃ!?にゃんでにゃ!?」
紹介してもらえるのが当たり前だと思っていたのか、思いっきり出鼻を挫かれたようだった。
「まあ貴族連中はプライドが高そうだから、恥ずかしいと思ってるんだろうな」
「そ。仕事で使う機会はあるが大会に出ようと言うやつはいないんだよ」
「魔法事情に詳しいはずの猫女より、トウヤの方が解かってるってどうなの?」
リンシェンの安易な考えにルーも呆れてしまっている。
「そ、そんにゃ~」
そんな甘すぎる計算で大丈夫と思っていた方がトウヤも驚きである。
「お、おみゃ~らは出てくれるにゃ?」
「は!?」
思いがけない頼みごとにミナは困惑した。
「俺からも頼むよ」
「え、えー・・・でも・・・・」
初心者を含めてまだ五人。チームとしては勝ちを放棄しているようなものだった。
だが一人から必死に乞うように見つめられている。
「・・・・ま、まあ協力しなくはないが・・・・」
ミナはリンシェンに根負けしたようだ。
「よっしゃ~、やったにゃ!」
「ありがとう、二人とも」
喜び飛びまわるリンシェンを他所に、トウヤは二人に感謝した。
「ま、まあ、あれはしつこそうだから仕方ないわね」
ミナの判断に、ルーも従った。
「で、肝心のメンバーなんだけど、本気で考えないとただの恥さらし状態なんだ」
カンフーでアクロバティックな動きに慣れているリンシェンは問題ないとして、
仕事で使う程度のミナとルー、ようやく初心者から出られそうなトウヤと、
まだまだ初心者のリリスと、チームとしての能力がまだ低い。
大会である程度の成績を残そうとするなら十分に走れる人間が最低でも一人は欲しい。
「パースレールは大体チーム組んでいたり、興味の無い連中ばかりよ?
探すにしてもあたしたちじゃ難しいわよ?」
「だからと言ってアルカナフォートにルー達みたいなタイプはいないよね。
ソニアさんなら性格的にOKしそうだけど、立場上出るわけにはいかないよね?」
「もちろん。円卓メンバーが大会に出るほど暇じゃないだろうし」
(そう考えるとマスターをやりながら大会に出ようとするポーラは大丈夫なのか?)
余計な事を考えていると、ミナが険しい顔をしていることに気付いた。
「なんて顔してるんだよ。そこまで考え込まなくても・・・」
「あ、ああ、すまない。気は進まないが一人例外がいるんだ。
彼女昔から興味があったからOKしてくれると思うんだけど・・・」
「彼女?誰の事よ」
「・・・クルル・・」
「・・・はあ!?あたし嫌よ、お上に何されるかわからないもん」
「だよな。私たちの身も危ないし」
話がミナとルーの間でどんどん進んでいた。
「ねえ。クルルって誰?」
トウヤが問いかけるとルーは気まずそうに口を紡ぎ、ミナは溜息を吐きながら説明した。
「魔道士のクエストは緊急以外はギルド経由じゃないと受けれないのは知ってるよね?」
「ああ。この前受けたから大丈夫だよ」
「でも局内には一人だけギルドを介さずにクエストを受けることが出来る人がいるんだ」
「マジ!?それって特別ってことか?」
「ああ。特別も特別、局が機嫌を損ねないように気をつける存在だ」
「それって・・・」
局が媚びる存在。と言えば一つしかない。トウヤも名前だけは聞いていた。
「麗王と綺貴、つまりは上級貴族」
トウヤには危険度がまだわからないが、あまり関わらない方が無難とは聞いている。
「綺貴の一花、クルーエル・アマリリスだ」
「アマリリス・・・地球にも存在する花だな。
たしか炎のように真っ赤な花だ。それにクルーエルって・・・」
地球では残虐とか無慈悲なと言う意味でゲームでも現れる言葉が名前とか、
魔法世界の感覚にはまだついていけない。
「?何に引っかかっているかわからないが、
花のイメージ通り強力な炎属性の魔法を得意としている教戒師だ」
「教戒師の仕事もしてクエストもしてるのか?すごいな」
「教戒師の仕事はかなり暇だと聞いたよ」
「そうなんだ」
貴族は政治的仕事をメインとしているのだから、教戒師としては暇なのだろう。
さらにご子息やご令嬢ならまだ政治的なかかわりが少ないのかもしれないから、
その間に魔道士の仕事に興味を持ってやっているという感じだろうか。
「ミナがそうやって候補に出すってことは人柄は悪くないのかな?」
「ああ、他の貴族に比べたらかなり友好的だ」
「それでもお勧めできないってことは・・・」
「他の上級貴族に何をされるかわからないからよ」
進められない理由はルーが教えてくれた。
「特にジギタリスの眷属は貴族意識が高いから、
平民と仲良くするなんて恥ずかしいと思ってる人達が多いのよ」
「眷属・・・ってことは遠い親戚か何かか?
家系がそうだとしても、そのアマリリスさんは友好的なんだろ?」
「そ、それはそうだけど・・・」
家系がそうだから全員そうだというのは酷い思い込みである。
蔑まれた環境で育ったトウヤにとって、
イメージや家系で人を決めつけることに疑問符が出る話であった。
「まあ、クルルもそれを気にしてるから、そこは上手くやってくれると思うよ?」
「とりあえず、話してみよう。ミナ、紹介して」
「ああ・・・と言ってもそう気軽に会える相手じゃないから半分だけ期待してくれ」
向かった先はクエストを受けるエントランスロビーだった。
わいわいと大勢の魔道士が集まるなかの一角、自由に使えるテーブルにトウヤ達は来ていた。
「ここにはいないようだな。ちょっとクエストの状況を調べてみるよ」
ミナは目の前に画面を開き操作する。
「何を調べてるの?」
「クエストの状況と合わせて参加者を見ることも出来るのよ。
クリアしていたら帰還中ってなるし、必ず完了報告をして報酬を受け取りにここへ来るから、
ここで待ってれば会えるってわけよ」
トウヤの問いに答えたのはルーだった。
「へぇ、そんなのがあるんだな」
「あんたも自分で受けれるようにした方がいいわよ」
トウヤを始め、リンシェンもリリスもクエストの受諾はポーラに任せっぱなしだった。
「お、帰還中だ。もしかしたら会えるかもな」
ミナがそう言うと同時に、周囲がどよめき始めた。
「んにゃ?何かあったか?」
そのどよめきに最初に興味を持ったのはリンシェンだった。
「何か燃えたような臭いがする」
何かが近づいている。リリスの鼻はそれを察知していた。
「燃えてるような・・・まさか!?」
ミナが慌てるようにどよめきが集まる方へ進む。
それに釣られてトウヤ達もミナを追った。
「すいません、通してください」
集まる人込みをかき分けながら進むと、赤いものが見えた。
「うわ・・・」
「・・・きれい・・・」
「にゃんか光ってるにゃ」
初めてみるトウヤ達は一様に見とれてしまった。
輝く炎のような紅蓮の髪に、白磁器のような肌。
彼女の周りにはキラキラと光る火の粉のようなものが漂っている。
そして煤で汚れた服が美しさをより際立たせていた。
「簡単に会えるなんて運がいいな」
ミナが呆れるように笑っていた。
「彼女が綺貴の一花、クルーエル・アマリリスだ」
クルルは何かに気付くとこちらを向き、笑顔でウインクをした。
ミナは即座に答えた。
「んにゃ!?にゃんでにゃ!?」
紹介してもらえるのが当たり前だと思っていたのか、思いっきり出鼻を挫かれたようだった。
「まあ貴族連中はプライドが高そうだから、恥ずかしいと思ってるんだろうな」
「そ。仕事で使う機会はあるが大会に出ようと言うやつはいないんだよ」
「魔法事情に詳しいはずの猫女より、トウヤの方が解かってるってどうなの?」
リンシェンの安易な考えにルーも呆れてしまっている。
「そ、そんにゃ~」
そんな甘すぎる計算で大丈夫と思っていた方がトウヤも驚きである。
「お、おみゃ~らは出てくれるにゃ?」
「は!?」
思いがけない頼みごとにミナは困惑した。
「俺からも頼むよ」
「え、えー・・・でも・・・・」
初心者を含めてまだ五人。チームとしては勝ちを放棄しているようなものだった。
だが一人から必死に乞うように見つめられている。
「・・・・ま、まあ協力しなくはないが・・・・」
ミナはリンシェンに根負けしたようだ。
「よっしゃ~、やったにゃ!」
「ありがとう、二人とも」
喜び飛びまわるリンシェンを他所に、トウヤは二人に感謝した。
「ま、まあ、あれはしつこそうだから仕方ないわね」
ミナの判断に、ルーも従った。
「で、肝心のメンバーなんだけど、本気で考えないとただの恥さらし状態なんだ」
カンフーでアクロバティックな動きに慣れているリンシェンは問題ないとして、
仕事で使う程度のミナとルー、ようやく初心者から出られそうなトウヤと、
まだまだ初心者のリリスと、チームとしての能力がまだ低い。
大会である程度の成績を残そうとするなら十分に走れる人間が最低でも一人は欲しい。
「パースレールは大体チーム組んでいたり、興味の無い連中ばかりよ?
探すにしてもあたしたちじゃ難しいわよ?」
「だからと言ってアルカナフォートにルー達みたいなタイプはいないよね。
ソニアさんなら性格的にOKしそうだけど、立場上出るわけにはいかないよね?」
「もちろん。円卓メンバーが大会に出るほど暇じゃないだろうし」
(そう考えるとマスターをやりながら大会に出ようとするポーラは大丈夫なのか?)
余計な事を考えていると、ミナが険しい顔をしていることに気付いた。
「なんて顔してるんだよ。そこまで考え込まなくても・・・」
「あ、ああ、すまない。気は進まないが一人例外がいるんだ。
彼女昔から興味があったからOKしてくれると思うんだけど・・・」
「彼女?誰の事よ」
「・・・クルル・・」
「・・・はあ!?あたし嫌よ、お上に何されるかわからないもん」
「だよな。私たちの身も危ないし」
話がミナとルーの間でどんどん進んでいた。
「ねえ。クルルって誰?」
トウヤが問いかけるとルーは気まずそうに口を紡ぎ、ミナは溜息を吐きながら説明した。
「魔道士のクエストは緊急以外はギルド経由じゃないと受けれないのは知ってるよね?」
「ああ。この前受けたから大丈夫だよ」
「でも局内には一人だけギルドを介さずにクエストを受けることが出来る人がいるんだ」
「マジ!?それって特別ってことか?」
「ああ。特別も特別、局が機嫌を損ねないように気をつける存在だ」
「それって・・・」
局が媚びる存在。と言えば一つしかない。トウヤも名前だけは聞いていた。
「麗王と綺貴、つまりは上級貴族」
トウヤには危険度がまだわからないが、あまり関わらない方が無難とは聞いている。
「綺貴の一花、クルーエル・アマリリスだ」
「アマリリス・・・地球にも存在する花だな。
たしか炎のように真っ赤な花だ。それにクルーエルって・・・」
地球では残虐とか無慈悲なと言う意味でゲームでも現れる言葉が名前とか、
魔法世界の感覚にはまだついていけない。
「?何に引っかかっているかわからないが、
花のイメージ通り強力な炎属性の魔法を得意としている教戒師だ」
「教戒師の仕事もしてクエストもしてるのか?すごいな」
「教戒師の仕事はかなり暇だと聞いたよ」
「そうなんだ」
貴族は政治的仕事をメインとしているのだから、教戒師としては暇なのだろう。
さらにご子息やご令嬢ならまだ政治的なかかわりが少ないのかもしれないから、
その間に魔道士の仕事に興味を持ってやっているという感じだろうか。
「ミナがそうやって候補に出すってことは人柄は悪くないのかな?」
「ああ、他の貴族に比べたらかなり友好的だ」
「それでもお勧めできないってことは・・・」
「他の上級貴族に何をされるかわからないからよ」
進められない理由はルーが教えてくれた。
「特にジギタリスの眷属は貴族意識が高いから、
平民と仲良くするなんて恥ずかしいと思ってる人達が多いのよ」
「眷属・・・ってことは遠い親戚か何かか?
家系がそうだとしても、そのアマリリスさんは友好的なんだろ?」
「そ、それはそうだけど・・・」
家系がそうだから全員そうだというのは酷い思い込みである。
蔑まれた環境で育ったトウヤにとって、
イメージや家系で人を決めつけることに疑問符が出る話であった。
「まあ、クルルもそれを気にしてるから、そこは上手くやってくれると思うよ?」
「とりあえず、話してみよう。ミナ、紹介して」
「ああ・・・と言ってもそう気軽に会える相手じゃないから半分だけ期待してくれ」
向かった先はクエストを受けるエントランスロビーだった。
わいわいと大勢の魔道士が集まるなかの一角、自由に使えるテーブルにトウヤ達は来ていた。
「ここにはいないようだな。ちょっとクエストの状況を調べてみるよ」
ミナは目の前に画面を開き操作する。
「何を調べてるの?」
「クエストの状況と合わせて参加者を見ることも出来るのよ。
クリアしていたら帰還中ってなるし、必ず完了報告をして報酬を受け取りにここへ来るから、
ここで待ってれば会えるってわけよ」
トウヤの問いに答えたのはルーだった。
「へぇ、そんなのがあるんだな」
「あんたも自分で受けれるようにした方がいいわよ」
トウヤを始め、リンシェンもリリスもクエストの受諾はポーラに任せっぱなしだった。
「お、帰還中だ。もしかしたら会えるかもな」
ミナがそう言うと同時に、周囲がどよめき始めた。
「んにゃ?何かあったか?」
そのどよめきに最初に興味を持ったのはリンシェンだった。
「何か燃えたような臭いがする」
何かが近づいている。リリスの鼻はそれを察知していた。
「燃えてるような・・・まさか!?」
ミナが慌てるようにどよめきが集まる方へ進む。
それに釣られてトウヤ達もミナを追った。
「すいません、通してください」
集まる人込みをかき分けながら進むと、赤いものが見えた。
「うわ・・・」
「・・・きれい・・・」
「にゃんか光ってるにゃ」
初めてみるトウヤ達は一様に見とれてしまった。
輝く炎のような紅蓮の髪に、白磁器のような肌。
彼女の周りにはキラキラと光る火の粉のようなものが漂っている。
そして煤で汚れた服が美しさをより際立たせていた。
「簡単に会えるなんて運がいいな」
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